勇者と共に魔王を討ち滅ぼした剣士が追放されるよくある話   作:社畜だったきなこ餅

1 / 27
書き上げたけど続きの内容が描いても書いてもしっくりこなくて没にした作品の供養です。


追放剣士、漂着する
何故剣士は追放されるに至ったか


 

かつて世界を魔王と名乗る大いなる悪意が呑み込もうとしていた。

魔王と名乗ったその存在は、魔族と称されていた異形の種族を束ねる存在であると共に人類と呼ばれる複数の種族を駆逐せんとする破壊者であった。

その軍勢は幾つもの村や町、そして国を滅ぼし大量の人々を塵芥のように踏み潰しながら世界を蹂躙し続けた。

だがしかし、闇あるところ光あり。

 

魔王の軍勢に脅かされた人々の命、その命の輝きを守ろうとするかのように二人の青年が立ち上がる。

一人は頼りない風貌ながらも聖剣と称される光輝く直剣をふるう勇者と呼ばれ。

もう一人はそんな頼りなさが残る勇者の幼馴染の親友であると共に、剣の腕だけで言えば勇者以上の研鑽を積んでいて剣士と呼ばれた。

やがて二人だけのチームに重騎士と呼ばれた壮年の男、魔術師と呼ばれたエルフの少女、神官と呼ばれた獣人の女性が合流し。

合計5人となった勇者パーティと呼ばれた英雄達は、筆舌に尽くしがたい死闘の末に魔王を討ち果たし世界に平和を齎した。

 

闘いが終わり平和となった世界、勇者と呼ばれた青年がこれからどうしようかといつもの頼りない笑顔で仲間へ振り返る。

しかしそこで親友と思っていた剣士が気まずそうに神官の女性と結婚する、そう告げたものだから勇者は思わず顎が外れるほど驚愕。

慌てて仲間へ振り返れば、知らないのは勇者ばかりだといわんばかりの扱いに青年は初恋がひっそりと破れた事を悲しみながらも、親友と女性の新たな門出を祝福した。

 

 

ここで終われば、すべてはめでたしめでたし。そう終わる筈であった。

 

 

 

 

 

 

 

天が割れ大地が悲鳴を上げる極限の戦場。

かつて栄華を誇り腐敗に満ちていた王国の王城があったその場所で、一人の異形を討たんと幾人もの英雄が武器を構えていた。

彼らの周囲にはこれまでの激闘を物語るかのような血の跡と瓦礫の山が残り、相対する二つの勢力もまた満身創痍といえる有様である。

 

無事な所が見当たらない程に罅が入った白銀の鎧に身を纏い、光り輝く直剣を手にした青年は……体中から血を流し、その左腕はもはや力が入らないのかだらりと垂れ下がっており。

彼の傍らに立つ重厚な甲冑を身に纏った壮年の男は五体満足と言い難く、甲冑の胸元に深い斬撃の痕が残っており命の灯は今にも掻き消えそうで。

彼らから一歩後ろに立つローブを身に纏う魔術師の少女は目立った傷こそないが、立つのもやっとと言う状態で手に持った杖に縋り付くようにして立っていた。

 

だが彼らと相対する異形もまた満身創痍。

全身を覆う漆黒の外装はところどころ砕け、その足元には夥しい量の赤黒い血の池が広がっている。

人間ならばとっくに死んでいる出血量、異形でももはや戦う事すらできないほどに傷つきながらも異形は左手に持っていた刀身が砕けた巨大な剣を投げ捨てると。

右手に持っていた罅が入りながらもまだ使える巨大剣を両手で握りしめて青年達へその切っ先を向ける。

 

どうあっても止まろうとしないその異形の姿に青年達は全員、その顔を悲痛そうに歪め……耐えられなくなった青年は今にも泣き出しそうな顔をしながら叫ぶ。

 

 

「もういいだろう!もうやめろ!」

 

 

