2.日常から非日常へ
『先輩』と出会って、5年の時が過ぎようとしていたある日、俺は先輩から関節技をかけられていた。
なんでぇ??
「痛ッタイ!ちょっ、先輩!?人間の腕は!!そんな方向には行かないってぇ!!!」
「ウッセェ!!よくも私をバカにしてくれたなぁ!!」
ことの発端は、ケイゴがルミから来年の高校受験で雄英を受けるから、必殺技の開発を手伝えとに言われ、ルミの家にお呼ばれしたのだが、、、、
皆さんご存知の通り雄英は超難関校。倍率は毎年300倍を超えている。その為、どんなに個性が強かろうが頭が悪いとそもそも筆記試験で落ちる。
さてそんな雄英を受けようとしているルミは少々、いや、かなり、その、頭が野生児じみていて実技試験はともかく、筆記試験が危ない。そしてその事をケイゴから「
「オマエは!そんなに私が頭悪い様に見えんのか!?」
怒りながらケイゴに問いかけるルミだが
「実際!!俺よりも頭悪いじゃないですか!!」
その問いにケイゴは素直に答えてしまった。そして、これがいけなかった。
この言葉を聞いた瞬間ルミは、ケイゴの関節をより痛めつける為に更に力を入れ身体を密着させた
「言いやがったな!?このヤロウ!!テメェ人が気にしている事を!!」
その結果、 ふにゅん、
!?「はっ!?えっ!!ちょっ!!そっ、そんな事はいいから!!早くは、離れてくださいよ!?色々当たってるんですけど!?」
そう、ルミは14歳にしては発育が色々と良いためこんなふうに身体が密着していると、色々と柔らかいものが密着されているケイゴに当たるのは必然だった。さて、前世の記憶が多少あるとはいえ、12歳の純情ピュアピュアボーイなケイゴの心臓には大変よろしく無かった。 だから早く離れて!!本当に、おねがいします
「先輩は!!もっと、こう、なんて言うか女の子としての自覚を持って下さいよ!!」
顔を真っ赤にしながらルミへの説教をするケイゴ
「何だ!!ケイゴ!!もしかしてオマエ!!私に興奮してんのかよ!!」
しかしルミには通じず、むしろ揶揄われる結果になり
「そうじゃなくて!!一般的に考えて!普通、男子にそんな密着しないでしょう!!」
そして
「そうかもだけどよ、お前の場合は男って感じがしないしよ」
「しっかりと男なんですけど!?」
「でもさ、そんなツヤッツヤの黒髪で、女顔で、背も低いのに男でーすってのは無理があんだろ」
「先輩こそ、人のコンプレックスをめっちゃ刺激するじゃないですか、」
しっかりと、トドメを刺されるのだった、
いや、ね、、確かに俺は母さんにそっくりで、先輩の言う通りかなりの女顔だし、おまけに身長も低いからよく女子と勘違いされるけどもね!!
しかし、しかしだ、いくら何でも面と向かってその事を言われると結構へこむのだ、
ズゥーン、、、
「お、おい、そんなへこむなよ!なっ!?」
「へこみますよ、そりゃぁ、」
「ほっ、ほら!そろそろ昼飯の時間だし飯作ってくれよ、なっ!!」
このままだとケイゴが拗ねて面倒くさくなる事を察知したルミは、とにかく話を変えようと昼飯の提案をしたのだが
勿論その事はケイゴには気づかれていた
「、、、了解です、簡単なやつで良いですか?」
しかし、その事をツッコむ気力のないケイゴは、スルーする事にしたのだった。そしてその事に気づかないルミは
「任せた!!」
自分の作戦が上手く行った事を喜ぶのだった
はいどうも、先程まで関節技を決められてた俺です。今は昼飯を食べ終わって勉強会の真っ最中です。ん?必殺技はどうしたって?流石の先輩も筆記試験で落ちたら洒落にならんという事で勉強を教えて欲しいとの事です。お前勉強出来んのかって?そりゃあ前世の知識もありますし、勉強面に関してはかなりイージーモードなんですよ。
前回*1前世の知識は役立たずだって言って無かったかって?確かに個性登場後の世界に関してはそうだけども、国数英の様な個性が関係ない教科については勿論、個性登場前の社会や理科の部分に関しては前世の知識でどうとでもなるので個性登場後の部分を重点的に勉強をすればモーマンタイな訳。お陰で成績は結構いい感じなわけで。
まぁ、そんな事は置いといて先輩だ。と言っても先輩は地頭自体は悪くない。それ所か凄く良い。その為、先輩が自分から勉強しないせいで解き方が分からない問題や無知な部分があるだけで、一度解き方を理解したら。
ほら、さっき間違えた問題も直ぐに解けた。普段から勉強をしていれば良いものを、
それにしても黙って勉強をしている先輩ってスッゴイ美人だな、
イヤ!!普段の先輩が、美人じゃ無いってやけじゃ無いんだ!!ただ、なんて言うかこう、普段勝ち気な表情を浮かべている先輩が一点を見つめて勉強している姿が新鮮っていうか!?ギャップ萌って言うんですか!?とにかく普段との差がありすぎてなんて言うか、、「か、、、可愛いなぁって、」思うワケなんですけどね!?
