(完結)高坂麗奈の幼馴染みで車椅子生活のオーボエ奏者が吹奏楽部に入部して活動する話 作:春はる
約2ヶ月ぶりの更新です。
本編をどうぞ。
〜蓮視点〜
再オーディションでソロが麗奈に決定した。
そして、決定してからもすぐにコンクールの練習になった。
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夏休みになっている今も毎日、朝から夕方まで練習をしていた。
コンクールに近づくにつれて、毎日、長時間練習をしていても時間が足りないと感じるようになった。
今日も全体練習をやって、途中て滝先生がユーフォに演奏の一部分にコンバスとのユニゾンの指示を言ったりしつつ、全体練習が終わりパート練習になった。
パート練習中は、いつも通り鎧塚先輩と横並びで練習したり、喜多村先輩達と合わせたりとしていった。
こうして練習が進んでいき、1日を終えた。
帰り道に、緑達と帰ってる時に久美子が個人練習をしてた時に鼻血を出して熱中症に近い感じになった事を聞いた。
それを聞いて、"無茶しずぎないでよ"と伝えといた。
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〜翌日〜
翌日になり、今日も今日とて全体練習をしていた。
その練習の途中で、トロンボーンの演奏部分の出だしに躓いた秀一やユニゾンでのユーフォの演奏の件で久美子が指摘されたりしながらも、練習が続いていった。
そんな中、演奏中に先生が演奏を止めた。
滝「オーボエ、西原くん」
蓮「はい」
滝「先程のオーボエ演奏部分、ほんの一瞬レベルの些細な程ですが、音程とリズムが少しズレてました。その一瞬のズレが他演奏に影響が出る場合もあるので、本番までにズレを徹底的に無くしてください。……いいですね?」
蓮「分かりました」
久美子と秀一に言った時よりも圧を強めで言われた俺は、いつも通りに返事をした。
その後、少し全体練習を続けてから、パート練習になった。
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〜教室〜
来南「本番が近づいてきてるから、厳しくなってきてるね」
パート練習をしている教室へ移動した時に、喜多村先輩がそう言ってきた。
美貴乃「だよね。……てか、蓮は大丈夫なの?トロンボーンとユーフォの1年生2人よりも圧が強めで言われてたけど」
蓮「多分、知り合いだからこそ"出来ない"とは言わせないって意味で、圧が強かったんだと思います。まぁ、"分かりました"って言ったので、無くせるようにしますけど」
美貴乃「だからって根を詰めすぎないでよ。それはそれで心配はするから」
蓮「分かってます。もう皆に心配させたくないので」
美貴乃「ならいいけど」
来南「じゃあ、そろそろ練習しよっか」
と、喜多村先輩の言葉に頷いてパート練習を始めた。
そして時間が経ち、1日を終えた。
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滝先生から指摘された日から、少し経ったある日。
みぞれ「……まだ、何回かに1回は……ズレてる気がする」
鎧塚先輩と横並びの2人で練習をして、一息ついた時に先輩からそう言われた。
先輩にも言われたズレに関しては自覚しているので、"ですよね……"と答えた。
蓮「……もっと徹底的にやんなきゃ駄目かな……。家で練習以外に、朝早く学校に来て練習した方がいいかも」
みぞれ「……家、練習出来るの?」
蓮「あ、はい。家にスタジオがあるんで、そこで練習してます」
みぞれ「ふーん。……私、いつも、朝の早い時間から音楽室にいるから……音楽室は空いてるよ」
蓮「早い時間って、何時ぐらいですか?」
みぞれ「……6時……ぐらい?」
蓮「はや……って、一番乗りみたいな感じですか?」
みぞれ「……他に誰もいない」
蓮「じゃあ一番乗りですね。……明日から早めに来て練習しよ」
俺がそう呟いた後に、"あ"と鎧塚先輩が声を出した。
みぞれ「でも、トランペットの1年生が少ししてから来てる」
蓮「トランペットの1年生?」
みぞれ「ん。……確か……ソロの……」
蓮「あ、麗奈の事ですね」
みぞれ「ん、その人……。……で、……ここの表現は、西原くんはどうしてる……の?」
麗奈の名前を言うと"その人"と言ったけど、すぐに演奏曲の事で聞いてきたから答える事にした。
蓮「人によりますけど……」
と前置きしてから、鎧塚先輩の質問に"って感じです"と答えた。
みぞれ「……ん」
ここ最近というか、コンクール……府大会当日が近づくにつれて、パート練でいつもやっている横並びでの練習の時に、鎧塚先輩とお互いの事で教え合う事が前よりは多くなった。
ほんの少しだけ単純に話す事も増えた。
蓮「……鎧塚先輩って、何をイメージしてるんですか?」
みぞれ「……三日月?」
蓮「三日月……へぇ〜、俺はそのイメージではやったことにないな……」
みぞれ「……変?」
蓮「全然、変じゃないです。別に人それぞれなんで……単純に"そうなんだ"って感じに思っただけです」
