(完結)高坂麗奈の幼馴染みで車椅子生活のオーボエ奏者が吹奏楽部に入部して活動する話 作:春はる
約1ヶ月ぶりの投稿になります。
今回、お知らせがありますが、後書きに書いてありますので、今は本編をどうぞ。
〜蓮視点〜
全国大会出場を決めた関西大会を終えてから、日が経ったある日。
北宇治高校は、文化祭・北高祭を迎えていた。
ただ、天気予報で台風が接近中って言われていたから、文化祭が開催されるかどうか心配していたけど、無事に開催した。
そして、俺が今やっている事は、吹部のメンバーと一緒に体育館で吹部コンサートをしている。
一曲の演奏を終えると、田中先輩が観客へ向きを変えた。
あすか「えー、私達がこうして活動できているのも先生や家族の方々、そして皆さんのおかげです。本当に、ありがとうございます」
田中先輩は、そう挨拶をして一礼して顔を上げた。
あすか「全日本吹奏楽コンクールは、10月の末から名古屋で行われます。……そこでも皆さんにいい報告ができるよう頑張って練習していきたいと思います。それでは最後の曲です!学園天国!」
先輩が挨拶を終えて、最後の曲に移った。
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〜コンサート終了後〜
吹部のコンサートを終えた後、自分のクラス1年3組に戻って出し物の当番を担当した。
1年3組はメイド喫茶で、久美子と葉月と緑含めて女子達はメイド服を着て接客して、男子組は料理を担当という形だったけど、お客さんが全然来ない感じだった。
途中でお茶しに麗奈がやってきたぐらいだったから、俺は暇を持て余していた。
少ししてから、久美子が当番を終えて麗奈と2人で学校内を回りに行った。
2人が居なくなってしばらくして俺も当番を終えたから、これからのどうするか考えている時に、"れーん!"と呼ばれた。
声をした方を見ると、結香と2人の女子がいた。
蓮「結香、文化祭に来てたんだ」
結香「まぁね」
蓮「悠一とは来てない感じ?」
結香「んーん。一緒に来たけど、ここに来る前に久美子に声をかけられて、久美子と話してるよ」
蓮「あ、そうなんだ。……それで、隣にいる2人は?」
結香「えっとね、私と同じ立華&吹部に入ってる同級生の友達だよ」
蓮「あぁ、この2人が麗奈が言ってた。……えっと、結香から少し聞いてるかもですけど、俺は西原蓮です。楽器はオーボエしてます。……よろしく」
沙織「私は宮津沙織で、吹部でトランペットをしてるよ。神社巡りとカラオケが趣味なんだ。蓮、よろしくね!私の事は、沙織って呼んでいいよ。……ほら、麻衣も」
麻衣「え〜……」
沙織「え〜じゃないって。せっかく結香の中学の友達と会ったんだから」
麻衣「……わたしは、豊郷麻衣。フルートをしてる。……あと、ピッコロも出来る」
沙織「それだけじゃなくて、趣味も言わなくちゃ!」
麻衣「……散歩と喫茶店巡りが趣味」
沙織「ったく……まぁ、麻衣はそんな感じだけど、凄く友達思いのいい子だから麻衣って呼んであげて。なんだかんだ結香の友達に会えて喜んでるから」
沙織のグイグイくる感じの挨拶に驚きつつも、"うん"と頷いた。
沙織「でもオーボエか〜、みぞれ先輩と一緒なんだね」
麻衣「……みぞれ先輩と仲良いの?」
蓮「鎧塚先輩とは、仲は良い方だと思うよ。一緒に練習してるから最初の頃よりは話はしてるし。あと、吉川先輩からも仲良いみたいな事を言われたし」
麻衣「……優子先輩がそう言うんだったら、そうかもね」
結香「そういえば、麗奈が言っていたって呟いてたけど、麗奈から何か話を聞いてたの?」
2人の質問に答えた後に、結香からそう聞かれたから俺は北宇治の吹部で行った合宿で麗奈と話した事を伝えた。
結香「はえ〜、合宿でそんな話をしてたんだ」
蓮「そうそう」
そんな感じで、結香達と話をしていた時に悠一がやってきたから、これからどうするかという話になった。
話をした結果、ひとまず5人で回る事になって沙織と麻衣は傘木先輩達のクラスに行きたいという事になったから、先輩のクラスへ向かった。
