アイドル鯖でアカウント取ったので、トップアイドル決闘者になります! 応援よろしくお願いします!! 作:SOD
ハノイは浜で死にました。
精霊(?) に閃刀姫レイがいます。AIに近いようなものと思って下さい。
声が聞こえてくる。私たちのデュエルで喜ぶ人たちの
アークロード・パラディオン ATK4800❴⇙⇑⇘❵
❴⇘❵天穹のパラディオン DEF1000
❴⇙❵神樹のパラディオン DEF1800
”すげえなあのリンクモンスター! 攻撃力4800なんて、そうそう出てこないぜ!”
”そりゃあなんたって、『アークロード・パラディオン』は、あのリンク・ヴレインズの英雄『Playmaker』が操った”『サイバース族』だからな!”
”そして、それを操るは再生数急上昇中!
我らがトロイアの木馬(リスナー名)を率いる『リンク・ヴレインズーアイドルサーバー』の【
私の対戦相手のリスナーは、彼女のエースモンスターと彼女自身を讃えて止まない。
とっても楽しそうで、私も嬉しくなる。
”対戦相手の方、無名だよな? 何でアテナがデュエルしてるんだ?”
”何だ、観てなかったのかお前。あの娘は、アイドルサーバーに決闘者としてインして来て早々”
『こんにちはー! みなさ〜ん!! 今日初めてリンクヴレインズに来ました! 清楚で可愛く素敵なアイドルでーすっ!
取り敢えず私めっちゃ強いので、強い人と対戦希望でーす!!
さらっと今日中に有名になりたいので、腕に自信のある可愛いアイドルさん、デュエルしませんかー!!』
”…………って”
”オイオイオイ。
”そんなこんなで、実力派で売ってるATNとしてはスルーするわけにも行かなかったんだろうぜ”
真っ先に名乗りを上げたもんな”
”仮にも『盾』の二つ名を持つアイドルデュエリストが殴り込むのかよ……”
”ま、まあ……盾を身を護る物じゃなくて打撃用だと本気で思ってたフシがあったし、多少はね?”
”ふーん。
…………んで、そもそも強いの? あの娘”
”””知らん”””
フッフッフー。おっけーおっけー。順調に興味を稼いでますねぇ。
ぽっと出の私がネットで取り敢えず目立つには、やはりヘイト稼いで小火起こすのが一番。
パパが言ってた通りだ。
無名な子が注目されたいなら取り敢えず
効果てきめんだねっ! ナイスパパ。目的のためならそれ以外はガン無視♡ 非人道的♡ 人の心売り切れ♡ 人間のクーズっ♡ 愛してるぅ〜♡
「…………貴女、さっきから守ってばかりだけど。
デュエルをする気はあるの?」
「もっちろん。
ここから一気に大逆転ですよ。私、取り敢えず凄く強いからね〜♪」
「……………………………………………………」
アテナ LP4000
??? LP100
「…………とてもそうは思えない」
「う………………………………………………………………ぴ、ピンチを演出して、がんばれーしてもらうのは、アイドルを目指すものとして……たいせつだから……」
「………………ターンエンドよ」
何だか今、一瞬ボイスを切ってため息を吐かれた気がしますねぇ?
わたしそう言うのの感知能力は犬並みですよ?
「…………え〜コホン。
それでは、お集まりの皆さん。これより見事に逆転して見せますので、しっかり観ててくださいね〜☆ ちゅっ♡(投げキッス)
私のターン、ドロー!」
うおおおおおおおおーーー!!!! 来い来い来い来い来い来い来い来い来い来い!!
私の切り札ー!!
「ーー!!
やったー! 来た来た私の嫁!!
手札から『閃刀姫ーレイ』を召喚ー!」
閃刀姫ーレイ ATK1500
「閃刀姫? 聞いたことがないカードだ。
それに、すごく可愛い」
『えへへっ(ウィンクするレイ)』
わたしの分身の登場に、お相手はもちろんオーディエンスもヒートアップー!
『………………っっ!』
”うおおおーー!!? なんだあの可愛いモンスターはぁ!?”
”美少女が黒い刀身に赤い回路みたいなのが引かれた剣を持っているぞ!? 最高かよ!!”
”けっ!! 登場早々ウィンクかよ! けしからん!!
いやしか女ばい!! ビッチだビッチ!!”
”いや、よく見てみろ!!
赤面で涙目の上に、恥ずかしさで震えてるぞ!?”
