東方二重録【完結】   作:咲き人

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どうも咲き人です。
編集時現在3月14日のホワイトデーの内容を考えています。
2月14日があれだったからね。
関連性が全くと言っていいほどないから。



第四三話「伸奏世界」

ここはどこだろうか………?

確か俺は………そう!横になって………つまり寝ていたはずだ。

なのにいつの間にか足が立っている。

それに俺は暗く狭そうでそれでいて実際は広いという意味不明の空間にいたはずなのに

今は明るくとてつもなく広い空間に………いや、もはや空が見える時点で

もうここは外だろう………何故ここに………?

疑問が増えていくだけでいっこうに解消されない。

1つだけ分かっていることがある………………それは、『滅がいない』ということだ。

衝撃的な事実だがこれは受け止めるしかない………

多分『消えた』というなら消えたのは俺のほうだ。

まあ、俺のことは今はどうでもいいんだ重要なことじゃない。

それよりも俺の周りの状況が今一番の問題だ………

 

 

なんでだ?どうして俺は『有頂天』何かにいるんだ?

 

 

『有頂天』………それは遥か空の更に上にある土地。俗に言うあれだ………天国や天空都市っていうやつだ。それはまあいい。パラダイスだと思う奴も多いだろう。

 

 

だがそれは間違いだ。『有頂天』の凄さは別の所にある………

それは………今俺が味わっているがとてつもなく『酒臭い』ということだ!

いや、それはないだろ?と思う奴の言いたいことは分かる。

嘘だと思うだろ?でもここ………酒臭いんだぜ。

なんだよこれ………こんなじゃ俺、天国に行きたくなくなっちまうよ。

と、まあ………アトリームネタは一旦置いといて(ずっと置いといて)

 

 

本当にどうしてだろうか?何故こんなに酒臭いんだ?

いや、俺がここにいるのも気になるけどさ………

まさか天界の人間はいつも歌う、踊る、飲むの日々しか送ってないわけないしなあ………

(まったくもってそのとおりだけど?)

というふうに絶が考えていると背後から一人の人(?)が近づいている。

この歩いてくる間隔が遅いということは驚かす目的があるのだろう………

そんな簡単に俺は驚かないから後ろから大声をかけられた程度ではどうともしないのだけれど………

 

 

どうするべきか………もう気配が強すぎてバレバレなんだよね。

いや待てよ。何か殺気が出てないか?

おいおいちょっと横目で見えるけど指を上に向けて何する気だ?

まあ、待て。これは夢だ。そうだそうに違いない。

だっていきなり攻撃する奴なんて妖怪ぐらいだもん………

おいおいおいおい!何か横から雷が出てきたんだけど!

 

 

「危ないな!全く………おい!話ぐらい聞け!」

 

「こっちの質問に答えなさい!この天界に何のようですか!」

 

 

絶は話を無視されるのは好きでない………というか皆好きではないだろう。

何かが絶の神経を刺激した。そのせいなのかどうかは知らないが絶の体から何かが切れた音がした。

 

 

「あ?(カチン)」

 

「え?………あ、ああ。」

 

「ほお………無視しておいてその言い草か………?」

 

「え、ええっと。その………あのぉ………」

 

「いい度胸じゃねーか!覚悟は出来てんだろうな!?」

 

「ひっ!ご、ごめんなさいぃぃぃ!!」

 

 

急に現れた赤いリボンを巻いた帽子をかぶり、長い羽衣を持ち全身に電気を帯びた

謎の女は絶が睨むと物凄い勢いで逃げていった。

しかし絶からしたらやっと会った天界の人物だったのだが………

絶は怒っているのかは分からないが無かったはずの感情が吹き出した。

それに絶が気づいたのはもっと先のお話………兎に角少女が逃げた方向に歩き出す。

そうでもしないと場所が分からない。

 

 

謎の女side

 

 

彼女は初めてこんなに長い距離を走ったと息を切らしながら思った。

何故ここに来たのかを知りたくて脅かそうと思ったのだが、

不意打ちにも関わらずあの男はまるで日常かのように当たり前に避けたので

只者ではないと思ったのだ。

だが事実は予想の斜め上をいった。

あの男の目には正真正銘の殺気が溢れていた………

この天界にはあんな量の殺気を出せる人はいないだろう………

つまり彼女と同じようにあの男は別の所から天界に来たということだ。

その事実を頭の中で再確認するとさっきの男がいた場所を目指して歩き出した。

 

 

絶side

 

 

絶は歩きながらさっきの謎の女について考えていた。

この天界では外来人を襲うのは常識なのだろうか?

