東方二重録【完結】   作:咲き人

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どうも咲き人です。
絶争奪戦も早二回戦まで来た。前回は酷かった。
反省している。まさか戦闘描写を書きたくないという理由だけで
諏訪子の活躍を台無しにするとか………視聴者様だけでなく諏訪子様にも謝っておこう。
でも、今回は大丈夫です。戦闘メイン(嘘)で逝きますから。

by咲き人


第四九話「絶争奪戦―二回戦―」

文は更にマイクを握り締める。

最早壊れてしまうんじゃないだろうかとみんなが心配していた。

マイクもどうやら限界らしくミシミシと音を立てている。

当の本人は気にしていない様子で司会を始める。

 

 

「さあ!早二回戦まで来ました!いや~前回は酷かったですね。

でも今回は大丈夫です!戦闘メイン(嘘)ですからね!」

 

「「「(なんだろう………文の言葉を前に聞いた気がする………)」」」

 

「まず、簡単に説明しますと二回戦目はバトルロワイヤルです!

皆さんが戦い一人が脱落するとその瞬間に二回戦は終了です。

まあ、もう少しあるんですが、えっと~そうそう出場される皆さんには

ポイントが配られます。皆さんはそのポイントを奪い合うという方法で勝ちをもぎ取ってもらいます。」

 

「例えば?」

 

「まず、最初に二回戦出場者の皆さんには20ポイントが配られます。

そして………そうですねぇ………例えば紫さんが衣玖さんに攻撃を与えた場合、

紫さんには1ポイントが持ち点に加算されて

衣玖さんは1ポイント持ち点から引かれます。

そんな感じでポイントを奪い合ってください。あと、二回戦中に気絶した場合、

退場はさせませんが二回戦が終わっても尚気を取り戻さなかった場合はその場で失格となります。」

 

 

文の長ったらしい説明が終わりを迎えるとまるで迷路みたいな場所に移動される。

四隅から順々に紫、衣玖、幽香の順番で登場する。

そしてまたしても文の説明(補足)が入る。

 

 

「おお~と!どうやら二回戦出場者の皆さんには更なるボーナスがあるそうです!

ええっと………え?これいいんですか?は、はぁ………

ど、どうやらボーナスが登場します!カモ~~ン!」

 

 

そして最後の四隅から出てきたのは若干引いている絶だった。

出場者一同………呆然という名の沈黙。

漣や妃香梨などの審査員も右に同じ。

文も引き攣った笑みで話を進める。

 

 

「え、ええ………どうやらボーナスというのは絶さんらしく、

絶さんは持ち点10ポイントで絶さんが紫さん達に攻撃するのは禁止されています。

及び絶さんの持ち点が0になった場合、即二回戦が終了し一番持ち点が少ない人が

失格となり退場という形で去ってもらう………だそうです。」

 

「「「「どうしてこうなった………………」」」」

 

 

一同がそう頭を抱えていると文がハハハ………と薄く笑いながら

二回戦開始のゴングを鳴らした。

 

 

「二回戦開始です。」

 

 

さっきも言ったが迷路なので壁の破壊は禁止にされています。

あと、カメラマンみたいなのはいないので河童が開発した監視カメラで

部分的にだけではあるが見ることができるのだ。

 

 

紫side

 

 

壁の破壊禁止………それって私には関係ないはずなのだけど………

スキマから行けるし………まあ、余興みたいなものですね。

さて、お父様を襲いに行きましょうか………(;´Д`)ハァハァ

おっと!いけませんねぇ………フフフ、今そっちに行きますからね。お父様~。

 

 

絶side

 

 

ゾクッ!な、なんだ?いやな予感がする。

紫か!?ちっ!あいつなら能力でどこにでも移動できるから最初に被害が出るのは

間違いなく俺だな。しかし入り組んでいる迷路のせいで

誰とバッタリあっても不思議じゃないのが少し怖いな。

ん?おっと出会うのが早かったな………あれは衣玖か………

フフフ………『あの作戦』の最初の餌食となるがいい!

 

 

衣玖side

 

 

え~っと。どこだろう?流石に分かりませんね。

うう………絶さんごめんなさい参加した私が馬鹿でしたぁ~。

ってあれ?あれは………絶さんじゃないですか!やった~。

………ん?おかしいですね。絶さんは特別ルールのせいで『攻撃』は出来ないはずじゃ………

でも、なんでこっちに向かって来てるんですか~~!?

怖い!逃げないと………!いや、なんで逃げるんだ!私!立ち向かわないと………

 

 

第三者(ナレーター)視点

 

 

衣玖はあまりの絶の怖さに咄嗟に後ろを振り向くが

どうやら諦めて立ち向かうことにシフトチェンジしたようだ。

電撃が絶を襲う………がそう『見えている』だけだった。

さっきまで遠くにいたはずの絶の姿はもうすぐそこまで近づいていた。

そしてまた一瞬の内に消えたかと思うと目の前まで近づいていた。

本当にすぐ手を伸ばせば抱きしめられるぐらい近い位置にいる。

衣玖の顔はもう蒸発するぐらい真っ赤に染まる。

そして欲が出たのか衣玖は手を絶に向かって伸ばし

絶の背中で手と手を握る。もう吐息が当たるぐらい近く、

そして………そのままの勢いで………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

衣玖は自分から絶にキスをした。

 

 

