Escape from Kivotos 作:からしすみそホタルイカ
2度目の襲撃がきた…しかも、宣戦布告として柴関ラーメンを木っ端微塵にして
「また野郎共だ、クロスを組んで、圧勝しろ…敵討ちだ」
「みんな行くわよ!よくもお店を!」
「ん、再起不能にする」
性懲りも無くまたまた襲撃か…と思っていたが、あのラーメン屋を破壊した以上容赦は出来ない
「許せません!」
「てか、あの寝坊助は何処だ」
「さぁ…いつものお昼寝場所にも居なかったし…」
「まぁいい、とにかく便利屋だ」
このタイミングで仕掛けて来たという事は相手にも勝てる算段があるって事だからな、警戒はしておこう
「アヤネ、車輌を要請する」
『!分かりました』
念の為T-80を要請しておく…歩いて帰るのダルいからな
「よーしお前たち、アヤネが車取りに行ってきてくれたからな、ゆっくり戦え」
「分かりました〜」
「それって…」
「言わない方がいい」
念の為、便利屋に警告をする
「一応言っておく、投降してアビドス自治区から去れ…そうすればヤバいのと戦わなくて済む」
さぁどうくる…?
「どうする?社長」
「アル様…」
「私はどっちでもいいけど♪」
「任務は必ず遂行する、行くわよ」
「ま、あれだけお金かけちゃったもんね〜」
戦うって事で良さそうだな
「ノノミ…今のうちに銃身冷却も兼ねてスピンアップをしておけ」
「はい!」
ガトリング式はトリガーを引いてから発射まで少しタイムラグがある為、それを無くすためのスピンアップと呼ばれる銃身を予め回しておく動作をするよう指示する
「そろそろだな」
後方から甲高いジェットエンジンの様な音が近づいてくる
「俺の愛車が着くのは」
「何あれ?!」
「戦車かな?見た感じ結構大口径だね〜」
「それって結構不味いんじゃ…」
「榴弾撃たれたらみんな吹き飛んじゃうかも?」
「冗談じゃないわよ!風紀委員長並にやばいじゃない!!」
ハッチから乗り込んでスピーカーを使い、最後の警告をする
『あーあー、マイクテスマイクテス……こほん、お前たちの負けだ、投降しろ』
「たった4人相手に戦車は卑怯じゃなーい?」
その言葉をヘルメット達にも聞かせてやって欲しいな
「どこかに弱点は…」
無理だろ…対戦車ミサイルでも無い限り貫徹は不可能だ
『ハッチを開けて爆弾でも投げ込むか?まぁ、そんな事をすれば俺死ぬんだが』
「無理じゃない!!」
陸八魔は絶望して白目をむいている…なんかかわいいな
「これは俺達の勝ちかな〜」
車長席でゆったりと寛いでいると、微かに卒業証書のフタを開けるかのような音が響くのが聞こえた
「………迫撃砲か?」
予想は見事的中し、しばらく爆風で車体が少し揺さぶられる時間が続いた
「どこの命知らずだ?全く…戦車が無ければ死んでいたぞ」
2発程車体の天板に当たりかけたが、しっかりとアリェーナが迎撃してくれたお陰で無傷であった
「アヤネ、車体を12度ほど傾けてくれ」
「はい!」
これで少しだけ見せかけの装甲厚を増やし、不測の事態に備える
爆煙も晴れ、車長用のサイトで覗いてみるとそこには、せっせと迫撃砲の砲弾を運ぶ生徒達とリーダー格らしき銀髪ツインテールと、見た事のある顔がいた
「火宮…?という事は風紀委員会か」
チナツとは以前にも面識があるし、助けて貰ったからな…
『何をしに来た、ここが何処か分かっているのか』
チナツは少し困ったような顔をして、何かを話している
有事の時の為に榴弾を込めさせるが、このT-80は自動装填装置を外した急造品の為、人力で装填するのだが125mm砲弾はかなり重い
「シロコ、榴弾装填」
「ん…」
即応弾を掴み、ぽっかりと空いた砲身へ砲弾と装薬を装填し薬室を閉鎖する
「装填完了」
『チナツ、後でたっぷり話を聞かせてもらおうか』
照準を少し手前に着弾するように合わせ、トリガーへ指をかける
「対戦車火器早く!」
どうやらこの戦車を破壊しようとしているようだ
「ERAあるし無駄だってのに…」
カクトゥス爆発反応装甲により、パンツァーファウスト等の化学弾やミサイルのタンデム弾頭への防御力が飛躍的に向上しているので、正に鉄壁と言えるだろう
「……機銃掃射を行う」
砲塔を回し、敵部隊の端から端まで同軸機銃と遠隔操作の機銃で薙ぎ払っていく
「先に撃ってきたのは相手だからな、つまりこれは正当防衛だ」
一通り掃射が終わり、場が静まった所でハッチを開き、スピーカーで声をかける
「久しぶりだな、火宮…」
「先生こそ、お元気そうで何よりです」
「それで?ここへ何をしに来た、ここはアビドス自治区だ、ゲヘナの管轄外だぞ」
