機動戦士ガンダム 終天の御伽噺-フェアリーテイル-   作:7746MRRWAY

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投稿後に見直してみたところ、流石に匂わせ情報ばかりで読み辛くなってしまったと反省しました。
そのため連載完結を一度取り下げ、大部分の回答となる短編を1本、追加で投稿させていただきました。
また、完結させてから一斉投稿したのは、作品の出来に自信があるわけではなく、単にどう投稿するのがベストか分からなかったからです。


番外編 種明かし、黒歴史

1.

「・・・ケーニヒ・ヴォルフォント。面会だ。」

「・・・はい。」

あの戦いから、三か月。国営病院集中治療室から、医療刑務所(ここ)に移されて二か月。僕はやっとまともに、犯罪者として扱われるようになった。

僕の寝ている間に、捜査はだいぶ進んでいた。半年後の公判に向けて、あらゆる組織や派閥が軟着陸を目指して動いている。・・・どうせなら、何もかも僕に全部押し付けて、僕だけ処刑されればいいのに。

でも、誰も見捨ててくれない。現にサロスは、僕のために、特別懲役を受け入れたらしい。自分も判決前にも関わらず、僕なんかの罪を軽くするためだけに。

・・・特別懲役。それは、厳重な監視の元に、国の命令で特別な仕事をする制度。替えの効かない人材を活用するためという名目だけど、何をさせられるのかは完全非公開。たとえ、家族でも・・・同じ犯罪者なら、なおさら。正直、不安でたまらない。

 

2.

刑務官に連れられて入った、面会室。その中央の椅子に座ってから、数分。透明な板の向こうの扉が開いて、僕より少し年下くらいの女の子が、ぞろぞろと入ってきた。

1人は長くてサラサラの髪の、眼鏡の似合う、気品漂う美人。

1人はジークさんと同じくらいの背丈の、引き締まって、健康的なアスリート体型の人。

1人は背が頭ひとつ小さいけれど、あどけない笑顔が素敵な子。

1人は気だるげで、お洒落に頓着なさそうだけど、ミステリアスな雰囲気が魅力的な子。

最後の1人は・・・。

「・・・キッショ。」

悪態をつきながら入って来た最後の1人は、よく知った顔・・・妹だった。みんなかわいいな、とは思っていたけど、顔に出したつもりなんてないのに。

 

容姿端麗な5人の女の子が、5脚の椅子に、横並びに座る。でも、真っ先に気になったのは、左から二番目に座る、妹の顔だった。

「・・・大丈夫?」

その疲れ切った顔を見て、僕は規則なんか忘れて、思わずそれを口に出してしまった。本来なら、注意される。でもその前に、妹は答えてくれた。

「・・・大丈夫じゃない。先週なんか、無理やり・・・服を脱がされて・・・。」

・・・え?え?・・・まさか、そんな。

「・・・好き放題、着せ替え人形にさせられて、知りもしない2人の結婚式に出させられて・・・本当に、気まずくて、地獄だった。」

・・・ああ、そう。

 

「私語は慎んでいただけますか。」

真ん中に座った眼鏡の子が、やっと僕らの会話を遮った。おそらく、この子がこの4人の代表なんだろう。

「司書官の、ショーシャ・エクレイルと申します。ケーニヒ・ヴォルフォントさん、よろしくお願いします。本日は妹さんのお仕事について、お話をしに参りました。」

それに続けて、向かって右隣りのベルク・ストライカ少尉、右端のカヌ・ブローニ少尉が名乗り、最後に左端のナーシア・フーリエー少尉がぼそぼそと名乗った。妹は、代表者と左端の士官の間に、黙って挟まっていた。

でも、仕事、か。・・・きっと、特別懲役の件だろうけど。でも、なんで大書庫(アーカイバ)の司書官と一緒なんだろうか。

「詳細を申し上げることは出来ませんが、仕事中は私が彼女の監視員になります。彼女にしか立ち入れない場所で、彼女にしか出来ない仕事を依頼しています。」

続く代表者の言葉で、僕は驚いた。大書庫(アーカイバ)の司書官が、監視員。ということはまさか、蔵書の調査を?

・・・でも、なんで?人選が、分からない。よりにもよって、なんで妹を。勉強も活字も大の苦手で、教えようとするたびに蹴り飛ばしてくるような、妹を。見るとその妹の顔には、化粧に隠れた隈があった。現に今も不安そうに、ちらちらと監視員の反対に視線を飛ばしている。でも、疲れ切ったその目元が、なぜか、見知った誰かと似ているように感じた。・・・誰だろう。

大書庫(アーカイバ)は憲法上、書架エリアからの蔵書持ち出しは不可能です。加えて、建国より503年に渡って秘匿された書庫が、最近発見されたことはご存知と思われます。・・・これは雑談になりますが、そこには特殊なセキュリティが存在し、調査を拒んでいるという噂があることをご存知でしょうか。」

