私の畜生街   作:島田愛里寿

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明記し忘れていましたのでここで記載しますが、畜生街の現状としてはあまりにも隔離壁外との価値観の違いから一種の治外法権状態です。


政府としては対外的な面子もあるのでさっさとこの状態を解きたいのですが、混沌としている現状。話すら進められていないという状況です。


第十四話

さて、装甲車隊などが到着して数分後。

 

 

事態の鎮静化に‥‥‥‥‥‥至っていなかった。

 

 

 

ダダダダダダダダダダ!!

 

 

「装甲車数台が大破!!」

 

 

「M8AGSも五両が中破!行動不能!!」

 

 

 

結局、装甲車隊や空挺軽戦車のM8AGSを主力とする街内即応機甲部隊が急行してきたにもかかわらず、覆面水着団は『2』と書かれた青い覆面の少女が止まらずに戦闘を続行しているせいで余計に事態の収拾がつかなくなってしまったのだ。

 

さらには雄英生たちが最初に戦闘を開始した三名に助太刀しようと勝手に交戦を開始した上にオールマイトが崩れかけの銀行に殴り込んで八百万と耳郎を助けに行ってしまったのだ。

 

いやまぁ助けに行くのはいいのだが勝手に突入したせいでただでさえ崩れかけていたビルがオールマイトの救出が終了してかっこを付けて戻って来たオールマイトが着地した瞬間に倒壊してしまった。

 

 

おかげでヴァルキューレ警察即応部隊は雄英生らを抑える隊とオールマイトを説教する指揮官組、覆面水着団を逮捕する班(というか戦闘続行しているのはブルーのみで他の面々は既にバンで逃走)に三分割せざるを得ない状況下であった。

 

 

 

現場上空  MV-22 オスプレイ機内

 

 

「FOX小隊!まだ展開できないんですか!?」

 

 

『…今展開終了した。と言ってもほとんど終わってしまっている。お株をすべてヒーロー達が奪っていったという方が正しいか?』

 

 

「oh‥‥」

 

 

カヤはそう言いながら崩れ落ちた。

 

 

せっかく慌てて会合を中断して面倒な手続きを次長に押し付けるという申し訳ない行為をしてでも急行してきたというのによそ者連中にお株をすべて奪われ、覆面水着団の面々は戦闘続行中の一名を除いて全員を取り逃がす失態。

 

(と言っても義賊な上に剛欲同盟から承認を受けて活動中なアドビス高の彼女たちを建前上は逮捕したとしても雄英生たちが帰ったら即刻釈放する予定だったので構わないが‥‥)

 

 

完全にヴァルキューレ警察と畜生街防衛室の面子丸つぶれであった。

 

 

 

(絶対許しませんよ!!あの筋肉ゴリラァ‥‥(# ゚Д゚))

 

 

とカヤは心の中で隔離壁外でヒーロー絶対主義の象徴ともいえるオールマイト相手に絶対けじめを付けさせようと意気込んでいたものの、んなことしたら外交問題不可避なので無理だ。

 

 

灼熱地獄状態の内心をなんとか鎮めつつ、カンナに指示をだす。

 

 

「雄英生らはなんとかして取り押さえさせなさい!!最悪護送車にでも縛り付けるなりなんなりして放り込んだらサンクトゥムタワーエリアにさっさと連れ戻せぇ!!オールマイトと引率の先生には『あとで監督不行き届きの責で始末書を二百枚は覚悟しなさい!!』と怒鳴りつけておきなさい!!あとせめて一人でもいいから覆面水着団のメンバーを確保させなさい!!早く!!!」

 

 

「はっはいぃぃ!!」

 

 

カヤはあまりの事態悪化に普段の口調が崩壊するレベルでカンナに怒鳴り散らしながら指示を出していた。

 

 

そして急行中だった防衛室所属の陸自迷彩のオスプレイ(緑・茶色・黒の三色迷彩)は反転してサンクトゥムタワーへと戻っていった。

 

 

 

視点を現場に戻す。

 

 

 

「はい!はい!ええ、現場は混沌状態ですよ!!…は!?いやんなことしていいんですか!?え?防衛室室長が怒り狂って口調が崩壊するレベルで怒っているからさっさと鎮静化させろぉ!?」

 

 

カンナからの指示を受けた現場指揮官もある意味で困惑していた。

 

 

 

