畜生街を一通り見たA組一同はサンクトゥムタワーにある防衛室に通された。
「さて、これから約一週間は我々の指示の元、行動してもらいますよ?」
とカヤは室長席に座って机の上で手を組んで*1A組一同・オールマイト・相澤に言い放った。
「まず今日は初日と言うこともありますからこちらで用意した部屋に向かってもらい今後一週間の流れや生活方法をカンナさんに説明してもらいます。」
とカヤはあっさりと言い放った。
「各部屋には監視カメラは無論のこと、完全な防犯設備完備ではあります。が、毎日しっかりといるかのチェックを行いますし、持ち物検査も毎日行います。さらには抜き打ちで部屋の監査も行いますね?さらにですが‥‥」
「まってくれ。さすがに生徒のプライバシーは尊重してもらえないか?」
カヤの生徒たちへの徹底的な監視姿勢に相澤はさすがに苦言を呈したが…
「言ったでしょう?あなた方には信用はないと。この畜生街では信用のない者を止める際には最悪射殺するつもりで対応するのが常なのです」
そう言って苦言を突き返した。
そしてカンナにA組生徒一同と相澤に部屋への案内を任せて退室させた後‥‥。
防衛室にはカヤとオールマイトが残った。
「はぁ…。いい加減にその姿でいるのをやめてはどうですか?かなりつらいのでしょう?」
「やはり知っていたのか…」
そう言ってオールマイトはトゥルーフォームへと戻った。
カヤは
「知っていたもなにもあの大事件の前兆は我が防衛室の諜報部でも知りえましたからね?公安局のカンナさんに頼んで公安局から選りすぐりの人材を現場に送って確認させていましたから」
と言った。
そう。防衛室…いや畜生街の上層部はオールマイトがかなり弱っていることを六年前の段階で知りえていたのだ。
公安局は畜生街の外では諜報活動を行う任務が稀にあり、その過程でオールマイトがオールフォーワンと戦うという情報を極秘ルートで入手した。
そしてカヤの指示で公安局の中から諜報任務に長けた人員が現地に派遣され、避難の遅れた市民という体で戦いの情報を収集していたのだ。
「あの化け物相手によくもまぁあそこまでの善戦をしましたね?」
「いや…奴はもう死んだはずじゃないか?」
「はぁ~。おたくの公安は何をしているのやら」
そう言ってカヤはオールマイトに書類を渡した。
それは先日雄英を襲ったヴィラン連合に関する調査報告書の写しであった。
「これは後であなたの部屋で読んでくださいね?ここだといろいろ面倒ですから‥‥」
「分かったよ。‥‥しかし君はまだこんな仕事を続ける気かい?」
「うるさいですね?六年前にもそう返したじゃないですか」
六年と六か月前‥‥オールマイトとオールフォーワンが戦う半年前あたり
「いい加減にしていただきたいですね!!」
「いいや!そもそも君のような学生はすぐに壁の外に出て学業に励むべきだよ!!」
「大きなお世話ですよ!!というかそもそもの話、暑苦しい上にあなたのような自己正義の塊の方はこの街では害獣扱いレベルなんですよ!!出てってください!!」
カヤはオールフォーワンと激突する前のオールマイトと口論をしていた。
そもそもの話、この畜生街が再び政府に認知されるきっかけがオールマイトだったのだ。
ある日、仕事を終えてパトロールをしていたオールマイトだったが古い『政府所有地 国交省管轄』の看板を見つけ、当時相棒であったサー・ナイトアイに確認してみたが国交省にそのような記録がないために調査することにしたのだ。
実を言うと国交省としては百年近く前に行った愚行をネットで知られるとまずいので紙の記録のみ残して国交省内の最高機密レベルの金庫に保管していたのだ。
さらにそれを保管していることも国交省内では古くからいる重鎮が先輩から聞いたかすでに退職した者しか知らず、ナイトアイが電話で確認を取った職員が若手であったことも災いして国交省の重鎮が知ったときにはオールマイトがすでに突入していたのだ。
オールマイトは隔離壁を発見すると、当時警備についていたゲヘナ戦闘団の警備員から帰るように命令されるが彼女たちをヴィランと勘違いした彼は警備隊を吹っ飛ばし、隔離壁内に突入してしまった。
その後、連絡を受けた防衛室と防衛室経由で事態を知った三大ヤクザが連携して防衛線を張る羽目になったが、ヤクザたちはオールマイトに次々と吹っ飛ばされ、戦車隊も大多数が行動不能に…。
結局カヤがカンナや三大ヤクザの組長らとともに前線に出てタイマンで時間を稼ぐ事態に発展しており、上記の言い合いも戦闘中に言い合っているのだ。
それから数時間死闘が続いていたが、何とかオールマイトが一旦帰ることになって帰っていったが、その後、街で弱小組織が名を上げようと帰って来た一同を強襲してくるという事態に陥り、二日後にようやく沈静化させた。
おかげでそれ以降、政府からの圧力やらヒーロー公安委員会からの干渉、他のヴィラン組織による畜生街への企みなどなど、面倒な事態が多発している今に至るというわけだ。
現代 防衛室
「さ、部屋は雄英生らとは別のを用意しておきましたからアコさんの案内に従ってさっさと行ってください。私はこの書類の山と格闘するという業務が残っているので」
「わ、分かったよ」汗
カヤの机の上にはオールマイトが冷や汗を流すレベルの書類がタワーを作っていたのだ。
オールマイトも流石に気を使ったのか控えていたアコの案内に従って大人しく部屋に向かって行った。
次回 業務体験
ブルアカ物で小説書くとしたらどれがいいでしょうか?(原作知らないのも混じってます)
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