・・・きっと彼女は、察してほしいんだろう。でなければ、いきなり雑談を始める意味が分からない。ここまでの話からすると、きっとサロスは、その限られた貴重な人間に当たる。だから苦手な仕事を、無理にでもやらせる価値があるんだろう。

「本題に戻ります。彼女の協力もあり、調査は大幅に進展しました。」

そう言って、ショーシャさんは持ち込んだ端末に目を通すことなく、調査結果を報告する。きっと全部、頭の中にあるんだろう。

 

サロスが集めた情報は、決して多くはなかった。それでも、数多くの発見と、驚きがあった。特に僕らがお世話になった2機は、旧連邦の時代からよく組んで戦っていたと聞いて、運命のような物を感じた。

「しかも、ウィル・アルトリウス大尉とノエレ・アストレイア大佐。二人は恋人、だったんですね。」

「・・・いいえ。正確には、遺歴(A.R.)1019年5月9日、”XF-089エディフス掃討作戦”にて、旧欧州ネストリア市に新婚旅行の名目で潜入したという記録以外は残っていません。任務の為の偽装という可能性が濃厚です。」

「・・・でも、それが最後の作戦、今生の別れになった、と。」

「・・・はい。この作戦以降、XF-047ハゥフューレは完全に喪失(ロスト)。以降、目撃例すら無かったと記録されています。」

彼女は差し伸べた手を、自ら振り払った。名目上は上官なのに、巻き添えにしないように。僕だったら、本当に好きになってしまうかも、引きずってしまうかもしれない。いいや、どちらにせよ、彼は怒っていたのかもしれない。ジャバウォック顕在化、6分51秒の抗戦の後、目標は()()()()。こんなにも一方的に打ちのめした事例は、稀だったらしい。

「その後XF-079ジャバウォックも、同7月3日の“シャンバラ海域事変”終息後、急遽決定した秘匿兵器研究施設、現Φ271コロニーの調査任務中に、アルトリウス隊もろとも喪失(ロスト)。こちらはバイタルが停止したにも拘らず、偏在化が解除されなかったという、特に稀な例とされています。」

・・・そうして時が流れて、あの2機は同じコロニーで、2人の手に渡った。片方は溶鉱炉の湯の中で、約千年ぶりの顕在化を果たした。もう片方は冷却用貯水池の中で、なぜか最近遺棄されたばかりのような状態で眠っていた。だいぶ、謎が解けてきた。

でも、シャンバラ()()?そんな地名、昔見た地球の地図には無かったはず。シャンバラ()なら知ってるけど、確か近海は別の名前だったし・・・あれ、シャンバラ()()だっけ?・・・僕も、サロスのことを言えないかも。

 

「また、()()()()()の骨格において、基材となる暗色軽金属(ダーク・メタル)の不純物含有率が一致していたことが判明しました。そのことから、ある仮説が持ち上がりました。」

話の主題は、ムクロ君に関するものに移った。逃走の最中に、なんでサロスの暴力的コミュニケーションに対しても寛容なのかと、ジークさんに聞いたことがある。答えは確か、あの子はずっと、妹と弟たちを守ってきたって話だった。

「それは、あのコロニーにおいて、5人だけが目覚めたことも偶然ではないという説です。()()が長時間偏在化状態で存在し続けた結果、その切粉から製造された幼体のみが、振動波の共振によって覚醒した、と。」

つまり、同じ基材から製造されたからこそ、そんな現象が起こった。でも、あれ?もしかして。ジークさんは笑ってたけど、あれってもしかして、言い間違いじゃなくて・・・。

「そして、この仮説を最初に提示したのが・・・。」

そう言って、代表者は向かって左側に視線を移す。・・・嘘、だろ。まさか、こんなに頭のいい仕事ができるなんて。すごいよ、サロス。こんな壁が無ければ、今すぐ頭を撫でてあげたい。

でも、快活だった代表者の口調が、次の言葉から、一気に曇った。

「・・・ですが、昨今その進捗に滞りが見え始めました。・・・理由は、お分かりいただけますね。」

僕は、頷いた。頷くしかなかった。さっき褒められたように、地頭は別に悪くない。でも、計算も古語も突っぱねて、その時間を全部戦闘訓練に割いてきた妹に、基礎から教育し直すことがどれだけ大変か。いくら本人が無理にやる気を出しても、切り口が分からなければ教えようがない。・・・正直、僕も分からない。

「・・・甘やかしすぎだろ。」

ベルクさんが、不貞腐れたようにボソッと呟く。それを聞いたサロスはぶすっとして、向かって左に視線を投げる。・・・こればっかりは、本当に申し訳ない。

「でも、それで・・・。なんで、僕に、それを。」

こんなことをしている暇があるなら、ちゃんと教えてあげた方が有意義なのに。僕は、そう思った。

「適合の可能性がある脳構造を持ち、かつ活動可能な人物は、現状この国に、あと1人。それでいて、基礎知識が十分ある人物に同じ仕事を・・・特別懲役に従事させる案が持ち上がっています。」

・・・それは、話の流れから、きっと、僕。それを受ければ、僕も。でも・・・。

「ご検討ください。」

 

3.

