Escape from Kivotos 作:からしすみそホタルイカ
「君も勧誘ね」
「え?」
現在はブラックマーケットの乞食ーズを勧誘(誘拐)している所だ…私設の軍隊を作る為にな
「えー諸君に2つの道を選ばせてやろう…1つは俺の部下となり、訓練を受ける…もう1つは、帰って今までの生活に逆戻りだ」
皆ざわざわとしている…まぁそうだよな
「もし訓練を受けるなら、SRTを超える戦力に仕上げてやる」
あいつらは長期間の活動任務の訓練も行っているが、俺の望む軍隊はそうじゃない
「お前たちにはただひたすら射撃と格闘、つまり戦闘訓練のみを受けてもらう」
「…目的は?」
「お前たちに更生の余地を与えると言っている、選べ」
「分かった、やろう」
「よし、1人は更生した…他は?臭い飯食う生活に逆戻りか?ええ?」
そう言うと皆次々に訓練を受ける事を選んでいった
「まずは武器を支給する、大事に扱え、大事な妹だと思ってな」
大量の武器ケースに入っているのはAK74Mタクティカルだ
「銃の機構を確認しろ、問題なければ射撃訓練に入る」
次々に射撃場に入っていく隊員を見送り、自分の仕事をこなしに行く
「後は戦術BDで学んでもらうか」
直々に監修した戦術教育BDを用意したので、後の座学と実践はこれを元にやって貰おう
「ったく…強盗をやった時は本当にヤバかったな…」
しかし、結果的にカイザーがチンピラに武器と金を出していた事は分かった…後はこれをダシに乗り込んで武力制圧でもするかな
「…七神か、例のブツを頼んだぞ」
『正気ですか?』
「軍人はいつだってイカれてる」
『…明日には届くよう手配します』
「苦労をかけるな、戻ったらキスしてやってもいいぞ」
『っ…結構です』
そんなに嫌がらんくても…まぁ嫌がるか、年頃の子だもんな…
「ヒフミ…短い間だったが、ご苦労だった…迷惑かけたな」
「いえいえ!…その、頑張ってくださいね」
「…あぁ、廃校になんざさせんよ…そうだ、これを持っていけ」
「これは…?ペロロ様?」
「この間、チンピラをぶっ潰した時に拠点から出てきたものだ、調べてみたらかなり初期の物なんだとよ」
「わぁ…!ありがとうございます!」
「気に入ってくれたなら結構だ、じゃあな」
そしてヒフミともさよならをして、校舎に戻って武器の手入れをする事にした
「そろそろAKSでは火力不足になって来たかな…」
壁にたてかけてあるKS-23を掴み、チャンバーを確認する
「ふむ…まだ散弾銃の使い方は覚えてるかな」
グリップを握り込み、取り回しを確認する
「あぁ…いい感じだ」
チューブを交換して装弾数を一発増やしてあるが、少し重量が増して取り回しが悪くなっている
「まずはシュラプネル-25だな」
射撃訓練を行う為グラウンドに出て、空き缶を並べる
「よく狙って…」
一撃で空き缶が粉砕され、排莢と同時に硝煙の匂いが鼻腔をくすぐる
「あぁ^〜つよい!流石は23mm」
次はバリカーダというソリッドスチールの徹甲弾を装填する
「ん…」
廃車の裏にある的もエンジンブロックを貫通して命中した
「流石の威力だな」
ホルスターからRsh-12を抜き、12.7×55弾を装填する
「ストッピングパワーに長けた銃が欲しいとは言ったが…こんなゲテモノを渡してくるとはな」
数回ほど射撃し、使い心地を確認する
「片手で撃ってもギリ大丈夫そうだな」
シリンダーから硝煙が漏れ出している…なんか、ロマンだな
「ふむ…プレートキャリアーも強化して3枚もプレートを入れられるようになったし、今まで以上にアグレッシブな行動が取れそうだ」
Ks-23はガス弾も撃てるし、閃光弾だって撃てる…弾を込める順番も戦略になるという訳か
「ふぅ…とにかくカイザーとの戦いに備えないとな」
そうして、風紀委員会との戦闘後にて…
「アヤネ〜、これ消毒できるか?」
「え、あ、はい…」
血がついたままのハサミやメスなどが入った容器をアヤネに手渡し、包帯などを片付ける
「にしても酷くやられたな…いてて…」
胴体を2発貫通、腕も1発貫通、足に1発残るという重傷を負ったが、なんとか鎮痛と根性で治療しきった
「先生?この書類にサインを…」
「お?あぁ…そこに置いててくれ、後で確認する」
「…もう二度と戦えないように、縛り付けておくべきでしょうか…」
「え?」
「なんでもありません」
「なんか凄いこと言ってたような…まぁいいか」
あ〜(薬品が傷口に)よう沁みる
「そういや、柴大将も順調に回復しているようだな…結構結構」