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〜2年3組・教室〜
鎧塚先輩のクラスは、自分のクラスと同じメイド喫茶だったけど盛況だった。
希美「あれ……沙織と麻衣じゃん。2人来てたんだ!」
傘木先輩の言葉に沙織は"どうもどうもー"と答えると、ちょうど手が空いていた中川先輩もやってきて会話に加わった。
鎧塚先輩は話に加わらないで俺の方に来た。
みぞれ「……西原くん、皆は同じ席?」
蓮「あ、はい。皆と一緒でお願いします」
みぞれ「……じゃあ、そこの席にする?」
蓮「そうします」
俺がそう答えると、鎧塚先輩は頷いて話をしている傘木先輩達に声をかけにいった。
悠一「あの人は?」
蓮「鎧塚先輩。俺と同じオーボエをやってて、今回のメンバーでオーボエソロも担当してる人。それと尊敬してる」
悠一「なるほど」
みぞれ「……こっちの席に皆で座って。ここの椅子どかすから、ここに来て」
蓮「分かりました」
鎧塚先輩の言葉に、皆で席に集まって注文してから話をしながら過ごした。
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メイド喫茶で過ごした後に教室から出た俺達は、別れる事になった。
悠一以外の3人はまだ行ってないクラスへと向かっていって、悠一は俺に話をしたいと言ってきたから、人の邪魔にならない様に移動した。
移動をした後に、悠一が口を開いた。
悠一「あのさ、蓮」
蓮「何?」
悠一「蓮は、高坂のこと好きなのか?」
蓮「……その好きって質問は、恋愛の意味で聞いてるよね?」
俺の問いに、悠一は頷きながら"YES"と答えてきた。
悠一「まぁ、中学の時に散々聞かれたと思うけど……てか、北宇治に入ってからも"幼馴染"って事で聞かれたりしたと思うけど?」
蓮「まぁ、聞かれたけど」
悠一「だよね。それでどう?」
蓮「……深く考えた事ないね」
悠一「……今日、皆と合流する前に黄前さんと会ってたんだけどさ」
蓮「結香が、悠一が久美子に声を掛けられた言ってた」
悠一「あ、聞いてた?」
俺は頷いてから、続きの話を促した。
悠一「で、その時に話聞いてて思ったんだ。蓮は高坂の事を恋愛の意味で好きだって事を」
蓮「……へ?」
悠一「へ?っじゃなくてさ、前に高坂と黄前さんがプールに遊びに行った時とかの話を聞いた時とか、羨ましそうにしてたって聞いた」
蓮「それは〜……そうだね」
悠一「……他に無いか?モヤッとしたこと」
蓮「麗奈と久美子が仲良くなるって思ってたんだけど、実際に予想して以上に仲良くなってるのを見た時に、なんだかな〜と思ったけど」
悠一「それ、嫉妬だろ。それに高坂が黄前さん以外で男子とか仲良かったり実は付き合ってるだとかの事を想像して、嫌だとかの気持ちがあったら、どう考えても恋愛の好きだろ」
悠一に言われた言葉をきっかけに、頭の中でいろいろと想像していって、自覚した。
蓮「……そっか。俺、麗奈の事を好きなんだ」
という言葉を、俺は自然と呟くように口から出ていた。
悠一「自覚した?」
蓮「うん。……これさ、あれだよね。幼馴染として近くで過ごしてたから無自覚的なやつ」
俺の言葉に悠一は頷いてきた。
悠一「高坂の気持ちが気になるか?」
蓮「まぁ、自覚してすぐだけど、気にはなるよね。今日は文化祭だけど、聞くにしても告白するにしても今じゃない」
悠一「全国大会を控えてるから?」
蓮「うん。全国大会の金を目指して厳しい練習してる最中に、聞くとかはしない方がいいから」
悠一「それもそうか」
蓮「まぁ、全国大会が終わった後とかに聞くというか告白するよ」
俺がそう言うと、悠一は満足そうな顔をして結香に連絡取って合流しに行ってしまった。
橋本「青春だね〜」
蓮「にゃ!?」
悠一が居なくなってから俺も何処か回ろうと考えて、麗奈のクラスのお化け屋敷に行こうと思った時に、背後からいきなり声を掛けられて、変な声が出てしまった。
橋本「驚きすぎだよ」
新山「背後から声をかけたら驚きますよ」
橋本「あ、それもそっか。ははは!」
新山「西原くん、ごめんなさいね。驚かせる事をしてしまって」
