(完結)高坂麗奈の幼馴染みで車椅子生活のオーボエ奏者が吹奏楽部に入部して活動する話   作:春はる

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今回は駅ビルコンサート関係の話です。

本編をどうぞ。



第21話

 

 

〜音楽室〜

 

 

〜蓮視点〜

 

 

朝、久美子たちと話をしたあとは学校の向かって、いつも通り授業を受けてから、音楽室で吹部の活動をした。

 

練習を終えた後に、滝先生から合奏の日程予定の確認をしていた。

 

滝「では、皆さん。合奏は今日を含めて予定表の二重丸の日に重点的に行います。よろしいですね」

 

「はい」

 

滝「では、今日はこれで終わります」

 

「ありがとうございました」

 

挨拶をした後に、もう一度予定表を見た。

 

蓮「駅ビルコンサート……」

 

予定表に書いてある駅ビルコンサートは、全国大会に向けて練習を続けている忙しい合間を縫って、参加する事になったイベントのこと。

 

参加する理由は、演奏する機会を少しでも多く持った方がいいという事だった。

 

晴香「あと、まだ秘密ですが……」

と、部長がそう切り出してきて、駅ビルコンサートに全国常連校の清良女子も参加する言われて、緊張感が部内に走った。

 

皆の様子を見た葉月が"そんなに凄いの?"と呟いたが、緑が"当たり前です、葉月ちゃん!"と叫んだ。

 

緑「全国大会金の常連ですよね。私、CDとBlu-ray持ってます!」

 

近くで緑がテンション高めで葉月に話してるのを苦笑いしながら見ていた。

 

 

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〜教室〜

 

 

音楽室での話を終えた後、教室にいると葉月が嬉しそうにしていた。

 

葉月に声をかけると皆と演奏する機会がほとんど無かったから、駅ビルコンサートで皆と演奏出来るのが楽しみと言っていた。

 

話を聞いていた緑も楽しみにしてる事を話してから、久美子が居ない事に気付いてその事を聞いてきた。

 

葉月「あぁ……さっき出ていったよ」

 

蓮「久美子、今日はノートの回収係らしいから」

 

緑「そうなんですね」

 

久美子の事を教えた後も他の話をしたりと時間が経った時に、田中先輩の母親が職員室にやってきて話した内容と、今日の部活の練習を休むという事が耳に入った。

 

俺だけじゃなくて、その話は部内全体に広かって皆は動揺を隠せないでいた。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

〜帰り道・電車内〜

 

 

緑「あすか先輩、大丈夫なのか心配です……」

 

帰り道の電車で、今日の職員室で起きたという田中先輩の騒動のの事で、緑がそう呟いた。

 

蓮「家の事情というか本人と親の問題だから、あんまりとやかく言えないよね」

 

緑「それは、そうですけど〜」

と、俺の言葉に緑はそう言ってきたのを横目に、俺は田中先輩との関係を緑に話した。

 

蓮「ぶっちゃけさ、俺は田中先輩とは殆ど話した事は無いから、田中先輩の事は分からないんだよね……」

 

緑「え、蓮くん、あすか先輩とあまり話した事ないんですか?」

 

蓮「うん。合奏の時とか一緒の時に見る明るい感じと演奏の上手さしか知らないんだよね。……と言っても、職員室騒動の事を聞いた時は、そりゃ驚いたけど」

 

緑「私も驚きました」

 

蓮「まぁ、田中先輩は副部長だから部内でどんな感じになるかは心配はしてるけど、ひとまず集中して練習は続けていくしかないと思う」

 

緑「……そうですね」

 

俺の言葉に、緑はそう呟いたタイミングで降りる駅に着いたから、俺は緑に"また明日"と言ってから電車から降りた。

 

 

そして、一日を終えた。

 

 

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〜1週間後〜

 

 

田中先輩の職員室騒動から、1週間が過ぎた。

 

騒動が起きた翌日に低音パートに顔を出したみたいだけど、その翌日から低音パートだけじゃなくて部活自体に顔を出さなくなった。

 

皆は、不安とこを押し殺して練習している状態だった。

 

俺もあまり接点がないけど、この全国大会が近づいている時に副部長の問題で部内が揺れる事には心配や不安は多少ある。

 

ただ、それ以上に周りの心配や不安の影響を受けて、自分の演奏が駄目になるのが一番納得出来ないし嫌だったから、いつも通りに練習を鎧塚先輩と一緒にしていた。

 

鎧塚先輩も田中先輩の事が心配で戻ってきて欲しいと思ってるみたい。

 

だけど、田中先輩に心配させない為、傘木先輩に笑われない様に、全国で金を取る為に練習をしていた。

 

 

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そんな形で練習続けていったある日の今日、練習に皆が集中できてなかった。

 

滝「……なんですか?これ」

と、滝先生は一言だけ今日の演奏に対して呟いた。

 

その呟きに皆は黙ったままだったけど、吉川先輩が"あの!"と声をかけた。

 