僕の目の前に、新たな選択肢が生まれた。でもなぜか、その前に、僕の頭には疑問が浮かんだ。彼女たちは、結果を急いでいる。なぜだか、そう感じた。

「・・・なぜ、そんなに焦っているんですか。」

僕は、思い切って、聞いてみた。思い過ごしであってくれと、願いを込めながら。

しばらく待って、やっと返ってきた答えを聞いて、僕は愕然とした。

・・・ムクロ君が、行方不明?ラビスが襲撃した、ファシータでの目撃情報を最後に、一切の反応が無くなった、だって?だからこんなに、情報漏洩すれすれの手段を選んでまで・・・。

「・・・何か、彼と、連絡を取る、手段は?」

「そういったデバイスは、全部置いて行っちゃったし。“黒骸(クロボネ)”の機能からアプローチしようとしても、もう遺伝的に近い人間はもう太陽系に居ないことが分かって、打つ手がない・・・です。クローン元となった人物の血縁者の、数少ない子孫は、外宇宙開拓船第91番艦で太陽圏外に旅立ったって記録されて・・・ました。」

カヌさんが、無理やり敬語を付け足して、情報を開示した。・・・敬語なんて(そんなこと)、気にしなくていいのに。

でも、そうか。だから少しでも手がかりを探そうと、必死になっていたんだ。それだから、サロスも一段と頑張っていた。

確かに、今現在明らかになっている情報じゃ、とても手がかりになんてならない。それは残念だったけど、代わりに、これで一つ謎が解けた気がした。

「でも、あの子は、本当に、すごいや。」

逃走中にあの子と話して、ずっと疑問だったこと。妹や弟の名前が、何処から来たか。人間らしい生活習慣を、何処で学んだか、その答え。

「きっと、彼は太陽系の外の、遠い宇宙の誰かと、繋がっていたんですね。」

・・・きっと、旅立った人たちと、無意識に交信して、知識を得ていた。そう仮定すれば、矛盾はなくなる。

「彼はきっと、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。そう思うと、きっとどこかで元気にしてるって、思えてきます。」

何の根拠にもならないけど、少しだけ、勝手に、救われた気がした。

 

「・・・ですが、それらはあくまで可能性としてください。記録上、当該艦船は消息不明となっています。それより、提案の件ですが、進めてしまっても・・・。」

それでもなお、彼女たちの逸る姿勢は止まらない。僕はとりあえず落ち着けるために、必死で質問を絞り出した。

「それは、ジークさんの、忘れ形見、みたいなものだから、でしょうか、それとも・・・。」

・・・僕は、聞いてしまったことを、後悔した。残酷なことを、聞いてしまったと。あの子の人格を、関係性を、否定してしまったと。

「・・・いや、ジークの件とか、危険な無人機だとかは関係なくて。普通に、友達だと、思っていたのに・・・ですのに。」

カヌさんの返事を聞いて、ひとまずは安心した。彼女たちは、あの子を、個人を見ている。そうすると、彼女たちの言い分にも、確かに一理ある。でも、居なくなった直前の状況を聞いて、納得してしまった。あの子の気持ちが、なんとなく理解できた。

「・・・でも、彼も、そう思っているとは、限らないと、僕は思います。」

僕は男の心理から、彼女たちを諭した。男性は、何らかの実績を、形を残したいと思う生き物。対する女性は、小さくても、積み重ねた日々に価値を置く生き物。互いに助け合い、確かな絆を創り上げてきたジークさんとの関係。それに対して、少しの間一緒に過ごしただけの、一方的に助けてもらっただけの、あくまで“ジークさんの友達”との関係。だから、みんなが大好きなジークさんを助けられなかった自分に、一緒にいる権利を、自分の存在価値を、見失ってしまったんだと思った。

「・・・だから、今はそっとしておいてあげましょう。待っていれば、またフラッと・・・ひょっとしたら、友達をたくさん、連れて帰ってくるかも、しれません。・・・まあ、何十年先になるか、保証できませんけどね。」

根拠はないけど、何処にいるかもわからないけど。・・・あの子は、今も存在している、そんな気がする。

「・・・うん。なんとなく、ウチもそう思う。なんていうか、あいつ、今、頭の中が・・・ハッピーで塗り潰されてる感じがする。」

珍しく、サロスが僕の意見を肯定する。しかも、僕よりずっとふわふわな表現で。

 

4.

