(完結)高坂麗奈の幼馴染みで車椅子生活のオーボエ奏者が吹奏楽部に入部して活動する話   作:春はる

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今回は、アニメ1期最終回の府大会当日の話です。

前回の後書きに書いている通り、演奏部分はありません。

では、本編をどうぞ。



第13話

 

 

〜朝・コンクール当日〜

 

 

〜自宅〜

 

 

〜蓮視点〜

 

 

玲「おにぃ、おはよー!」

 

蓮「おはよ」

 

朝になり目覚しで起きた後に、部屋からリビングに出ると玲から挨拶された後に、挨拶返すとお母さんが"蓮"と呼ばれた。

 

由美「おはよう」

 

蓮「おはよ」

 

由美「どう、調子は?」

 

蓮「大丈夫、いつも通り」

 

由美「良かった。……お父さんから"いつも通りの演奏を頑張れ"って」

 

蓮「うん、頑張るよ」

と返した後に、朝ご飯を食べて支度も終わらせた。

 

由美「いってらっしゃい」

 

玲「頑張ってね!」

 

蓮「うん。……行ってきます」

 

二人にそう言って学校へ向かった。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

〜電車内〜

 

 

電車に乗り、しばらくしてから止まった途中駅で、緑が乗ってきた。

 

緑「あ、蓮くん。おはようございます!」

 

蓮「おはよ、緑」

 

挨拶した後に電車が動き出して、少しして緑が声をかけてきた。

 

緑「本番ですね」

 

蓮「だね」

 

緑「蓮くんは、緊張はしてますか?」

 

蓮「全くしてないって言えば流石に嘘になるけど、殆ど緊張はしてないね。練習した通りにすればいいから」

 

緑「流石は、南聖出身者ですね」

 

蓮「そういう緑だって、緊張はあまりしてないんでしょ。見た感じしてなさそうだよ」

 

緑「はい、すごく楽しみです。実力見せつけてやるって思ってます」

 

蓮「流石、聖女出身者」

 

緑「でも、蓮くんも楽しみですよね?」

 

蓮「そりゃ……中1以来の久しぶりのコンクールだから、凄く楽しみなんだよね。中2の府大会前にこうなったから」

 

緑「じゃあ、楽しみながら実力見せつけましょう」

 

蓮「だね」

 

緑とそんな会話をしていると、駅に着いた。

 

学校に着くまでも会話をしながら向かっていった。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

〜学校〜

 

 

〜音楽室〜

 

 

学校に着いたあと、それぞれ楽器を運ぶ為の準備を始めた。

 

しばらく準備をしていき、準備を終えた後に音楽室に集合となった。

 

晴香「皆、聞いてー。聞いてくださーい」

 

全員が揃うまで、皆それぞれ隣の人とかと話をしている時に、小笠原先輩が声をかけてきた。

 

晴香「各パートリーダー、自分のパートが揃っているか確認してください。……トランペット」

 

香織「全員います」

 

トランペットの中世古先輩の報告から始まり、パーカス・フルート・クラ・ダブルリード・トロンボーン・ホルン・低音・サックスが報告していき、全パートメンバーの確認が終わった。

 

晴香「えっと、7時過ぎにトラックが来るので、10分前になったら積み込みの準備を始めます。楽器運搬係の指示に従って速やかに楽器を移動してください」

 

部長の言葉に"はい"と皆が返事をした後に、楽譜係から譜面隠しを各パートリーダーに配り始めた。

 

その間に楽器運搬係の人が集合が掛かり、慌ただしくなってきた。

 

来南「蓮、譜面隠し」

 

蓮「あ、ありがとうございます」

 

喜多村先輩から譜面隠しを受け取った後に、運搬係の部員の指示だったり、他の事を自分が出来る範囲で手伝っていった。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

〜校門前〜

 

 

楽器の積み込みなどなどの会場に行く為の作業を終えた後に校門前に集合になった。

 

同じパートメンバーの喜多村先輩と岡先輩二人の近くに移動したて、校門前は少し坂になってるから、ちゃんと車椅子のブレーキを掛けてから先生が居る方を見た。

 

滝先生はまだ来てなくて松本先生だけが居て、先に松本先生が話を始めた。

 

松本「お前ら気持ちで負けたら承知しないからな!分かったな!」

 

「「はい」」

 

松本先生が話の最後に言った言葉に全員返事をした時に、滝先生が走ってきた。

 

滝「すみません、お待たせしました。……全員揃ってますか?」

 

松本「えぇ」

 

葉月「相変わらず正反対だね。この2人は」

 