かつて肩を並べ、時には背中を預け合いながら共に魔王を討ち果たす闘いを駆け抜けた戦友である異形へ向けて。

青年はもう沢山だ、と言わんばかりに呼びかける。

その青年の叫びを皮切りに、青年の仲間達もまた次々を口を開く。

 

 

「お前の怒りも苦しみもわかるし俺だって許せねえ、だけど違うだろ!何も知らないガキやあかんぼまで殺そうとするのはよぉ!」

 

 

かつて仲間だった、今は異形として相対している男へ向かって壮年の男もまた叫ぶ。

お前の怒りも憎しみもわかる、だけれどもその感情を罪のない者達にまで向けるのは違うだろうと。

 

 

「……貴方が喪った存在は、私達にとっても大事な存在。だからある程度は貴方の好きにさせようって思っていた」

 

 

息を整えた魔術師の少女は、小さいながらも良く通る声で異形へと語りかける。

貴方が凶行に至る原因を止められず、そして凶行を止めようとしなかった自分達も同じ罪人なのだと。

 

 

「だけど、だからと言って血筋が繋がっている。あいつらに仕えていたというだけで皆殺しになんてしたらダメ、貴方まであいつらの所まで堕ちないで……!」

 

 

真っ先に異形に惨殺された……異形が大切にしていた妻と娘を無惨に踏みにじった王族の恥晒しを思い出し、吐き捨てたい思いを堪えながらそれでも少女は訴える。

かつての戦いで自分達の一番の味方となってくれた王すらも、家族を奪った王子の父親というだけで斬り殺した仲間を止める為だけに。

 

親友と呼べるかつての仲間達からの必至の訴え、だが訴えられた異形はそれでも青年達に向けた切っ先を下ろすことはしなかった。

 

 

「わかっている、わかっているんだよ。あいつらの血筋や縁者を皆殺しにしても、あいつらは還ってこない事なんて」

 

 

闘いが始まる前から今まで、一度たりとも口を開こうとしなかった異形の言葉に青年達は押し黙る。

否、何かを言おうとはした、しかし口にすることは出来なかった。

それほどまでに、仲間だった異形の言葉に込められた感情と絶望は深かった。

 

 

「だけどな、もう止まれないんだ。だからどいてくれ……他はどうでもいい、だけどお前達だけは殺したくないんだ」

 

 

異形は青年達に告げて足を踏み出す。

目指す先は、青年達が背後に庇っている……王族や貴族の幼子達が逃げ込み、匿われている小さな教会。

その場所は皮肉な事に異形が人間だった時に愛した女性、後に妻となり幸せな家庭を築いた女性と初めて出会った場所でもあった。

 

 

「止めたいのならば俺を殺せ、もうお前達だけなんだ俺が大事と思えるものは。だから、頼むから、俺に最後の宝物を壊させないでくれ」

 

 

淡々と最終通告じみた声で異形は青年達に告げる、その声は抑揚のないものながらどこか哀願じみた声音を帯びていた。

異形……人類にとっての大敵である魔族の身になってまで、憎悪を晴らそうとしながらも晴れる事はなく。

それどころか、本来の親友ならば決してあり得ない殺戮をしてなお救われる事のなかった親友の言葉に青年の瞳から涙が零れ落ちる。

青年はもはや、親友を討つ事でしか止められないことを改めて突き付けられ、奥歯を噛みしめながらも真正面から親友を見据えて右手に持った光輝く直剣を握り直した。

 

 

そして、最後の死闘が始まる。

 

 

勇者の光輝く直剣と異形の巨大剣が幾度も交差し、魔術師に施された治癒によって戦線復帰した重騎士もまた勇者の援護をすべく異形へと切りかかる。

異形の方もまた、異形になる前から鍛え上げてきた。しかし愛するモノを守る事は叶わなかった剣技で二人を相手に立ち回り、それでもその体に傷が増えていく。

 