彼女たちの、どことなく急かすような雰囲気が、和らいだ気がした。

「・・・ありがとうございます。ご指摘の通り、焦っていたかもしれません。ですが、そちらとしても、悪いお話ではないと思われます。ご協力いただけるのでしたら、いつでも歓迎いたします。」

・・・特別懲役。確かに、それを受ければ、僕の罪も軽くなるだろう。サロスと一緒に、仕事が出来る。僕の知識を、役立てられる。夢も、間接的にだけど、叶う。・・・でも。僕は、僕は、それだけじゃない。それだけが、僕に出来る全てじゃない。最後に協力してくれた、17人の元仲間の為にも。

「・・・いいえ、僕はきちんと、裁かれます。罪を、受け入れます。」

そこにいた5人は、一様に驚いた。確かに、意外かもしれない。でも僕には、僕にしか出来ないことがあるから。

「・・・僕にしか、通せない筋を、通します。」

情報が整理された結果、脱退者のテロの大部分が、本人たちの自己責任にされるらしい。でもその当人たちも、自衛のために戦った仲間たちも、ほぼ全員が死んでいる。親父のように制圧部隊と差し違えたり、ラビスたちのようにひとりでに圧縮されて死んだなんて例もあった。でも、それでも、どれだけ無残な死に方をしても、納得できない人はたくさんいる。“孤狼の群”の名前を恐れた人たちからしたら、僕らに反撃を受けた人たちからしたら、きっと泣き寝入りになってしまう。だから、最後のリーダーとしても、テロリスト以外の面を知っている友達としても、僕だけでも、生きて責任を取らないといけない。

「特別懲役は、減刑は、受け入れられません。だって、特別な才能さえあれば、何をやっても許されるって・・・それが、正しいとは、思えませんから。」

お金、生まれ、運。才能を何に置き換えても、これは成立すると思う。僕は、勉強が大好きだ。そんな仕事をしてしまったら、きっと楽しんでしまう。そんなもの、罰になんてならない。自分で、自分を許せない。でも、その選択が結果的に国の足を引っ張るのも、良いこととは言えない。だから、そのあたりも含めて、落としどころは考えた。

「だから。・・・だから、その分、妹を、お願いします。しっかり、勉強させて、たくさんの情報を、この国のために、還元させてください。そして、彼女の努力は僕の為じゃなく、彼女の為に、使ってあげてください。」

そうして僕は立ち上がり、深々と頭を下げた。何秒か経って、顔を上げた僕が最初に見たものは・・・サロスの、見慣れた、露骨に嫌そうな顔だった。ずっと昔から、何度も見た顔だった。でも、今日ばかりは、勇気を出してはっきり言おう。

「・・・たとえ、法に許されても、僕らにも、罪はある。自衛のためとはいえ、仕事をしているだけの人を、たくさん傷つけた。だから、どちらにしても、それが贖罪だよ。ちゃんと頑張って、苦しんで、その分、みんなの、たくさんの人たちの役に立つんだ。」

君は社会の為、生み出すことで償う。そして僕は、裁かれることで、憎しみを一身に受け、刑を受けることで償う。僕らは、家族だ。たとえ、血が繋がっていなくても。分け合えるものは、分かち合おう。

この思いを理解してくれたのか、サロスは、眉間にしわを寄せたままとはいえ、こくんと、一度だけ頷いた。

 

5.

「ですが、どうしましょう。残りの時間で、特別懲役のアウトラインを固めるつもりでしたが、断られてしまっては・・・。」

ショーシャさんが、困り顔で言った。・・・本当だ。面会時間は、今現在、半分も残っている。それがぽっかり余ってしまった。

「・・・ならもう、兄妹の時間でいいんじゃなーい。」

ア・・・じゃなくて、ナーシアさんが言う。

「でも、今から敷地外の面会担当監視員を呼びに行って、どれだけ時間が取れるか・・・。」

どうやら、この後の時間の使い方でもめているようだった。でも、こんなことに時間を使ってほしくない。でもせめて、やれるだけのことはやろう。

「・・・いいえ、こちらとしても、家族の、近況報告だけで、十分です。・・・残りの時間は、お礼ということで、僕に何かさせてください。」

・・・といっても、今、ここで、何が出来るんだろう。何のアイデアも無かった。

「でもさ、その中で出来ることって?・・・ん?あれ何?」

ベルクさんが、僕のいる部屋の、机に置かれたもの指さして、尋ねた。

「・・・あれは、メモ用紙とペン、ですね。」

悪用の可能性があるので、電子端末は据え付けられていない。しかも規則上、紙自体を渡すことはできない。僕の後ろの刑務官に内容を記録され、検閲されて、やっと面会者に見せることが出来る決まりだった。

