東方二重録【完結】   作:咲き人

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どうも咲き人です。ずっと俺のターン!
………発動できるな。どうしようかな。


第二三話「未来世界」

漣はそれをただただ見ていた。『紅魔館』を………

やっぱりデカイなと思っていたが不意に横に目をやると

やはり風間も驚いていた。多分ここらの地形には詳しいのだろう。

いきなりこんなものが出てきたら驚かない方が不思議だ。

 

 

「何なんだこれは?………兎に角、絶様に報告をしなければ!」

 

 

風間が漣に背を向け元来た道に帰ろうとすると風間の背中に

突然ナイフが大量に現れる。漣は慌てて腰にかけてあった刀を抜き

ナイフを弾いた………ただ全てとはいかず4,5本ほど当たってしまった。

風間は気を失ってしまったようで倒れたまま動かない。

漣は紅魔館の方を睨んだ。

そこには銀髪にカチューシャを付けメイド服を着た女がいた。

『十六夜 咲夜』だ。漣は警戒を緩め咲夜に話しかける。

 

 

「何故攻撃した?俺達はここに戦争を持ちかけたわけでもないというのに。」

 

「そんなことより貴方は一体何者?私のナイフマジックがわかっていた。」

 

「流石に不意打ちでも反応できてた………絶のおかげだな。」

 

「!………気が変わった。ここで殺してあげる。」

 

「いきなりですか………」

 

「大丈夫よ。半殺しでいくわ。」

 

「『戦う前に決着はついている』俺の好きな言葉だ。」

 

 

咲夜は大量のナイフを一瞬のうちに周囲に展開する。

漣は落ちてくるナイフの場所を計算し限りなく安全な場所に走り出す。

さらにもっと多くナイフが降ってくる。しかもナイフ同士がぶつかり合い

跳弾の応用で飛んでくるものも来る。だがそれも軽く避けていく。

咲夜に近づく方法を考えている漣はもはや集中のあまりナイフを見ないで

無意識に避けていた。いや、ナイフの方が漣を避けていると思うほどそれは不自然だった。

 

 

「なっ!何故回避出来る!?」

 

「(どうやって近づくかが問題だな………)」

 

「くっ!ならこれでも喰らいなさい!」

 

「ん?」

 

「奇術『ミスディレクション』!!」

 

「っ!………そうきたか。」

 

 

咲夜は自身の周りに赤い色のクナイを投げる。

その瞬間いつの間にか咲夜は違う場所にいて次にさっき投げたナイフよりも

一回り大きいナイフを何列かにわけて投げた。

漣は『東方紅魔郷』はEXステージまで攻略するほどやりこんでいたので

咲夜のスペルカードもほぼ通常弾幕ぐらいのレベルで避けていく。

時代が違っても簡単にスペルカードを使えるのは知っていたが

まさか初めて戦うのが咲夜で漣は少し感動していた。

 

 

「やるね。」

 

「本当に何者!?」

 

「ただの人間だよ………あんたと似たような者と言えばわかるかな。」

 

「そういうことだったのね。なら本気で行くわ。

 幻在『クロックコープス』!」

 

 

そう咲夜が叫ぶといきなり漣の目の前にナイフが沢山現れた。

しかもいろんな方向にもナイフが飛んでいる。

これは回収が大変そうだな~と漣はナイフを避けながら思った。

咲夜は愕然としている。流石に楽々と避けられたら自信も薄れていくだろう。

千載一遇のチャンスと言わんばかりの好機。

漣は見逃さなかった一瞬の隙を見極め懐に走る。

咲夜がはっと我に帰ったときにはもう遅かった。腹から痛みが全身に伝わる。

峰打ちによって咲夜はそのまま倒れた。漣は咲夜を抱き抱えると

再び紅魔館を見た。やはり窓があまりなく不気味さが出ていた。

漣は咲夜を紅魔館の扉の前にそっと置き、風間を起こしてから小屋に帰った。

 

 

咲夜が目を覚ますといつもの紅魔館の扉が目に映った。

 

 

(彼は一体………?私を殺さなかった。それに………)

 

 

漣は絶と妃香梨に咲夜の存在を話した。

妃香梨は勿論驚いて声を上げていたが、絶はまあそういうこともあるさと

あまり興味はなさそうだった。ただ、今起きている人里の問題は解決してくれるそうだ。

漣と妃香梨はやはり紅魔館のことを話始めた。

 

 

「どうして紅魔館の人達がこの時代にきたのかしら?」

 

「『どうして』っていうより『どうやって』来たのか、だな。」

 

「いくら咲夜さんでも建物の時間を操ってここに来れるわけないしね。」

 

「その通りだ。『出来る奴』は知ってるけどどうしてここに来るのかはわからない。」

 

「来る理由が無いってこと?」

 

「そういうこと。しかも出会ってそうそう攻撃してきた。」

 

「あちらにはいきなり攻撃するような理由があるということなのかしら?」

 

「絶も一緒に来てくれれば少しは楽なのにな。」

 

「別にいいけど………そんな強い奴なのか?」

 

「いきなり出てくんなよ。まあ、咲夜の『ご主人様』なら。」

 

「だったらいいよ。少なくとも人間と妖怪達の記憶は消しておくよ。」

 

 

 

「お嬢様………『絶』を必ず………殺してみますわ。」

 




次回か次々回ぐらいでこの事件は終わりです。
多分ね。必ず、きっと、恐らく、もしかしたら。

次回 「後之世界」
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