滝「何ですか?」

 

優子「あすか先輩の退部届、教頭先生が代理で受け取ったっていう話は本当なんですか?」

 

吉川先輩の言ったその話は初めて聞いたと内心思ってると、滝先生は"その様な事実はありません"と断言した。

 

滝「皆さんは、これからもそんな噂話が1つ出るたびに集中力を切らして、 こんな気の抜けた演奏をするつもりですか?…… 今日は終わりにして、残りはパート練にしましょう」

 

滝先生はそれだけ言って音楽室から出ていった中で、部長が前に出てきた。

 

晴香「みんな、少しだけ時間くれる?」

 

香織「晴香……」

 

晴香「あすかが居なくて、皆が不安になるのは当然だと思う」

 

部長はそう切り出してから、話を始めた。

 

晴香「でも、このままあすかに頼ってたらダメだと思うの。あすかがいないだけで不安になって、 演奏もダメになって。部活ってそうじゃない」

 

部長の言葉に、"でもさ"と声を上げた部員がいたけど、中世古先輩が反論を抑えて、その様子を見た部長が話を続けた。

 

晴香「私は自分よりあすかの方が優秀だと思ってる。だから、あすかが部長をやればいいってずっと思ってた。私も皆も、あすかが何でもできるから頼ってた」

 

晴香「"あすかは特別だからそれでいいんだって"……でも、あすかは特別なんかじゃなかった。私たちが勝手にあの子を特別にしていた」

 

晴香「副部長にパートリーダーにドラムメジャーとか、仕事を完璧にこなすのが当たり前。……あの子が弱みを見せないから、平気なんだろうって思ってた」

 

晴香「今度は、私たちがあすかを支える番だと思う。あの子が、いつ戻ってきてもいいように。もちろん、去年の事もあるからムカついてる人もいると思う」

 

晴香「あすか以外頼りない先輩ばっかって感じてる子もいるかもしれない。でも、それでもついてきてほしい。……お願いします」

 

部長は、多々一息入れつつもぶっ続けて自分の気持ちを伝えてくれた。

 

優子「あんまり舐めないで下さい。そんな事を言われなくても皆ついて行くつもりです!皆、本気なんですよ!」

 

夏紀「まあ、あんたの場合、好きな先輩に対して私情を持ち込みすぎだけどね」

 

優子「うっさい!」

 

吉川先輩の言葉、それと中川先輩との掛け合いを聞いた皆は笑って、練習開始前の雰囲気から落ち着いた状態に変わった。

 

 

その雰囲気になった後、パート練をするという事になったから皆はそれぞれの練習場所に向かったから、俺も鎧塚先輩と移動を始めた。

 

 

そして時間が過ぎていって、1日を終えた。

 

 

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〜駅ビルコンサート・当日〜

 

 

部長の言葉があった日から時間が経って、駅ビルコンサート当日になった。

 

会場に着いた後、待機している場所で皆がそれぞれの形で出番を待っていた。

 

結香「蓮ー!」

 

いきなり名前を呼ばれて、声がした方に顔を向けると立華の水色ユニフォームを着た結香がやってきた。

 

蓮「結香、文化祭ぶり」

 

結香「うん、文化祭ぶりだよね」

と言ってくる結香は、やけに嬉しそうというか笑顔になっているのを不思議に思った俺は、1つ質問した。

 

蓮「なんか嬉しそうだけど、何かあった?」

 

結香「ふふふ……なんと、マーチングの方で全国に出場決定したよ!」

 

蓮「おぉ~、凄いじゃん。おめでとう」

 

結香「ふふん。出場決まった日の夜に悠一にすぐ連絡したもん」

 

蓮「悠一も喜んでたでしょ」

 

結香「そりゃね。……ほんと立華の練習、頑張ってきて良かったよ」

 

結香からの報告を聞いていると、"そこにいたんだー"と声がしてすぐに沙織と麻衣がやってきた。

 

2人は、どうやら結香を探してたみたいで、ここで俺と話してるのを見つけたと教えてくれた。

 

優子「あ、沙織と麻衣。ここで何してるのよ?」

と、3人と話をしている時に吉川先輩がやってきて、2人にそう聞いていた。

 

沙織と麻衣は、先輩に結香の事をしつつもここに来た理由を教えると、"へ〜"と先輩と答えた。

 

優子「でも、西原と知り合いだったのは知らなかった。どこで出会ったのよ?」

 

沙織「北宇治の文化祭の時に、結香が蓮に会ったてそこで仲良くなりましたよ。ね、麻衣」

 

麻衣「うん」

 

優子「そう。……あ、そうそう。西原、この2人は演奏凄いからね。沙織なんか、トランペット以外の楽器も全て演奏出来る腕前があるから」

 

沙織「ちょっ、優子先輩!それは秘密にしてくださいよ!あまり知られたくないんです」

 

優子「え、良いじゃない。麻衣の演奏の腕前もそうだけど、2人の凄さは自慢したくなる上手さなんだから」

 