「じゃあさ、それで何か出来ない?特技とかは?」

「そうですね・・・。絵は、特にデザインに関しては、昔からよく、みんなに、褒められてました。」

「おお、そりゃいいや。〇×ゲームよりずっといい。じゃあ残り時間は、それでちょっとでも親睦深めて終わろうぜ。なあ、いいだろ?」

「・・・はぁ。」

ベルクさんの唐突な提案を、代表者はしぶしぶ承認した。でも、何をするのか、何を描けばいいのかは分からないまま。けれども、なんとか満足して帰ってくれそうだった。

「・・・わかりました、何を描きましょうか。」

少なくとも、露店の似顔絵描きの真似事くらいならできる。それならきっと、検閲をパスして、彼女たちに見せることができる。

「テーマは・・・そうだな。なんか、ジークたちにだけ戦わせちまってから、最近どことなくギクシャクしてたし・・・。そうだ、なら、デザインしてくれよ。(オレ)たち専用の・・・。」

言いよどんだ彼女を見て、僕はつい、口を挟んでしまった。

「・・・ガンダム、を?」

文脈からして、専用機なら、MS(モビルスーツ)ならなんでもいいはずなのに、なぜだかそう聞き返してしまった。

「・・・え?フェ・・・なんとかって、そう呼ぶの?」

なぜか、勘は当たっていた。でも・・・フェなんとかって。確かに長いけれども、呼び辛いけれども。・・・ああ、そうか。だからこんな、呼びやすくて、強そうな呼び名が生まれたのかな。

「いえ、昔の仲間が、フェアリュ・・・を、そう呼んでいたので、スラングだと、思います。」

「じゃあ、それでいいや。パパっと描いて。」

・・・パパっと、ね。頭部パーツの共通点は分かっているから、出来なくもないけど。

「は、はい。じゃあみなさん4人に、それぞれ、特技に合わせた、専用のガンダムを、デザインするってことで、いいですか。」

その提案に対して、1人はあきれ顔、1人は未だしかめっ面だった。でも2つの笑顔と、1つの分かりづらい微笑みによる多数決によって、この案は可決された。

 

さて、まずはセオリー通りに。デザインのベースになる、機体コンセプトをヒアリングしよう。

「じゃあまず、(オレ)から。近接格闘最強、以上!」

「・・・こっちも、情報戦最強。」

・・・要求仕様が、シンプル過ぎる。でも、これくらいの方が、顧客としてありがたいかな。

「はい、ストライカさんは近接重視で、あのカスタム機を強化する方向で。フーリエーさんは、情報処理と量子介入デバイスに重点を置く方向で。」

特にベルクさんは、戦法もよく知っている。後から聞いたことだけど、カスタム量産機で、ガンダムを真っ向勝負でバラバラにして、脱走した搭乗者(パイロット)まで捕縛したって。・・・僕がマスドライバー施設を利用して、弱点を突いて、やっと相打ちにできた、あれに。どうやったら、あれに勝てたのか。それを想像すれば、いくらでもアイデアは湧いてくる。何よりも、いきなり全件の半分の仕様が固まった。すごく幸先が良い。

「・・・待った。」

・・・と、思ったところで、カヌさんが遮ってきた。

「何か通すものが、あるんじゃないかな?」

ああそうか。彼女は現在、国内トップクラスの技術士官だと聞いた。一機械(メカ)好きとして憧れる面もあるけど・・・。きっと何か、特別なこだわりがあるんだろう。

「・・・え?だって、お前の設計デザイン、使い勝手は良いけど正直・・・ダサい。」

「ええ?理解できないの、あの機能美を!?」

あの、確かこれ、遊びでいいんですよね。でも、ベルクさんと、カヌさんが、すごくくだらないことで言い争いを始めてしまった。うーん、どうしよう。

「・・・じゃあ、ブローニさんのは、機能美重視のデザインで。メカニックとして、味方機の修復や支援に特化した感じで、いいですね。」

「果たしてボクを、納得させられるかな?」

一応ケンカは止まったけど・・・何様ですか。顧客としては、一番厄介な部類だな・・・。

 

最後に、あきれ顔で投票を棄権した1人にも聞いておく。

「では、エクレイルさんは?」

「・・・得意な戦法は、狙撃です。あとは・・・ご自由に。」

恥ずかしそうに、そう言った。でも、ご自由に、か。逆に難しい。狙撃機にもいろいろあるから、そこだけでも絞らないと。重砲型、ステルス型、軽装機動型・・・。参考に出来るカスタム機の情報も無いから、迷ってしまう。

「・・・どんな狙撃戦が、特に得意ですか。」

「・・・だいたい暗算すれば、どれでも出来るので・・・ご自由に。」

また恥ずかしそうに、ご自由に、か。でも、横の友達と、クオリティの差をつけるわけにはいかないし、せめてデザインモチーフくらいは・・・。

「なら、エクレイル家の家紋の、グリフォンを・・・あっ。」

さっきまで赤みを帯びていた顔が、青ざめた。この反応で察した、彼女の、実家との関係。もしかしたら、“エクレイルさん”なんて呼んだこと自体が。・・・僕は、なんて軽率なことを。

ベルクさんが、睨んできた。昔の僕だったら、すぐに頭を地面にこすりつけていただろう。でも、今の僕なら。

「・・・大丈夫です。イメージは、固まりました。・・・信じてください。」

僕は堂々と、自分の仕事に責任を持つと宣言した。しばらくすると、ベルクさんの目つきが元に戻る。それを確認して、僕は脳内に浮かんだイメージを、今まで扱った中で最高品質のペンと紙で形にし始めた。

 

6.

