【のびのびTRPG リプレイ】ファントムバニーは2度笑う!   作:羽園頼也

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[第五章 前編]コワイの REFLECTION (前編)

 

 

GM「じゃあ、4人とも場面カード引いたから2周目だね。本当は場面カードは1人3枚引くんだけど、長くなっちゃうから

   今回は1人2枚引いたら………つまり2周終わったらクライマックスに行こう」

バニー「クライマックス?」

GM「最初にイントロダクションカード引いたでしょ?あれのラスト版だよ。何かとんでもないことが起こる………かもしれない」

ティム「GMの前に置かれている、裏が赤いカードの山がクライマックスの展開を決める"クライマックスカード"だな」

バニー「あー、なるほどね。そのカードはいつ使うんだろうと思ってたけど、最後の方なのね」

GM「そうそう、一番最後に使うから置いといてね」

アン「アンは最初からクライマックスですぅ!」

バニー「アンちゃんは少し落ち着きなさい!(笑)」

レニー「………始まりはいつも突然………」

ティム「さて、そうなると、あと4シーンと、最後クライマックスで終わり、ということだな」

GM「まぁそうだね。無事に至宝を取り返せるのか、はたまた全然違う結末になるのか………それはカードとダイスの目にかかっている」

バニー「いいじゃない!狙った獲物は逃がさない、運すらもこの手に掴み取る!それがあたし、怪盗ファントムバニーよ!」

ティム「まぁ、うっかりするといきなり無人島に行ったり、怪しげなカルト信者に取り囲まれたりするがな(笑)」

バニー「はぁ!!?そんなカードもあるの!?」

GM「いろんなカードがあるからね。他にも、いきなり海底洞窟に行くとか、恐竜が現れるとか、名誉市民に認定されるとか………」

バニー「ふへぇー、いろいろあるのね!」

ティム「場面カードは64枚もあるらしいからな。組み合わせはまさに無限だぞ(説明書見ながら)」

アン「そんなにあるんですか!?」

レニー「………何度でも遊べるね………」

GM「それらを無理矢理つなげていくのも、のびのびTRPGの醍醐味だよ(2回目)」

アン「………ジャーニーーートゥザスターーーーズ!」

バニー「またゴダ〇ゴかっ!」

レニー「………きしゃはーやみを抜ーけてー 光のうーみーへー………」

バニー「それはテレビ版!」

ティム「中の人の年がわかるな」

アン「アンは永遠の17歳です!!きゃる〜ん☆」

バニー「そのネタが通じる時点でもう(口塞いでモガモガ)」

レニー「………バニーさんじゅうななさい………」

GM「………さて、それじゃあバニーさんじゅうななさい、改めて場面カードをどうぞ(笑)」

バニー「もー!あたしは"さんじゅうななさい"じゃないってば!(笑)………よし、カードはこれよ!」

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜シーン・5〜〜〜〜〜〜〜

〜〜〜〜〜〜〜【汚染区域】〜〜〜〜〜〜〜

 

ここは常に黒い煙に覆われていて、床は元の素材がなんなのか分からないくらいに汚れきっている。

1秒だっていたくない空間だが、冒険の重要な手がかりがあるって聞いたんだから、しかたがない。

(後略)

 

※ 【力:10】以上で成功。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

バニー「えっ、これ………確かあたしの【力】は、初期3で、オートメイルで+3で、さらにここは都市だろうから………3ダイスで4以上出せばいいの?余裕じゃん!」

GM「そうだね、今回は割と成功しやすいかもしれない」

アン「でもそういう所でだいたい1のゾロ目(ピンゾロ)が出るんですよねー………」

バニー「ちょっと!やめてよ!(笑)」

ティム「まぁ、3ダイス振らずとも、2ダイスでどちらかが1にならない限りは必ず成功だ。暴走する確率は11/36だから約1/3ではあるが、それでも成功確率は高い方だろう」