「オイ、、誰が、可愛いって?」
あっ、終わった、
「もういっぺん、言ってみろよ」
ヤッバイ!?先輩キレてるよ!!このままだと
ん?顔が赤くて、震えている?
もしや!!
「先輩、もしかして、照れてます?」
「そっ、そんなんじゃないし!?つーか、ワタシが可愛いのはただの事実だし!?」
あっ、「可愛い!」
「フン!!」
バキィ!!
あれ?ここはどこ?何してたっけ?頭がなんか痛いんだけど サワ、
ん?誰かに撫でられてる? サワサワ、 気持ちいいなぁ、、このままずっとこうされてたいな、、、
あっ!?思い出した!勉強会!!寝ちゃった!?ヤバい起きないと!!
目を開けるとそこには心配そうな顔をした先輩がいた。
!?
「目、覚めたか?」
「先輩、?何で!?」
何で先輩の顔がこんなに近いのさ!?なんか後頭部が柔らかいし、それにいい匂いがするんだけど、どういう状況?
「ワタシの膝枕はどうだよ?」
「へっ!?」
ガバァ!!
「っと!!危ないから、いきなり起きるなよ」
「それはすいません!でも何で膝枕を!?」
「それについては、あれだ、蹴っちまったお詫びだ、」
んと?えっと、あれか、先輩に何かやって蹴られたのか、だから頭が痛いのか、それにしても
「すいません先輩を怒らせる事、俺やっちゃいました?」
「あ〜、気にすんなよ、ただ恥ずかしくて蹴っちまっただけだし」
「そうですか、」
いや!納得できるか!?何で先輩が恥ずかしがるような事を、俺やってるんだよ!?見てみろよ!!男勝りで有名なあの先輩が!!あんな顔を赤くして!!指をモジモジさせてんですけど!?
「いや、マジで気にすんなよ、恥ずかしかったけどよ嬉しかったし」
先輩は小さい声で呟いたつもりなんだろうけど、俺の人よりもほんのしかしだけど優れた聴覚は最後の言葉を聞き逃さなかった。少し照れた様子でこっちを見ないでその言葉を呟いた先輩はとても「綺麗」だった、
「ツッ!?」
ん?なんか先輩がこっちに近づいて来たんだけど?何ナニなに!?何で怒ってるの!?怖いよぉ!?
「オラァ!!?」「ガッ!?」
目が覚めると既に日が落ちて夕方となっていて時間も時間だし今日はお開きという事になった。 あの〜勉強会の後半の記憶無いんですけどね、何かあったんですかね?
「先輩なんか頭すっごい痛いんですけど、」
「、、、、コーハイのくせにセンパイを舐めたからだ」
何があった!?
「まぁ、とにかく!今日は助かったわ!また今度勉強教えろよな!!」
「自分でもしっかりと勉強して下さいよ」
「うっせ!センパイの面倒見るのは、コーハイの役目だろ!!」
「普通逆じゃ無いですか?それ。まぁ、良いですけど、、それじゃあお邪魔しました」
「またな明日な!!」
その明日が来る事はなかった、
「ただいまー」
何故なら
「お帰りー、帰って来て直ぐのとこ悪いんだけど、牛乳買ってきてくれない?」
「近くのスーパーで良い?」
俺はその後
「良いわよ、そうだ!お釣りはお小遣いにして良いからねー」
「はーい、行ってきます!!」
敵に誘拐されたのだから
短いですけど切りが良いのでここまで!