みぞれ「……そう」
そう呟いた鎧塚先輩は静かになって練習を始めたから、俺も練習を再開した。
こうして時間が過ぎていった。
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翌日から、吹部の活動以外でしていた練習……家のスタジオ練習の他に、朝早くから学校に向かった。
学校に着き、職員室で音楽室の鍵を借りようとしたら、もう鎧塚先輩が来てるみたいで、音楽室に入ると、言ってた通り鎧塚先輩1人だけで練習をしてた。
鎧塚先輩と一緒に音楽室で練習を始めて、少しした時に鎧塚先輩の言う通り、麗奈が来た。
早く来て練習する事は麗奈に教えてたから、俺かいる事に麗奈は驚いていなかった。
蓮「おはよう」
麗奈「うん、おはよ」
と、挨拶したあと、麗奈は荷物を置いてトランペットだけ持って、いつもトランペット組が練習をしてる場所へ向かっていった。
そこから時間が経ち部員が集まり、この日の全体練習やパート練習などの練習をやっていった。
この日の下校のギリギリの時間まで、学校で練習をするようにした。
しかも鎧塚先輩は朝早い時間と下校時間ギリギリの時間までの練習に付き合ってくれた。
下校時間ギリギリまで一緒に練習をしているから、帰りも途中まで一緒という形になっていた。
朝早くから練習、日中は部員全員の全体練習とパート練習、その後に下校ギリギリまで練習をするという日々が続けていき、本番まであと10日になった。
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〜音楽室〜
〜麗奈視点〜
朝早く学校に向かい音楽室に入ると、いつも先に来ている鎧塚先輩とその隣に蓮がいた。
昨日の内に、今日から朝早く学校に行って練習をするって事を蓮から聞いてから別に驚かなかった。
蓮「おはよう」
麗奈「うん、おはよ」
蓮と挨拶した私は、荷物を置いてからいつも練習をしている場所へ向かって、練習を始めた。
そのあと、全体練習を経てパート練習になったから、練習の合間に飲み物を持って、外で一人練習している久美子の様子を見に行った。
案の定、集中をしすぎてるし飲み物も近くに置いていなかったから、頭に冷たい飲み物を当てて練習から意識を反らした。
一旦、水分を取らせてから二人で合わせで練習を続けた。
そうして時間が過ぎていって、1日を終えた。
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〜校舎入口前〜
練習の日々が過ぎていってコンクールまで、あと10日になった。
朝、学校に着くとユーフォの音が聞こえて、久美子が練習しているのが分かった時に、"高坂さん"と声をかけられたから、声をした方を向くと香織先輩と優子先輩の2人だった。
2人に"おはようございます"と挨拶してから、伝えておきたかった事を伝えた。
麗奈「あの、ずっと言いたかったことがあって。オーディションの時、生意気言ってすみませんでした」
香織「ううん、こちらこそ、付き合せちゃってごめんなさい」
と、香織先輩は返してくれたけど、隣の優子先輩はまだ納得した顔になってなかった。
ただ、そのタイミングで久美子と同じユーフォをしている夏希先輩が優子先輩に声をかけて、2人だけでやり取りを始めた。
二人の様子を横目に、香織先輩に一つ質問をした。
麗奈「香織先輩、周りの蓮の事はマシになりました?」
香織「え、うん。前に話した時に、あの時に言われてた様な事は全く聞かなくなったよ」
麗奈「なら、良かったです」
香織(微笑み……嬉しそうな笑顔を浮かべてる。ホント大切なんだ、西原くんのこと。……ただ、ここまでくると好きなんだと思うけど、コンクール前だし言わない方がいいかも)
麗奈「あ、あと一つ、夏希先輩と優子先輩って、仲悪いんですか?」
香織「あの二人は、犬猿の仲とか言われてたり、口論というか言い合ったりしてるけど、なんだかんだ仲は良い方だと思うよ。喧嘩するほど仲がいいって事だと思う」
麗奈「そうなんですね」
と呟いてから、まだやり取りしていた2人を眺めた。
そうしてると"高坂さん"と香織先輩に呼ばれ、顔を向けた。
香織「音楽室に、行こっか」
麗奈「はい」
と、香織先輩の言葉に返事をして、音楽室に向かった。
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〜音楽室〜
晴香「コンクールまであと10日です。各自課題にしっかり取り組んで、練習に臨んでください」
部長の一言で、練習が始まった。
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〜音楽室〜
〜蓮視点〜
コンクールまで、あと10日になった。
今日も練習で、音楽室に集まっていた。
晴香「コンクールまであと10日です。各自課題にしっかり取り組んで、練習に臨んでください」
部長の小笠原先輩が一言で、練習がスタートした。
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しばらく練習が続いていた時に、先生が演奏を止めた。