バニー「だね。まぁダイス事故して暴走したらゴメンってことで!」

アン「"事故"る奴は………"不運(ハードラック)"と"踊(ダンス)"っちまったんだよ………」

レニー「………"!?"………」

GM「さてさて、ということで、またジョー記者が新しいネタを持ってきたぞ」

バニー「えーっ、またあいつなのーー!?」

GM「一応ジョー記者はパーティーの仲間だからね。………というか、こうやって無理にでも出さないと出番が………」

ティム「まぁ、ずっと我々と共にいるわけではなく、情報提供の時にだけ来てくれるからまだマシだろう」

バニー「うーん、確かにずっと付きまとわれるとなると嫌よね」

GM「ジョー記者が常時パーティー参加となると(GMの)負担が半端なくてね………」

バニー「ああ………(理解)」

ティム「で、だ。今度は一体どうしたのかね?」

ジョー「へぇ、この前の殺人鬼は覚えてますかね?」

ティム「ああ、DSK社のオートマタを何体も破壊していた殺人………いや、殺ロボ鬼のことだろう?(第三章参照)」

アン「サッポロ!」

バニー「ちゃうわ!」

アン「じゃあサバですね!」

バニー「サバじゃねぇ!というか、どっから鯖が来たのよ鯖が!(笑)」

アン「いやー、殺ロボ鬼、サツロボキ、サツロボキ、サッロボキ、サッロボキ、サバ………ほら!サバになりました!」

バニー「なるかいっ!(笑)」

レニー「………燦然………」

ティム「あー………(遠い目)、その、なんだ、鯖………じゃない、殺ロボ鬼が、どうかしたのかね?」

アン「サバー?(フランス語で「元気?」と言う意味)」

バニー「アンちゃんはちょっと黙ってて!(笑)」

ジョー「へぇ、あいつの目撃情報が出やして」

レニー「………もしかして、見つかったの………?」

ジョー「いや、まだ見つかってはいねぇんですがね」

アン「見つかったのかい?見つかってないのかい?どーっちなんだい!?………(なんかピクピクしている)…………見つかってーーない!」

レニー「………ぱわーーー………」

バニー「真面目にやりなさいよっ!(笑)」

ティム「(ブフッ)…………み、見つかったのに、見つかってない、とは、ど、ど、どういうことだ?………クフッ、く、詳しく、聞かせて、くれたまえ」

アン「あれ?ティム様ティム様、なかやまき〇に君のネタ、ツボっちゃいましたかー?」

ティム「き、気にしないで、く、くれたまえ………(プルプル震えている)」

バニー「皇子サマ、あーゆーのが好きなの?意外………!」

ティム「いや、その、アン君がだな、こう、出来もしない筋肉ルーレoトをだな………こう、ピクピクと………(必死に笑いを堪えている)」

バニー「た、確かにあれは笑えるわね………胸、全然動いてないもの………!(笑いを堪えている)」

レニー「………まさに、脂肪遊戯………」

アン「わーん!!!みんなひどいですぅーーー!アンはサモ・ハ〇・キンポーじゃないですぅーー!」

バニー「まぁ、少なくともブルー〇・リーではないわね………(ぷるぷる)」

レニー「………萌えよデブゴン………」

アン「ひーーーーん!!」

 

 

 

GM「さてさて、ジョー記者からの情報によるとこうだ。

   コンテストから数日経った昨晩、街の南方にある汚染区域にて、先日取り逃した殺人鬼とよく似た姿の怪しい人物が目撃されたようだ」

ティム「前回アン君が取り逃してから数週間くらいか?結構時間が経っているが、今までずっと潜伏していたのか………?」

バニー「オートマタみたいだから、廃工場内に隠れてスリープモードになってたとか?」

ティム「かもしれんが………そうなると、なぜ今、急に動き出したかが気になるな」

GM「見たのは夜遊びしていたヤンキーみたいだね。汚染区域で肝試ししてたのかな?

