でもそのうち命蓮寺組のキャラは出すんでそこんとこよろ!
漣の眼に揺らぎは無かった。後悔もしていなかった。
心に支えが出来たからだ………妃香梨は漣のその眼差しに圧倒し攻撃を止めている。
この隙に漣はこの空間を出た。外に出てみるとそこは神の棲家によく似ている真っ白な空間だった。
この光景に漣は戸惑い驚いたがすぐに後ろから妃香梨が出てきた為すぐそっちに振り向いた。
さっきまでの妃香梨の姿とはまるで違い、両腕は黒い鱗のようなものが生えており
顔には所々触手のようなものがうねうねと蠢き黒色の長髪だったのは逆立ち
ドス黒いオーラが全身を覆っていた。あと、体積も増えている。
果て無き霊力や魔力………………そして何故かある『妖力』と『神力』も溢れ出ていた。
妃香梨が放った咆哮がとても低く………本当の『化け物』に成り下がっていた
何か………色んな意味で恐怖した。SANが物凄い勢いで削れそうなほど。
「何………コレエエエェェェェ!!ゴンダノ………アダジジャナイイィィィ!!!!!」
「妃香梨!おい!………どうしてこんなことに!?」
「レエエエエエエンン!!!!」
妃香梨が一言一言言う度に斬撃が地面を這いながら地面を抉っていく。
それは漣を襲うには十分すぎる攻撃だった。
慌てて避けても次から次へと地を這う斬撃が来る。
妃香梨が泣いているのだ………自分の醜い姿に悲しみ、
愛する者に振られてたという哀しみに泣いていた………………
漣も涙を流しながら攻撃を避けていた………
大切な人がこんな姿になってしまったということよりも、
『その人をもう二度と救えない』ということに悲しんだ。
その時だった………どこから声が聞こえてきたのは………
『どうした?早く………『殺せ』』
「何だ!?お前………誰だよ!?」
『我の事はどうでもいい………それより早くあの『化け物』を『殺さない』とお前が死ぬぞ。』
「あいつは『化け物』じゃない!彼女を救うんだ!あの姿から………妃香梨も取り戻さないといけなんだ!」
『そんな悠長な事を言っているとお前が死ぬと言っているだろう。
貴様が死ぬと『絶の計画に支障が出る』………それだけは避けねばならぬ。』
「お前も『絶の計画』って言って!そんなことはどうでもいいんだよ!
後で煮るなり焼くなり好きにしろってんだ!」
『ふむ………あくまで最後まであの女に執着するというのだな。
よいだろう………我の余興となってくれよ『大神 漣』
………いや、『―――――』と言ったほうがよいかな。』
謎の天の最後らへんの言葉は漣の耳には届いていなかった。
たださっきから力が溢れ出てくる。自分の体の中から奥底から………
妃香梨と同じ感じだが持っている『感情』が違った。
『希望』………………それは全ての動力源。
待ってろよ妃香梨………今すぐ助けてやるからそして………彼女も救う!!
「行くぞ妃香梨!!」
「グウオオオオォォァァァ!!!!」
「可哀想に………でも今!!」
いつの間にか妃香梨の能力は解けている。無理もないだろう。狂気だったのに更に暴走してしまっているのだから。漣は妃香梨の懐を目指し走った。
そして相も変わらず斬撃は絶え間なく続いているがそれを弾き返すように振動を地面に送った。
「『
地を伝いドドドという音と全ての斬撃を止め、妃香梨の足元の地面を歪ませた。
「!?」
突然の出来事に妃香梨の体は後ろに倒れ動けなくなる。
『足元に気を取られてしまった』
妃香梨はそのことに気づくと咄嗟に上を向いた。
いつの間にか漣が空高く舞い上がっていた………………
そして霊剣を持って急降下しながら妃香梨のいる地点に落ちていく。
「これで終わりだ………今救ってやるからな妃香梨。」
「ア、アア………『アリ………ガト………………ウ』………ァァァァ!!」
「ッ!『無音―
攻撃を受けた妃香梨は徐々にいつもどうりの姿に戻ってゆく………
それにしても………さっきの彼女の姿は一体なんだったのだろうか?
妃香梨の能力が自分自身にかかってしまったのだろうか?
いや………深いことを考えるのは後だ。
まずは彼女を助けることが先だ………
そう思い漣が妃香梨の体に触れた瞬間………妃香梨の体の中に引きずり込まれた。
そこは妃香梨と戦った場所とは正反対の空間だった。
暗くそれでいて明るく、狭くそれでいて広い………そんな感じの空間だ。
そこには『本物』と『偽物』二人の妃香梨がいた。
漣には分かった………何をしているのか。
ただ自分の存在には気づいてはいないようで話し合っていた。
「でさ~その時漣がね~。」
「うっそ!?あの漣が~?あはは!」
「やっぱり貴女とは気が合うわね。」
「そりゃ『貴女は私で私は貴女』なんだから当たり前じゃない。」
「………あら?どうやらお迎えが来たようね………………」
そう『本物』の妃香梨が呟くと真っ黒のこの空間に1本の白い道筋が現れた。
漣はその『道』の意味を直感で分かってしまった。
慌てて大声で言った。「待ってくれ!」と………………
だが声は出なかった。何故か喉が枯れ果ててしまっていたのだ。
それでも一言だけでも伝えたかった。
そのとき妃香梨はこちらを振り向き涙を流しながら言った。
「ふふふ………私あんなに頑張ったのに『偽物』に負けっちゃった。
悔しいな………でもいいの。私が死んでも彼女が私だから………
彼女が私の代わりに………いいえ。それ以上に貴方を愛してくれるから。
泣かないでね?私は一足先に行ってしまうけれど私は貴方のことが
『ずっと好きだったよ。漣』」
「俺も………お前と初めて会った時から大好きだ。」
本日三度目になるが目を覚ますとそこには涙を浮かべている
妃香梨と文が凄い顔に近い位置に顔を近づけている。
「妃香梨………文………そっか。そうだった。『ただいま』二人共。」
「「待ってたんだからね(ですよ)!!お帰りなさい!」」
これで邪悪世界編が終わってしまいそうな勢いですが終わりません。
前に言ったとおり『あの人』がいつまで経っても出てこないということは………
つまりそういうことだってばよ。
次回 「伸奏世界」しんそうせかいってネタ尽きてきたなー。