蓮「いや、大丈夫です。ていうより、新山先生は謝らなくてもいいです、橋本先生に謝ってもらいたいです」
橋本「ははは、すまんすまん。……それより、さっきの彼は友達なのか?」
俺がそう言うと、橋本先生は笑いながら謝ってきてから、悠一の事を聞いてきた。
蓮「南聖中の時からの友達の岬悠一で、同じ吹部に所属してました。担当楽器はチューバで、洛秋に進学してます」
橋本「へぇ~。……で、彼とどんな話をしてたんだ?チラっと高坂さんの名前が聞こえたんだけど……」
橋本先生にそう聞かれた俺は"うげ"と呟いてしまったけど、内緒にしときたいから話をはぐらかして、今日の文化祭の事を話をした。
先生2人と話をした後に、俺は麗奈のクラスのお化け屋敷に向かった。
そんな感じで文化祭を楽しんで、今日を終えた。
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〜久美子視点〜
関西大会が終わって日が経ち、文化祭の日になった。
台風が近づいてる予報だったけど文化祭は問題なく始まった。
最初は吹部のコンサートをして演奏を終えた後に、自分のクラスの1年3組へ戻って出し物の当番を担当した。
自分のあの出し物はメイド喫茶だったけど、全然お客さんが来なくてすごく暇をして葉月ちゃんと緑ちゃんとどうにか呼び込もうとしていた。
呼び込もうとしたけど、ただただ見られるだけで来る気配はなくて、"本当にどうしようかな"と思っていると麗奈が来てくれた。
教室に案内して麗奈の相手をして、当番を終えるまで待ってもらってから一緒に教室を出たて、猫のぬいぐるみを使った猫カフェをやってるクラスへ向かった。
教室の中の様子を見た麗奈は、"別のクラスに行こう"と提案された時に、蓮の友達の岬さんにバッタリと会った。
岬さんに会った時に、内心思っていた事を言おうと思った。
久美子「あ、そうだ!岬さん、少し話したいことがあるんです。2人で少しいいですか!?」
私はそう言って岬さんの腕を掴んで、麗奈に"少し待ってて!"と言ってから少し離れた所に移動した。
悠一「えっと、いきなり何?」
久美子「蓮の事で」
悠一「……北宇治で、また問題が起きた?」
久美子「あ、いや中学みたいな事じゃなくて、単純に蓮に恋愛の意味で麗奈の好きを自覚させて欲しいと思っただけなんだけど」
悠一「……え?」
呆気にとられてる岬さんに、なんでそんな事を思ったのか説明した。
はたから見ると付き合ってるように見える幼馴染の2人。でも付き合ってなくて、2人とも恋愛の好きは無いみたいな事を言っていたこと。
だけど、2人と話したり様子とかを見てると、両片想いというか無自覚の両思いに感じてた事も伝えた。
現に、私が麗奈とプールに行った時とか麗奈と2人でいる時とかに蓮が羨ましそうにしてたりとかを説明した。
そんな様子を見た私は、"もう付き合ってよ"と思っていた事も伝えた。
悠一「なるほど。中学の時と変わんない」
久美子「あ、そうなんだ」
悠一「うん。で、蓮の事だけ言ってたけど、高坂は気持ちに自覚してる?」
久美子「それは自覚してる。夏休みに吹部の合宿中に私が聞いて、麗奈は自覚した」
私の問いに"分かった"と答えた。
悠一「ちょうどこれから蓮に会おうとしてたし、話してみるよ」
岬さんの言葉を聞いた私は、"よろしく!"と伝えてから麗奈の所に戻った。
麗奈「さっき、岬と話してたけど、何話してたの?」
と、話を終えた私に麗奈に聞かれたけど、話してた内容は話せないから隠す事にした。
久美子「いや、強いて言うなら北宇治の文化祭はどう?みたいなことを聞いただけだよ」
私の答えに"ふーん"と答えてた麗奈に、1つ質問をした。
久美子「それより、麗奈は蓮の事、恋愛の意味で好きって言ったじゃん。告白したりするの?」
麗奈「え?……いきなり何よ」
久美子「いいから、いいから」
麗奈「……全国大会が終わった後にするつもり。流石に今は辞めといた方がいいと思ってる」
久美子「全国大会があるから?」
麗奈「うん。今は大事な時期だし、変に告白して演奏に影響を出したくないから」