緑「ですね」

 

演奏には厳しいのに、集合とかだと先生は何故か遅い。前の方で話す葉月の言葉に俺も納得していた。

 

来南「タキシードだ」

 

美貴乃「タキシード、ヤバいね」

 

来南「先生、似合ってるね」

 

蓮「先生、見た目いいですから、結構いろいろと似合うんですよね」

 

美貴乃「あ、やっぱりそうなんだ」

 

晴香「先生、ちょっといいですか?」

 

滝「どうぞ」

 

晴香「森田さん」

 

しのぶ「はい!中川」

 

夏紀「うん」

 

サブメンバーの皆が、前に出てきた。

 

しのぶ「私達サブメンバーのチームもなかが皆さんへのお守りを作りました。今から配りますので、どうぞ受け取ってください」

 

夏紀「イニシャル入りです」

 

先輩2人が、そう言ってから配り始めてから少しして、葉月から"蓮ー!"と呼ばれた。

 

葉月「はい、蓮の分だよ」

 

蓮「ありがとう」

 

葉月「……これ、一応だけど高坂さんと同じ色の生地で作っといたからね」

 

蓮「……え?」

 

受け取った後に、葉月が小声でそう言ってきた。

 

葉月「あとは……塚本の分だ。……塚本ー!」

 

なんでそんな事を言ってきたのかを聞こうとした時に、秀一に渡しに行ってしまった。

 

晴香「皆、行き渡りましたかー?」 

 

葉月が秀一に渡した時に、小笠原先輩がそう聞いてきて、皆が貰ったことを伝えて、その様子に先輩は頷いた

 

晴香「まず毎日遅くまで練習する中で全員分用意するのは大変だったと思います。……ありがとう、拍手」

 

先輩の言葉に拍手をした。

 

晴香「では、そろそろ出発します」

 

滝「小笠原さん」

 

晴香「はい」

 

滝「部長から皆さんに何か一言」

 

晴香「えっ、私ですか!?」

 

あすか「よっ!待ってました、部長様!」

 

晴香「茶化さないの!代わりに話させるよ!」

 

あすか「じゃあ、ユーフォの歴史について……」

 

晴香「それは良いから」

 

2人のやり取りに笑っていると、小笠原先輩が"ええっと"と呟きながら見渡してきた。

 

晴香「今日の本番を迎えるまで、いろんなことがありました。でも今日は、今までの頑張り……思いを全て演奏にぶつける事だけです。それでは、みなさん御唱和ください!北宇治ファイトー!おー!」

 

「「おー!」」

 

あすか「さぁ!会場に私たちの三日月が舞うよ!」

 

「「おー!」」

 

松本「はしゃぎすぎだ!」

 

小笠原先輩と田中先輩の言葉に、全員で"おー"と言ったら松本先生に注意されてしまった。

 

松本先生の隣にいた滝先生も"おー"としてたから、人差し指を口に当てて"しー"としていた。

 

その事に少し笑いつつ、会場に向かうバスに乗り込んだ。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

〜会場〜

 

 

会場に着いたあと、北宇治の楽器が置かれている場所に集まった。

 

晴香「はーい。各パートリーダーは人数がいるか再度確認。終わったら各自楽器の準備をしてください」

 

部長の言葉に皆が返事をしてから、各パートリーダーがメンバー確認を始めた。

 

ダブルリードも喜多村先輩が確認をして、確認を終えた後は楽器の準備をしていた時に、"立華だ"と部員の一人が言ったのが耳に入った。

 

見てみると立華も着いていたみたいだったから、結香がいるか探してると、列の後ろの方にいるのを見つけた。

 

そのタイミングで結香も俺に気づいたみたいで、俺に控えめに手を振ってきたから俺も手を振っといた。

 

そのあと、準備を再開しようとした時に久美子が麗奈の髪を結んであげてるのが目に入った。

 

蓮(……んー、なんか仲良くなるって思ってたけど……)

 

来南「蓮?」

 

蓮「あ、どうしたんですか?」

 

来南「いや、準備の手が止まった状態で高坂と黄前の二人の事を見てたからどうしたのかなって……」

 

蓮「あ、えっと、なんでもないです」

 

来南「そう?」

 

蓮「はい。(今は目の前の本番に集中しないと)」

 

喜多村先輩の言葉に、そう返して気持ちを切り替えながら楽器準備を終わらせた。

 

晴香「そろそろ移動しまーす」

 

楽器準備を終わらせたタイミングで、部長がそう言ってきたので、音出しが出来るホールに移動になった。

 

