次回は二十六日に更新予定です!!
さて、前話の翌日‥‥
防衛室はある意味で面倒な事態に直面していた。
「はいはい…。いやしかしねぇ?‥‥いやそうは言いませんが‥‥」
カヤは数時間前から電話への対応に追われて業務が滞っていた。
無視できない理由は簡単。相手が日本政府だからだ。
先日の死穢八斎會へのカチコミの件についての問い詰めであったので下手に無視できないわけである。
「いやしかしですね?‥‥は!?その物言いは本気ですか!?」
それからカヤと政府の電話が終わるのはさらに数時間かかったと記しておこう。
数時間後‥‥
防衛室
「あ、あの…大丈夫ですか?」
「‥‥‥‥ええ‥‥ご心配‥‥ありがとうございます」
カヤから呼ばれた尾刃カンナが天雨アコと道中で合流してから来たのだが、カヤは政府との電話をしつつ書類を処理していたせいで疲弊度Max状態であり、机に突っ伏せていたのだ。
流石にカンナも心配するレベルだったのだが、カヤは疲労による眠気を無理やり抑えて二人に話を始めた。
「先日のカチコミの件で政府から電話が来ました。‥‥なんでも誘拐犯と殺人犯をかくまわずにさっさと引き渡せと言ってきました」
「「はい?」」
この要求は畜生街の面々からすれば嘲笑の案件だ。
殺人なんぞ日常茶飯事。誘拐は…まぁ隔離壁の外から来た輩相手に月に数回起きる程度でそれほどの重大犯という感覚がないのだ。
※まぁはっきり言ってしまうと感覚がマヒしているのだけなのだが…
そもそも現実世界で東京の510倍危険な街と言われるベネズエラのカラカスと同等かそれ以上の治安の悪さを百年近く維持してきた畜生街に治安なんて感覚がヤクザの組長や幹部クラスの人間以外に伝わり始めたのが防衛室ができてからなので、隔離壁外との価値観の違いで揉め事が現在増えていたりするのだ。
「まぁ簡潔に言うと先日のカチコミの際に回収した壊理という少女の身柄の返還とカチコミを行った三大ヤクザの幹部全員と組長、埴輪教の幹部と教祖及び埴輪兵団全員、それに小鳥遊ホシノさんを逮捕した上で引き渡しせよと上から目線で言ってきましたということの通達です」
「ふざけていますね…というか馬鹿なんですかね?」
アコは心底軽蔑した顔でそう言った。
というかそもそも防衛室やその傘下のヴァルキューレ警察・ゲヘナ戦闘団・その他の各学園は三大ヤクザの組長らおよび埴輪教からの活動承認と後ろ盾あってこそこの畜生街で治安維持組織としての権限を行使できているのだ。
それなのに後ろ盾ともいえる上に多大な恩がある三大ヤクザや埴輪教の方々を拘束して捕えでもしたら防衛室の権威は低下して治安悪化は不可避。
おまけに畜生街では任侠や仁義を大事にするし、恩を大切にするのだ。
んなことすれば防衛室は畜生街からの信用を完全になくす。
「大方畜生街の治安悪化を狙ったものでもあるんでしょうね?引き渡さなかったらヴィランとして処断して街に介入。引き渡した場合は、街が混乱してから治安維持を大義名分として介入…まぁガキみたいな能書きですよ」
「…で、室長はどうされるのですか?」
カンナはそうカヤに聞いた。
「当然拒否です。とはいえ大方ヒーローと警察が突入してくるでしょうから各部隊に臨戦態勢を取らせてください」
「「了解!!」」
そうして畜生街誕生以来の街をあげての臨戦態勢が敷かれることとなった。
M1エイブラムスXはおろかKF51 パンターは総動員されているし、全へリ部隊が上空を舞い、対空戦車隊が水平射撃体勢で検問所に砲口を指向させている。
それに隔離壁を通行するためにある唯一の通行箇所である東西南北各所の検問所も隔離壁上部にあった防弾・防爆シャッターが下ろされて通行可能箇所をすべて通行不能にさせたのだ。
完全に畜生街は隔離され、オールマイトが再発見する前の状態に戻った。
これで完全に通れないとは思うが、防衛室の面々はおろか現場のヴァルキューレ隊員も気を決して抜かなかった。
それから数日後‥‥
事態が動くこととなった。
次回 戦闘開始!!
次回は二十六日に更新予定です!!
もしこれの後に書くとしたらどれがいいでしょうか?設定自体は書いているんですが…
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