Escape from Kivotos 作:からしすみそホタルイカ
「なーんか怪しい施設を光学で確認…さーて、何を企んでるのかちょっくら見に行こうか」
「大きいですね…」
「石油採掘施設…ポンプジャックがあるな、発令所の様な施設、兵舎らしきもの多数、あとは…貨物コンテナとヘリポート、警報と発電機、送電線まであるのか…」
「凄い規模ですね…こんな所で一体何を…」
「可燃物あり、正面ゲートは砲撃で突破するとして…それに巡回兵が居るかも考慮しないとな…」
「先生?まさか、攻め込もうなんて考えて無いわよね…?」
「…流石にそんな事しないさ」
「よ、良かった…」
「今はな」
「結局攻め込むじゃん!!」
その後もう少し近づいてみる事にし、地形を利用して上手く近づいたが、高台の兵士に見つかって警報を鳴らされてしまった
「あーあ…見つかったな」
「うう…どうするのよこれ…」
「全員スクラップ置き場送りにしてやってもいいが、穏便に済ませよう」
そうこうしていると、基地の奥から車が走ってきて、一体のロボが降りてきた
「侵入者と聞いて誰かと思えば、アビドスの生徒じゃないか…おや?そちらの大人は?」
「どうも、超過酷な労働環境の中毎日サービス残業週休0日のシャーレの先生だ…で、あんた誰だ」
「これはこれは…貴方が連邦生徒会長が推薦したという先生か…私はカイザーコーポレーションの理事だよ」
「ほう…貴様が、カイザー系列の会社を束ねる頭って訳か…丁度いい、聞きたいことがある」
「何かね?何でも聞いてくれたまえ」
「お前がアビドスの自治区を買ったのか?」
「ああ…買ったとも、全て合法的な取引だ、記録もしっかりと残っている」
「しかし、何故こんな辺境の地で、一体何をしているんだ?しかもこの兵力…尋常じゃない、ただのバカンスには見えん」
「ふん…では特別に教えてやろう…我々はこのアビドスの何処かに眠っているという宝を探しているのだよ、この兵力はその宝探しを邪魔されないためのものだ」
「ほう…宝、ねぇ…宝を持ったPMCの荷物を売り捌いていた俺からすると、実に興味深い」
「嘘言わないで!そんなデタラメ、信じるわけないでしょ!」
「その兵力は、アビドス高校を武力で制圧する為、違う?」
「ハハハハハ!そんな訳なかろう、この兵はあくまで宝探しを邪魔された時の為のものだ、お前たちのためのものじゃない、それに…」
理事はおもむろに携帯端末を取り出し、どこかへ電話をかけ始めた
「ああ…始めろ……非常に残念だが、カイザーローン内の君たちに対する信用が下がってしまったみたいだ」
『大変です!!来月からの金利が、3000%も上昇しています!!』
「これで、誰の首にかけられた手綱が、誰の手にあるのか、理解出来たかな?」
「そんな金利、払えるわけないじゃない!」
「ならば学校を去ればいい、違うか?自主退学して転校でもすればいい、元より学校が背負うはずの借金だ、君たちが背負う必要は無い…」
「そんな事…出来るわけないじゃないですか!!」
「そうよ!ここで諦めれば、今まで頑張ってきたのに、見捨てられる訳ないでしょ!」
「アビドスは私達の学校で、私達の街、諦める訳にはいかない」
「ならばどうする?3000%の金利を支払い続けるのか?」
「先生…どうすれば…」
「みんな、帰ろう」
「そうだな」
「ホシノ先輩…?先生まで…」
「これ以上ここでくっちゃべってても意味が無い、余計煽られるだけだ」
「流石は副会長に先生…事態をよく理解している……思い出したよ、君と一緒にいた、全くもってバカな生徒会長の事を…」
「…ッ!!」
鬼のような形相で銃口を向けるホシノ…余程癇に障ったと見える
「やめろ小鳥遊、可愛い顔が台無しだぞ…ほら、いつもの朗らかな笑顔を見せろ」
そう言うと銃を下ろしてくれたが、顔はとても悲しそうな様子だった
「フフフフフ…では、来月以降の返済の件、よろしく頼むよ…お客様」