「・・・よし、出来た。」

そう言って僕は、書き上げた4枚の絵を刑務官に渡す。あっという間にスキャンとAI解析が終わり、問題なし判定が出たそれらを持って、再び透明な板の前に座る。

「じゃあ、まずストライカさんから。」

そう言って、彼女の目の前の板に、インクまみれの紙を張り付ける。

「すっげ、格好良。」

・・・よかった、気に入ってもらえた。かつての、地球最大の大陸の東部で興った最古の帝国。そこで使われた甲冑を参考にして、考えた装甲デザイン。実は、結構自信作だったりして。

「・・・で、武器は?」

「はい、この、背負っている、棒です。」

「・・・それだけ?」

「はい。」

少ないと思っても仕方ないよね。でもこの棒は、下手な兵装の何十個分もの価値があったりする。

「この棒、オムニストライク・シャフトは、あらゆる間隔、数量に分割できます。そして結界を形成し、荷電粒子を放出。雑兵は範囲攻撃で蹴散らし、強敵には収束した粒子で斬りかかる・・・。」

「つまり、いろいろな近接武器を、自在に創れる。・・・どんな敵にも、対応できる。」

「はい、器用なストライカさんに、一番必要なのは、柔軟性だと、思いました。」

それを聞いたベルクさんは、少しうつむいて、ぽつりとこぼした。

「柔軟性ね・・・兄ちゃんと、同じこと言うんだな。」

「・・・に、兄ちゃん?」

「・・・それって、確か。」

「そ、フランベルの兄ちゃん。施設に居た頃、払い下げのシミュレータでオンライン対戦しててさ、めっちゃ強ぇーの。」

フランベル・・・確か、20年くらい前に解体された、()()()旧同盟軍の残党が組織した、研究機関がそんな名前だったような。

「少しでも追いつこうって、死に物狂いで頑張ったけど、勝てなくてさ。で、なんで強いか聞いたら、最強になる呪いがかかってるから、だって。」

うろ覚えだけど、不法居住者の子供を材料に、能力を限界すら超えて引き出すための研究をしていたって、親父が言っていた。

「そんで、最後の対戦の時、もうすぐ呪いが解けなくなるからってチャットが着てさ。じゃあその呪い、(オレ)が解いてやるって返したら、ありがとうって返信が着て・・・で、それっきり。」

「それでそのまま、がむしゃらに特訓を続けた、と。その結果、メーカーの重役目に留まり、ストライカ家に引き取られた、と。」

「そうそう。」

・・・すごい、ストーリーだ。ショーシャさんとの掛け合いも相まって、まるで漫談のようだった。

「それで・・・初恋は儚く散ったと。」

「そうそうそう。・・・って、違う!なんつーか、その、純粋な、憧れで、目標だって!何度も言ってるだろうが!」

「・・・はいはい。」

きっと、何度もこんな漫才をしてきたんだろうな。サロスと、ナーシアさんが、少し羨ましそうに見ている。

「・・・とにかく、時間も押してるし、あと、これの名前!・・・どう書くの?」

僕は、紙の端っこに、決めた名前の綴りを書いて、見せた。あとになって刑務官を通してないって気づいたけど・・・大丈夫かな。

「こんな、綴りです、けど。」

「うーん。・・・Sより、Zのが、好きかな。」

「・・・じゃあ、この字を入れ替えて・・・“天斉す雷雲の帝(ガンダム・ベルゼルク)”。」

「いいな!それ。」

かくして、スタートダッシュは成功した。ここまで気に入ってもらえるなんて、予想外だったけど。

 

続けて僕は、一番うるさそうな顧客、カヌさんの前に、絵を貼りだした。かなりごつごつとした、左右非対称のMS(モビルスーツ)の絵。彼女はまずそれを、眼からビームでも出そうな眼力で凝視した。そして、僕の口から解説に入ろうとする直前に、こう切り出した。

「・・・これって機体の左半分に、汎用のロボットアームと換装用ハンドを搭載してるって解釈でいいの・・・ですか。」

流石、人呼んで現代最高のメカニック。これだけで、あっという間に設計意図を理解したなんて。本当に、すごい。

「正確には、左半身のマニピュレータ全体が、あらゆる規格のロボットアームの集合体でできています。これなら、分離状態での繊細な作業と、接合状態でのパワーを、両立可能です。かつて、地球に存在した特殊空母、ユニコーンのように、前線で、応急で、即座に友軍機を修復できます。」

