東方二重録【完結】   作:咲き人

9 / 124
どうも咲き人です。今回は茶番と絶 対 岸蛇の決着です。
他に何か無いのかって?あったら書いてますよ。


第八話「人型物」

山では煙が舞い上がる。その発生場所には二人の人がいた。

絶と岸蛇だ、彼らは周りがどうなろうとお構いなしに戦っている。

絶は岸蛇の能力によって喰われる場所から離れる。

岸蛇は能力も蛇の本来の力も持っている。舌によって周囲の温度を感知して

敵のいる位置を喰らう………実に簡単でいて攻略が難しい妖怪だなと絶は思った。 

絶は距離を取っていれば相手の思うツボだと考え、回避をしながら近づく。

絶が得意とする霊弾をいとも容易く回避する。

それは人の動きではない。常人だったら気持ち悪くなるだろう。

 

 

「くそ!さすが蛇だな。全身筋肉みたいなもんだから切り返しが早い。」

 

「どうした?こんなものか。」

                 

「そうだよなんて言う訳ねえだろ!『霊圧(れいあつ)』!」

 

 

絶がそう叫ぶと絶の周りに白い霊の様なものが集まり壁となる。

そしてそれは岸蛇に向かって物凄いスピードで飛んでいく。

岸蛇はそれを見て驚いたがすぐ喰った。

 

 

「『霊剣(れいけん)』」

 

 

そう呟くと白い霊力の塊は次に剣に近いものになった。

それを持ち斬撃を放つ。岸蛇はそれを次々と喰らうが限界が来たのか

途中から避けて首を伸ばし絶に向かう。

 

 

漣・妃香梨side

 

 

漣は絶句していた。

妃香梨の手料理は普段も仕方なく食べていたが今回のは格が違った。

非常にまずい!!見た目も匂いは普通だ。

でも口に入れた瞬間に広がる味が表現できないぐらいまずい。

しかも噛めば噛むほど食欲が急激になくなって行く。

まずいだろうと思ってから食べて本当に良かったと思う。

そうじゃなきゃこれを口に含んだ瞬間に気絶しているだろう。

材料を聞くのが怖すぎて黙って食っていた。

お茶をちまちま飲んでいなきゃ食ってられない。

漣はこの時に帰ってこない絶を羨ましく思った。

早く帰ってこなきゃこんな物食わなくて済んだのに………と。

不幸中の幸いというべきか妃香梨が外に出て水を汲みに行ったのだ。

この隙に弁当の中身を捨てに行こう。と考えたった漣は早速外に出る。

ミッションが成功した時、ふと上を見上げると山や周辺に雲が立ち込めていた。

 

 

「こりゃ降るな。全く何やってんだか。絶は………

 (『絶の計画には貴方達が使われます』………か。一体どういう意味なんだ?)」

 

 

謎が増えたところで思い出して慌てて隠れ家に戻る。

ギリギリ妃香梨より先に戻ることが出来た。

 

 

絶side

 

数分後………………

 

 

「こんなものか………お前の能力を具現化した人形とやらは。」

 

「どうやった?この人形は『喰う』という行動以外しない。

 それをどうやって倒した?」

 

「ふふ………この迷いを断ち切る『白楼剣』と

 妖怪が鍛えた『楼観剣』に!!斬れるものなど………………無い!」

 

 

絶は白楼剣を鞘に入れ楼観剣を両手で握る。

振り下ろすと周りが切り刻まれていく。

岸蛇は後ろに逃げることで回避する。

さらに首を伸ばし攻撃する。絶はさらに斬撃の数を増やす。

だが岸蛇は自慢の反射運動の速さで着々と近づいていく。

絶は楼観剣もしまうと二本の刀の近くに手を置き居合の型に入る。

 

 

「『無音(むおと)回廊(かいろう)―』」

 

 

その昔。絶が不可侵条約を作るためにその時の妖怪の主を倒した。

どこの流派にもとらわれぬ。絶だけの剣技。

その名のとおり斬撃は音を立てず五感を封じるという技。

岸蛇は勿論それを知っていたが恐れずひたすらに喰おうとする。

 

 

「我の勝ちだ!!」

 

 

絶の反応より一瞬早く岸蛇が絶の首元を喰らう。

岸蛇は高らかに笑うともう一度絶に喰いついた。

 

 

「これで………我が最強だ。我が………妖怪を仕切る。」

 

「そうだな。そんな夢………儚すぎて笑えちまうよ。」

 

「な!?なん………」

 

「遅い。(ザシュッ)」

 

「がああ!………な………んで生きて………る。」

 

「さっきのお前の人形………凄い出来だったな。」

 

「馬鹿な!あれは我が数百年かけて造り出した物だぞ!?それを見ただけで………」

 

「そんなことはどうでもいい………先に俺が言いたいことを言わせてもらう。」

 

「?」

 

「済まなかった。」

 

「!?だ、だから………あんたは………我々や人間に甘いから………」

 

「………………そう………だな。」

 

「く、クソ!どうしてこうも調子が狂うんだ。この日に限って。」

 

「『あの事件』の真実を知ったのか。」

 

「そうだ………あんたが………」

 

「言わなくていい。お前は『風間』の大切な仲間だ。俺も………な。」

 

「だからなんだ!?我はあんたを殺そうとした!今更『風間』に顔を出せってのか!」

 

「俺は死んでねえ。お前は『裏切りの首謀者』を答えてくれればいい。」

 

「………――――………だ。」

 

「ありがとうな。もう………お前に迷いはないだろう。行きたいところに行け。」

 

「だから『お人好し』だって言われるんだ。………『あの人』の方が百倍マシだぞ。」

 

「『あれ』が?いや無理無理。早く行けって。」

 

 

妖怪立ち去り中

 

 

「………行ったか。」

 

「ああ。ところで『あれ』とはなんだ。」

 

「あんたの性格なんて知れてるから俺の代わりなんてできねえってことだよ。」

 

「ぐぬぬ………正論過ぎて言い返せん。」

 

「いつの間にかあんたをいじるのは俺の趣味になっちまったようだ。」

 

「趣味悪。」

 

「あんたには言われたくねえな。」

 




編集終わった。つまり………次の話の編集ということか………
なるほどダルイな。

次回「死近者」

――――追記;指痛くなってきた・・・→………
12/20;ルビの振り方ちょっと分かんなくて後回ししてたけど今やった
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。