今回漣最強になります。ただ能力名は出ない。
漣が目を覚ますとさっきと同じ空間………
つまりは気絶する前に見ていた景色と同じということだ。
そこには同じく気絶していたはずの文が不思議そうにこちらを覗いている。
「あの~大丈夫ですか?いきなり膝をついてしまうなんて『漣』らしくないですよ。」
「あ、ああ。夢でも見ていたみたいだ。」
「歩いている最中になんておかしいですよ。」
「大丈夫さ。きっとな。」
何かとても釈然としないがさっきのは白昼夢なのだろうか?
いや、さっき文が言っていたとおり歩いている最中に夢なんておかしっ………
え?『歩いている最中』?いや、待てよ。俺が文を見つけたとき
俺は………ただ『立っているだけだった』………………
それに『漣』だと?文は俺のことを『漣さん』と言ってたはず………
この後、文に背を向けていたのを心から後悔することとなった。
「正解。私は『文』じゃない。」
まず左腕が吹き飛ぶ………その次に四肢全てが自分の視界に映る。
更に下半身が綺麗になくなり最後に胴体が吹き飛んだ。
頭だけになった漣の思考回路は最期を迎えた………………
文だった姿は徐々にあの時の妃香梨の姿に変わっていく………
いや、この場合は戻っていくというのが正しいだろう。
その瞬間を見ながら漣は『漣という存在』そのものが消えていった。
三途の川
………………ここは………どこだ?
俺は………………なんだろう………
生きていたのかそれすらも覚えていない。
でもひとつだけ覚えている事がある………
それは………俺は『蘇る』ということだ。
何故だかは知らないが………………
どうやってかどういう原理でなのかさえ知らないが
とにかくあの川を超えれば俺は生き返る。
生き返れば忘れていた沢山の事を………思い出せるかも知れない。
よし、行こう………あれ?どうやって行けばいいんだ?
泳いでか?俺は………………しまった。
泳ぎのコツも何もかも覚えてない………………
丸太のボートでも………ロープがない………………
そもそも結び方も覚えていない………
色々損している気がする………………………
渡し舟でも………って、あれ?
乗り場でもあるのだろうか?人だかりができている。
残念。違うようだ。何やらトラブルのようだ。
「どけどけ!!死人共!俺は生き返るんだよ!」
どうやら罪袋がここまで逃げ出してきたらしい。
(お前も死人だろ!っていうツッコミは………?)
『罪を持つ者は裁かれるべきなんだ………』
無意識の内に頭に浮かんだ言葉を言った。
勿論罪袋にも聞こえていたのだろう………
相当キレている。だがそれはこちらもだ。
何故俺が怒っているのかは分からんが………な。
「おうおう!あんちゃんよぉ!ちょっと俺の事なめてんじゃねーの?」
「………………なめているのはお前の方だ。」
「冥土の土産に教えてやる!俺様の能力は『全てを固める程度の能力』だぜ!
お前なんて能力で動けなくなるのが関の山だぜ。」
(だからここ冥土だって!)
「御託はいい………ただ、俺からも注意しておこう………………」
「ああ!?うるせえんだよ!」
罪袋の能力が発動したのだろう………両足が動かなくなる。
そのまま殴りかかろうとしてくる………実際にはダメージは無いだろうが
腹いせ的な思惑がどことなくあったのだろう。
ただ漣の右腕は罪袋の能力で縛られているにも関わらず
肩の位置まで上がる………『何の抵抗もない』………
これがどういう意味か罪袋には理解できた。
能力が『効いていない』どころか『能力を受けてすらいない』まるで反射したのかのようだ。
漣の目にはもはや残虐や冷酷を越えた正義心があった。
罪袋はその目に恐怖を覚えこの若者に歯向かったという短絡的な行為をしてしまった自分を呪った。
「ひっ!た、助け!」
「もう遅えよ………『きゅっとして………ドカーン!!!』
罪袋は爆風に巻き込まれる前に消失した。
どこへ行くのか全く検討がつかなかったがとにかくこれで心置きなく三途の川を………って………あ!本当に気がついたのは今この瞬間だった。
そういえばあの罪袋はボートに乗ってこっちに来たんだ。
でもさっきの爆発で粉々に………本当にやってしまった。
後悔先に立たず………慰めにもならない。
その時だった。1つのボートがこちらに向かってきた。
どうやら罪人の護送用だったらしいが罪人が消失した現場を見ていた死神の者が乗せてくれた。
とても優しいお姉さんのようでついつい名前を聞いてみた。
『小野塚 小町』だそうだ………どこか懐かしい響きがする………
なんか………友達になりたい。そんなことを思う今日この頃。
四季映姫って言う人の前に来させられた。
なんかガミガミ言ってるしその内容覚えていないけどさ………
ほとんど俺関係なくない!?友人を喧嘩に巻き込んだとか………誰得の情報なんだよ!
しかもバレンタインにもらったチョコの数とか………
お前あれだろ、絶対嫌がらせ目的でやってるだろこれ………
というか悪かったな!人生で1人だけしか貰ってなくて!
でもな!………貰えない奴もいるんだぞ!
と………まあ、かなりの長い時間俺の名前は出てきただけで
俺とは全く関係のない過去にグチグチネチネチと実に4日もの時間
説教されていた。逆に寝れない・・・多分あいつが言ってたこと
後半あいつ自身分かんなくなって話が前半に戻ってたような気がする。
何か前半シリアスで中盤チートタグが詐欺らなくなって後半シリアルに………
どうしてこうなった。
次回 「清想世界」