そして次章は正月イベントとして
次回の十一話から二十話までを今日19時~1月1日4時までに1時間ごとに
投稿します!更に2日にはもう幻想編へ………
さらにさらに毎週土曜に投稿し続けるようになります。(週一投稿になる)
ついに始まった最終決戦。漣と妃香梨それに二人の信者達が見守っていた。
「で、やっぱり絶は遅れるのか。」
「子供みたいに楽しみにしてたのにね。」
と悪口風に言っているとたたかいが始まる。
絶side
「これだから人間は嫌いなんだ。」
絶はそう悪口を零す。絶がいる場所は妖怪の山から見て霧の湖を挟んだ所にある人里だ。
そこら近辺に盗賊のようなかっこした輩が周りを囲んでいる。
「何の用だ?」
「………俺達人間は妖怪たちに虐げられてきた。あんたはそれを不可侵条約で防いだ。」
「だから?」
「だがそれを無視して俺達を襲ってくる妖怪達が後を絶たない。
里の全員はあんたがそうやったとしか思ってない。」
「ふーん。そうだったのか。知らなかった。」
「俺達はもう駄目だ。だけどあんたを殺せば妖怪達を混乱に陥れられる。」
「その隙に別の里へ逃げればいい………か、なるほど。」
「ということだ死んでもらう!」
盗賊ちっくの村人は隠し持っていた斧を振り下ろすが絶はひょいとそれを避ける。
更にボーガンを持っている奴も狙い撃ってくる。
「お前ら………『月の民の遺産』を掘り出してきたな!?」
「そうだ!貴様を倒すためなら………なんだってやってやる!」
「馬鹿なことを………無駄だって。」
そのボーガンの矢は雷を帯びていて触れればたちまち痺れてしまうだろう。
それの矢を触れない程度に避ける。村人は攻撃回数の多いものばかりで絶を狙ってくるがそれを全て回避する。
「うーん。あ!そうだ。不可侵条約『破棄』しよう。」
「な!?」
「だってそうじゃないか。あっても破棄しても同じなんだから。
それで妖怪と人間の関係は消えた。」
「?」
「ならなんだってしていいじゃないか。例えば人里を拡張したりとか・・・な。」
「………だから………」
「ん?」
「あんたが嫌いなんだよ!」
「………はあ。言うと思った。」
「何なんだあんたは!俺達を救ってくれると語っておいて使えない条約だから捨てるだと?………いいかげんにしろ!」
「………お前達は………『不老不死』を欲するか?」
「何の話だ。」
「今………お前達から『光明』が見えた。どうやら俺は全ての出来事を『知りすぎて』
逆に物事に本気で取り組んでいないようだ。
この種族の争いはお前達………人間と妖怪がやることだったな。
だがお前達人間が妖怪より上に行きたいのなら
まず死なぬ体にならなければ意味がない。その為の『不老不死』だ。」
「………お前は言った。この問題は人と妖の問題だとあんたに頼るほど俺たちは落ちぶれちゃいない。」
「その覚悟が聞けばもう大丈夫だ。これにて俺は『人間と妖怪の支配者』の名称を捨ててくれようぞ。」
絶は高らかにそう言うと一度頭を下げそのまま里を後にした。
「あらあら。急に1億年もの時間をかけた名誉を捨てるなんて………ふふふ。」
「やっぱりお前だったのか。」
「あらら。バレてしまいましたか。」
「当たり前だろうが俺を甘く見てんじゃねえぞ。」
「別に見てませんことよ?ただ………凄いなと思ったんですよ。」
「………そういう事にしておくか。そうだ。お前………『約束』は決まったのか?」
「でなければ貴方の前に現れませんわ。ねえ………『お父様』。」
漣・妃香梨side
遂に決着がついた。勝ったのは神奈子だった。
でも流石に余裕勝ちではなく結構接戦だった。
だがこれでこの地で信仰を得るのは神奈子になったわけだが漣には少し疑問があった。
それが不思議で不思議でついつい口にしてしまった。
「こんな危ないところにわざわざ信仰してくれる人なんているのか?」
皆は唖然として暫く口が空いたまま閉じなかった。最もだったからだ。
よく考えれば信仰より自分の命の方が大事だろう。特にこの時代でこの世界では。
皆が喋ってくれないので漣が困っていると絶が帰ってきた。
「絶。丁度いいところに!」
「………何がどうしてこうなってんだ?(呆れ)」
少年説明中………
「なるほどな。で、皆は図星でああなってると。」
「そういうことだ。助けてくれ。」
「俺疲れたんだけど。」
「そこをなんとか。」
「じゃ、終わったら俺の代わりに『風間』に長達呼ぶよう言っといて。」
「お、おう。」
「おい!お前ら起きろ。つーか口閉じろ。」
あれこれ試行錯誤中
「は!私は今まで一体何を?(妃香梨)」
「は!私は今まで一体何を?(神奈子)」
「は!私は今まで一体何を?(諏訪子)」
「なーんもしてないぜ。」
「あれ?そうだった?」
「そうそう。話は聞いたよ。お前たちはこの後どうするかってことだよな。」
「山の麓に神社を立てれば解決はするのだがそれだと威厳というものがだな。」
「はあ………『人間と妖怪の支配者』の出番ってことだな?つまりは。」
「どうするんだよ具体的には………?」
「流石に一朝一夕で人と妖の関係は正せる訳がないから今のところは妖怪達が信仰とまではいかないけど参拝には来てくれるだろう。」
「妖怪が?珍しいわね。」
「仕方ないとも言う。妖怪も人間も上下社会。上司以外に尊敬できるものがないと生きていけないんだよ。それこそ人も妖も………な。」
「まあ………そういうことなら別にいいのかな?」
「ああ。『二人の神社』ならそうであったほうがいいだろ。」
「………はあ!?」
「ちょっと絶!どういう事?」
「どっちも可哀想だからそれを配慮した結果の賜物さ。」
「ははは。絶はいつまで経っても絶なんだって今更理解したよ。」
「そりゃどうも。」
「配慮してるのか?勝者と敗者が同じ神社にいることになるのは。」
「二つ立てるよりはマシ。それに………お前達は長い年月争ってきた。そして今日、
『それ』が終わってしまった。どっちかが消えてしまってはお前達の今後にポッカリと大きな穴が 開いてしまうだろうからな。」
「た、確かに。だったら神社は………ふ、あははは。」
「くくく。絶。誠に感謝する。あんたの助言がなければその通りになってしまいかねかった。」
「神社の名前は………『守矢神社』さ!」
「神社の名前は………『守矢神社』だ!」
そう言っている二人の間にもはや『争い』という言葉は無い。
あるのは『友情』だけだろう。これにて『諏訪大戦』は終決したのだった。
おわったね。うん。終わった。あ、新年明けましておめでとうございますかな?
どうも編集日と違うと日の間隔がわかりませんね。
さてようやく諏訪大戦が幕を閉じて新たな章へ幕を開けます。
次章『過去の追憶編~汚れた遺産~』
次回「運命の虹色の糸」