前話のカヤが武装を整えてから三十分後‥‥
すでにサンクトゥムタワー近郊には戦車隊が到着し、抗戦を開始していた。
『第五中隊は右翼に回り込め!!』
『くそっ!!三号車が大破したぞ!!』
『駄目だ!一旦下がれ!!』
『こらぁ!!誰が後退を許可したか!!前進だ前進!!』
しかし、戦車と言う兵器は基本的に戦線の突破や開けた場所での戦闘を想定して開発された。
その反面、市街地での戦闘は不得意なのだ。
おかげで歩兵を引き連れずに慌てて参上した戦車隊はヒーロー達の反撃によって損害を拡大させていた。
サンクトゥムタワー内
一旦視点を戻そう。
SRTの精鋭であるFOX小隊が突入してきたヒーロー達との交戦を開始して三十分前後…
FOX小隊の面々は全員が無事ではあったが、弾薬が欠乏しかけていた。
まぁそりゃそうである。
元々彼女たちがこの階に来ていたのは雄英生やヒーロー達の背後にある弾薬室で弾の補充をするためだったのだ。
おかげで最初から弾薬に不安があったのだ。
そんな状況下でプロヒーロー相手に30分以上持たせただけでもすごいと言わざるを得ない。
「くっ…!そろそろやばいか?」
「そうだね…結構やばいかも‥‥(^^;」
ユキノのセリフにオトギはそう返した。
まぁいかに優秀な特殊部隊と言えども弾薬が無ければ近接戦しかないのだが、その点ではプロヒーロー側が有利なのでじりじりと後退することを余儀なくされ、百六十五階まで遅滞戦闘を継続していた。
「よし!もう少しやな!!」
「ああ、百五十階にいなかったから上にいることは間違いないはずだ!!」
ファットガムとロックロックが威勢よくそう言ったその時‥‥
「お待たせしました」
ダン!ダン!ダン!!
突然声が聞こえたかと思うと銃弾がFOX小隊の間を通り抜けてヒーロー達に着弾し、ロックロックの両足が貫かれ、ミリオの右肩が貫かれた。
「ぐっ!?」「いった!?」
「ロックロック!!ルミリオン先輩!!」
その光景に切島の驚愕した声が廊下に響いた。
「ふむ‥‥。脳天を狙ったつもりでしたが外しましたか‥‥、やはり腕が鈍っているようですね」
コッコッコッコッ!!
その声の主はFOX小隊の後ろにあった非常階段からゆっくりと降りてきて電気が消えて暗闇だった場所からゆっくりと姿を現した。
「あ、貴方は!!」
「どうも。初めましての方は初めまして。雄英高校ヒーロー科A組の方はお久しぶりですね?私は不知火カヤ。畜生街防衛室室長です」
ダンダンダン!!!
そう言いながらカヤは連邦生徒会仕様のFNハイパワーから9mmパラベラム弾を発砲した。
「ぐっ!!なかなか効くなぁ!!」
ファットガムはその弾丸を脂肪で何とか跳ね返した。
「なかなか個性ですね?まぁいいですけど‥‥。さて、小便は済ませましたか?神様にお祈りは?部屋の隅でガタガタ震えて命乞いをする心の準備はOK?」
とカヤは脅しながらヒーロー達に迫っていった。
「なめんじゃねぇ!!」
と両足を撃たれていたロックロックが殴りかかるが‥‥
「遅いです」
ダンダン!!
あっさりよけられた上にさらに両肩に銃弾を叩き込まれた。
「あがっ!?」
「おや?書類仕事しかやっていなかったはずの私がここまで戦えるのか疑問のようですね?私は防衛室室長ですよ?ヴァルキューレやSRTよりも弱いわけないじゃないですか」
とカヤは堂々とした佇まいでそう言い放ち、緑谷たちに銃口を向けた。
次回 反撃
次回も更新日時を明言できません。最近忙しくて‥‥
もしこれの後に書くとしたらどれがいいでしょうか?設定自体は書いているんですが…
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