確かに自分で読み直してみるととりあえずやっとけ的な点がいくつか見受けられるのでこれからは細かい所をもう少ししっかりと詰めていこうと思います。
先日は諸事情により更新できず申し訳ございません。
さて、悪徳金融にて戦闘が起こっていた頃‥‥
「‥‥ではあの件についてはこれで手打ちと言うことでよろしいでしょうか?」
「…ああ」
「こちらも結構です」
三大ヤクザの組長らと新興宗教『埴輪教』教祖である埴安神袿姫の仲介をしていた。
以前から対立していた両者であったが先日、ヤクザ側の構成員が埴輪教傘下の飲食店を襲撃するという事態が発生し、それに対して埴輪教側が大規模な報復を計画しているという情報を公安局がつかんでいたのだ。
これに慌てたのがカヤである。
今は雄英生を押し付けられた形に近いが招いている関係上、下手な事態は政府の介入事案に発展する。
万が一雄英生側が巻き込まれでもしたらこの街の自治は失われてしまうだろう。
ということで雄英生らに対する畜生街の案内や説明を大雑把に済ましてでも早めにこの会合を開いて双方を落ち着かせようとしていたのだ。
そして今、ようやく和睦が成立したわけである。
「やれやれ‥‥頼みますから今は面倒な事態を起こさないでくださいますか?」
「そうは言ってもねぇ?私たちは今回は何もしていないわよ」
「と言うことは以前何かしたんでしょうが」
埴安神袿姫はこの畜生街でも特異な存在だ。
彼女は一般的な畜生街の住民とは価値観が違う。そのためしょっちゅうトラブルや揉め事を引き起こすのだ。
理由としては彼女は神その者だからである。
訳が分からないかもしれないが彼女は東方projectに登場する埴安神袿姫その人なのだ。
そのため、畜生街の基準が分からず配下となった埴輪教の信徒たちや私兵である埴輪兵団、副官的な存在の杖刀偶磨弓を好き勝手に運用するのであちこちでトラブルを起こす要因となっている。
「まったく‥‥」
カヤはそうぼやきながらコーヒーを飲み始めた。
‥‥その矢先
バァン!!
会合部屋の扉が勢いよく開かれ、カンナが飛び込んできた。
「会合中に失礼します!!」
「どうしたのですかカンナ。もう少しゆとりを持って行動を…」
「そんな悠長なことを言っている場合ではありません!!雄英生たちが悪徳銀行で覆面水着団と接触!!覆面水着団の構成員たちと交戦し始めましたぁ!!」
「ブーーーーーー!!!!」
その報告にカヤはコーヒーを噴き出してしまい、驪駒早鬼の顔面にコーヒーをぶっかけてしまった。
「ぶぁっちぃ!!!???」
「す、すみません!驪駒さん!!で、カンナさん!なんでそんな事態になったんですか!?監視兼護衛を付けさせるように言ったはずですよね!?」
カヤは慌てて驪駒に謝罪しつつ、カンナを問いただした。
業務体験であるとはいえ万が一にも彼らが被弾でもすれば政府にとっては絶好の介入材料となりえる。
だからこそカヤは信頼しているカンナに彼らの件については会合が終わるまでの間の案内等を任せたのだ。
「はっはい。それが監視担当だった隊員が別の事件の後始末をしている最中にその銀行の警備として待機させていた二人の女子生徒と交代しようと勝手に三名の男子生徒が向かって行ってしまい、その直後に覆面水着団が件の銀行を襲撃。ヒーローとしての矜恃か何かわかりませんがほおっておけなかったのか慌てて制止しようとしたヴァルキューレ警察交通局員の制止を無視して突入してしまったようで‥‥」
「うぬぬぬ…!ヒーローという存在について私も理解が及んでいませんでしたか!まさかそこまで無謀かつ蛮勇な行為に出るとは!!」
カヤは自身の未熟さを悔いた。カヤとしてはこの畜生街の理解度で言えばベテランぞろいのヴァルキューレ警察の隊員からの制止を受ければたとえ雄英生であっても制止は可能であると考えていた。
