(完結)高坂麗奈の幼馴染みで車椅子生活のオーボエ奏者が吹奏楽部に入部して活動する話   作:春はる

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完成したので、投稿します。

では、本編をどうぞ。


第3話

 

 

~音楽室~

 

 

~蓮視点~

 

 

今日も今日とて放課後になり、音楽室に久美子達と向かっていた。

 

二日前は楽器かパート分けで、昨日はミーティングで"合奏が出来るクオリティになったら呼んでください"と、滝先生が言っていた。

 

その為、今日はパート練習になるだろうと思ったから自分用のオーボエを学校に持ってきた。

 

葉月「これが、蓮のオーボエ?」

 

音楽室に向かってる最中に、葉月が俺の太ももの上に置いているケースを指差しながらそう聞いてきた。

 

蓮「そうだよ。……このオーボエは小5の時に買ってもらった奴だね」

 

葉月「そんな時から自分のオーボエを持ってたの!?」

 

蓮「うん。大体、5年間は使い続けてるね」

 

緑「長い付き合いですね」

 

蓮「まぁね」

 

葉月「そんなに使っても壊れないの?」

 

蓮「その辺はちゃんとメンテナンスというか手入れしてるからね。……音楽室でどんな感じか見てみる?」

 

葉月「そうする!」

と、葉月が答えた辺りで音楽室に着いた。

 

 

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~音楽室~

 

 

音楽室に着いて準備が終わってから、葉月にオーボエを見せた。

 

それで話をしたりしていると、滝先生が来た。

 

 

滝先生からの話を聞くと、案の定今日はパート練習という事だった。

 

それぞれパート練習をしている場所へ移動となったから、移動を始めた。

 

ファゴットやオーボエなどの木管楽器類は教室で練習という事で、教室に移動した。

 

けど、同じオーボエをやってる鎧塚先輩が廊下で練習を始めたから、俺も廊下に移動した。

 

蓮「……隣で練習してもいいですか?鎧塚先輩」

 

みぞれ「……ん」

と、なんとなく嫌そうな答えじゃなかったから、隣で練習を始めた。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

しばらくして、トイレに行きたくなった俺は鎧塚先輩に一声かけてからトイレへ向かった。

 

 

用を済まして戻ってる時に、教室を覗いてる久美子を見かけた。

 

蓮「……何してるの?」

 

久美子「うぇっ!……な、なんだ~、蓮か」

 

蓮「う、うん。それで、教室を覗いてたみたいだけど……」

 

久美子「ちょっと来て」

と、久美子が言ってきた後に階段近くへ移動したから、付いていった。

 

久美子「……さっきの教室、ホルンの人達なんだけど全く練習してなかったなって思ったんだ」

 

蓮「……あ~、確かに練習せずに遊んでたね」

 

久美子「うちの低音パートの二年生一人が練習中に帰っちゃったし、この吹部ヤバいんじゃないかなって思い始めてて……」

 

それを聞いた俺は、否定は出来ないと思って素直に思った事を伝えた。

 

蓮「確かにヤバいのはヤバいね。校門前の演奏や吹部の見学の時の演奏も下手なのに、その上でホルンとか練習してないし」

 

久美子「……蓮も否定できない感じ?」

 

蓮「まぁね」

 

俺がそう言うと、久美子は"そうか……"と呟いて低音パートが練習している教室へ戻っていった。

 

俺も練習している場所に戻って練習を再開した。

 

 

この日は、特に大きな事は起きず一日が終わった。

 

 

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~翌日・放課後~

 

 

翌日の放課後になった。

 

 

そして今は、音楽室に部員全員がいて滝先生が黒板前に立っている。

 

今日は合奏をするという話になって、実際やったけどやっぱりダメな状態だった。

 

滝「なんですか?これ」

 

滝先生は笑顔でそう言い放ってから、ずっと笑顔で正論を言い続けて始めた。

 

その途中でトロンボーンをしている先輩の一人が声をあげて反論した。

 

その事でトロンボーンだけで演奏する事になって、演奏してたけど、全然ダメだったのでさらに色々と言われる事になってしまった。

 

先生が音楽室から出ていった後に、副部長の田中先輩がフォローとして声をかけて、今日の部活は終わった。

 

 

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~帰り道~

 

 

部活が終わった後、久美子達と帰っていた。

 

葉月「今日の合奏、そんなに酷かったの?」

 

久美子「パート練習をしてれば、少しは出来てた筈なんだけどね~」

 

隣で二人が話してると、一人の男子生徒がやってきた。

 

秀一「久美子?」

 

久美子「……秀一」

 

蓮「誰?」

 

久美子「えっと、腐れ縁の塚本秀一だよ」

 

秀一「まぁ、腐れ縁というか幼馴染みだろ。で、その三人は?」

と、久美子が幼馴染みの塚本秀一が、そう聞いてきたから自己紹介して、お互いに下の名前で呼ぶ事になった。

 

秀一「それで、四人は何の話をしてたんだ?」

 

久美子「今日の吹部の合奏について話してた」

 

秀一「吹部の事ね。……合奏もだけど、二年の部員少なくねぇか」

 

緑「やっぱり少ないと思いますよね」

 

秀一「その事で先輩から聞いた話があるんだけど、聞くか?」

と、秀一が言ってきて話を聞くとなったけど、話が長くなりそうって事でファーストフード店に移動して話をするって事になった。

 

 

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~ファーストフード店~

 

 

秀一に会ってから、二年生が少ないという事で話をする事にファーストフード店に移動した。

 

