身長2m28cmの大男、平成元年の日本に転生する   作:はるあき 007

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6歳 本格始動

気がつけばもう6歳だ。

俺の身長はすでに160cmに達していた。

周りの子供たちより頭2つも視点が高い。

 

「お前、本当に6歳か?」

 

「たぶんな…」

 

そんな会話が日常茶飯事だ。

ここまでくると、施設の子供たちも俺の成長には慣れてしまっている。

 

ある日、俺は院長に直談判することにした。

理由はシンプルだ。

バスケの練習を本格的にやりたいから、施設にバスケットコートを作ってもらいたかったのだ。

 

「ちょっとお話が…」

 

「ん?どうしたんだい?」

 

「院長先生...バスケがしたいです。」

 

「バスケ?ここで?」

 

院長は驚いた表情を見せるが、否定的な表情ではない。

もう少し押せばいけそうだ。

 

「はい、院長先生のようなお金持ちになるために、バスケットボールを練習してプロになりたいんです」

 

「ほう・・・それはいいことだねぇ」

 

院長は頷きながら、深く息を吸い込んだ。

 

 

まずい、隙を見せたか?

 

 

「やはり、金持ちになるには少年時代からの積み重ねが重要だからねぇ。かくいう私も少年時代から努力努力の日々だったよ。あれはまだ昭和初期、日本がまだまだ貧しい時代にねぇ・・・」

 

ここからは院長の独壇場、3時間にわたる自分語りが始まった。

聞き終えるころには俺のSAN値はゼロだったが、まぁ最終的にバスケットコートがゲットできたので良いとしよう。

 

こうして手に入れたバスケットコートで、俺はドリブル、シュートの技術を磨いていった。

前世でやっていたとはいえ、体が全然違うので反復練習が必要である。

 

そうしてバスケバスケ飯飯バスケ、飯バスケの日々を過ごした。

 

半年が経ち、小学校に入学すると直ぐに地元のバスケチームに入部した。

身長チートで無双してやるぜ!!

 

 

・・・そう思っていた時期が私にもありました。

 

 

現実はつらく厳しく、全然活躍できなかった。

 

理由は簡単、チームには小学1年生から6年生までの子供たちがいるため、身長160cmは頭抜けて高い方ではなかったのだ。

というか、チームには小学六年生で175cmの子もいた。

 

更に、みんなそれなりにバスケ経験があり、シュートもドリブルもハンドリングも上手い。

俺は自分の前世の知識を使ってテクニックで優位に立とうとしたが、全くダメだった。

 

 

「お前、何やってんだよ!」

 

「すまん、今のは見逃せ」

 

パスミス、シュートミス、ドリブルミス。

まるでミスのオンパレードだった。

俺の身長は急成長しており160cmあるが、それがかえって仇になっていた。

体が年15cmのペースで急成長しているため、成長する体に適応しづらく、動きがぎこちなくなってしまうのだ。

 

「こりゃまずいな…」

 

そんな俺を見かねたコーチが、ある日声をかけてくれた。

 

「君、もっと基礎からやり直した方がいいんじゃないか?」

 

「基礎ですか?」

 

「ああ、急成長している君の体には、筋力が圧倒的に足りていない。筋力トレーニングをすれば体のバランスも良くなるし、動きも安定する。」

 

それから俺は、ひたすら筋トレをする日々が始まった。

朝はランニング、昼はバスケットコートでの基礎練習、そして夜は筋トレ。ま

るでプロのアスリートのようなスケジュールだ。

 

低年齢で筋トレをすると身長が伸びなくなるという問題もあるが、俺の場合は228cmまで伸びることは確定しているので心配無用だ。

むしろ、筋トレをして飯を大量に食わないと、ひょろひょろの大巨人が爆誕してしまう恐れすらある。

 

健康〇の特性のせいか、筋肉痛も少ない気がする。

その割に筋肉はトレーニングするだけついていくし・・・やはり健康〇はチートだったか。

 

こうして俺は、筋トレ飯筋トレバスケ筋トレ飯飯筋トレの日々を始めた。

 

 

いつになったらバスケで無双できるんだろうか・・・?

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