私の畜生街   作:島田愛里寿

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戦闘シーンは少々苦手なので至らない部分があるでしょうが気にしないでいただけると幸いです。



第二十四話

さて、小鳥遊ホシノというとブルアカファンの方々なら分かると思うが基本的に昼行燈である。

 

 

普段はアドビス生徒会室内にて昼寝をしていたりしてかわいらしいが、実力はけた違いに高いのだ。

 

 

 

この世界線においては彼女の先輩は死亡していないが、少々危険な目に遭ったことがあり、そのせいで昼行燈となっているが‥‥。

 

 

まぁともかく。彼女は昼行燈であるが某機動警察の特車隊隊長のごとくカミソリのように勘が鋭い上に、アビドスどころかキヴォトスでもトップクラスと呼ばれるほどに実力も高い。

 

 

 

別名は『暁のホルス』と呼ばれるほどだ。

 

 

 

 

そんな彼女は普段は着ない防弾チョッキを身にまとい、彼女の先輩愛用の折り畳み式の盾を持ってきた上で自身の愛用銃であるベレッタ1301 Tactical半自動散弾銃を今回は持ってきたのだ。

 

 

つまり、畜生街での戦闘時よりも過酷な事態を想定しており、本気と言うわけだ。

 

 

 

 

対するルミリオンこと通形ミリオは現雄英生のトップ『ビッグ3』の一人である。

 

 

困っている人を見たらお節介を焼かずにはいられないような純朴なヒーロー性を持ち合わせており、ここぞという場面では見る者を震え上がらせるほどの凄まじい気迫で敵を圧倒する人物だ。

 

 

おまけに個性の扱いと戦闘能力も現時点の雄英高校では有数である。

 

 

ヒーローとしてはこれ以上ない逸材であろう。

 

 

 

しかし、相手が悪すぎた。

 

 

 

 

相手は常日頃から質と物量で圧倒してくるヘルメット団相手に六名でアドビスを守り抜き、実力面で言えばアドビス高校はおろか畜生街最強の一角である。

 

 

 

「ほらほら~。逃げてばっかじゃ救いたい者も救えないよ~?」

 

 

 

「くっ…!なかなかやるね!!」

 

 

 

結果、ミリオはホシノの散弾銃の射撃を躱すので手一杯になっていた。

 

 

確かにミリオの個性『透過』は攻撃をすり抜けて無効化できるし、ワープにも似た高速移動術さえもできる。

 

 

しかし、ホシノの場合は相手が悪かった。

 

 

いかにすり抜けようとも接近戦を挑まざるを得ないミリオに対してホシノはさっさと後退して物陰に隠れるか盾を構えて脳天目掛けて射撃する。

 

 

相手をいかに迅速に手段を選ばずに処理するか?それとも何としても確保しなければならないか?

 

 

 

その価値観の違いであった。

 

 

 

ホシノは普段から死が日常な畜生街で戦ってきたからそこらへんは冷徹だ。

 

 

 

『相手が確保できそうなら確保するように努力はする。しかし、無理ならさっさと処理するのが手っ取り早い。襲ってきたのなら逆に叩きのめされるか殺される覚悟があるということなのだから…』

 

 

 

これは畜生街の全住民が考えている常識だ。

 

 

 

しかし、ヒーロー社会の隔離壁外で生活していたミリオやその他のヒーロー達はそうはいかない。

 

 

いや、紛争地域や政府機能が瓦解した国などは話が違うかもしれないが、基本的に政府機能がしっかり機能し、ヒーローが大手を振って活動できる国のヒーロー達は基本的に無傷・あるいは負傷させても必ず生きた状態で確保する。

 

 

それが民衆が思い描くヒーローであるからだ。

 

 

なので一人先行したミリオはアドビス最強のホシノ相手に無傷で相手を捕えねばならないという無理難題を行おうとしていたわけだ。

 

 

 

※ちなみに他のヒーロー達はいまだにヘリ部隊による面制圧を受けており、さらには埴輪兵団までもが戦線に加わったために余計に時間を取られてきた。

 

 

 

 

ドガッ!!!

 

 

「まったく甘いねぇ?」

 

 

「ぐっ!!」

 

 

案の定と言うべきか一瞬の隙を見抜いたホシノが上空待機していたUH-1のランディングスキッドというソリのような部分に飛び上がってしがみついて宙ぶらりんとなり、一瞬にして目の前からいなくなったホシノを探していたミリオに上空から飛び蹴りをくらわしたのだ。

 

 

「まぁヒーローをむやみに殺したら面倒になるから殺らないでおいてあげるよ~」

 

 

 

 

 

ヒィィィィィン!!!

 

 

 

そんなことを言っている間に壊理を乗せたCH-47JAがエンジンを吹かして離陸可能状態になっていた。

 

 

 

「早くしてください!!ホシノさん!!」

 

 

と、お目付け役として同行していたアドビスの奥空アヤネは言う。

 

 

 

「ほいほ~い。今行くっよ!!」

 

 

ドガッ!!

 

 

「ガッ!?」

 

 

ホシノは愛銃の銃床(肩当ての部分)でミリオの頭をぶん殴って気絶させてCH-47JAチヌークに乗り込んだ。

 

 

「これで良しと!さ、行ってください!!」

 

 

『了解!!』

 

 

そうして彼女たちを乗せたチヌークは悠々と離陸した。

 

 

ふと、ホシノはヘリの窓から下を見ると。

 

 

 

ようやく到着したヒーロー達がミリオに駆け寄って介抱している様子とこちらを恨むような眼で見ていた。

 

 

 

「…こりゃ街の方も近いうちに荒れるかもねぇ?」




次回 政府からの要求


次回は二十三日午前八時の更新を予定しております!!

もしこれの後に書くとしたらどれがいいでしょうか?設定自体は書いているんですが…

  • 転生カヤもの
  • VOICEROID×バイオ
  • VOICEROID×スパロボ
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