まるで月の民みたいだけれど………あっちよりは人数は少ないけど………

それよりさっきのあの女にはちゃんと謝らなかきゃな。

流石にいきなり攻撃された程度で怒るのはちょっとなあ………

!?よく考えたら『怒れる』………まじか!

俺には『無い感情』なんだけれど………

も、もしかして『あいつ』のが、もう始まっているのか!?

それはかなりまずいぞ!俺の予想が当たっていたら滅にも影響が出ているはず………!

兎に角、滅に会わなければ………というか早くここから出る手段を知らなければ………

 

 

すると前方から一人の女が走ってきた。さっきの謎の女だ。

ラッキーだと思ったがあっちから来たということは何か嫌な予感がした。

 

 

「あ!見つけましたよ。」

 

「よお………さっきは悪かったな。いきなり怒ってしまってな。」

 

「え?あ、あれは私が悪かったです。いきなり襲おうとしてしまってごめんなさい。」

 

「………まあ、いいや。で?」

 

「へ?」

 

「名前だよ名前。」

 

「あ、はい。私は『永江 衣玖』と申します。訳あってここら辺をうろうろしている

妖怪です。」

 

「ほお………じゃあ、偉いのか。」

 

「いえいえ。そんな………私は天人の人から仮宿をしているのです。毎日迷惑をかけている悪い存在です。」

 

「そんな風に自分を責めるな。………あんたを見る限りとても人望があって誰からも信用されていそうだけど?その………ここに住んでいる人皆………さ、あんたを絶対信用してるって。」

 

「そ、そうでございましょうか///そ、そうだ!貴方はどちらからここへ?」

 

「俺は『多分』地上から来た。」

 

「『多分』?」

 

「其処ら辺の記憶が曖昧なんだ………」

 

「そうなのですか?いえ、ここは『非想非非想天』に近い場所ですから可能性はなくはないですね。」

 

「どういうことだ?」

 

「『非想非非想天』って別名『無色界』と言って肉体以外しか存在出来ないのです。」

 

「つまり肉体と離れるときに記憶の一部を失ったと言いたんだな?」

 

「そ、そういうことになりますね(あの程度でこの人よく分かりましたね………)」 

「成る程な。ありがとう助かったぜ衣玖。」

 

「え!?///そ、そうですか?ほ、他にも何かあったら気軽に聞いてください///」

 

「ああ。質問が思いついたらそうする。」

 

「は、はい!///(ほ、褒められた。最近はあんましなかったから何か新鮮ですね。

そ、それになんだか絶さんの顔をまともに見れない………これが恋煩い!?)」

 

「そうだ………俺訳ありでさっさと帰らないといけないんだ。

地上に行ける場所とかないのか?」

 

「え!?(もう帰ってしまうのですか!?でも仕方ない………)

う~ん。どうでしょうか………?地面の下はもう空ですけれど………」

 

「地面割ってまでして出来るだけ避けたいのだが………」

 

「ああ。そういえば天界の端から私はよくここに来ているので、そこからなら………」

 

「そうか………あとこの天界はどこ位置する場所の空にある?」

 

「地上に大きな山がありまして、そこから大量の妖力が感じられるから私達は『妖の山』と勝手に呼ばさせてもらっている山がありますが………」

 

「そう!そこ。ちょうどそこに用があるんだ。すまないな重ね重ね。いつかお礼しに来るから。」

 

「わ、分かりました。またの日を楽しみに待っております絶さん///」

 

「呼び捨てでいいよ………」

 

「い、いえ………性格の問題なので………」

 

「………そうか。分かった。」

 

 

衣玖は笑顔で無邪気な子供みたいに手を振りながら立ち去っていく………

絶はそれを同じように笑顔で答えてそのまま天界の端から落ちていった。

耳元に聞こえるのは自分の体で空気を裂いている音だけ………

見えてくるのはおどろおどろしい山………『妖怪の山』




なげえ~~!!一体何時間かかったと思ってんだ!
4時間だよ!なんだよ!
私疲れたよ………っていうか激怒だよ!
激怒プンプン丸だよ!
つーかネタ積み込みすぎだよ!
今回はシリアスのタグが詐欺だよ!
どこがシリアスだよ!どっちかっていうとシリアルじゃないか!
それに絶がフラグたてちゃったよ!
久しぶりに出てきたくせにいきなり
衣玖さんとのフラグとか本当ダメだろ………

「お前に言われたくないな。」

な、なぜここにいる!?

「お前を裁くためだ。それ以外にあるか?」

ひっ!お助けを………!

「遅い!『無音―爪―』」

GIYAAAAAAAAAAA!!

次回 「神想世界」お楽しみに!

「生きてやがったか!待てこの野郎!」 

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