ば、馬鹿な………!ぐおあぁぁ!
14年前………
妃香梨は家の窓から眺めていた。隣に引っ越してきた男の子を。
顔が凛々しくかなりのイケメンだ。
これから話す機会が沢山あると思うと急に頬が赤くなってしまった。
すると男の子は妃香梨の家に向かってきた。
「こんにちはー。」
「あ、あ、あ、ちょ、ちょっと待ってくださいー。」
今日家には誰もいなかった。
そのことを思い出し慌てて玄関に向かう。
「あ、ごめんね?急に来ちゃって。」
「い、いえ………大丈夫………です。」
「今日から隣に引っ越してきた『大神 漣』って言います。」
「あ、あの私………『鳥遊 妃香梨』って言います。」
「じゃあ………よろしくねー。妃香梨。」
「え………あ、う、うん!こちらこそよろしく漣………君///」
かなりの好印象を与えられただろう。
そんなことを思いながら妃香梨は玄関に戻って顔を両手で隠した。
妃香梨の顔は今にも噴火しそうな溶岩みたいに真っ赤になっていた。
そしてこの時男はとある住宅街にいた。
正直に言って迷子である。
「あれ~?ここじゃなかったっけ?んー?なんか違うような。
なんだこの地図。腐ってやがる!いや、地図には賞味期限無かった。
くっそ!本当どこだここ………ん?ここの人は『鳥遊』………で隣の家は『大神』?
………まさかー。『運命』じゃあるまいし。」
2年後………
「今日こそは………今日こそは告白する!」
妃香梨は並々ならぬ決意で漣の家の前にいた。
今日という今日こそ………という思いは必ずと言っていいほどフラグである。
もちろん漣は留守だった。かなりの時間待ってみても
結局帰ってきたのは夜10時ぐらいだった。
次からは呼び出してやらないと駄目だろうと
試してみたが3日連続で用事が合わなかった。
空振りが多く、学校でも一人で寂しく感じていた。
そんなある日………なんと漣から会いたいと言われた。
これはチャンス!と考えた妃香梨は思いを込めて、約束の場所で会った。
「妃香梨?あのな………俺………」
「(ドキドキ)」
「いつまでも友達だからな!」
「………へ?なんで?」
「なんでってお前、学校でも一人でいて寂しそうだったから。」
「う、う~。ありがとう。(言わなくちゃ!)あ、あのね!」
「お、おう。なんだ?」
「私………れ、漣のことが………………好きなの!」
「あはは。俺もお前のこと好きだぞ。」
「本当!?」
「なんで嘘つかなきゃいけねーんだ?」
「じゃ、じゃあ………付き合って下さい!」
「俺とお前は友達同士なんだから当然だろ?」
「わーい。漣大好き!」
「うわっとっと。お、おい。ちょっと………体制が………」
現在………
「漣ー!私の愛を受け取ってー!」
「はあ………またか。どうやったら受け取れるんだか………物理的に無理。」
「うわーん。漣がいじめる~~!」
「はいはい。俺が悪かったから泣くな。面倒臭い。」
「やったー漣がデレた~~。」
「はあ?何言っての?お前………」
「フフフ………幸せそうで何よりだよ………これからもお幸せに………」
この咲き人に超面倒臭いことをさせたのは誰だよ一体!?
私でした。
次回 「永遠に思う」