秀一に椅子を移動してもらってから、テーブルに向かい合うと、吹部の二年の部員が少ない話題が始まった。

 

秀一が先輩から話を聞いた内容だと、去年すごいやる気な二年生が居たらしいが当時のやる気の無い三年生とかと衝突する出来事があったみたい。

 

それで、やる気のあった二年生がゴッソリと部活を辞めて、やる気の無いメンバーが残ったと聞いたとの事だった。

 

秀一「現にホルンとか、まともに練習してるの見た事ないしな」

 

葉月「……蓮の方のパートはどんな感じ?」

 

蓮「こっちは、俺と同じオーボエやってる鎧塚先輩はずっと練習はしてる。ファゴットやってる喜多村先輩と岡先輩は、話してる事もあるけど練習もある程度はしてるよ」

 

秀一「……ホルンよりは練習してる感じか?」

 

蓮「ホルンと比べたら全然してるよ。まぁ、パート練習そのものは無いけどね」

 

秀一「でもまぁ、やる気の無いメンバーが大半なこの学校じゃ全国に行くのは無理だろうな」

 

秀一がそう呟いた後、皆が静になってしまった。

 

蓮(……でも、顧問が滝先生になったしなんとかなると思うけど……)

 

静かになった皆を見ながら、俺はそう思っていた。

 

 

その後は、解散となった。

 

 

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~翌日・放課後~

 

 

ファーストフード店で、秀一達と話をした日から翌日の放課後になった。

 

今日もいつも通り音楽室へ行くと、音楽室内は部長の小笠原先輩と中古瀬先輩だけが居て、その二人以外は誰もいなかった。

 

話を聞くと、滝先生の指導やらに不満を持った先輩達がボイコットしてしまったらしくて、練習に来ないという事になったみたい。

 

蓮(まさかこんな風になるとは思わなかった。……流石にそれはちょっと……)

と、少しはイライラが出てきた時に、後ろに気配を感じたから後ろを見てみると麗奈が居た。

 

麗奈は、悔しさやら怒りやらを押し殺してる状態になってて、"蓮"と俺の名前を小さく呟いてきた。

 

ただ、それ以外は何も言わずに引き返していったから、俺は麗奈の後を付いていった。

 

麗奈は学校近くの山へ上り始めてしまった。

 

蓮「麗奈……流石にこの坂道を俺一人で上がるのはキツいんだけど。俺が乗ってる車椅子って電動じゃないし、仮に電動でも坂道ってキツイよ」

 

坂道を上り始めてた麗奈にそう言うと、トランペットが入ってるケースを渡されたから受け取ると、麗奈は後ろから押してくれた。

 

 

オーボエのケースとトランペットのケースを、落ちないように何とか太ももの上に乗せて、俺も車椅子のタイヤを動かして、少しでも押すのが楽になるようにした。

 

しばらくして、景色が見れる坂の途中で麗奈が止まったから、俺は車椅子のブレーキを掛けた。

 

その間にも、麗奈は俺が預かってたトランペットをケースから出して、ソロで"新世界より"を吹き始めた。

 

 

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しばらくして吹き終えた麗奈は息を吸い込んだ。

 

麗奈「わぁぁぁぁ!!!」

 

蓮「うぇ!?」

 

麗奈「はぁ。……蓮、北宇治の吹奏楽はどう思う?」

 

いきなり叫んだ麗奈に驚いたけど、麗奈はそんな俺を気にする事なく吹奏楽部の事を聞いてきたから、少し考えてから答えた。

 

蓮「え……んー、二年はやる気の無いメンバーが多めだし、三年の一部もそんな感じ。このままなら全国は行くのは無理だね」

 

麗奈「……」

 

蓮「でも今年は滝先生がいるから、まだ何とかなるというか全国に行くぐらいは、出来るんじゃないかなって思ってるよ。……金を取れるかは分からないけどね」

 

麗奈「……そう」

 

俺の言葉にそう呟いた麗奈は無言になり、俺にトランペットをしまったケースを俺に渡してきた。

 

俺が受け取ったのを見ると、麗奈は車椅子のブレーキを解除してから、押しながら来た道を戻っていった。

 

蓮「……さっき驚いたけど、叫んでスッキリした?」

 

麗奈「音楽室の行った時よりは、スッキリした。……蓮は、あんなの聞いてイラつかないの?」

 

蓮「流石にあれは内心イラついてたよ。だから家に帰ったら、スタジオでひたすら練習する。それと麗奈みたいに叫ぶ」

 

麗奈「私の真似しなくていいから」

 

蓮「でも、叫んだ方が絶対スッキリするじゃん」

 

麗奈「それもそうだけど……まぁいっか。……今日、蓮の家に行っていい?」

 

蓮「いいけど、家に連絡は?」

 

麗奈「蓮の家に着いたらお母さんに連絡して、帰りはお母さんに迎えに来てもらう。ご飯も、ご馳走してもらってもいい?」

 

蓮「お母さんに言えば、普通にオッケーしてくれると思うよ。……それにしても家に来るのは、スタジオで練習する感じ?」

 

麗奈「そう。別に自分の家でいいんだけど、今日の出来事があったし、やる気の無い人達とじゃなくて久しぶりに冷と蓮の三人で演奏したいと思ったし」

 

蓮「そっか。じゃあお母さんに連絡しとくよ」

 

俺はそう言って、今日は仕事が休みのお母さんに連絡した。

 

駅に着いて、家へ帰った。

 





次回は、今回の続きで蓮の家に麗奈が来た後の話と、アニメ4話の内容をメインに書いていこうと思います。
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