・カレー港をダンケルク港に変更
・サンマリノ共和国とリヒテンシュタイン公国を追加。
・スロバキア共和国も追加
『ノルドフランクライヒの港湾都市"ダンケルク"は、湿潤な空気に包まれていた。
季節外れの高温・湿潤・大雨。地は泥濘に侵され、大陸西岸とは思えない気候である。
同年2月13日午後。同地の港湾に、"クワ・トイネ公国欧州使節団"を乗せた貨客船が接岸した。』
「閣下、間もなくであります。」
「来たか…。」
ボーディングブリッジ*1で待ち構える数十人の親衛隊員。
下船する欧州使節団の面々を出迎える為、ブルグント騎士団国の外務担当者
「…それにしても酷い雨だ。」
降りしきる雨が屋根を酷く鳴らす。
…どんよりとした暗色の雲は、若干の不気味さを感じさせるであろう。
『1955年2月14日。この日、ある外交団が初めてドイツの地を踏んだ。中世時代を思わせる装いの
…そして、彼等はボーディング・ブリッジより現れた。
「使節団の皆様。この度、騎士団国領内において皆様の案内役を努めさせて頂きます。私は親衛隊全国指導者個人幕僚部、外務及び広報担当官の"フォン・リッベントロップ"と申します。」
彼は右手を差し出す。
数秒の間の後、団長と思われる中世貴族風の男が歩み出る。
「フォン・リッベントロップ殿。私はムギイラ。
今度の欧州使節団の団長を努めております。この度は宜しくお願い致します。」
…そして遂に、両国代表は握手を交わす。
カメラのフラッシュが輝く中、半ば困惑した表情を浮かべる使節団長に対し、フォン・リッベントロップはこう言った。
「ムギイラ殿。
ようこそ、この
この日、クワ・トイネ公国の欧州使節団は
…
「やれやれ、驚きの連続だ。
朝方にマイハーク港を出港し、9時間の船旅の後、ダンケルク市内のホテルで外相と会談。
ドイツ船での旅は快適であったが、少なからず疲労は貯まるのだ。
「ハンキ様、まさか辺境にこの様な国家があるとは…思いもしませんでした。」
クワ・トイネ公国外務局の職員"ヤゴウ"は、同・陸軍局に属する軍人、"ハンキ"将軍に話しかけた。
「全くだ。…まあ、
…船も寄り付かぬし、我が国が認知出来なかったと言うのも当然やもしれぬな。」
元来、大陸東方は船舶の遭難が相次ぐ"喪失の海域"と呼ばれており、今まで数多の冒険者が新天地を求め旅立ったが…誰一人として帰還した者は居ない。
「…さて…私は早めに寝る事とするよ。
明日は国家元首級との会談だ。」
…そうして、ブルグント騎士団国での最初の一日が終った。