   『怪物がいた!助けてくれ!』という通報を受けて夜に駆けつけたら、どうもあの殺人鬼によく似た不審者がいたらしく、こちらに連絡が来たようだ」

アン「怪物?夜に駆ける!?祝福!?アイドル!?勇者!!?つまり、YOAS〇BI!!?」

レニー「………それ、伏せ字になってない………」

バニー「どうせアレでしょ?この前来たDSK社の奴らがなんかしてまた動き出したって所でしょ?」

GM「そこまではわからないけどね。ちなみにDSK社の役員やアラン医師たちは数日前のコンテスト後すぐに帝国に帰って行ったぞ」

ティム「アラン医師たちが帰って数日後に活動開始か………タイミング的には怪しいな………」

バニー「ぜーったい、隠れていた殺人鬼に新たに指示を出したから動き出したのよ!ホントいい迷惑!」

アン「Exactly(そのとおりでございます)」

レニー「………YES! YES! YES!………」

GM「まだ新しい被害は出ていないが、念のため警備隊は汚染区域付近を封鎖し、付近の巡回を強化したようだ」

バニー「で、殺人鬼と実際会ってるあたしたちがそこへ確認・調査しに行く、と」

GM「だね」

ティム「ふむ、前回は取り逃したが、今回は何とか捕まえるぞ!」

アン「おー!」

レニー「………おー………」

バニー「よしっ、行っくぞー!!」

アン「バニーさんバニーさん!そこは"おーっ!"ですよっ!合わせて、合わせて!!」

バニー「え、あっ、そ、その、えーと………おーっ!」

アン「おーっ!!」

レニー「………アッー………!」

ティム「………何か違うものが混じった気がしたが、まぁいいだろう。出発だ!」

 

 

 

GM「さてさて、早速みんなは汚染区域にやってきたぞ。ここは旧工業地帯の工場群で、今は放棄されて荒れ放題だ」

バニー「へー。"のどかな王国"ルレーブにもこんな所があったんだね」

アン「中世風のレンガ通りだけじゃなかったですぅ!」

ティム「まぁ、そもそもここは鉄と歯車と蒸気のスチームパンク世界だからな(笑)」

レニー「………でも、廃工場………」

GM「高度成長期とかに作られて、老朽化や技術革新で放棄された工場群とかなんだろうね、きっと」

ティム「今の軍艦島みたいなものか」

バニー「で、その、殺人鬼は………」

アン「サッポロ!!」

バニー「………………サッポロ、は、どこにいたの?(折れた)」

GM「殺人鬼が目撃されたという工場倉庫は、ここから中側に10分くらい歩くね」

バニー「うぅ、やだなぁ………なんかキモい虫とか大きな虫とか出そうで………ブルッ」

ティム「謎の薬品で突然変異した巨大な虫とか………(笑)」

バニー「うわー!無理無理!」

アン「謎の薬品で突然変異した亀とか………!」

バニー「いやそれTMNT!」

ティム「なぜ正式名称なんだ(笑)」

レニー「………カワバ〇ガ………!」

GM「流石にそこまで危ない薬品はないと思うよ(笑)」

ティム「とりあえず工場に向かおうか」

バニー「うー、やだなぁ………」

GM「とりあえず君たちは殺人鬼が見つかったとされる工場の入口まで歩いて来たよ。ここまでは何もなかったね」

ティム「ということは、殺人鬼はやはり中か………」

GM「草がぼうぼうの敷地入口から見える工場の中は、油ギトギトの床、ススで真っ黒な壁、

  そして所々に毒々しい緑の液体やら真っ赤なペンキやらが付着している………」

バニー「うぇー、ホントにここ入るの?なんとかならない?」

GM「なりません」

アン「サッポロを捕えるために暗い廃工場に入る。勇者ヒンメルならそうしたって事だよ」

バニー「誰よ!(笑)」

レニー「………さりげなくサッポロ呼びを定着させようとしてる………」

バニー「………でも、まぁ、行くしかないかー………はぁ。………うん、頑張ろう!」

ティム「よし、ならそろそろ出発しようか。中は視界も悪そうだし、気をつけて進むぞ」

GM「それでは、昼間でも暗い工場内をひと塊になって進むよ。割れた窓ガラスから差し込むわずかな光を頼りに、ランタンで暗がりを照らしながら怪しい形跡がないか探していこう」