「それは承知しています、ですが今回の目的は、ある集団の確保であり、アビドスとは関係がありません」
「ではなぜアビドスの生徒がいる場所へ砲撃を行った、観測者の目が節穴だったのか?」
「それは…」
「どうでもいいんだが、こっちも仕事で来てるわけだから、次の2つから選んでくれ」
「イオリ?!」
「邪魔にならないように撤退するか、端っこでブルブル震えててくれ」
「断る」
「即答か…まぁいい、邪魔するやつは全員敵だ!!」
ホルスターからトカレフを引き抜き、躊躇なく発砲するがことごとく避けられてしまった
「そんなのが当たるか!」
このまま戦車と生身1人の戦いではラチがあかないので持ち前の格闘でケリをつけることにした
「かかってこい、格闘とは何たるかを教えてやる」
接近しライフルのバレルを掴んで棍棒のように振り回してくるが、持ち手の少し上を掴んで足をかけて押し倒す
「このっ!!」
なんとも見事な身のこなしで抜けられたが、幸いにも素手での格闘へ土俵をもっていけた
「さぁ来い!!」
蹴りの動作が見え、反射的に膝頭で守って反対の足に力を入れる
「いったぁ?!」
これは脛に入ったな、ベンケイ?の泣き所らしいし、かなり痛いぞ
痛みで少し怯んだ隙に力を入れていた足で地面を蹴り、守った足で胴体を捉えて蹴り飛ばす
「ぐっ?!」
「脚力には自信があるぞ」
どれだけ力があろうと、体重差というものは中々覆せないからな、簡単に吹っ飛ぶ
「お前がどれだけ強い力を持っていようと、無力化する方法はいくらでもある」
硫化水素を吸わせるか?爪を剥ぐか?塩素ガスでも、催涙弾でも使うか?
もちろん、そんな酷いことはしないのでスタンナイフを抜き、構える
「性能をテストするか」
布手袋でも通り抜ける程の電圧がかかると言っていたが…常人なら最悪死ぬだろそれ…まぁゴム手袋してるから関係ないが
「ふっ」
腕をしならせ、獲物に飛びかかる毒蛇の如く、高電圧の刃が首筋めがけて飛んでいく
「うぉあっ?!」
バランスを崩した所で更に踏み込み、裾を引っ張って重心を頭の方へ持っていく
背中が地面に着いた事を確認し、おでこを押さえて首筋へ刃を当てる
「ぎゃっ!!」
ばちっという音が聞こえ、銀髪は動かなくなった…ヘイローも消えているし、これにて終了だ
「…腹減ったなぁ」
ぽつりと独り言をこぼしてしまったが、誰にも聞かれていないよな?
「先生、イオリは…」
「ん?あぁ、気絶してるだけだ…用があるなら水でもかけろ」
「よかった…刃物を取り出したので、ひょっとして殺してしまったのかと…」
「そんな真似はしない」
「ですが、一体どうやって?」
「高電圧ナイフだよ、切れはしない」
「流石は、元特殊部隊隊員ですね」
「で?他校の生徒を危険に晒して、俺にも攻撃した…この落とし前はどうつける」
『そちらの件に関しましては、私がお答えしましょう』
「あ?」
「アコちゃん…?!」
乳のはみ出た風紀もクソもない服装をした少女が青色の姿で現れたが、どうやらドローンによるホログラム投影の様だな
「責任者はお前か、どうするつもりだ」
『どうするも何も…犯罪者を取り締まるのが私達の仕事ですので、作戦は続行しますが』
「……何が目的だ、便利屋への執着心が尋常ではない様に思えるが…そういう訳じゃないな」
『随分と察しが良いですね、先生…そうです、便利屋は二の次です。本来の目的は先生、あなたの身柄です』
「ハッ、お前たちに扱える代物じゃないさ…現にそこでのびてる銀髪を見ろ、次はお前たちがこうなるんだ」
ナイフを弄びながら親指で首を掻き切るジェスチャーをする
「そうだな…ただ格闘戦をするってのも味気ない…どうだ、次挑戦してきた奴が負けたら、俺がてめぇらの骨を折るってのはどうだ?」
「そんな…先生ともあろう方が!」
「それはただの地位に過ぎない、俺の持つ権力はその些細な出来事をかき消す事も出来るほど強い、次からはもう少し考えてから行動することだな」
そう吐き捨て、人差し指を風紀委員会の隊列へ向ける
「ひっ…」
「嫌だ…死にたくない…!」
「ヤメロー!シニタクナーイ!シニタクナーイ!」
余程チキンレースが嫌なのか、指を指されると思った委員会のメンバー達が次々に列を乱して我先にと逃げていく
「ふん、腰抜けばかりだな…統率の無さが伺い知れる」
焼き土下座でもさせてやろうかな…
「とりあえずそこの君、来なさい」
「えっ…わ、私…ですか…?」
逃げ出さなかった子の中で適当に指名した子に来るよう指示する…どうやっていじめてやろうか
「ほらこうだぞ!見ろ!」
とりあえず頭をなでなでしてやろう…くっくっく、思春期になでなでは恥ずかしかろう!皆の前で恥かかせてくれるわ!