滝「トロンボーン、塚本くん。今のを常に吹けるように」
秀一「はい」
滝「オーボエ、西原くん。ズレは無くなりましたので、その調子で気を抜かずに常に吹けるようにしてください」
蓮「はい」
滝「それから、ユーフォ……ここは田中さん一人で吹いてください」
あすか 「……」
久美子「……!」
全体練習中、演奏を止めた先生が秀一と俺に演奏の件を言った後に、ユーフォの演奏で田中先輩と久美子にそう言った。
その言葉に、久美子の方を見ると放心状態の様な表情になってた。
滝「田中さん、聞こえましたか?」
あすか「はい」
と、田中先輩が先生の言葉に返事をしたあとに、すぐ演奏の練習が再開された。
久美子の様子が気になりつつも、すぐ練習が再開されたから久美子の事は頭の片隅に追いやって練習に集中した。
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パート練習になって、喜多村先輩達とも練習しつついつも通りに鎧塚先輩と練習を続けていった。
今日も今日とて、学校に入れるギリギリまで残って練習を続けた。
時間になり、帰り支度を終えた俺と鎧塚先輩は、いつも通り途中まで帰ることになった。
練習中は演奏の事で話したりはあるけど、帰りは基本お互いに話す事は殆ど無い。
途中で鎧塚先輩と別れて、少しした時に後ろから"蓮くん"と呼ばれたから後ろを向くと、緑と葉月と久美子の三人がいた。
蓮「緑、それに葉月と久美子。皆も練習してたの?」
緑「そうですね。久美子ちゃんが練習を続けてたので、練習に付き合って一緒に帰っている感じです」
葉月「蓮も練習してたの?」
蓮「うん。パート練してる教室で、鎧塚先輩と2人でしてたよ。で、帰りも途中まで一緒……ていうか、ついさっきまで一緒に居たよ」
葉月「鎧塚先輩って、もう一人のオーボエの人だよね」
蓮「そうだよ。パート練以外で、結構、練習に付き合ってくれてるんだよね」
緑「そうなんですか?」
蓮「うん。ほら、俺も先生に指摘されてたじゃん。その時から、今日みたいに下校時間ギリギリまで練習し始めたんだけど、先輩、朝早くから練習してるのに、付き合ってくれてるんだ」
緑「そうなんですね」
葉月「二人きりで練習?」
蓮「喜多村先輩達は先に帰ってるから、自然と二人で練習をしてるね」
葉月「ふーん」
そんな感じで会話をしながら駅まで向かった。
ただ、駅までの間、先生に言われた事が響いているのか、久美子は会話にあまり入ってこなかった。
けど、葉月と緑はその事に深くは介入せずに会話していたから、俺も特に触れずに会話をしていた。
駅に着いてからは、それぞれ帰路についた。
翌日も練習が続いていき、本番当日になった。
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〜麗奈視点〜
久美子が頑張って練習をしたり私が一緒に吹いたりしたユーフォとコンバスとのユニゾン部分の演奏。
今日の全体練習の時に、その部分の演奏を久美子が滝先生から実質外された。3年生の田中先輩が1人で吹くことになって、久美子は放心状態になっていた。
滝先生から言われた後の久美子は、練習を黙々と一人で練習をしていたから邪魔しないでおいた。
練習を終えたあと、私は先に家へ帰った。
家で練習をしてしばらく経って、外が暗くなっている時間帯の時に、久美子から連絡が来て駅前に呼出された。
呼び出されて、話を聞いていた時だった。
久美子「あ、さっきまで先生と二人だったんだけどね」
麗奈「え?」
久美子「あ、それと今日、葉月ちゃん達と帰ってた時だったんだけど、蓮と会ったよ。なんか下校時間ギリギリまで鎧塚先輩と二人で練習してたから、途中まで一緒に帰ってたみたいだよ」
麗奈「……え?」
久美子「え、ちょっと待って!……ねぇ、麗奈!これ、ユーフォくんが出てくる奴だよ」
麗奈「ねぇ、久美子、先生と二人ってどういう意味?……それより、蓮が先輩と二人で時間ギリギリまで練習して、帰り途中まで一緒って……?」
久美子「これ、絶対やらないと!お金お金!」
と、久美子はカプセルトイに夢中で何も答えてくれなかった。
先生と二人きりのもなんでそうなったかも気になるけど、それ以上に蓮が先輩と二人きりっていうのが一番気になった。
朝早く練習している事は、蓮から連絡来てたし実際見たから知ってるけど、下校時間ギリギリまで練習してるのは知らない。
ましてや、先輩2人とずっと練習してるなんて全く知らないから聞いたのに、カプセルトイに夢中の久美子はずっと答えてくれなかった。
結局、何も答えてくれずに久美子とこの日は解散になった。
下校時間ギリギリまでの練習の事を蓮に聞こうとしたけど、本番が近いから府大会が終わってから聞くことに決めてた。
こうして本番当日になってしまった。
次回は、アニメ1期最終回のコンクール府大会当日の話を書きます。
ただ、タグにも書いてある通り、演奏部分はカットしますので、当日の演奏前と演奏後の話を書いて投稿予定です。