「ではこのドアを閉めたら音出しオーケーです」

 

係の人がそう言って扉を閉めたので、チューニングを始めた。

 

みぞれ「……大丈夫」

 

蓮「鎧塚先輩の方も大丈夫ですね」

 

みぞれ「ん」

 

お互いにオーボエのチューニングを確認し終えてから、少しして他の皆もチューニングが終わり、全体のチューニングになった。

 

滝「よろしいですか?」

 

「「はい」」

 

全体チューニングでも問題なかったので、先生の問いに返事をした。

 

滝「……実は、ここでいろいろ話そうと考えてきたんですが、あまり私から話すことはありません」

 

蓮「滝先生らしい……」

 

俺がそう呟くと、睨まれたから目を逸らした。

 

滝「んん……春、あなた達は全国大会を目指すと決めました。向上心を持ち、努力し、音楽を奏でてきたのは全て皆さんです。誇ってください。私達は“北宇治高校吹奏楽部”です」

 

蓮「話す事あるじゃん……」

 

滝「……西原くん?」

 

蓮「すんませーん」

 

「あはは……」

 

俺と滝先生のやり取りに皆は笑っていた。

 

滝「まぁ、西原くんのツッコみで、皆さんの緊張が多少なりともほぐれた感じなので、とやかく言わないでおきます」

 

蓮「どうもです」

と、滝先生の言葉に返すと、先生は時間を確認して見渡してきた。

 

滝「……さて、そろそろ本番です。皆さん、会場をあっと言わせる準備はできましたか?」

 

蓮(もう時間か……)

 

「……」

 

滝「初めに戻ってしまいましたか?私は聞いているんですよ?会場をあっと言わせる準備はできましたか?」

 

「「はい!!」」

 

滝「では皆さん、行きましょう。……全国に」

 

先生の言葉のあと、舞台袖に移動した。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

〜ステージ袖〜

 

 

麗奈「蓮」

 

舞台袖でリードを咥えながら待っていると、麗奈に声をかけられた。

 

蓮「?」

 

麗奈「絶対にダメ金じゃない金を取るために、頑張ろ」

 

蓮「うん、お互いにね」

 

咥えてたリードを口から離してから、そう言って麗奈とグータッチをした。

 

リードを再び咥えてから、少しした時だった。

 

「北宇治の皆さん、どうぞ」

 

係の人からそう声がかけられたので、ステージに移動した。

 

他の部員の人に協力してもらいつつ、演奏する定位置の場所に車椅子のままで移動した。

 

全員が、定位置の場所に付いて準備を終えて、少ししてからステージのライトが点灯し、滝先生も出て指揮台の所までやってきた。

 

『プログラム5番、北宇治高等学校吹奏楽部。課題曲4番に続きまして自由曲“三日月の舞”。指揮は滝昇です』

 

アナウンスのあと、先生は指揮台に上がり皆の方を向いた。

 

そして、演奏がスタートした。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

〜演奏終了後〜

 

 

課題曲、自由曲の演奏をやりきった。

 

北宇治のあとの学校も演奏が続いていき、全校の演奏が終わり結果発表になった。

 

観客席で、北宇治がいる場所は車椅子の人が見られるスペース周辺が北宇治吹奏楽部のエリアだ。

 

俺がいる車椅子用の隣の席に麗奈がいてその隣に久美子、後ろの席には葉月と緑がいる。

 

そんな状態で、結果が発表させるのを待っていた。

 

蓮「演奏より緊張するわ」

 

麗奈「そうだね」

 

隣に座ってる麗奈と一言だけ話した時に、ステージ上の2階から結果が記されてる用紙が垂らされた。

 

すぐに北宇治の名前を探していき、北宇治の名前を見つけた。

 

そして、書かれていたのは……金・北宇治高等学校だった。

 

その結果に、皆も歓喜の声を上げてて隣にいる麗奈は久美子と喜んでいた。

 

蓮「北宇治……金だ」

 

少しして、用紙の結果と皆の様子でやっと実感を感じた俺が自然とそう呟いた時に、麗奈が"蓮!"と言いながら腕を掴んできた。

 

麗奈「蓮、金賞だよ」

 

蓮「うん……うん、金……だね、麗奈」

と、一言だけ喋った時にステージ上のマイク前に一人の男性が出てきた。

 

蓮「……でも、ここからだね」

 

麗奈「そうだね」

 

「えー、この中で関西大会に出場する学校は…」

 

そう言ってから、出場校を発表を始めていった。

 





次回からアニメ2期1話からの話を書いて投稿していくので、今回はこんな感じで終わらせました。
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