永劫に続くと錯覚するほどの死闘、だがその幕切れは呆気なかった。

重騎士が命懸けで異形の巨大剣をその体で受け止めることで生まれた僅かな隙、その瞬間に勇者の光輝く直剣が異形の胸を深く切り裂いたのだ。

人間の身であれば死は免れないほどの重症、されども異形と化した剣士の身はまだ動こうと足掻く……しかし。

その体を縫い付けるかのように、異形の足元から広がった光で織り上げられた鎖が異形の体を縛り付けた。

 

 

「これ、は……」

 

「そう……あの娘が最も得意とした捕縛術」

 

 

光の鎖で縛られ、唯一自由が利く首を動かして魔術師へ顔を向ける異形。

魔術師は異形の言葉に静かに頷いた。

勇者と重騎士のみが闘いを続け、魔術師が支援をしなかったのは全てこの捕縛術に全てを懸ける為だったのだ。

 

全てはそう、今も大事な仲間である剣士を殺さずに止める為に。

 

 

「……そうか、じゃあもう、これ以上は無理、だな」

 

 

強固な捕縛術、胸を深く切り裂いた勇者の聖剣による一撃、どこかで止めてくれることを願っていた感情。

それらが絡み合った状況に異形は抑揚のない声に諦観を滲ませながら、手に握っていた巨大剣を取り落とす。

 

 

「俺は、どうすればよかったんだろうなぁ」

 

 

ぽつりと呟く異形、剣を振るう事と強者との戦いが全ての原動力だった己がそれよりも大事だと、守りたいと願った宝物は自分達の戦いでついでに守られた者達によって踏み躙られた。

憎悪と狂気と憤怒、その感情の赴くままに剣を振るい続け、気が付けばその体は異形へと変じ……宝物を奪った連中全てを殺戮せねば心は晴れないと思っていた。

しかし直接的な関係者も、間接的な関係者も全て殺しつくしてもその憎悪は晴れることなく、ただ感情の赴くままに狂気と暴力をただ繋がりがあったというだけの存在へと向けてしまった。

 

その事に対して悔恨も謝意もない、だけどもただ余りにも空虚すぎる感情に異形は晒され。

次の瞬間、勇者が硬く握りしめた右の拳でその顔面を思い切り殴りつけられた。

 

突然の一撃に異形は空虚な視線を勇者へと向ける。

 

 

「……君はさ、僕が迷ったり間違えたとき……よくこうやってくれたよね」

 

「……ああ、そうだな。そうだったな……」

 

 

自身の命が尽きようとしているのか、もはや痛みを感じることもない異形は勇者の言葉に応じる。

まるで、かつて親友同士笑い合っていた頃のように。

 

 

「ありがとうな、止めてくれて。殺してしまった王様には、悪い事……したなぁ」

 

「……王様とは息を引き取る寸前に言葉を交わせた、けど王様も謝っていたよ。君が憎悪に狂うのもしょうがない仕打ちを愚息がしたって」

 

「そうか……あの世があるなら、詫びないとな……いや、俺は王様とは同じ場所には、いけないか……」

 

 

どこか憑き物が取れた口調で異形は呟き、思い出を想起する。

自身の手で殺害してしまったが、あの王様は魔王との戦いの最中も自分達を気遣い手厚い支援をくれた事や。

それのみならず民の生活にも心を砕き、魔王が討ち果たされてから専横を始めた貴族達にも心を痛めていた事も思い出す。

教会の教えにあった天国というのがあるとすれば、あの人は間違いなく天国に行くだろうと声にならない声で異形は呟く。

 

そして、勇者と異形の間に沈黙が下りたタイミングで魔術師が口を開いた。

 

 

「私達は貴方を殺したくない、それは今も変わってない」

 

「……いいのか?俺は王族のみならず関係者もそうでないのも、殺したんだぞ」

 

「知らない、殺される覚悟もないのに英雄の妻子を害する事を理解してなかった連中なんて。考慮に値しない」

 

「考慮に値しない、か。お前のその言葉、チームに合流したばかりの頃はよく言っていた、よな」

 

 

