SAO//G.U.  黒の剣士と死の恐怖   作:夜仙允鳴

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何やら多重投稿が可能になったようなのでこちらにも投稿させていただきます。


Vol.1 剣界包囲
prologue


 

2022年 11月

 

「なっ……俺……だと?」

 

ストレージから《手鏡》を取り出して見てみると、確かに其処には俺の顔が映っていた。紛れもなく俺自身の、そうPCである《haseo》ではなく、《三崎亮(リアル)》の顔が其処には映っていた。

 

バリッ、という鏡が割れる音で正気を取り戻し顔を上げると、周囲にいた奴等の顔ぶれが変わっていた。溢れかえっていた勇者然とした男や端正な女は一気になりを潜め、どこにでもいるような平凡な人間が姿を現す。

 

一瞬の静寂の後に、広場は恐慌状態に陥った。

皆気づいたのだ。これはイベントやクエストの類いではないと。

そうこれは脅迫ではなく只の告知なのだ。

 

「何が、どうなってやがる……!?」

 

こうして、あの時の、5年前の事件を嫌でも思い出す、最悪のデスゲームが幕を開けた。

 

 

          〝世界ハ一新スル。ソノ名ダケヲ残シテ〟

 




プロローグでした。
年明け2月までは不定期になると思いますが、読んでいただけると嬉しいです。

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