そこから、自慢したい先輩とあんまり自慢されたくない沙織の言い合いが始まって麻衣は"まだ始まった"みたいな顔をしていた。

 

俺は苦笑いしつつも、一声かけた。

 

蓮「俺の妹も全部の楽器の演奏が出来るけど、実際に凄いよ」

 

沙織「練習を頑張って努力したのもあるけど、仮に凄くても、そのせいで羨ましそうというか嫉妬されやすいから黙ってたのに。……って、妹?」

 

麻衣「蓮、妹いたの?」

 

沙織「どんな子なの!?」

 

2人が、全楽器の演奏が出来る話から妹の事に食いついてきたから、妹の話をした。

 

話を終えた後に、吉川先輩が口を開いた。

 

優子「妹は全部の楽器演奏が出来るって言ってたけど、西原の方はどうなの?」

 

蓮「俺は全然ダメでした。オーボエとコンバス以外の楽器の才能は壊滅的に無かったです。洒落にならないぐらいに」

 

優子「へぇ~、兄妹で全然違うんだ」

 

吉川先輩の質問に答えた時に、結香達が立華の方に戻ると言ってきた。

 

結香「蓮、今日はお互い頑張ろうね」

 

結香の言葉に"うん"と答えると、沙織達と一緒に立華の吹部部員が集まってる場所へ戻っていった。

 

蓮「……吉川先輩、俺は麗奈達の方へ行きますね」

 

結香達が居なくなってから、俺が吉川先輩にそう伝えて"分かった"と返事を聞いてから、麗奈達の方へ向かった。

 

 

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葉月 「うぅ〜、緊張してきた〜。私、出来るかなぁ……」

 

緑「大丈夫ですよ、葉月ちゃん!」

 

葉月「ほら、私って学祭しかこういうの経験してないし、初心者みたいなもんていうか」

 

緑「チョ〜ップ!何、言ってるんです?大切なのは、今この演奏ですよ!今までがどうだったかなんて関係ありません!葉月ちゃんはいい演奏をしています、胸を張っていいんです!」

 

麗奈「そうね」

 

麗奈の所に近づくと、そんな会話が耳にした。

 

蓮「逆に初心者だからこそ、こういう場所で演奏する方が経験になるからいいと思うよ」

 

葉月「え?」

 

蓮「うん。コンクールで以外で人前で演奏するってこういうイベントぐらいしかないから」

 

緑「そうです!」

 

俺の言葉に、緑は力強くそう言いながら葉月にまた話を始めた。

 

麗奈「……蓮、さっきまでどこにいたの?」

 

緑と葉月が話を始めた時に、麗奈が近づいてきてそう聞いてきた。

 

蓮「あっちの方で、結香に会ったよ。立華もこの駅ビルコンサートに出る為に来てたみたい」

 

麗奈「そうなんだ」

 

蓮「うん。あ、結香が言ってたけど、立華は全国出場ダメだったけど、マーチングの方で全国出場決めたって」

 

麗奈「それは、良かった」

 

立華の事を伝えた時に、清良女子が移動しているのが見えた。

 

蓮「清良、やっぱり堂々としてるよね。流石は全国常連校」

 

麗奈「……けど、私達も全国出場した。負けるわけにいかない」

 

蓮「だね」

 

2人で一言ぐらい話した時に"その通りー!"と声が聞こえて、目を向けると田中先輩がいた。

 

田中先輩の回りに先輩達が集まり、俺と玲奈の隣にいた久美子達も田中先輩の方へ向かっていった。

 

麗奈「……蓮は行かないの?」

 

蓮「心配不安みたいなのはあったけど、俺は田中先輩とそこまで関わりがないから、会って話をしたい事はないかな。ダブルリード組の先輩3人なら話は別だけど」

 

麗奈「そう。……まぁ、私も似た感じだから行かないけど」

 

そんな話をしていると、北宇治の演奏時間が近づいてきたから、準備を始めた。

 

 

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各パート、全体でのチューニングも終えて、演奏場所での準備を終えた俺含めた皆は、宝島を演奏を始めた。

 

 

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〜北宇治吹部・演奏中〜

 

〜結香視点〜

 

 

梓「かっこいいじゃん」

 

結香「ね、かっこいいし凄く上手いよね。北宇治の演奏」

 

梓「あ、結香」

 

結香「やっ!」

 

梓「そういえば、中学の友達が北宇治にいるんだっけ」

 

結香「うん、あの車椅子乗ってるオーボエ奏者だね。前から上手かったけど、更に上手くなってるよ」

 

梓「そっか」

 

私は、梓と一緒に北宇治の演奏を聴いていた。

 

 

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〜演奏後〜

 

〜蓮視点〜

 

 

駅ビルコンサートの演奏は、拍手喝采な感じで演奏は成功で終わった。

 

演奏が終わった後、片付けを進めていき、すべて終えると学校へ戻って解散となった。

 

こうして1日が終わった。

 

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