「先生は自分の心配をしてください」
「耳が痛いな…軍人には、命をかけなきゃならない時がある、そういう事だ」
「先生は軍人じゃありません!!先生は先生です!!」
「…そういや、アヤネにも話してなかったな…」
「…何をですか」
「俺の部下の話だ」
「先生が傭兵だった頃のですか?」
「そうだ、皆良い奴だった、全員死んだ」
「……」
「全部俺のせいで死んだ、俺を庇って死んでいった!!なのに俺はあいつらに何もしてやれなかった…唯一出来たのは埋葬と祈りを捧げる事だけだ」
「…じゃあ、先生は何のために戦うんですか?」
「軍人が戦うのには色んな理由がある…己の正義のため、国のため、家族を守るため…だが俺は違った」
「それは…?」
「家族を戦火に焼かれ、国を蝕まれ、正義を捨てた人間が戦う理由…それはたった一つだ、自分を守るためだ、力をつけ、何者も必要としない強靭な肉体と精神をもつ、それだけが理由だった」
「そんな…じゃあ、先生の家族は…」
「弟も父も代理戦争に従軍して戦死、母は砲撃に巻き込まれて木っ端微塵、唯一生き残った2つ下の妹も、ならず者に犯されて自殺した」
「……」
「世を呪い、絶望と狂気に苛まれ、生死の境を彷徨った俺はしばらくまともに飯すら食えなかった…それを励ましてくれたのがあいつらだったんだ」
「そんな過去が…」
「なんの話だったか…あぁそうだ、俺の命をかけなきゃならない理由…それがお前たちだ」
「私たち…ですか?」
「俺は先生だ、子供を守るのが教師の役目だ、それは軍人の本来の使命でもある」
「だからって…」
アヤネが何か言いかけた所で物音がした
「…なんなんだぁ?今のは…」
「行ってみましょう」
急いで音源へ向かうと、ホシノとシロコが一触即発の状態になっていた
「なんの騒ぎだ、喧嘩なら俺が引き受けるぞ、さぁかかってこいや」
拳を振り回し、臨戦態勢を取る俺とは対象にノノミは優しく語りかけた
「何かあったんですか?シロコちゃん」
「あ…いや…」
「正直に言ってくれないと、お仕置きですよ?」
「飯抜きがいいか?それかブラッシング無しか?」
「う…ん」
「…私がお昼寝してる所を見つけて、それで叱ってたんだよね、シロコちゃんは真面目だなぁ〜」
あやしい…ものすごくあやしいぞ
「本当か?」
「う、うん」
「信頼無くして、チーム行動は出来ん…お前たちも重々承知だろうがな…とにかく、さっさと仲直りをしろ、」
「ん…ごめんなさい」
「いいよ〜私の方こそ、ごめんね…」
ふむ…何か言いたくない事があるようだな、ただの勘だが
「ノノミ…いざという時は、あいつらを脅す事になるかもしれん…それでも、いいか?」
「例えば、どんな風にですか?」
「支援をやめる、だとか、連邦生徒会の権限でアビドスを無理矢理廃校にする…とかな」
「…脅し、ですよね?」
「当たり前だ、まぁ最悪の手段だがな」
その後、火器の点検をしていると、対策委員会の会議室に呼ばれたので行くと、何やら慌てた様子だった
「なんだどうした」
「あっ、先生…それが、アビドスの地権が…」
「ん…?こいつは…」
机には地図が広げられており、そこにはアビドスの地形が広がっていた…が、何かおかしい
「…なんだ、この範囲は」
「そこが問題なんです…アビドス自治区はアビドス高校の所有している土地の筈なんですが…私たちの所有している事に、なっていませんでした」
「なんだと」
「現在の所有者は…カイザーコンストラクション」
「えっ…?!」
「そんな…」
「またカイザーか、あのカス共め…」
「柴関ラーメンも、以前から退去命令が出されていたそうです…」
「どういうこと…?!」
「既に砂漠化した土地、まだ砂に埋もれていない市街地まで…所有権がまだ渡っていないのは、本館を含む周辺のわずかな土地だけでした…」
「で、ですが、どうしてこんなことに?学校の自治区の取引なんて、普通出来るわけが…」
「先代の生徒会長…とかか?」
そう言うと、場が凍りついた
「そんな…まさか、借金の返済のために、土地を…」
「しかし実際、財産取引の主体は2年前のアビドスの生徒会によるものでした…」
「ハァ〜…おい年長、2年前なら何か知ってんだろ、話してみろ」
「そ、そうですね、ホシノ先輩も、アビドスの生徒会でしたもんね?」
「そうだったの?!」
「それに…最後の生徒会の副会長だったと聞きました」
「ほう、何か事務仕事で気になる書類とかは無かったか?」
「…うへ〜、そういえばそんな事もあったね〜…けど2年も前だし、そもそも私もその辺の生徒会の先輩たちと実際に関わりがなくってさ〜…なんせ、私が入った頃にはほとんどが辞めちゃってたから」