「あ、あの…先生…?」
「ん?」
「これは、一体…?」
「見ての通りだが」
なんだか後ろから殺意とも取れる明らかに尋常ではない気配が漂ってくるが無視しよう
『…はぁ、第3中隊前へ』
「あらら、ここまでみたいだな」
「あっ…」
頭から手を離すと凄く残念そうな顔をしていたが…なんでだ?もしかしてMなのか?
「アヤネ、戦車前進ー」
「わかりました!」
後退速度がゲロ遅なうえに超信地旋回が出来ないという致命的な欠陥を抱えている本車の欠点を補う為、車体を反転させる際にも車体を隠せる遮蔽のある場所へ移動させる
「照準よし、発射」
主砲発射の指示を出し、125mm榴弾を歩兵分隊へぶつける
「第2、第3小隊行動不能!」
『なっ…戦車なんて!』
「知らねーよ爆撃しておいて今更なんだ」
『くっ…第3中隊、4人1小隊で分かれ、包囲してください』
「けっ、しぶといヤローだな」
AKSとトカレフのマガジンを交換し、体制を整える
「支援砲撃頼んだ」
そう言い残して飛び出し、左から包囲してくる4人を相手する
「グレネードGO」
右から射線が通るまで残り約12秒…早めにケッチャコをつける
『第4中隊、前へ』
「おいおいおい師団並の戦力持ってきてないか?」
3人から浴びせられる銃弾をなんとか掻い潜り、AKSを腰撃ちで連射する
「はー…次だ」
次の4人を相手する為に右を向くと、左腕を撃ち抜かれた
「チッ」
重出血だな…見事に撃ち抜かれてる
「鎮痛だけキメておこう」
モルヒネを腕に打ち、遮蔽からリーンで体を出す
「クソ…狙いにくい…」
トカレフに持ち替え、首筋を狙う
「だめだ、中々当たらない」
一か八かで遮蔽から飛び出し、決め撃ちで2人倒したがもう残弾もゼロで更に足を撃ち抜かれた
「うお」
がくん、と右足の踏ん張りが効かなくなり、倒れる
『投降してください』
ここに砲撃する事も無理…タレットの精度ではかなりバラけるだろう…
「万事休すってやつだな」
『……アコ、どうして誰も居ないの』
『ひ、ヒナ委員長?!どうして?!』
『予定よりも早く終わったから帰ってきたのだけど、どうして誰もいないの』
~横乳弁明中~
『…それで、誰も居なかったのね』
「ゲホッゲホッ今のうち治療しとくか」
止血帯を巻いてから止血剤を打って完全に出血を止める
「やべっ服が血だらけだ…」
何やら向こうが騒がしいが、治療が出来たのでありがたい
「あ〜止血できてよかった」
そんな訳でノコノコと血だらけの体を皆に見せてしまった訳だが…そこまでグロテスクでも無いだろ、トマトを間違えて潰した時もこうなる
「…アコ、これはどういう事」
『委員長…ど、どうして現地に…こ、これは…その…』
「じゃ、俺達便利屋始末して帰るから」
逃げたなあいつら…次見つけたらシバキ回してやるからな
「待ちなさい」
「何かね、モルヒネの効果もそこまで長くないんだぞ」
「…今回の件は、本当に申し訳無かったわ、二度とこんな事が無いように約束する」
「そーかい、気をつけて帰りなよ」
「あれ、おじさんの出番ない感じ?」
「あっ、小鳥遊…」
「先生その怪我どうしたの?!」
「か、返り血だ」
「さっきモルヒネどうこう言ってたわよね?!」
「気の所為だ、腹減ったし帰るぞ」
「ん、先生の血の匂いがする」
「やっぱりその怪我!!」
「うぐっ…止血してるから大丈夫だ、心配するな」
「酷い怪我です、すぐ治療を…」
「大丈夫、弾は抜けた…止血措置だけで十分だ」
「ん…もう二度と戦えないように拘束する」
「おじさんも賛成かな〜」
「ファッ!?ウーン(心停止)」
「流石に無茶しすぎですよ…しばらくすまきになってもらいます」
「ちょっと待てよ…おいにゃんにゃんにゃん!!(空耳)」
陰謀論なんて馬鹿げてますよね〜正直信じてる人はマヌケだと思ってます
おまけを何にする?
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3分クッキングコーナー
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治療コーナー
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ゲテモノクッキングコーナー