東方二重録【完結】   作:咲き人

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どうも咲き人です。
所で皆さんに質問です。
バナナはおやつに入りますか?
私はそもそもバナナを食べない派です。

っていうかその質問した人いますか?
私は友達が言っていました。
そもそもおやつを持って行っては駄目だったので質問した奴馬鹿だろうって話ですね。


第五二話「日常 河童」

今妃香梨は妖怪の山の滝壺のところに来ている。また河童が面白いのを作ったから来てくれと言ってきたのだ。こうなると気になってしょうがないから嫌とも言えない。まあ、簡単に言ってしまうと面倒なのだ。だが、流石は河童と褒めるべきか飽きずによくやるなと呆れるべきなのか中々の出来の物を創っている。さて、気になる今回の制作物なのだが………まず作ったのが一つではなくどれも沢山あるということ。主に妃香梨が設計して河童はそれ通りに作っただけなので凄いのは妃香梨だと言うこと。

(面倒だけど多分妃香梨の父親は工業関係の人だったんだよきっと)

その二点を除けば世紀の大発明だろう………

それは河童達が前々から制作していた物だったが色々な実験、検証の結果耐性がなくすぐ壊れてしまう物………そう、光学迷彩である。(妃香梨よく設計できたよね)しかも耐震、耐水………etc と色々な物に対しそれなりの防御を誇っている。まあまあな性能だろう………河童達の半数が徹夜で寝ているのに他の半数はわーいと喜んでいる。妃香梨もうんうんと頷いている。そこに一人の河童が来た。この世界の河童は緑の帽子に青のワンピースで別に皿なんて乗っけてないがその代わりなのかやはりきゅうりを持っていて今近くに来たその河童はそれを食っている。

 

 

「盟友!やっと来てくれたかい。」

 

「『にとり』………あの、寝ている子もいるし興奮する気持ちはわかるけど少し騒ぐのは静かにね?」

 

「あ!こりゃ参ったね。でもまあ………これで人間を近くで観察出来たり色々と行動範囲が増えるよ。それもこれも盟友のおかげだ!」

 

「うん。ありがとね。にとりも頑張ったんでしょ?」

 

「まあね。自慢する程じゃないけど河童の中では結構優秀の方だから。」

 

「へーそうだったんだ。」

 

「傍から見たら周りの子とあんまし変わんないけどね。」

 

 

そこまで周りと似ているというのはまだいいほうだと思う。『醜いアヒルの子』のような代表作を上げるがこれのように変わっているから差別されることも無いわけではないのだから。その点河童達はそういうことが起こりえそうな反面皆の絆が固く結ばれていることが良く感じ取れる良い種族だと思う。

 

 

そう思ったときだった。急にその場が静まり返る。どうしたのだろうか………?振り返るとそこには見慣れた姿をした絶がそこに立っていた。何故かそうとうカンカンしている。にとりも他の河童達も絶が起こっている理由がわからないのかただただ怖がっている。

絶は一通り河童達を見ると河童達が何をしたのか自覚していないことに気づいたのか溜め息をつく………だがその表情はまだ怒ったまんまだ。妃香梨は多分河童達が全面的に悪いことをなにかしたのだろうと悟っていた。そして気づいた『あの事』に………確かに怒る気持ちも分かるよと思っていた。

 

 

「河童ども………」

 

「「「は、はいぃ!」」」

 

「よく、まあ………俺の許可なく『あんなもの』創ってくれたよなぁ………」

 

 

河童達はまだ絶の言葉の意味が分からないのか首をかしげたり近くのやつに聞きあったりしている。絶はその光景を見て腹立っているようでかなり怒っているのが顔に出ている。確かに『あんなもの』なのだが河童達にとってはあまり重要な物ではないのだろうかと妃香梨は一人不思議がっていた。

 

 

「俺の許可なく『見た事ない基地』を創ってくれたよなぁ………おい。」

 

「「「あ!」」」

 

「ほぉ………あんな大層なモン創っといて忘れてたとはなぁ………」

 

「「「す、すいませんでした!!」」」

 

「ちょっとてめえらに教育が行き渡ってねえようだし

俺がここでお前たちにこの地の規律(ルール)ってもんを教えてやろう………!」

 

 

『見た事ない基地』というのは第四四話『神想世界』で登場した基地のことである。

この後、皆が涙目で妃香梨にすがりついて助けを求めて来たのは言うまでもなかった。

 

 

「なっはっはっは!怒られちゃったよ。いや~本当に絶様に逆らっちゃいけないね。」

 

「よくまあ、そんな気軽なことが言えるわね。」

 

「昔からよくわがままやって怒られたからね私たち河童は。」

 

「へー結構絶も怒っていたんだね昔も………」

 

「うんにゃ。いつも怒ってたのは滅様だよ?」

 

「滅………ああ、絶の………」

 

「そう。『弟』だよ。」

 

「………そうだったんだ。(そういう『設定』で誤魔化しているのかな?ああ………でもあながち間違ってないけど………)」

 

「というか昔は絶様は怒らないどころかもっとやっていいって許可してくれたりしたんだけどね。」

 

 

にとりの言葉には「今はもう絶も優しくない」という意味が含まれていた。そう、本当に一瞬の事だがにとりの表情が暗くなったのを妃香梨は見逃さなかった。更には他の河童達もさっきの絶に怒られたことにショックを受けていた。この日から妃香梨は考えるようになった。絶はどうしてここまで変わったのだろう?どうしてそこまで変わらなければいけなかったのだろう?………と。だが全ては河童達が招いた行動が原因。絶に兎に角言う資格は妃香梨にも当然河童達にもない。だけれど疑問は消えなかった。漣や自分が会ったばかりの時から性格は変わってなくても妖怪達からすれば全然違うらしい。昔はもっと笑っていたとか、もっと感情があったとか。やはり、絶本人に聞かなければいけないのだろうか………妃香梨はその微かな疑問を徐々に膨らませながら家に帰って行った………

 

 

そう………全ての始まりは妖怪たちが感じたこの『違和感』だった。そして徐々に変な方向に運命が流れていることに気づいていたのはその運命を創った者とその犠牲者だけだった。

 

 

そして後の歴史に刻まれる………

 

 

何もかもが始まったのは、ある男の誕生がきっかけだった。

 

 

その男が生まれなければこの世界はあんな痛々しい傷痕を残さなくてよかった。

 

 

あの男さえ生まれなければ『呪い』はどこにも行かなかった。

 

 

何故あの男は生きていたのか………………

何故あの男は生まれてきたのか………………

何故あの男は感情を抑えて生きていたのか………………

何故あの男は全てに恨まれても尚、希望を見つめいていたのか………………

 

 

そして………何故『生まれ変わったのか』………………




暑い暑い暑い暑い(;´Д`A

次回「日常 人里」
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