「・・・一角獣(ユニコーン)、なんだか、すごそう。」

・・・残念だけど、そっちは艦載機の修復設備を搭載した空母ってだけ。結局流行らなかったから、名前負けとも言えるけれど。

「そして、右半身は、施術中の友軍機を守るため、防御、迎撃に特化しています。腕部のビームシールドに、脚部の4連装CIWS。まさに、鉄壁の手術室になります。・・・そして。」

「そして右半身の武装を分解して、味方に渡すことも出来る、と。だから、フレームに耐用規格外の過剰火力の火砲が内蔵されているってこと・・・ですよね。友軍機と即席で合体して、巨大な武器になるって。」

この人本当に、すごいや。こんな、唐突に思いついたような、トンデモな仕様すらも理解できるなんて。

「名前は、そうですね・・・。生まれたものを、見捨てない。我が身を削り、仲間を癒し、力を分け与える・・・“幸福は誰彼の為に(ガンダム・ウェルカノス)”、なんて。」

「・・・それは。」

彼女の眉間にしわが寄り、黙り込む。採点が、評決が始まってしまった。どうか、気に入ってくれますように。

「・・・最高、です!」

ああ、よかった。一番難しいところを、なんとか乗り越えた。

 

「・・・で、フーリエーさん。」

次に紙を貼ったのは、左端。直前が右端だったから、ちょっと大変だった。でも、この順番じゃなければと思っていた。

「あなたに、一番必要なのは、侵入して、破壊することより・・・“知る”ことだと、思いました。守りたいものの危機を。隠された現実を。力を振るうべき相手を。」

そうして僕は、彼女の前に掲げた絵の説明をする。本体は、やや細身。特徴的なのは、全身を覆う隠蔽外殻(ステルス・シェル)と、背負った子機充填基地(ビット・チャンバー)。そして余白に描画した、多種のセンサー類を内蔵した子機(ビット)の詳細図。

それを見て、ここに入ってきてから半分ほど閉じていた彼女の眼が、6割ほどに見開いた。たぶん、きっと、これも好感触だ。

「まず、隠蔽外殻(ステルス・シェル)で戦闘域外に陣取り、探査子機(サーチ・ビット)を飛ばします。その操作域は1auに迫り、攪乱機(ジャマー)対策を施した量子通信によって、遅延ゼロで、あらゆる情報を、本体に届けます。それをコアユニットに搭載した、もつれ(エンタングル)型仮想DNA演算機で処理し、あらゆる可能性を演算し、味方を、指揮官を援護します。搭乗者(パイロット)には、高度な情報処理能力が、求められます。ですが、きっと、フーリエーさんなら、使いこなせると、信じています。」

・・・言われた本人は、一瞬だけ目を輝かせて、それからすぐに首を傾げた。なんで自分の事を知っているみたいに?全身で、そう語っている。

でも、僕が、気付かないとでも。話し方の癖に、覚えがあった。あの時は端末越しで、今は透明の板越しだけど、それでも分かった。そして何より、この部屋に入ってからの、サロスの視線。君の正体と、ふたりの今の関係、簡単に推測できた。そうさ、史上最強のハッカーが成し遂げたことを思えば、きっと、こんなでもなければ足りないと確信した。

そして、それにふさわしい名前も、もう決めてある。

「名前は、“万象を視て智る瞳(ガンダム・ヴィルファクシア)”、なんて、どうですか。」

「・・・いいかも。」

本当に、気に入ってもらえて、よかった。誠に勝手ながら、願っているよ。いつか本当の名前で、友達と語り合える日が来ることを。

 

そして、最後の難関。あんな大言壮語を吐いてしまったけど、それでも、今日の僕には自信がある。一回深呼吸をして、彼女の前に、最後の紙を掲示した。

眼鏡を直して、まじまじとそれを見るショーシャさん。少し、困惑しているようにも見えた。

「・・・綺麗。まるで、ドレスみたい。でも、腰の羽根に、末脚・・・。家紋(グリフォン)に似ているけど、でも違う。・・・これは?」

彼女は、非常に知的だと聞いていた。だからきっと、もう気付いているはず。僕がこの機体の意匠に込めた、本当の意味に。

「・・・ヒポグリフ。権威の象徴であるグリフォンと、不倶戴天とされる牝馬の混血。本来、存在し得ないもの。反逆と自由の象徴。」

彼女は、感嘆のあまり、その手で口を覆った。やっぱり、気が付いていた。

「主兵装の超長射程複合砲(ウォーロック・カルヴァリン)は、高質量実体弾と粒子ビームを撃ち分ける仕様にしました。そして、反動対策の脚部固定用アンカーは、馬の蹄鉄をモデルにしました。たとえ接近されても、これを蹴りと共に叩き込めば、迎撃できます。」

