だからこそ守りたいし疑いたくない
この世界が、すべての人々が幸せでありますように
夕暮れの光が宿屋「ザルヒメル」の窓から差し込み、厨房の暖かな空間を包み込んでいた。
マックマンは、忙しく立ち働く従業員たちと共に夕食の準備に追われていた。
彼の手際の良さは、いつもながら見事で、料理をする姿はまるで踊っているかのようだった。
ロザリーはその様子をじっと見つめていた。
彼女は宿屋の地下倉庫での調査を終え、一息つくために厨房に立ち寄った。
マックマンの作る料理がもたらす幸せな香りに誘われるように、彼女はゆっくりと彼の方へ歩み寄った。
「マックマン、今日はどんな美味しい料理を作っているのかしら☆」
「お、ロザリーか。今日のおすすめは特製のシチューだよ。新しい材料を試してみたんだ。」
ロザリーは微笑みながら、マックマンの作業を興味深そうに見つめた。
彼女の目には、いつもどこか不思議な輝きが宿っていた。
「君の料理って本当に独特ね☆。発想力だけで世界一の料理人になれちゃうんじゃないかしら☆」
マックマンは一瞬手を止めて、ロザリーの顔を見つめた。
彼の瞳には、過去の記憶がちらついていた。
「そんなことないと思うけどね。人よりうまいもん食べたいと思っているだけでどこかには似たようなもの作ってる人いると思うよ」
「ふ~ん★」
ロザリーは、マックマンの感情を読み取ろうとするかのように目を細めた。
「また何か考え事してるでしょ☆」
「ううん。何でもないんだ。ちょっと昔のことを思い出してただけだよ。」
彼はそう答えながら、再び料理に目線を移した。
そんなマックマンの様子をロザリーはじっと見ていたが、やがて静かに口を開いた。
「何か困ったことがあったら私でもオヤジさんでも頼るんだよ☆いつもマックマン抱え込んじゃうんだから★」
「ありがとう、頼りにさせてもらうよ」
その時、カウンターから宿屋の主人が現れた。
彼はマックマンに新しい注文を伝えるために来たのだった。
「おーい、マックマン。雑談もいいが新しい注文入ったから頼むわ!」
「おやっさん、了解です」
ロザリーは、そんなやりとりを横目で見ながらそっと厨房を離れて行った。
その口元には満足げな微笑みが浮かんでいた。
夕食どき、食堂に集った人々は思い思いの料理に舌鼓を打っていた。
ロザリーも客の一人として席につき、黙々と料理を口に運んでいたが、ふと顔を上げるとマックマンが彼女に向かって微笑んでいることに気づいた。
「どうしたの★?私の顔に何かついてる☆?」
「いや、そういうわけじゃないんだけど」
彼は少し考えるような仕草をして言った。
「なんだか君が食べる姿を見ているのが好きでね」
「なにそれ☆変なの~」
ロザリーは笑いながら言ったが、マックマンの真剣な表情を見ると、それ以上は何も言えなくなってしまった。
二人の会話を聞きながら、周囲の客たちも心の中で静かに笑っていた。
この笑顔が本心から出ていることを私は祈っています
この世界を守る一人として、長として