全員がカメラの映像が流れているテレビ画面から目を離せない。

そこではイチャ………ゲフンゲフン。キスシーンが流れているからだ。

どこの恋愛ドラマだ………と思うほどは長くキスはしていないが

それよりももっと驚くことが起きた。それは、キスをした衣玖が倒れたことだ。

 

 

衣玖が倒れていく………その映像を見ていた漣は、

 

 

「ええええぇぇぇぇ!?」

 

 

妃香梨は………

 

 

「いいなぁ………漣もあんなに積極的だったらいいのに………むー。」

 

 

紫は、

 

 

「………………(石化した)」

 

 

だが戦いはまだ続いている。

 

 

幽香side

 

 

ま、まさか………敵をあんなふうにリタイアさせるとは思ってもみなかったわ。

ま、まあ………でも私はあんな虚仮威しなんかは通用しないわよ。

来ないならこっちから行かせて貰いましょうか。

 

 

絶side

 

 

ははは!大成功大成功!これで残るは紫と幽香だな。

多分、紫は行動してこないだろう………あいつは昔から慎重にことを進める奴だからな。

(ただ石化しているだけ………)

さてと………幽香は流石に一筋縄じゃいかないかなぁ………

 

 

『な、何をしているんだ?』

 

「滅か………なに、簡単なことさ。失格になろうとしてんだよ。」

 

『は?』

 

「皆には巻き添えになってもらおうと思ってね。」

 

『そ、そういうことか………大会そのものをぶっ壊そうという訳か。』

 

「そゆこと。俺の能力を直に喰らった奴は大妖怪如きじゃ正気を保っていることなんて

不可能だからな。」

 

『ま、まあ、その………なんだ。頑張れ。』

 

 

第三者(ナレーター)視点

 

 

幽香が角を曲がると絶の長い髪が見える。

バレていない、気づかれていない。

そう思うと幽香は衣玖がやられた反省をし勝負に出た。

絶の全身を足元から急に生えてきた蔦によって身動きを封じられる。

幽香は不気味に笑いながら蔦を鞭に変化させ叩きつける。

 

 

「ちょっ!いきなりか!」

 

「あははははは!やっぱりこれは楽しいわねぇぇ!」

 

「そう?好きな人を虐めるっていうのはよくあることなんだぜ。」

 

 

あ、それ聞いたことある!なんだっけ?隠れツンデレとかだったような気がする。

 

 

それを聞いた幽香はパッと攻撃を止め、鞭を手から離す。

絶はホっとため息をつき幽香の顔を見る。

さっきの衣玖同様に顔が赤い。

 

 

「な、ななな何ふふふ、巫山戯たこと抜かすんじゃないわよ!」

 

「だって幽香。前会った時は確かに戦ったけど終わったら凄くしつこく

「家に泊まれ」って言ってきたじゃん。もしかして俺に好意があるのかと思ってさ。」

 

「「「「え………ええええぇぇぇぇ!?」」」」

 

 

観客(殆どが山の妖怪)も驚く。そりゃそうだ。

最凶の妖怪と呼ばれ人間は勿論のこと妖怪にさえ恐れられている

あの風見 幽香が不老不死でその正体が女性という疑惑がまだ解けきっていない

あの絶のことが好きとなれば驚くのも当然というものだ。

幽香の頭上に湯気が立ち込める。どうやら図星だったようだ。

 

 

「だ、だからなんだってのよ!べ、別「自分で好きって言ったようなもんだぞ。」好きじゃないわよ!」

 

「じゃあ………」

 

 

縛られているのにもかかわらず体を前に持ってくる。

幽香は下がろうとするも絶の一言で足が前に来ていた。

 

 

「ほら。俺は動けないから今がチャンスだよ?」

 

「え?」

 

「どうしたんだい?ほら、以前俺に幽香が出来なかったことを

やることができるチャンスだよ?」

 

「っ!」

 

「欲望に身を任せてさぁ………ほら、あの時何がしたかったんだい?

俺にやってみてよ。(悪魔の囁き)」

 

「わ、私は………私は、絶の………絶に………キスしたい!(私欲の塊)」

 

「はいはい。ほらどうぞ………チュッ。」

 

 

自分に恋する女性の心を利用するまさに外道である。

 

 

だが幽香は我慢出来なかったのだろうか絶に激しくキスをしている。

長時間キスしていた幽香は崩れ落ちるように気絶し

絶の動きを封じていた蔦も無くなる。

あと、どうやら紫はまだ石化しているようだ。

絶はさっさとその場を離れる。

悪戯心なのかなんなのか知らないが監視カメラが幽香にズームすると

凄く幸せそうな顔をしながら気絶していた。

ま、まあいいの………かな?

暫くは絶は迷路に苦戦していた。

そろそろ紫が現れてもおかしくないんだがなぁ………

とでも思っているのだろう………だが残念!

紫の石化はドラ〇エ5の主人公とその嫁さんみたいな呪文なのだ(多分)

多分だが王子のキスで目が覚めると思う(それ違う姫だ)

全く、ゲームと童話を一緒にすんなって話だけど………

兎に角絶からしたら紫の姿が見えないのは当然だ。

だってまだスキマの中で石化しているから………

 

 

文は驚きを隠せていないがよろよろとマイクを持って………

もう分かる人はわかると思うが

 

 

「………い、一旦コマーシャルです………」

 

 

掠れた声でそういった。

 




この外道!って最初思いましたがよく考えてみれば
天狗達に騙されてこんな大会に参加されいる衣玖さんも可哀想だよね。
そして戦闘メインは消滅するのだった………

次回「絶争奪戦―意外な結末―」
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