この先、解釈違いやキャラ崩壊等注意です。
また、ミルコの愛が重めですので注意して下さい。
第四話です!!それではどうぞ!!
皆さんどうも、入院している俺です。そんな俺ですが、最近『個性』を抑制するチョーカーを身に着けています。
そんなの前は着けて無かっただろって?
いや、その通りなんだけどね、
実は前に検査した時は、栄養失調や諸々の体調不良のせいで分からなかったのだけど、脳が身体を守る為に『個性』をかなりセーブしていた事が分かりまして、
と言うのも俺の体調が良くなるにつれ、力加減が上手くできずに物を壊してしまう事が非常に増えて、入院当初よりも周りの匂いや音に非常に敏感になっている事を病院に話した所、再検査を受ける事になって、そこで分かった事が、俺の体調が良くなるに連れて『個性』の作用が加速度的に上昇している事。
このままのペースで『個性』の作用が強くなると、強化された身体能力と五感によって日常生活に支障をきたす事が分かった。
この検査結果を受けて病院はサポート会社に依頼して個性を『抑制』するアイテムを作製してもらったんだけど、中々良い感じに個性を抑えてくれている。
今のアイテム無しの状態での五感について少し話すけど、かなりチートじみてる訳なんだけど、中々大変なんだよね、
例えば嗅覚。入院当初の検査では15〜20メートルくらい離れた位置にいる人が身につけている物が分かるとかだったのが、今では1500メートル圏内の匂いを感じ取ってしまっているし、
聴覚も今では約10kmも先の音を拾ってしまい、聞きたくも無い音を聞き続けているような状態だしで、
まぁ、どういう事かと言うと、個性によって強化された五感から得られる情報が過多で、一つ一つの情報を正確に処理しきれず、匂いは悪臭として、音は雑音として一纏めに処理され脳に伝えられていたせいで、かなり苦しめられていたんだけど、サポートアイテムのおかげで五感は鈍り、身体能力もかなり落ちて、入院当初くらいの感じに落ち着いたお陰で日常生活を送れるようになったんだけどね、
実は最近個性の事以外で困ってる事があるわけでして、
まぁ、困り事って言うか、俺が勝手に悩んでいるだけなんですけどね、
俺が救出されてからかなりの時間が経ち、現在3月で、近いうちに退院する事が決まったんですけどね、
非ッ常に!!気まずい!!
と言うのも、敵を制圧した先輩がかちあった警察とヒーローによって補導されてしまったからである。
先輩は雄英を受験しようとしていましたよね?
受験しようとしてた雄英は超難関校です。
倍率は毎年300倍をこえています。
そんな高校に受験しようとしている先輩には、俺を助けた時に補導歴がついてしまいましたよね?
絶対に先輩落ちたじゃん、
だってさ!!俺が敵に攫われたせいで、先輩が俺を助けに来たでしょ!?そのせいで先輩は!!警察に補導された訳で!?
気まずすぎる、
先輩がこれで雄英に落ちてたら俺のせいじゃん、、、
まじで、気まずい、
そんな風にケイゴが悩んでるうちに退院の日が来てしまったのだった。
どうも、狼谷です。俺は今、先輩の家の前にいます。
と言うのも、昨日退院して家に帰れた訳なんだけど、その際先輩に会ってしまい、
「お前、明日私の家にこい」って言われてしまったんですよねぇ、
まぁ、悩んだってしょうがないし、行きますか、
ピンポーン
ケイゴがドアの隣についてる呼び鈴を押すと軽快な音が鳴り、その後ガチャっとドアが開き中から、ルミが出てきた。
「やっと来たか、ケイゴ」
「アッ、せ、先輩お久しぶり、です」
「んな緊張すんなよ、別に何かするわけじゃねぇよ」
「はっ、はい」
「取り敢えず上がれよ」
ケイゴはルミに促されるまま玄関に入り、ルミの部屋へと上がった。
部屋に入ったケイゴは床に座り、ルミは自分のベットに腰掛け、2人の間には沈黙が走った。
「ケイゴ、お前「すいません!!先輩!!」
沈黙を破ったルミの言葉にケイゴが言葉を被せた。
「聞きたい事は色々あると思うんですけど、一つだけ聞かせてください」
「、、何だよ、」
「、、、雄英は、、雄英は合格したんですか、」
「雄英?」
「あぁ、落ちたぞ」
あぁ、やっぱり、やっぱりそうなんだ、俺の、俺のせいで、
俺が、攫われたせいだ、攫われたせいで、先輩が、
「おい」
「っ!?」
「お前、私が落ちたの自分のせいだとか思ってないか?」
「そっ、そうです!!だって!!先輩が俺を助けたせいで!!」
「せいで?」
「補導されたじゃ無いですか!!」
「いや、私が落ちたのはフツーに学力不足だぞ?」
「え?」
いや、なんで??