「フン、そのツラ覚えたからな…次にお前の顔を見る時には、サイト越しだろうさ、アビドスの借金は満額、いやそれ以上の鉛玉で返してやる…スクラップ置き場に運ばれる事を楽しみにしとけよガラクタ」
宣戦布告のセリフを吐き捨て、その場を去った…さて、どうしたもんかね
「理事は、宝物を探していると言っていましたが、アビドスには石油などのお金になりそうな資源は何一つ残っていません…はるか昔に、そういう調査結果が出ていたはずです」
「…シロコ、何処へ行く」
「もう一度行ってくる、あそこで何をしているのか、調べないと…」
「やめておけ、おそらく日中の件で警戒度が上がっているだろう…巡回兵も多くなっている筈だ」
「徹底的に準備すれば、なんとか潜入出来ると思う」
「無理だな、言っておくが…これはただの大人としての意見じゃない、
「ま、待ってください!今はそんな事よりも、借金の返済の方が…」
「借金はもう、マトモな方法じゃ返せない」
「ですがそれでは…!」
「私はシロコ先輩に賛成、学校がなくなったら終わりなのよ…もうなりふり構ってられない!」
「このバカ!!前に言っただろうが!!確かに歴史上最も多くの物事を終わらせてきたのは暴力だ、だが問題はその後だ、お前は後輩にどんな顔をしてアビドスへの入学を薦める気だ?マトモな方法で抗ってこそ意味がある、とは言わん、だがな…お前は犯罪をして守った学校に誇りを持てるのか?そんな学校に入りたいと思うやつはいるのか?」
「それは…」
「もう一度よく考えろ、集中しろ、今目の前にある脅威を、自分の持つカードと戦術で排除し、最も利益の出て将来的に安全な結果を勝ち取るんだ」
「流石、場数を踏んできた先生の言うことは最もだね〜」
「年長、なんかいい案あるか?俺は新人だ、年功序列が物を言う、このまま言い合ってもラチが明かん、指示をくれ」
「う〜ん…なーんにも思いつかないや、取り敢えず今日はこの辺にしといて、また明日考える事にしよっか」
「うん…分かった」
「よし、課題だ…明日の会議までに一人一つ案を考えてこい」
「えぇ?!そんな無茶な…!!」
「無茶でもいい、なんなら戦争でも一向に構わん、それも1つの案だ」
「じゃあみんな、また明日」
「小鳥遊」
「…な〜んだ、先生か」
「敵じゃなくて安心したか?」
「そ〜かもね〜」
「…これはなんだ」
「ん〜?…そっか」
「話を聞かせて貰いたい」
「しょうがないな〜…そうだ、面と向かってって言うのもなんだし、ちょっとその辺を歩かない?」
「楽しい高校生活が一面砂色だなんて、ちょっと可哀想じゃない?」
「最初からめちゃくちゃで、昔の面影も楽しみも何一つない学校だった」
「だが、お前はこの学校が好きなのだろう?」
「実は…もう本館は砂に埋もれちゃってるんだ、ここは何回か引越しをして辿り着いたただの別館」
「…そうかい」
「先生…私は…」
「お前はアビドスを見捨てるのか?」
「違うよ、そんな事しない」
「なら、対策委員会を見捨てるのか?」
「違う…違うよ…」
「何も違わん、お前がいなければアイツらは借金という大きすぎるプレッシャーに飲まれていがみ合い、対策委員会は崩壊する…お前も今日見ただろう、それを制することが出来るのは、お前だけだ」
「そんな事ない!みんなだけでも…先生だっているし…」
「俺を信用してくれているのは有難いが、まだ来て日の浅い胡散臭い大人に大事な後輩を任せるほどのマヌケには見えなかったが?」
「…」
「考え直す事だな、まぁでも…俺はお前がどんな判断を下し、どんな行動をしようと構わん…俺はアイツらの総意の元、それを支援してやるだけだ、それじゃあこの話は終わりだ、また明日な…до встречи」
待ちに待ったクリスマス!皆さんは予定ありますか?今年も私はクリぼっちですな、ガハハハハハ!!皆で死ぬゆ〜ん!
カイザーさんどうします?
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