身長2m28cmの大男、平成元年の日本に転生する   作:はるあき 007

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14歳-3 U18日本代表

 

U15の国際試合が終わり、今はトレーニングセンターでU18の練習に参加している。

夏休みなので授業はナシ、宿題もムシ。完璧だ。

 

ここでは18歳の選手が多く、U15に比べると体が仕上がっている印象がある。この年齢での3-4年は本当に大きい。

 

ここトレーニングセンターでの生活は非常に充実している。

とある日の様子を紹介しよう。

 

 

・午前

朝、トレーニングセンターに着くと、まずはミーティングルームに集合する。コーチがホワイトボードに今日の練習メニューを描きながら、細かい指示を出す。

俺たちは真剣に耳を傾ける。

今日の午前練は全体練習の後、ポジション別に分かれての練習だ。

 

「東雲、今日もリバウンドとポストプレイを頼むぞ。ヘルプディフェンスも意識してくれ」

 

山田コーチが名指しで指示を飛ばしてくる。

 

「了解、コーチ」

 

俺は丁寧な返事を返す。

佐藤コーチとは違って、山田コーチは迫力があるよね。

 

試合形式の練習が始まると、俺はいつものように背の高さを活かしてリバウンドを取る。1on1の場面では、俺の次に背が高い田中勇太との対戦が多い。

 

しかし195cmの彼相手でも、基本的にはミスマッチになるので、あまりポストプレイの練習にはならない。

なので、外に出て3Pを狙ったり、外からドライブで1on1を仕掛けたりしている。

 

「東雲、3Pの連発は控えろよ」

 

っと、コーチが注意してきた。

仕方なく、バランスを考えながらプレイすることにする。

 

「大、君のドライブは本当に速いな。どうやってそんな速さを身に付けたんだ?」

 

勇太が尋ねてきた。

 

「まあ、毎日のハードトレーニングのおかげかな。お前ももっと練習すれば、速くなるさ」

 

俺は笑って答える。

 

「速さもすごいけど、その身長であのハンドリングは反則だろ!」

 

と別のチームメイトの雄大が冗談めかして言う。

 

「はっはっは。そうだな、次はお前らにハンドリングのレッスンでもするか?」

 

と俺は笑いながら返す。

 

「いや、敬語を使え敬語を!俺はまだしも雄大先輩は18歳だぞ」

 

勇太が早々にツッコミを入れてきた。

 

「まぁいずれな」

「いずれってなんだよ!?今でしょ!?」

 

っと、そんな会話をしていると休憩時間が終わる。

ここでは基本的に高強度トレーニング30分に対して10分の休憩が与えられる。

なんかの理論に則ったトレーニングらしいが、難しかったので詳細は忘れた。

 

 

午前の練習が終わると、待ちに待った昼食の時間だ。

トレーニングセンターの食事は本当に美味い。

しかも栄養管理がしっかりされているので、無心で食べることができる。

 

ウオォン俺は以下略

 

俺はいつも10-12人前を食べるが、体の割に小顔なので食べるのが大変だ。

口の中やあごも小さいからな…。急いで食べるが、それでも一時間以上かかる。

どうせ午後一にあるミーティングには間に合わないので、欠席している。

ついでに30分ほど昼寝をしている。

 

午後は個人練習とウエイトトレーニングが中心だ。コーチは俺に高い期待を寄せているので、トレーニングの強度はかなり高い。

初めは手加減されていたが、どれだけ追い込んでも翌日には元気な姿で現れるので、今では遠慮ゼロだ。俺の健康〇のスキルがここで大活躍している。

 

こんな感じで過ごしているが、もう2週間同じメンバーで過ごしたので、かなり仲良くなった。チーム連携もばっちりだ。

とはいえ、全体的にU18メンバーはサイズ不足感があるのが気になる。

 

明日は横浜アリーナでスペインU18代表との国際試合だ。平均身長は197cmでアイソレーションバスケを仕掛けてくるらしい、、勝てるかなぁ?

まぁ、きっと大丈夫だ。自分とチームのみんなを信じて戦おう!

 

 

 

【U18 スペインVS日本 @横浜アリーナ】 

 

佐々木: 「皆さん、こんにちは。今日は横浜アリーナからお届けするU18日本代表対U18スペイン代表の一戦をお届けしております。解説は前半に引き続き松木さんです。よろしくお願いします。」

 

松木: 「よろしく!佐々木さん。」

 

「さっそくですが、前半の状況を振り返ってみましょう。スペイン代表は非常に背が高く、東雲大選手を除くすべての選手が10cm以上の身長差を相手にしている状況です。」

 

「そうだねー。こうなると、オフェンスもディフェンスもミスマッチな状態になるから、厳しいよね。」

 

「ですね。となると、東雲大選手に期待したいところです。しかし、マッチアップ相手のスペインが誇る大巨人、209cm135kg、ルーカス選手に珍しく押し負けています。」

 

「ルーカス選手は18歳、既にプロリーグで活躍しているからか、体格が仕上がってるよね。スピードやハンドリング、ジャンプ力は東雲くんが上だから、全体の能力では勝ってるんだけどね。」

 

「ええ。更に、相手は全員、1on1も非常に強いです。スペインはアイソレーションを多用して、1on1を主体に攻めてきますが、これが止められない状況です。」

 

「そうだね。外した場合でもディフェンスリバウンドは東雲くんが取れてるけど、こっちのオフェンスは外のシュートやミドルが高確率でブロックされてて、攻めあぐねてるよね。」

 

「ガードやフォワードの1on1も基本的には競り負けていますし、スペインのプレッシャーが凄いので、ポストにいる東雲選手にも中々ボールが入らない状況です。」

 

「東雲君がルーカスに押し負けてるのも相まって、中々ペイントエリアでは勝負出来てないね。だから、東雲君がスクリーンに行って、ピック&ロールで攻める作戦に切り替えた。これは高確率で決まってたね。」

 

「そうですね。そのかいあって、なんとか50-37で食らいついています。後半はどうなるでしょうか?」

 

 

・後半

 

「後半が始まりましたが、相変わらず相手の1on1のオフェンスが止められない状況です。」

 

「ヘルプディフェンスで対応しようとしてるんだけど、うまく空いた選手に上パス通されて逆効果になってるね。相手の身長が高すぎるよ、こりゃ」

 

「頼みのピック&ロールも、ドリブラーにダブルチームで猛烈なプレッシャーをかけ、ボールを奪う作戦に捕まってしまいました。」

 

「ああ、またボール取られた…速攻だね」

 

「そのままシュートを決めて・・・ブザーです。今試合が終わりました。結果、最終スコアは96-71で日本が敗れました。」

 

「いやー、悔しいね。結局、勝機があったのは東雲君のマッチアップだけだったね。」

 

「そうですね。東雲選手は37得点、20リバウンド、3アシストと大活躍でしたが、チームとしては残念ながら負けてしまいました。」

 

「チームとしてはこれからの成長に期待かな。東雲君もそうだけど、田中勇太くんも16歳と非常に若い。まだまだ身長もスキルも伸びしろがあるよ」

 

「そうですね。次の試合でも彼らの活躍を期待しましょう。本日はありがとうございました。」

 

 

 

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