麗奈の言葉に私は"そっか"と呟いた後に、今は文化祭を楽しもうって麗奈に言って回ろうとした時に、頭だけ取った着ぐるみを着ている香織先輩にバッタリ出会った。
香織先輩のクラスの出し物とかを聞いたり、その途中で当番が近くなった麗奈と別れた後にあすか先輩のクラスに行ったりした。
その後に、麗奈のクラスのお化け屋敷に行って中で秀一と会ってお化け役の麗奈に驚かされたりした。
文化祭終わりが近づいてる時に、麗奈と綿あめを食べながら話をして過ごしていた。
こうして、文化祭を終えた。
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〜2日後〜
〜蓮視点〜
文化祭の翌日……昨日は、台風が直撃し学校は休みとなったけど、今日はすっかり台風一過って感じでいい天気になっていた。
そんないい天気になった今日も、いつも通りに朝早く学校に向かっていた。
学校近くになると、鎧塚先輩が歩いてるのが見えた。
蓮「先輩、おはようございます」
みぞれ「おはよ」
蓮「今日、晴れてよかったですね」
みぞれ「ん。希美に笑われない様に練習しないと。……昨日は、練習出来なかったから」
蓮「練習して全国で金取りたいですもんね」
俺の言葉に鎧塚先輩は"ん"と頷いた時に、"蓮、鎧塚先輩"と呼ばれた。
久美子「おはようございます」
やってきたのは、久美子だった。
みぞれ「おはよ」
蓮「おはよう、久美子」
久美子「相変わらず2人は早い」
みぞれ「希美に笑われたくないし、昨日休みだった分もあるし」
蓮「全国があるから、頑張んないとだし」
久美子「そっか……私は小テストがあったから、ラッキーだったけど」
麗奈「来週やるみたいだけど?」
久美子「うわ、麗奈!?」
俺と先輩の言葉に"ラッキー"と呟いてたけど、いつの間にか来ていた麗奈に聞かれて久美子は驚いていた。
麗奈「いつもより早いのね」
久美子「うん……なんか気が早まっちゃって」
緑「久美子ちゃ〜ん、麗奈ちゃ〜ん」
久美子「おぉ、緑ちゃんも早練」
緑「えへへ」
みぞれ「ここまで来たら、全国でも金賞をって事なのかな?」
麗奈「当然」
緑「そうです!そうなんです!このまま皆でいっぱい練習して、どんどん上手くなりましょう!」
久美子「そしたら上手な新入生たくさん入ってくるかな」
蓮「もう新入生の話?」
俺の質問に久美子は"まぁ……"と答えてきた。
麗奈「でもたくさん入ってくるのは当たり前でしょ。滝先生がいるんだから。いい先生のところにはいい生徒が集まる」
久美子「麗奈みたいな?」
麗奈「……否定はしない」
蓮「まぁ、関西大会とか全国大会とか行った学校とか、麗奈が言ったいい先生がいる学校とかに吹部経験者が集まりやすいのはあるよ」
久美子「そっか。……あ、あの花…」
俺の言葉を聞いた久美子が、花壇に植えられてる花を見始めた。
緑「あぁ、イタリアンホワイトですね」
蓮「イタリアンホワイト?」
麗奈「あの花がどうかしたの?」
久美子「え、いや、綺麗だなーって……」
緑「わかります!緑も大好きです!花言葉もロマンチックですよね〜」
久美子「花言葉?」
緑「はい、イタリアンホワイトの花言葉は“あなたを思い続ける”です」
緑の説明に、俺は"へぇ〜"と呟いている間、久美子は空を仰いだ。
久美子「私ね、滝先生が顧問でよかった」
麗奈「当然でしょう。行こう!全国が待ってる」
緑「そうです!緑達には全国での活躍が待っているのです〜!」
2人はそう言った後に学校に向かっていったから、俺は鎧塚先輩と久美子と一緒に後をついて行った。
お知らせですが、最終回まで書ききったので、最終回まで毎週夜中0時投稿します。
それと、アニメであった田中あすか関係の話について、次話以降ガッツリ書いていません。
ちょくちょくこんな事が起きていた、こんな事があったみたいな感じで、主人公の蓮が絡む話はありません。
せっかく原作主人公の久美子とあすかの良いエピソードに、蓮を絡む話を書くと壊す事になりそうだったので書いてません。
前の鎧塚みぞれ関係の話に蓮を登場させたのは、単純に同じパート兼同じ楽器だったので、書いた方がいいと思い書きました。
お知らせは以上です。