”レイちゃーーん!! 清楚可愛いよおおおおおーー!!!!”
”こいつ、手のひらを返した手でスクショしながらヲタ芸を!?”
掴みは上々! それじゃあ、一気にファンを獲得しちゃうよ!
「現われろ、清楚で可愛いサーキット。
アローヘッド確認。召喚条件は、炎属性以外の閃刀姫モンスター一体。
リンク召喚。リンク1ーー『閃刀姫ーカガリ』!!」
閃刀姫ーカガリ ATK1500
"うおおおおおーー!!!! 変身系魔法少女だー!!!"
"いやアレは強化スーツだろう! だがソレが良い!!"
"美少女!! 赤刀!! 炎を纏う鎧!!
嫌う男子がいるだろうか!? いや、そんなやつ
「一気に盛り上げてくれたのは良いけど、攻撃力は1500。
それでどうするつもり?」
「勿論。必殺技で一気に勝負だよ!
バトルフェイズ、行きます。
閃刀姫ーカガリで、アークロード・パラディオンに
閃刀姫ーカガリ ATK1500 VS アークロード・パラディオン ATK4800
「やけになったの!? 攻撃力はこっちの方が上!
迎え撃って、アークロード・パラディオン!!」
「チカラこそパワーだよ!! ダメージステップ開始時、速攻魔法発動! 『リミッター解除』! 機械族モンスターの攻撃力を2倍にする!」
閃刀姫ーカガリ ATK3000
「!? で、でもまだアークロード・パラディオンの方が攻撃力は……!」
「更にブースト! ダメージ計算前に速攻魔法『リミッター解除』を発動!」
「二枚目!?」
「二度あることは
""""""""""ーーそんなことある!???””””””””””
「まず、『閃刀姫ーカガリ』は墓地にある魔法カード一枚に付き攻撃力が100ポイントアップするから、今の攻撃力は3100!
そして、リミッター解除1回分のパワーアップ!」
閃刀姫ーカガリ ATK6200
「更に3回目のリミッター解除で〜〜!!」
閃刀姫ーカガリ ATK12400
””””””””””攻撃力、12400!!??””””””””””
「更に、二枚のリミッター解除が墓地へ行って。最終攻撃力は」
閃刀姫ーカガリ ATK12600
「みんな大好き超ミレニアムパワーだよ!
行っけーカガリ! 閃刀一閃ーー
「ーーっっ、きゃああああーー!!」
アテナ LP0
「やったーわたしの勝ちー!」
”う、嘘だろ……アテナが負けちゃったぞ”
”ま、まあ。あんなの事故みたいなもんだし。
知ってるか? デュエルモンスターズって、死んだら負けって言うルールがあるんだぜ?”
”つまり、デュエルしてたら急にガス爆発に巻き込まれちゃったようなものってことか”
「あれれ〜? おっかしいぞ〜?
あんまり歓声とか湧かないなぁ……?」
おかしいなぁ?
男の子はぽっと出の主人公が実力のあるライバルキャラにギリギリで逆転勝利するのが好きって聞いてたのに。
『……今の状況って、贔屓のチームを観戦に来たら無名チームに負けるのを見るような状況だから。
相手のファンばっかりのこの状況で喜ばれることは……ないんじゃないかなぁ……?』
「あーそうことになっちゃうかー……」
それじゃあ仕方ないか。
「…………あ、あの」
「しゃーない!
じゃあこのアカウントは
「え? ちょ、ちょっと貴女ーー!」
「あ、アテナちゃん! アテナちゃん、超〜可愛かったよ。今度チューさせてね♡
じゃっ、まったね〜! ログアウトー」
「え? あ、ちょっと……!!」
”ログアウトした……!?”
”な、なにが起こったんだ……?”
”わからん。オレたちの推しが無名の子に負けて、その上勝者は速攻でどっか行った”
”つーか今更だけどアカウント名も無かったぞ。???って……”
”マジかよアイドルやる気あんのかアレ? 新手の荒らしじゃねえの?”
”取り敢えず『ヤる』気はあっただろ”
”誰が女同士のセクロスの話ししたよ!! いいぞ、もっとやれ”
”アテナって一応処女神なんだが……”
”前がダメなら後ろを捧げればいいじゃない”
”””それだ!!”””