「チッ、情報は無しか」
「しかもその生徒会長が学校随一のバカでさ、新入生の私も性格悪くて、ほんとにめちゃくちゃだったな〜…」
「バカの生徒会長…?なにそれ…どんなのよ…」
「ん、成績と役回りは違う」
「そもそもセリカちゃんもそんなに成績は…」
「そ、それくらい分かってるわよ!というかなんで私の成績の話になるわけ?!」
「なんだセリカ、成績が欲しいなら補習して単位をやってもいいぞ?」
「やらないわよ!」
「まぁとにかく、このふざけた現状をどうにかするべく…」
「何をするんですか?」
「ま、まさか…」
「敵は友よりも近くに置け…だ、ピクニックに行くぞ」
「れっつごー!」
「ここがアビドス郊外か…一面砂だらけだな」
「それにしても…なぜ他の学園の風紀委員会がこちらの知らない情報を知っているんでしょう?」
「ゲヘナの風紀委員会は情報収集能力に秀でている、と聞いた事があります…おそらくこちらが知らないような情報網を持っているのかと」
「おそらく、そうだろうな…あの変態行政官も、ぎりぎり違法行為にはならないと言っていたしな…既にアビドスの土地ではない事を知っていたんだろう」
「何にせよ、あの時点で風紀委員会は私たちの知らない情報を持っていて、委員長は更に情報を持っている…という事になります」
「情報戦は現代の戦争の基本だ、情報無くして勝利は無い…ましてや敵の違法行為の情報は戦後、かなり有利に働く」
「ま、行ってみれば分かるでしょ〜」
「予想通り、チンピラが複数か…」
「もう…!邪魔しないで!」
「あーあー張り切っちゃってまぁ〜…」
シュラプネル25を2、3発撃ち、チューブに残ったズヴェズダを放って撹乱させ、体術で制圧する
「ん…相変わらず早い」
「シロコもバイクと並行してやってみるか?」
「考えとく」
AK系列のライフルはマガジンの後ろに足を入れる様に蹴り上げてマガジンを外しつつ手からはじき、ローリングソバット!これがカッコイイんだよな
「ホワチャア!」
何やら敵方から人間じゃないだのバケモンだの心無い誹謗中傷が聞こえてくるが関係ない!!
「ん…先生前に出すぎ、その距離じゃカバー出来ない」
「む…そいつはすまんな」
一旦スモークで視界を切り、全員を集結させる
「ホシノは少し前に出ろ、俺とセリカは側面へ回り込む、ノノミは援護射撃だ、俺たちが配置に付けるように牽制しろ、シロコは遊撃だ…ドローン、爆薬、なんでも使え」
一通り指示を出し、ショットシェルを掴んでローディングポートへ押し込む
「この為に練習したクアッドロードが活きる時!!俺のリロードがこんなにも息吹を!!」
「先生、それはリボルバーのリロードの時に言って」
「それもそうだな…」
今回は初弾にバリカーダ、2発目にシュラプネル、3発目にズヴェズダ、4、5発目にもシュラプネル弾を込めてある
「しゃあ行くぞ!!」
丁度スモークも晴れ始め、視界の確保が出来るようになってきた
「シロコ、正面の2人だ、殺れ!」
「了解」
タップ撃ちを上手く使いこなしている…訓練の成果かな?
「セリカ!!真面目にやれ、全く敵が減ってねぇじゃねぇか!!」
「やってるわよ!!これでも早い方でしょ?!」
「4人に30秒は遅いんだよ、フリックエイムの練習するか?」
車を盾にしている輩をバリカーダでぶち抜き排莢する
「небезопасно!!フラッシュバン!!」
「え?何?きゃっ?!」
直に閃光弾の光を浴びたセリカを他所に速射を仕掛ける
「肩が痛い…反動が強すぎるな」
エジェクションポートからバリカーダを押し込み、シュラプネルを装填する
「セリカ!何ボーッとしてやがる、чрезмерной энергией!!」
「誰のせいで…ていうかなんて言ってるか分かんないのよ!!」
「マジ?そっかぁ…」
スモークで視界を切りながら接近し、敵の銃身を掴んで安全を確保してRshで胴体と頭部に1発ずつ撃ち込む
「これで全部か…?はぁ、シビれるぜまったく」
実際12.7mmの銃弾を片手で撃った反動は凄まじく、右手が未だに麻痺している
『周辺に残存勢力なし、安全です』
「よし、休憩したらまた前進だ…この先に答えはある」
待ちに待った年末!みなさんはクリスマスの予定とかあります?主は無いです
ついしん、最近急に寒くなってきてるので気をつけてください、主も風邪ひいてました
私設の軍隊つくる?
-
つくれよ
-
つくらないで
-
赤軍に勝る者なし