それに覆面水着団はこの畜生街では珍しく理性のある義賊のような面々だ。
抵抗しても足に数発銃弾を浴びせる程度。雄英生がまきこまれても抵抗しなければどうとでもなると踏んでいたのだ。
しかし、困った者を助けるのがヒーローという隔離壁外の基準をカンナやヴァルキューレ警察の面々はおろかカヤ自身も理解できていなかったのがこの事態を招いた原因といえよう。
「で!?雄英生徒らはどうなりましたか!?」
「はっはい!現時点ではなんとか負傷はしていないようです!しかし個性を乱発する影響で銀行そのものが倒壊しかかっています!!」
「ええい仕方ありません!!ヴァルキューレ警察警備局に出動命令を!!SRTも私の方から出動命令を出させておきます!!Lenco ベアキャットG2だろうが特型警備車だろうがM1エイブラムスXでもなんでも持って行っていいですから鎮圧してください!!」
「はっはい!!」
普段は目を閉じているカヤが目を見開いて指示を出してきたのだ。カンナも事態の深刻さに気付き、慌てて指示を出しに公安局に走った。
「FOX小隊、私です聞こえますか?」
『こちらFOX小隊。感度良好』
「黒闇銀行を覆面水着団が襲撃し、今畜生街に来ている雄英高校ヒーロー科の生徒数名が勝手に突入し交戦状態に入ってしまいました。SRT特殊班『FOX小隊』に事態鎮圧のため出動を要請します」
『了解した。作戦目標は?』
「政府や雄英高校への言い訳のための建前上は覆面水着団を捕縛せねばなりません。そのため、出来たら覆面水着団の捕縛となりますが、本当の作戦目標としては雄英高校ヒーロー科生徒らの回収です。これ以上面倒をおこされて政府に介入材料をくれてやるわけにはいきませんしね」
『了解。UH-60で出動する』
そう言って無線相手は無線を切った。
「皆さま!これから私も事態鎮静の為現場に向かわねばなりませんのでこれで失礼します!!」
そう言ってカヤも会合部屋から飛び出していった。
「相変わらずの苦労人ねぇ‥‥」
「てめえは気楽そうだよなぁ」
「そうでもないのよ?例えば…」
残された三大ヤクザの組長らと新興宗教の教祖たちは呑気に愚痴っていた。
一方その頃‥‥件の銀行周辺
「ですから!!今突入させると危険なんですよ!!というか事態を悪化させているのはおたくの生徒でしょうが!!今すぐ呼び戻してください!!」
「それはそうだがあいつらの判断はヒーローとしては合理的だ。銀行の中にクラスメイトが人質にされていた以上ヒーローとして救出することを考えなければならない」
「んなこと言っている場合か!?あの強個性持ち共が個性乱発するせいでビルが目に見えて倒壊しかかっているのが分からんのか!?」
銀行前では雄英高校ヒーロー科一同及び相澤・オールマイトを相手にヴァルキューレ警察の現場担当者が口論していた。
ヴァルキューレ警察の側からすれば畜生街の日常であるし、義賊相手なので適当に交戦するつもりだったのだが雄英生が勝手に突入して交戦していると聞かされたのとカンナ経由でカヤの厳命が届いたこともあって、慌てて事態の鎮静化に動こうとしたのだが突入しようにも爆豪や轟が個性を乱発したせいで耐震性をまるっきり考えていない悪徳銀行の建物そのものが倒壊しかかっているのだ。
おまけにヴァルキューレ警察から見れば相澤とオールマイトが連れ戻すついでに勝手に覆面水着団を逮捕しようとしているように見えたので黙っていられない。
そもそもの管轄はヴァルキューレ警察なので彼女たちからすれば管轄内で下手なことをされるわけにはいかないのだ。
結局、爆豪と轟の爆発と冷気・熱波を背にした口論はそこに多数の装甲車とヘリが急行してくるまで続くこととなった。
次回 SRT出動案件・鎮静化
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