東方二重録【完結】   作:咲き人

34 / 124
どうも咲き人です。編集時現在台風が向かっています。
ん?あれ?もう直撃してるのかな?雨は強くなってきたけどなあ。
そんなことより今回は前半と後半ですごい日があいています。
大体1ヶ月ぐらい………ごめん。



第二七話「苦痛世界」

「紫、『約束』が決まったんだろ?さっさと言ってもらいたい。」

 

「ええ。私は………この地に住まうすべての種族をこの世界から隔離したい。」

 

「………ほぉ。面白い。やがて妖怪達は消えてしまう存在、

その危険を無くすとそういうことか。」

 

「そういうことです。この『幻想郷』を創るためお力添えを………」

 

「ふっ、あははは!なんだお前らしくない。『約束』なんだからちゃんと守るさ。

漣と妃香梨も喜んで協力してくれるよ。」

 

「ありがとう。『お父様』………」

 

「またそれか………そうは言って欲しくない。絶で呼んでくれといつも言ってるだろう。」

 

 

数日後………

 

 

漣と妃香梨はいつもどおりの日常を送っていたが

絶の用事に付き合う頻度が増えた。

紫の夢を実現にする為、一日一日のする事が多く

いつも忙しいがどうも悪い感じはしない。

むしろ晴れ晴れとした気分だ。

 

 

そしてさらに数日後………

 

 

絶と紫が修行として戦っていた。紫は相変わらず『境界』を駆使し

戦っている。絶も霊力のみで戦っている。

漣も妃香梨と修行をする。最近忙しくて手をつけられなかったため

手加減なしの本気の戦いとなってしまった。

 

 

その時だった………絶が急に苦しみだした。

足は崩れ落ちるように地面につき、両手で頭を押さえた。

 

 

「うがあああああぁぁぁ!!!」

 

「絶!?」

 

「こんな時にぃぃ!『滅』か!何しに………がああぁぁ!」

 

「『滅』………!?ぜ、絶!『か、体が………消えて………』」

 

 

そう、絶の体が徐々に灰となって散っていくのだ。

こんな光景を見て理解しろというのは無理があるだろう。

さらに絶の胸の辺りが門のように開く。

 

 

「なになに!?どうなってるの!?」

 

「『冥………府の門』………ま………で!………と………閉じ…ろ!」

 

 

絶の薄れかかった声がそう周りに響かせると絶の体は元の形に戻っていく。

 

 

「はあ、はあ………全く………はあー。はあー。ふー………ふー。」

 

「………一体どうしてこうなったのか説明してもらいたいな。」

 

「分かった………だがその話は小屋に行ってからだ。」

 

 

そういって小屋に戻った。話には紫は参加しなかった。

とうかいつの間にかいなくなっていた。

 

 

「さて………まずどこから話そうか………」

 

「まずは『滅』だ。何なんだ?人なのか?」

 

「何時ぞやに話した。『右目単体を作れる変人』だよ。」

 

「あ、あの時話した!じゃあ『滅』とあんたの関係は?」

 

「(どういうマシな嘘吐こうかな)ま、長年生きてますから。」

 

「あっそ。じゃあ次は『冥府の門』だな。」

 

「その名の通りだよ。俺の呪いの一つだと思えばいい。」

 

「じゃあ、最後に『不老不死の薬』を知らない訳ないよな。」

 

「………………………」

 

「あんたが長生きしていて薬のこと知らない訳無い。

しかも灰になってまた復活する現象………俺が知っているのとは

違うけど『復活時の反応』ってところなんじゃないのか?」

 

「ご名答。俺が『月の民』に知識を与え、そこから『月の民』が独自に開発したのが『不老不死の薬』。だが無論最初からそんな都合のいい薬品が出来る訳がない。

材料もだ………今の妖怪達が聞いても訳の解らない物ばかり………で、ちょっとずつ

試作していく。そんな中俺は妖怪と人間の間で不可侵条約を結んだ。

これで人間が月に行くまでに時間を稼げて俺の信用も上がると思っていたが

そんな簡単に信用してもらえなかった。その『証拠』がさっきの『アレ』さ。

『不完全な不老不死の薬』を飲まされ全身に激痛が常に走っている。」

 

 

つまりは絶が急に苦しみだしたのは『滅』の接触と『不老不死の薬』の副作用の

2コンボに見事に当たってしまったという結果だそうだ。(フルボッコだドン!)

 

 

絶にはまだ謎がある………まだまだ沢山に………それをいつかは話してもらえる日が

来るのだろう………とても悲しい事実になりそうだ………だけどその事実を………

漣達は絶の最期の日に知ってしまった。だが………それは、まだ先の話………

でも近い未来なのだろう………………

 




なんか………最終回が近づいてそうな最後になってしまいましたが
大丈夫。まだまだ終わりません。………………大丈夫だよね?

次回 「魂無世界」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。