「……………………わたし、負けちゃった……」
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別の日。
「おーっほっほっほっほ〜! このワタクシにデュエルを挑んで来た度胸は褒めて差し上げますわ。
ですけど……」
フィールド魔法『真帝王領域』
炎帝テスタロス ATK2400
爆炎帝テスタロス ATK2800
冥帝エレボス ATK2800
「このリンクヴレインズ・アイドルサーバーの覇者。【女帝】『エクスプロージョン・レディ』の敵ではありませんことよー!!」
「ぐぬぬぬぬ……!! 手札が足りないよぉ〜!
こうなったら、取り敢えずドローするだけドローして、駄目だ
ったら勇気の切断をするしか……!」
”おい何なんだあの対戦相手。平然と言っちゃあならんこと言ってるぞ”
”ま、まあ。実行するまではブラックジョークの範囲内だから……”
「ドロー!!
あ、来た! 喰らえサンダー・ボルト!!」
「なっ!!? 何ですってぇ!?
そ、そんなお高いカードを持っているなんて…………羨ましいですわぁ」
”ウチのお嬢、なんちゃってお嬢様で日々新聞配達とウーバーで稼いでるもんな”
”万年金欠でリンクモンスターも買えないから仕方なく【帝】に走ったんだもんな”
”オレ、『火薬(リスナー名)』なって一月だけど。
まさかサーバー内で『新聞取って下さいおねがいじまず!!』って土下座されることになるなんて、夢にも思わなかったよ”
”なんだ、エクプディの土下座は初めてか? 肩の力抜けよ”
”オレたちくらいの古参になると、一月に一度の土下座セールスは日常だぞ?”
”故あってスパチャ切ってるからな。エクプディ”
「更に手札から『閃刀姫レイ』を召喚」
閃刀姫レイ ATK1500
「あああ可愛いレイちゃん……ペロペロしたい」
『…………(泣きそうな顔)』
「バトル! 閃刀姫レイでダイレクトアタック!」
閃刀姫レイ ATK1500
「きゃあっ!?」
エクスプロージョン・レディ LP2500
「な、なんのこれしき。根性だ根性!!
…………ですわぁ!!!!」
「閃刀姫レイの効果発動! このモンスターをリリースして、EXデッキから閃刀姫リンクモンスターを特殊召喚するよ〜!
流水の如き青の閃刀よ。
母なる海の自愛を少女に宿し、外敵に怯えし者の心に潤いを齎す
特殊召喚、閃刀姫ーシズク!」
閃刀姫ーシズク ATK1500
「ワタクシのターンにリンクモンスターを特殊召喚するですって!?
けれど、攻撃力は1500。まだワタクシの
「シズクでダイレクトアタック! ダメージ計算前に、速攻魔法『リミッター解除』を発動!
閃刀姫ーシズクの攻撃力は倍になる!」
閃刀姫ーシズク ATK3000
「ばんなそかなーですわあああー!!」
エクスプロージョン・レディ LP0
「やったー! 勝ったー!!
どうどう、みんなー! 私勝ったよ〜!!」
”マジか……エクプディが負けたよ”
”こりゃあ今晩の晩飯はまたもやしだな”
”誰か住所割り出して食い物送ってやれよ……負けた次の日はいつも腹の虫を鳴らしながらデュエルしてるんだぞ”
”100回くらいトライしたが駄目だった。
多分ヴレインズへのイン自体がどっかの店なんだと思う。
見ろよあのデュエルディスクを。このデータの時代に、デッキが紙なんだぞ……”
”おかげでカードを贈ることすら出来ねえ始末だもんな”
「……あっれぇ〜〜? またしても全然歓声が湧かないぞぉ。
おっかしいなぁ……」
『やっぱり、ファンが多い人とデュエルしてもアウェイだから喜ばれないんじゃないかな?』
「んぇ〜マジかぁ。でも取り敢えず人がいっぱい集まる方が、アイドルとしてファンが作りやすくない?
ってか、『単推し』じゃなきゃダメなんて人、そうそういなくない? ついでに私のファンにもなってもらえばさぁ」
『ファンって、「なってください」って。なって貰うものなのかな……?』
「むぅ〜なんかいい感じに勝てばよかろう! ……にならないかなぁ?」
『無理なんじゃないかな……?』
「うううー!
作戦の立て直しだー!! 幸先悪いからこのアカウントも消して作り直そう!」
『またアカウント作り直すの!? もう少しずつ活動していって宣伝した方がいいんじゃないかな!!』
「ーーや!!