事態悪化に伴ってあのSRTが来てくれると知って大いに助かったと思っていたのだが、雄英生たちが勝手に戦闘やらかして口止めが効かない雄英生相手に機密部隊であるSRTが姿を見せられずに待機しているのにも関わらず投入できず、勝手にオールマイトが行動して民間人を救出してくれたのはうれしいがビルが倒壊する原因となり、挙句の果てには覆面水着団のエースともいえる『2』のブルー相手に雄英生らが戦闘継続中なせいでヴァルキューレ警察の面々が流れ弾で被害拡大中なのだ。

 

 

応戦しようにも雄英生にあたったら外交問題不可避なので撃てずに損耗が拡大している中、カヤ直々の命令としてカンナから来た指示が……。

 

 

『雄英生たちをどんなやり方でもいいから護送車に押しこんでサンクトゥムタワーエリアまで戻せ!!』

 

 

だったのだ。

 

 

現場からすれば困惑する。

 

 

いやまぁ、現場からすれば事態収拾の妨げにしかなっていない雄英生たちを回収せよというのはすごい助かるがあの激戦の中でどうやって指示を伝達するかが問題なのだ。

 

 

というかこっちの指示を聞かずに隔離壁外のヒーローの矜持とやらで勝手に行動する面々だ。

 

 

畜生街ではヴァルキューレ警察の指示や三大ヤクザの構成員らの指示に従うのが原則だし、戦場に人助けだけで首を突っ込むバカはいなかったのだ始末に困るのだ。

 

 

「え?麻酔弾??いやまぁ確かに持ってきてますが…。へ?麻酔弾で撃っていい!?」

 

 

なおヴァルキューレ警察の即応部隊では基本的に麻酔弾を常備している。理由としては熊やライオン・虎等の猛獣に変身したりその能力を使用できる個性持ちがこの畜生街では珍しくない関係上、麻薬などの違法薬物でラリったり酒で悪酔いして暴れるケースが多いのでその対処として装備しているのだ。

 

 

これで眠らせて矯正局送りにしているわけである。(酒の悪酔いの場合は酔いが覚めたら解放している)

 

 

「は、はぁ‥‥。責任は防衛室と三大ヤクザ持ち…!?わ、分かりました!!総員射撃用意!!」

 

 

ちなみに雄英生たちとブルーの戦闘エリアがどんどん違法銀行のあったブラックマーケットエリアからズレて行っており、このままだと三大ヤクザの組長らの恩師ともいうべき人物が住まう屋敷にその戦闘エリアが入ってしまう関係上、三大ヤクザの組長らも責任を持つからとカヤに緊急鎮圧要請がきていたのでこんな感じになったのだ。

 

 

「っ!?おっおい!!あんたら何して!?」

 

 

 

「ってぇぇぇえ!!」

 

 

 

ダダン!!!ダダダダダダダダダダン!!!!!

 

 

麻酔弾を装填したスナイパーライフル持ちのヴァルキューレ警察の隊員達が一斉に発砲。

 

 

雄英生たちに全弾命中させて回収していった。

 

※相澤とオールマイトが『どういうつもりだ!』とわめき散らしていたが華麗にスルーされ、まとめて護送車におしこまれていたと明記しておく。

 

 

一方‥‥

 

 

 

「動くな!!」「おとなしく投降しろ!!」「神妙にお縄を頂戴しろ!!」「それなんか古くない?」

 

 

「ん…仕方がない…」

 

 

『2』ことブルーはようやく射線が空いたヴァルキューレ警察即応部隊の面々から銃と105㎜ライフル砲を指向されていたがなぜか余裕そうであった。

 

 

すると突然彼女が両手を上げたのだ。

 

 

「なっなんだ!?」「おとなしくしていろと言っただろう!!」

 

隊員たちは慌てて制止しつつもその行動に疑問を浮かべていたが‥‥

 

 

ブゥ~~~ン!!

 

 

突然飛来した攻撃型ドローンにつかまってブルーは空から逃走してしまった。

 

 

 

「はぁ!?ドローンにつかまって飛んでいった!!」「チートだ!!チート!!」「卑怯だぞー!!」「戻ってこーい!!!」

 

 

その後、SRTのUH-60が追跡したが結局見失ったそうな‥‥。




次回 説教

ブルアカ物で小説書くとしたらどれがいいでしょうか?(原作知らないのも混じってます)

  • ブルアカ×アークナイツ
  • ブルアカ(転生カヤ主人公)
  • ブルアカ(オリジナル学園)
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