「なんでって、ツラしてんな?聞きてーか?」
「はっ、はい、」
「お前が居なくなってから、お前を見つける為に勉強サボって探してたから」
いや!?そんなアッサリと!!
ん?それって結局「俺のせいじゃ無いですか!!」
「うるせーな!!お前を探すって決めて勉強サボったのは私だ!!」
「それでも!!俺を探す為じゃ無いですか!!」
「お前を探す選択をしたのは私だ!!」
「いや!!それでも!!」
「うっせぇ!!お前のせいだって思うなら!!お前が雄英に入れ!!」
「は?いや、」
「お前が自分のせいだって思うなら、お前が雄英に入ってヒーローになれ」
「それをお前の、私への恩返しにしろ」
「そんなの」
そんなのって、先輩、
「
「あ!?誰が厳しいだ!!私は優しいだろ!!」
そうです、そうなんですよ、先輩
だからこそ、その優しさがじんわりと俺を縛るんですよ
「まぁ、聞きたい事は聞けたので良しとします」
「だから、雄英。絶対に合格します」
「合格して、立派なヒーローになります」
「おう!!お前がヒーローになったら私のサイドキックにしてやるよ」
「ありがとうございます。その時が来たらよろしくお願いします」
「おう、所で私の話いいか?」
「あっ、さっきは話を遮って、すいませんでした」
「あ〜、そういうの良いから」
「はい、それで話とは?」
「お前、服脱げ」
え、
え?・・・今なんて?
服を、脱げ?
「いや!いや!いや!それは駄目でしょ!!」
「あ?何が駄目なんだ?」
ウッソだろこの人、自分の言った言葉を理解してない?
「いや、その、年頃の男女が、そういう事、するのはよく無いと、」
「あん?何言ってんだ?傷見せろって、言ってんだよ」
恥ずかしい!恥ずかしい!恥ずかしい!恥ずかしい!!
なーに勘違いしてんだよ!!先輩がそんな事考えるわけ無いだろ!!いい加減にしろ!!
消えろ!!煩悩消えろ!!
「その、あんまり、気分の良いものじゃ無いですけど、」
「そう言うのいいから早くしろよ」
「あっ、はい」
ルミに急かされたケイゴは、恥ずかしがりながらも服を脱ぎ上半身を晒した。
その体には実験によって付けられた傷跡は勿論、敵の憂さ晴らしによって付けられた傷跡が至る所に見受けられた。
「これ、痛いか?」
傷跡をルミが優しい手付きでなぞると、何とも言えないくすぐったさがケイゴを襲った。
「いや、くすぐったいです」
「そうか」
しばらくの間ルミはケイゴの傷跡をなぞり続けると、我慢できなくなったケイゴが「先輩は何で、傷跡を見ようと?」
そう問いかけると、ルミはぽつりぽつりと話し出した。
「お前が居なくなったって聞いた時、怖かった。もうお前に、会えないんじゃ無いかと、そう思ったんだ。 そう考えたら凄く、怖かった。」
それは、ケイゴが初めて聞く
ルミの不安の吐露だった。
「ずっと、不安で、しょうがなかった。 それで気づいたら、お前を探してた」
「一年経ってやっと、お前を見つけたと思ったら、お前は傷だらけだった」
「先輩、」
「そんなお前を見てたら、ムカついたんだ、」
「だから何で、ムカついたか気になったから傷を見たかった」
「それで、原因は分かりました?」
「ああ、」
「それは、何ですか?」
「、、、ちょっとお前、肩こっち向けろ」
「?良いですけど?どうしたんです?」
言われるがまま、ルミに向けて肩を突き出すと
「先に謝っとく、痛くして悪い」がぶり
「っ!?痛ったい!?」
突き出された肩にルミが噛みつき、その歯がケイゴの皮膚を突き破り、血管を傷つけ、ケイゴは出血した。
「何で、ムカついたかだったな、」
「それはよ、私の知らないとこで、そんな傷をつけられて、」
「お前が誰かに取られたって感じたからだ」
「だからこれはマーキングだ」
「お前は私の物だって言う」
ケイゴの肩を噛むのをやめたルミは、肩に出来た自分の歯形を見て満足そうに言った。
は?