私は流星のように現れてトップスターになってビックバンするの!!」
『ビックバンじゃ爆死です!』
「ログアウトー!」
「あ、ちょっと貴女……! ああ、行ってしまわれましたわ。
お名前、聞きそびれてしまいましたわね……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
別の日。
「クッフフフ……! この【
呪眼の王 ザラキエル ATK3600(セレンの呪眼装備)
「さあ、貴様の最後のターンだ! この完全なる王の力の前に屈するがいい!」
「吹き抜ける風と共に在る閃刀よ。
何者にも束縛されることのない自由を少女に宿し、魔を貫く
リンク召喚。リンク1ーー『閃刀姫ーハヤテ』!」
閃刀姫ーハヤテ ATK1500
「ほう、あれが噂に聞く閃刀姫か。
今まではそのカードとリミッター解除による力業で敵を討ち倒して来たらしいが……ザラキエルの攻撃力は3600。
そして貴様の手札は一枚きり。攻撃力3000では届かぬぞ!」
「ザラキエルに勝てないなら、直接プレイヤーを狙えば良いんだよ」
「何……? き、キサマまさかそのリンクモンスター……!!」
「そうだよ〜☆ 直 接 攻 撃 効果持ち♡
バトル! 閃刀姫ーハヤテでダイレクトアタック!
そしてダメージ計算前にリミッター解除!
閃刀弓閃ーー
「よもや、自らライフを削ったことが仇になるとは……!!
ぐわああああー!!」
ラプラス・ディセンダント LP0
「私の勝ちだー!」
”おー。まさか【呪眼】まで負けるとはなー”
”【呪眼】
まずそもそも、あいつって、アレだよな? 【聖盾】と【女帝】を倒したっていう『閃刀姫』ってデッキの使い手……だよな??”
”そのはず……多分。きっと。
あと、他にも【
”高めのロリ声とか、ハイテンションな感じとか。
あと『リミッター解除』でシメな辺り……そのはず”
”うん。その
”””””何で毎回アカウントとアバターが違うんだ?”””””
「………………今日も全然、歓声が上がらないなぁ。
やだなー。ファン欲しいなー……」
ヒソヒソと話すばっかりで、誰も私に声をかけてくれない。寂しいなー。
”つーかさぁ、そもそもの疑問なんだけど、アイツ『誰』なん?”
”それな。毎回アバターとかめっっっちゃ気合入ってて可愛いんだけどさぁ……”
”””””アカウントに名前が無いから、何て呼んだらいいのかも分からんねえよな……”””””
”間に合わせで名前つけるか?”
”NO NAMEとか?”
”ゴーストとか”
”どれも他の奴と被るな……”
”あ、なら一つ良いアイディアがあるぞ”
”お? 何々?”
”ほう。聞くだけ聞こうじゃないか”
「…………おいキサマ、少しいいかーー」
「んああああああーー!!!
今日も今日とてやり直しだー!! さらばアカウント!!
ログアーウト!!」
”また勝つだけ勝って消えたぞ!?”
”何がしたいんだアイツは……!?”
”荒らし…………では無いよな。チートも使ってないし、デュエルも至ってマトモだし”
”まあ、通報してもほぼ間違いなくノーテンだろうな”
”色々意味が分かんねえな”
”ところで、良いアイディアがあるって言ってたのはなんなの?”
”お、そうだな。聞いておこう”
”おK。
とりま、あの閃刀姫使いがアイドルサーバーの二つ名付きに近い実力があるのは間違いない。そろそろ専用スレの一つくらい立つだろう。
だから、分かりやすい呼び方だけ決めときたいじゃん?”
”結論からヨロ”
”じゃあ、結論から。
名前の分からないあの閃刀姫使いのことを、取り敢えずの呼び名で【辻斬り】と呼んでおこうぜ?”
”辻斬りてwww”
”ま、まあ……当たらずとも遠からず……なのか?”
”一応本人は対戦相手募集の体裁で活動してんですがね。
内容が煽ってるようにしか聞こえないから、実力者が黙ってないだけで”
”まあ、取り敢えずだし良いんじゃねえ?”
”いいと思う”
”おけ。そんじゃあ、あの閃刀姫使いを名前がわかるまで『辻斬り(仮)』としておこうぜ”
「わぁーん!! 人気欲しいよー!! 歓声欲しいよー!
どうして私には全然ファンがつかないのー!??」
『……………………ファンが付く前にアカウントを消しているからなんじゃ……』