チームに合流したばかりの頃は頭でっかち、そう評するしかなかったエルフの魔術師の姿を思い出しながら異形は身じろぎしながら小さく笑う。

魔術師は大事な宝物であるかつての思い出を共有できていることに、仄かに暖かい気持ちを感じながらも想いを振り切るように言葉を紡ぐ。

 

 

「この捕縛術はあの娘の術を基点に改良したもの、貴方を封印して……時の狭間へと封印するモノ」

 

「……なぜ、だ?」

 

「……チンチクリンのお嬢ちゃんが言いにくそうにしてるから俺から言うが、お前さんは禁術もなしに単独で異形へと変貌した。唯一の実例なんだ……どういう事か、わかるな?」

 

「……ああ、そうか。俺はまた間違えてしまったのか」

 

 

応急処置を終えてよろめきながら立ち上がった重騎士である壮年の男性の言葉に、異形は呟く。しかし。

その言葉に被せるように重騎士は首を横に振りながら言葉を続けた。

 

 

「間違ってねえよ、嫁と娘にあんなことされたら父親なら怒り狂って当然だ。お前さんは何にも間違ってねえんだよ!」

 

 

やるせなさを堪えきれない重騎士が吠えるように叫ぶ。

勇者チームと呼ばれるようになり、エルフである魔術師が実年齢としては最高齢だが見た目の少女通り彼女は精神的にはまだ幼く。

故に重騎士が年長者としてチームを影に日向にフォローをしてきていた、だからこそ彼にとってチームの面々は大事な弟分妹分だった。

 

 

「悪いのは俺達……いや俺なんだ、苦しんでいたお前をすぐに見つけて何とかしてやるべきだったんだ!」

 

 

魔王を討ち果たし解散となった勇者チーム、重騎士もまた祖国である瓦礫と化した王城のある王国の隣国にある軍事大国に所属する騎士団へと復帰していた。

その立場にいたからこそ、かつての仲間がいる王国の貴族の怪しい動きとかも耳には入っていた。しかし彼が万が一に備えて動こうとしたときには、全て遅かった。

 

 

「ごめんな、ごめんなぁ……」

 

 

いつも豪放磊落に振る舞い、酒場に立ち寄っては給仕の美女に鼻の下を伸ばしていた重騎士は弟分を追いつめてしまった、救えなかったことに滝のように涙を流しながら嗚咽交じりに謝る。

兄貴分として慕っていた重騎士の姿に、殺戮を繰り返しても何ら感じなかった異形は心が痛むのを感じる。

そして、自分を止めてくれた仲間達に謝ろうとして、その言葉を親友である勇者に遮られた。

 

 

「謝ろうなんて考えないでよ、僕達は……僕達が殺したくないというだけで、君を封印するんだ」

 

 

勇者は異形へ告げながら、激闘を繰り広げてもなお刃毀れ一つしていない聖剣を異形を縛り付けている光の鎖が伸びている魔方陣へと突き刺す。

まるで、自分には聖剣を手に取る資格は無いと言わんばかりの仕草だが、重騎士も魔術師も何も言わない。

かつての仲間が引き起こした殺戮を止められないばかりか、今救う事は出来ない自分達もまた英雄ではないと言外に告げるかのように。

 

 

「さようなら親友」

 

「君が目覚めるのは遥か先の時間かもしれない、もしかするとこことは違う場所かもしれない」

 

「……だけど、それでも、どこかで、君が心から救われる事を、僕達は願う」

 

 

傷だらけの顔に涙を浮かべながら、それでも精いっぱいの祝福と願いを込めた勇者からの言葉。

それが、魔王を討ち滅ぼした功労者の一人であり世界最強と呼ばれた剣士が最後に聞いた。

苦楽を共にした親友からの言葉だった。

 

 

 

 