「・・・へぇ。(オレ)との連携まで考えて。」

ベルクさんから、別に考えてもいない仕様が飛び出してきた。どんな解釈をしたら、そんな結論が出るんだろうか。

「この、部分の素材は・・・?」

ショーシャさんは、脚部の、踵に当たる部品を指して、聞いてきた。その透明さが気になったのか、それともこだわりを見抜いたのか。

「そうですね。素材は、史上最大のモース硬度を誇る、真核水晶(アダマント・ヴェール)のつもりで描きました。」

なぜか、それを聞いたショーシャさんが、俯いた。

「・・・水晶(ヴェル)。」

そして、ぽつりとこぼした。

「・・・亡くなった、お母さんの、名前。父上から、名乗らないよう躾けられた、ミドルネーム。」

そうか、そうだったんだ。偶然にしても、すごい奇跡だ。

「もう、いいよね。私は、私の名前は・・・ショーシャ・ヴェル・エクレイル。」

・・・それなら名前は、これにしよう。・・・これしかない。

「そして、その解放の剣。・・・名を、“宿命開く灰炎(ガンダム・サンドリオン)”。」

「・・・ありがとう。」

彼女は、震える声で、そう言った。

 

7.

あと少しで、面会時間は終わる。この後、4枚の紙片は刑務官に回収されて、最終的に処分される。残るのは、スキャンされたデータだけ。願いを込めて創造された、4機。その名前は、僕らの心の中だけに思い出として残る。これで、よかったんだよね。

4人は、満足した顔で、面会室を後にしようとしていた。でも、あとの1人は、そこからなぜかUターンして、こっちに向かってきた。部屋を隔てる透明な板に近づき、押し殺した声で、何かを話し出した。

「兄貴、ちょっといい?」

「・・・サロス?・・・何?」

「なんかさ。かわいくて、スタイルいい女の子に、ちやほやされてさ。」

「・・・え?」

「頭の中の設定をさ、その活舌で、しかも微妙に早口で・・・。鼻の下なんか伸ばしちゃって・・・みたいで、正直・・・。」

「え?」

 

「キモい。」

 

 

 

 

 

 

 

「・・・。」

「ケーニヒ・ヴォルフォント、面会時間終了だ。」

「・・・はい。」

 

「・・・。」

「おい、もっときびきび歩け。査定が下がると、公判で不利になるぞ。それとも、体調に変化でも・・・。」

「あの、刑務官さん。一つ、いいですか。」

「なんだ。」

「・・・死刑にしてください。」

「・・・は?」

 

おしまい

 




あとがき
ここから、あらすじに書いた内容の解説をしていきます。
冒頭に書きました〇〇〇とは、最終作です。その昔、黒歴史についての設定が明かされた時、こんなに人類が愚かなら地球の寿命の方が先に来るんじゃないか、外宇宙移住なんて出来るのかとツッコミを入れたことが切っ掛けです。それでも一応、救いのある終わり方にはしてみました。

あらゆる適性が全滅しているという件について説明します。
まず、プラモ化可能な機体はほぼありません。射出成型では造形不能、箱に書くべき機体名が定まらない、設計担当が死ぬ、など理由にもバリエーションを設けました。
対戦ゲームにも出せません。強すぎるor一撃持ちor主戦場が無いorシステム上メリット皆無な機体ばかりです。間違いなくプログラマーから死者が出ます。
クロスオーバー作品にも向きません。本編外の活躍環境が限られたり、冷静に見たらただの駄目人間だったりと、掛け合いが非常に想像しづらくなってしまいました。
外伝については、敢えて時系列を可能な限り詰めこみ、意図的に作りづらくしました。

そんな主人公とヒロインでも活かせるプロットと、一人でもコントロール可能な小さな世界観を作って、なんとかまとめ上げたつもりです。
その他のテーマとしては、各章ごとにシリーズの好きな部分を分割して、それぞれ詰め込んでみました。
序章:子供目線ではヒロイックなところ
第一章:量産機に無双する主人公機
第二章:専用機に初めて乗り込んだ時の頼もしさ
第三章:汎用兵器としての戦い
第四章:現代に繋がる過去話、成長と機体強化、敵視点では怪物的な主人公機
第五章:機体の個性を活かしたバトル、おっさんの哀愁
第六章:量産機の活躍、遥か格上の存在との戦い
第七章:SF設定の種明かし、キャラ掘り下げの日常回
第八章:オカルト能力&SF兵器全部盛りの最終決戦
第九章:ガンプラ賛歌(自己満勢VSごっこ勢)、SDに通ずる(木っ端とはいえ)精霊への挑戦
終章:大河ドラマとしてのガンダム(歴史書じゃないのはズラし)
番外編:オリガン妄想するのって楽しいよね

なかなか読者が付かないのを見て、流石に読む側の事を考えなさすぎたと反省しました。各キャラクターごとの情報の差異から生まれるドラマや、頭の中で今までの描写がバシバシ繋がっていく心地よさを実現しようと頑張りましたが、結果的にWEB小説としては異常なほどの読み辛さと、一人称視点縛りも相まって、一人で盛り上がってる感に繋がってしまったと思います。

それでもお付き合いいただいた方々へ、心からお礼を申し上げます。誠にありがとうございました。
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