脳内BGMはお好きな.hackの曲をどうぞ
《The Next Episode》
一つの物語が幕を閉じ、一つの物語が幕を開ける
「キリト君……わたしは、キミを待ってるから……」
「金輪際、ここには来ないでもらえるかな」
「死んでもいいゲームなんて、ヌル過ぎるぜ」
「未帰還者が……まだ残っているだと!?」
「十一月七日。君を始めとした大半の未帰還者は、リアルへと無事帰還した。だが、約三百人のプレイヤーが、未だ眠りについたままだ」
「これは、まさか……アスナ……なのか?」
「《アルヴヘイムオンライン》、通称《ALO》。《アーガス》を買収した《レクト》の子会社、《レクト・プログレス》が、お前らの眠っている間にサービスを開始したVRMMORPGだ」
「パパ……また、会えましたね」
「……リーファでいいわよ。ホント、変な人だね、君」
「こぉんのバカヲ! 人が折角親切に教えたるゆーとんのに、なんやその態度は!!」
「これはあくまで推測にすぎないのだが、《憑神》は我々から失われてはいないのではないかと、そう考えることも出来るのだよ」
「オレはアイツであるとも言えるし、違うとも言える。言っちまえば、鏡写しの存在ってところか?」
「俺……俺は……君を助けることが出来ないのか……!?」
「テメェが諦めたら、いったい誰が! アスナのことを救うんだ!!」
「あたしは、飛び続けたい。どこまでも高く、どこまでも遠く、この空を飛び続けられる羽が、あたしは欲しい」
「うん……キミの暖かいその手で、私に触れて?」
「私が……私こそが! この世界の王であり、神なのだ!!」
「軽いんだよ、あんたの剣は。あの男の剣は、もっと重かった!!」
「君に、二つの種子を渡そう」
新たな世界は出会いを齎し、新たな出会いは痛みを齎す
「はぁ……なんで俺はこんなことしてんだ……」
「まぁまぁ、二年間も眠ってたんだから仕方ないよ、亮」
「あの菊岡って男の素性、今の部署に就任するまでの経歴に改竄の形跡が見られたんだ」
「アイツも俺も、厄介ごとに好かれてんな、ホント」
「君に調査してもらいたいことがあるんだ」
「行くだけは行ってやる。ただし、上手くいく保証はないからな。その《死銃》とかいう奴に接触できるか判らないし、そもそも俺は銃なんか使ったこともないしな」
「出来るだけ早く終わらせてね?」
「氷。私は、冷たい氷でできた機械」
「な……なんだこりゃあ!?」
「ご愁傷サン、とだけ言ってやるよ」
「何で!? 何でよ!? 何が間違ってるっていうの!? 私は、強くなるためにここにいるの!!」
「お前は、強さっつーモンの意味を履き違えてんだよ」
「俺はまだ、あの記憶から逃げてる。だけど、強くなるって決めたから」
「どうも、お久しぶりですね!」
「……なんだろうな。お前と会うときは、大概よくない知らせが聞けそうな気がすんだよ」
「俺とこの銃の名前は《死銃》……《デス・ガン》だ!」
「君は、僕のモノになるべきなんだ!」
「殺してやる……殺してやるぞ! 《死の恐怖》!!」
「言ったろ……お断りだってよ!!」
しかして、その痛みこそ、血肉となろう
「《絶剣》ねぇ……」
「もし《絶剣》がSAOにいたら、《二刀流》を与えられていたのは、きっと俺じゃなくてあいつだった」
「ずっと探してたんだ! ボク達と一緒に闘ってくれる人を!!」
「……そんな……それじゃあ、あの子は……」
「強いよ、《絶剣》は。俺なんかよりもずっと」
「どうしようもない。今の私達では、何も出来ない」
「ボクは、幸せだったよ」
「いや……有る。つっても、一か八かの賭けだけどな」
「俺が、女の子を泣かすような真似するわけないだろう!?」
「そうじゃねぇ! お前がどうしたいのか、お前自身の、本当の気持ちを聞いてんだッ!!」
「死にたく、ないよぉ…………ボクはまだ、生きていたいよ!!」
SAO//G.U. Vol.2 《魂魄萌芽》
Coming Soon...
というわけで、第二章の予告篇です。
あんまりネタバレにならないように気を付けたつもりですが……割と判ってしまう方も多いかと
そんな方は、たとえ判ってしまったとしても、そっと心の中にしまって、本編が公開されてから「やっぱそういう展開だったか」と生暖かい笑顔で答え合わせをしてください
さて、勘の良い方はお気づきの通り、割かしオリジナル展開が多くなるVol.2 《魂魄萌芽》、どうぞお楽しみに