【今後特に出てくる事のない勇者パーティ情報】

『青年こと勇者』
王国の辺境にある開拓村出身の少年。
ある日神様からのお告げを受けて勇者という事になった、ちなみに親友に打ち明けたら指をさして笑われた。
物は試しとばかりにお告げが導くまま親友と共に封印された聖剣、輝きの剣に参拝。
そこでえいやっと引っ張ったら抜けた事で、自称勇者から正式勇者にジョブチェンジを果たした。親友は顎が外れんばかりに驚いていた。
旅路の中で様々な戦いを経験し、色々なモノを見てもなお魂の輝きを失う事のなかった真の勇者である。
後述の神官に想いを寄せていたが、親友と両想いであることを知り自らの想いを明かすことなく引き下がった。

『壮年の男こと重騎士』
王国に隣接する帝国に所属する騎士団の一員。
重厚な全身鎧に身を包み、身の丈ほどもある大盾を持ちながら斧槍を苦も無く振り回す超人。
聖剣の勇者を見定めろという騎士団長の命令を受けて勇者である青年に出会い、その人となりに惚れ込んで魔王討伐に同道する事となった。
スケベ大酒飲みなだめ人間であるが、社会経験不足気味な勇者パーティにとって欠かすことのできない大人であった。
魔王討伐を果たした後国に戻り、そして剣士と神官に起きた悲劇を知った。

『魔術師ことエルフの少女』
エルフの里で生まれ育った(エルフ基準では)少女、なお実年齢はパーティ中ぶっちぎりの年長。
厭世的なものの見方をしており、ごく自然的に人間社会に対して上から目線でモノを語る癖を持っていたが。
すっとこどっこいな重騎士と、シニカルな剣士、純情正義少年の勇者に、ほんわかした神官に毒されてエルフ的価値観から逸脱した。
表情にも態度にも出さないが、パーティ中で最も勇者パーティに重たい感情を抱いていた。
異形と化したかつての仲間の凶行を真っ先に知ったのも彼女であったが、至った経緯を知った彼女は戦友を止めることを最後まで渋っていた。
この戦いの後、彼女は人間社会に見切りをつけエルフの森の奥深くへと隠遁した。

『神官』
物語始まった時点で故人となっていた、魔王討伐を果たした英雄の一人。
旅路の後は恋仲となった剣士と結婚し、娘も生まれ郊外の一軒家で幸せな生活を営んでいた。
しかし王国において獣人とは被差別民であった。
彼女の功績を多数の人間は理解していたが、その功績を理解していなかった輩がいた。
王国の末席の一人が取り巻きと共に彼女を囲おうと謀り、抵抗した彼女を共にいた幼い娘と共に殺害してしまった。
そして、彼女の夫であり英雄の一人である剣士が、国王から受けた依頼である魔龍退治を果たして帰宅した時に見たものは。
屍と化し腐臭を放ち始めていた、愛していた家族の無惨な姿だった。

『異形こと剣士であり、勇者の親友だった男』
勇者である青年が少年だった頃に、ともに故郷の村から旅立った男。
人を疑う事を知らない勇者を小突きながら、時に叱咤し時に背中を預け合い長い魔王討伐の戦いを駆け抜けてきた。
元から持っていた素質、そして戦いの中で磨かれた技術は人類の中でも最高峰に位置する。
魔王討伐の後は彼を気に入っていた国王から近衛入りを打診されたが、政治的判断から辞退し妻となった神官と共に郊外の一軒家で過ごしていた。
普段は野良仕事や狩猟で生計を立てて家族に寄り添っていたが、王国を脅かす魔龍出現の報を受け勇者の青年と共に家を離れていた。
そして、帰宅して惨劇を痕を目撃してしまう。
深く家族を愛していた故に喪失の絶望は深く、王族の末席が齎した惨劇という悪意に剣士は狂い果てた。
そして憎悪と狂気の果てに、気付けばその身は禁術もなしに魔族と呼ばれる異形へと変じ。
その果てに得た力によって王族の大半をその手で殺し尽くした。
残るは幼い子供や何も知らない赤子といった所で、彼はかつての仲間達に立ち塞がれ……死闘へと至る事となる。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。