東方二重録【完結】   作:咲き人

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第三話です。第二話編集してから一分後です。まじ、目疲れた。流石に休みます。
皆さんも体調管理をちゃんとしてますよね?私はそんなことしても体調が悪くなります。


第三話「才或者」

気が付くと薄暗い森の中だった。肝試しには向いているだろうだがそんなことより

男は「あれ?能力の説明聞いてなくね?」という絶望感でいっぱいいっぱいだった。

一旦それは置いておいて辺りを見回す。木々が不気味な生え方をしており、

それでいて背が高い。小心者には心臓に悪いだろうしかも周りから今まで一度も聞いたことのない野太い遠吠えのような叫び声も聞こえる。

女の人の悲鳴が聞こえないだけまだましだろう。

男は歩き出すビビってても仕方ねえ!と腹を括った。

どうやら此処は坂道というか山の中腹に位置する場所に転生したらしい。

山を降りていく多分ここが『妖怪の山』なのだろうから降りていくほうが安全だ。

だがそう簡単には行かせてくれないらしい。妖怪たちはわざとこっちに聞こえるように話している。

 

 

「新鮮な人間だァ。早く喰おう殺っちまってもいいよナァ?」

 

 

血が盛んの奴がいるらしい。ほとんどそいつが喋っている。

だが他の妖怪もこちらを獲物を見る目で見ている。実際獲物だし。

一歩ずつこちらへ向かって近づいてくる。男は盛大に神を恨んだ。

「どうして能力を教えてくれなかったんだ!」

神がテヘペロとウインクしている姿が目に浮かぶ。

もうだめだと思ったその瞬間、年老いたような、つまり見た目がしわしわの妖怪が何かを喋った。

すると周りの妖怪はこちらを恐るように後退る。

あの妖怪は一体何を言ったのだろうか妖怪達は逃げてしまった。

勝ったとはいえない………あの妖怪に助けられたというより

あの妖怪の話の内容に助けられたのかもしれないと思った。

誰かの名前が出てきたのだろうかもしれない。そうだったのならその人に感謝する。

そして神様許すまじ。まあ、いない人を恨んでも意味ないなと反省して降りていく。

(神様「ショボーン」)

 

 

「何か嫌な感じがする・・・急ごう。誰かが呼んでる気がするから。」

 

 

妃香梨はずっと刀を見ていた。素晴らしい。これは名刀クラスだろう。

それなのに名前が無いなんてとても不思議だと、とてつもないマニア臭を漂わせている。

絶はとても不安になっていた。ほかに刀ないの!?って言われたらどうしようと。

ただし今はあげた刀にメロメロになっているのが不幸中の幸いだ。

しかし………よくあんなに刀を触っているなと眺めていた。

暫くすると山が騒がしくなってきたそれは妃香梨にも分かった。

 

 

「何か起きたのかな?妖怪が騒いでいるのかしら。」

 

「………誰か来る。妖怪だ………あれは、『手長足長』だな。」

 

「え?どこどこ?あっもしかしてあれ?よく見えたね。」

 

「悠長なこと言ってる場合かよ。ま、俺からしたら強くはないがな。」

 

 

絶がそう言い終わると『手長足長』が現れた。そいつらは名前のとおり

手が長い奴と足が長い奴の肩車状態で『手長足長』と呼ばれているらしい。

とどのつまり、二人組ってことです。そいつらは妃香梨と絶を確認した瞬間、

ドスを抜いて襲ってくる。戦闘が始まってしまった。妃香梨は絶の後ろに隠れるが

絶は「俺に頼るな」と冷たく言って避けられる。手長足長のドスを絶は飛んで後ろに着く。

妃香梨にはドスは届かなかったけれど妃香梨は慌てて刀を抜く、

手長と足長はそれぞれ2人を敵だと完全に判断し背中合わせでこちらを睨んでくる。

妃香梨はガタガタ震えてしまう。それもそうだろう人のような形をしているとは言え、

妖怪を見ることになってしまったのだから。それを見かねた絶は「はあ………」と溜め息をつくと指を鳴らした。すると妃香梨は急に刀を構えるのをやめた。

 

 

「今回だけだぞお前を助けてやるのは。」

 

 

妃香梨は刀を強く握ると、手長を刀で押し吹き飛ばした。

その距離は一人の少女が出していい威力ではなく、山の大体中腹辺りまで地を這っていった。

足長は唖然とする当たり前だが絶は足長に近づき問い詰めるように

「俺の話を聞いてくれるよな。足長。」と言うと足長はヘタリと座り込んで頷いた。

妃香梨は我に帰った。さっきまでのはまるで誰かに操られているかのようだった。

それは一番自分が覚えている。絶が指を鳴らしてあたりから自身の制御ができなかった

絶には特別な何かがあるのかもしれない。ゲームでいう『能力』というものなのかも。

足長を逃がしたようで慌てて走っている姿が見える。絶は少しを間を空けてから口を開いた。

 

 

「………どうやらここらでは見覚えのない人間がこっちに来てるらしい。」

 

「へえーそう………そんなことより!絶!あなた私に何かしたでしょ!勝手に動いたし。」

 

「そうか『能力』の説明をまるでしてなかったな。

(この女とさっきの情報の人間………当たりだな)」

 

「ん?どうしたの?さっきずっと考えてるけど。」

 

「そんなことより『能力』の説明だ。この世界では才ある者は能力を持っている。

 人間で能力を持っているのは………俺が知ってる限りだと四人だな、

 妖怪の方はたくさん知っているがな。皆はこの力を『程度の能力』と呼んでいる。」

 

 

『妖怪の山』『程度の能力』彼女の頭では徐々に答えのピースが集まっていく。 

此処は………東方projectの世界なんだとやっと分かった。

二次創作の小説を見たことがあるがそれなりの数で『神様転生』というのがあったのだが妃香梨は神を見た記憶がない。

つまり死んでいないのにこの世界に来れたということなのか。

答えが出たと思ったら逆に深まってしまった。

 




本編も地味に進みましたね。はい。それ以外にないです。目以外にも肩が急に痛くなってきたので
今回の後書きは短くします。いつもどうりかな。

次回 「贈呈物」

――――追記;・・・→………
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