バニー「………えーっと、一応聞いておくけどさ、ランタンって火を使ってるよね?」

GM「そうだね」

バニー「で、床は油でギトギトなんだよね?」

GM「そう………だね」

バニー「………ランタン落としたら、燃えあがるよね?」

GM「……………燃えあがるね」

バニー「……………盛大に?」

GM「………そりゃ、もう、盛大に」

バニー「うわー、やっぱそうだよね!ヤッバーー………」

ティム「ふむ、つまり………もしここで1の目が出てバニー君が暴走したら、辺り一面は火の海になる、ということか………!」

アン「ひぃぃ!やばいじゃないですかーー!全部燃えちゃいますぅーー!汚物は消毒ですぅーーー!!」

レニー「………ん!?間違ったかな………?」

バニー「まぁ、大丈夫だとは思うけど、あたしダイス運そこまで良くないからね………;」

アン「そしたら、アンがランタン預かりますよ!バニーさんが暴走しても、ジェットブーツで飛んで逃げるので安心です!」

バニー「うーん………ランタンは、一番安心できる皇子サマに預けることにするわ」

ティム「わかった。預かろう(ランタン受け取り)」

アン「えーっ、アンじゃないんですかー?」

バニー「アンちゃんは普通に歩いていてもうっかりランタンを落としそうで怖いのよっ!!(笑)」

レニー「………否定できない………」

アン「ひーーん!ひどすぎますぅーーー!」

ティム「こちらもできるだけ注意はするが、判定失敗だとおそらく有無を言わせず火の海になりそうだな………

    燃え上がってしまったら証拠は一切残らないだろうから、ぜひとも成功してほしいぞ」

アン「燃ーえーあがーれー!燃えあがーれー!燃えあがーれー!ガ〇ダムーー!!」

レニー「………君よ………走れ………(出口に向かって、という意味で)」

バニー「そんなんやってるうちに黒焦げになるわ!!

   ………って、そういや皇子サマ光ってたじゃん!危ないランタンなんか使わずに、もうその明かりでよくない?」

ティム「確かに、私は発光していたんだったな。すっかり忘れていたよ(笑)………GM、その辺はどうなんだ?」

GM「うーん、ティム皇子の発光はぼやーーっとだから、多分そこまで明るくはならないよ。こう、何だろう………蓄光の光り方みたいな感じで」

アン「修学旅行の観光地とかでよく売ってて、電気を消すとぼぉっと光るガイコツとか、

  ドラゴンの巻きついた剣のキーホルダーみたいな光り方なんですね!」

ティム「なんと………私の威光は蓄光おもちゃレベルだったのか………orz」

レニー「………観光地のドラゴン剣、正式名称は、"魔界のドラゴン夜光剣キーホルダー"………」

バニー「割とどうでもいい情報!(笑)」

 

 

後編へ続く………

 

 








[次回予告!]


お元気でいらっしゃいやすか、ジョーでやんす。
あっしの情報によると、ティムのダンナたちは現在、殺人鬼を探して汚染区域にいるようですぜ。

どうやら殺人鬼は無事見つけられたようでやんすが、
そこでまさかの………!

………………おっと、これ以上は無粋でやんしたね。
あなた様の目で、しっかとご覧くだせえ。



次回!
ファントムバニーは2度笑う!

『コワイの REFLECTION (後編) 』



アン「ハッキシ言ってね?おもしろカッコイイって!」
ジョー「そうでやんすねえ」



※7/9(火) 21時は巻末付録(のびのびTRPGの遊び方2)を更新します。
 本編更新は7/13(土) 21時の予定!


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