先輩は今
俺が誰かの物になったと思ってムカついてた?
それでマーキング?
先輩は俺が誰かに取られるのが嫌だった?
それじゃまるで
先輩が「俺の事好きって事じゃ?」
ケイゴがそう溢すと
「おう、私はお前の事が好きだぞ」
どうも、狼谷です。さっきの衝撃的な告白から時間が経ちました。
イヤー!!嘘でしょ!?先輩そんな素ぶり無かったじゃいですか!?
いきなり何で!?
あれか?あれなのか!?
所謂、近くにいるのが当たり前だと思ってた奴が離れて自分の気持ちを自覚しちゃうっていうあれなのか!?
良し、よし、一旦落ち着こう。
取り敢えず今は、目の前の先輩に集中しよう。
先輩は今、俺の傷跡をなぞるのを辞めて首についてるチョーカーをどうにかして取ろうと弄っているから、素直に辞めて欲しい、
「先輩、そのチョーカーにあんまり触らないで下さい」
「、、、何でだよ」
「何でって、そのチョーカーが俺の個性を抑えてくれてるんですよ」
「個性を抑える?」
「そうですよ。なんか『I・アイランド』で新しく開発されたばかりの技術を元に作ってるそうですよ」
「ほー、ならその首輪外すとどうなんだ?」
「これ外すと、五感が敏感になりすぎて色々とキツくなりますね」
「ほーん、、、外せ、その首輪」
ウッソだろこの人!?
「あの、さっきの説明聞いてました?」
「おう、聞いてたぞ」
「それでも外せと?」
「おう、早く外せ」
「、、、何をするつもりですか?」
「いいから外せって」
ルミの圧力に耐えられなかったケイゴは、渋々といった表情でチョーカーの留め具に手を掛け、チョーカーを外した。
瞬間、ケイゴの鼻や耳は様々な匂いや音を捉え始めた。
やっぱり、この状態は辛いな、
早く、先輩の用事を済ませよう。
「外しましたよ、先輩」
「この状態、結構辛いんで、何かやるなら早めにお願いします」
ケイゴが辛そうな表情で、ルミに言うと
ぎゅっ
「へ?」
ルミはケイゴを抱きしめ、ケイゴの顔を自身の胸に抱えた。
「なっ!?何してんですか先輩!!」
「こうすればよ、お前が私の匂いしか感じなくなると思ってよ」
た、確かに、先輩の匂いしか感じない、
それだけじゃなく、
とく、とく、とく、
この音、心音だ、
先輩の音しか、聞こえない。
ルミに抱きしめられ、ケイゴの五感はルミに支配された。
何か一つの物に五感を支配される。それは、ケイゴの五感が敏感になってから初めての事だった。
あぁ、先輩の匂い、良い匂いで、落ち着く、
「せ、先輩の、匂い、いい匂いです」
「そうか?なら、もっと私の匂いを嗅いで、私の匂いを覚えろ」
「は、はい」
せ、先輩の匂いを覚えないと、
そう考えたケイゴは鼻をクンクンと音を立てながら、ルミの匂いを必死に脳に刻みつけた。
「そうだ、そうだぞ、その調子で私の匂いを覚えろ。お前は私のなんだからな」
あ、あぁ、もう、駄目だ、この人には、先輩には勝てないなぁ、
俺はこの人の物なんだ、、
ルミがケイゴの事を放し、チョーカーを再度着けさせたのはケイゴの事を抱きしめてから、30分は過ぎてからの事だった。
「お前、私の匂い忘れんなよ」
「はい、忘れないようにしっかりと脳に刻みました」
「そうか、、、それと、雄英。絶対に合格しろよ」
「はっ、はい!頑張ります!!」
「ん、また明日な」
「っ!!はい!また明日!!」
思い出せ、ケイゴ
お前のオリジンを
あの日、
先輩を守りたいと思った心を
今度こそ、先輩に守られるわけじゃなく
先輩を守れ
「その為にもまずは、雄英だ」
雄英に合格して、
ヒーローになる
それが
俺にとって
先輩を守る
先輩を守る第一歩だ!!
今回はここまでは!!次回は結構時間を飛ばしますので、注意して下さい!!主人公の口調がふわふわしてるのはお見逃し下さい!!
それでは次回もお楽しみに!!