東方二重録【完結】   作:咲き人

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どうも咲き人だ。え?本編見せろ?今、絶と滅に運命のやつ話してるから勝手に見ていってくれない?


第八六話「神罰者」

「我は今、怒っている……」

 

 

天照が作り出した太陽の熱さをものともせず、アドバイザーは歩を着実に進める。

 

 

「貴様は自らの罪を棚上げし、」

 

 

天照に近づくごとにアドバイザーの皮膚が剥がれ、燃えて、灰になっていく。だが、不完全の蓬莱の薬を飲み、不老不死となった絶の体はすぐさま新しい皮膚を形成していく。

 

 

「人間という種を滅ぼそうとしている。確かに我も人間は好きではない……だが、」

 

 

アドバイザーの体から水蒸気が発生する。体内の水分が口や目からなくなっているということだ。

 

 

「アドバイザー!」

 

 

漣が叫ぶと、アドバイザーが振り向き、笑う。

 

 

「人間にも良し悪しがある。全てが全て神が決めることではない。その者達が決める運命しかないのだ。貴様のように何事も自分だけが中心だということは決してない!」

 

 

アドバイザーの体から莫大な妖力があふれ出てくる。

 

 

 

 

 

開け……冥府の門よ……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――絶の精神世界―――――

 

 

 

 

「呼ばれているようだな……絶」

 

「……ああ」

 

「言ってくるといい。運命には逆らえないからな」

 

「……咲き人」

 

「なんだねぇ?」

 

「お前、『あの人』が知っているのか?このことを」

 

「愚問だな。『あの人』が知らないわけないだろう」

 

「それも……そうだな……時間だ。じゃあな…」

 

 

 

 

―――――現実世界―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前みたいな奴に『俺』は負けない!」

 

「「絶!?」」

 

 

明らかに声が変わっていて、アドバイザーから絶に変わったとすぐわかった。

 

 

「お父様……」

 

 

紫だけ消えそうな声で誰にも聞こえない声で呟いた。

 

 

「冥府の門は開いた……俺の……過去の姿の一つを蘇らせる……過去の遺産……『家族のために』俺はこの扉を開く!」

 

 

絶の右手が鍵となり、自らの心臓を突き刺す。

 

 

「茶番は終わりだ!燃えて無くなれぇ!」

 

 

天照は痺れを切らし、上空に浮遊している太陽を絶に向けて放り投げる。

 

 

「……」

 

 

 

「おい絶!」

 

 

 

ドガァァァァン!!!!

 

 

 

太陽はその形を保てず、破裂し、爆発する。妃香梨は咄嗟に最高防御力を誇る結界を貼り、紫もその手伝いをする。そして漣は常識を超える程度の能力で最高という常識を超え、更に防御力を高めた結界が爆風以外を防ぐ。

 

 

 

爆発を終わったが、爆炎は終わらない。それどころかボコボコと溶岩が噴出している音が聞こえる。

 

 

「絶は!?」

 

 

妃香梨が咄嗟に叫ぶと、爆炎の奥からトラウマになりそうな嫌な笑い声が聞こえてくる。

 

 

「ハハハハァァァ!!次は貴様等だぁ!」

 

「耳元デ気持チ悪イ声デ騒グナヨォ」

 

「は?」

 

 

爆炎が急になくなり、漣たちの目に映ったのは…

 

 

「あああああぁぁぁぁ!?わ、我の…!我の腕がああぁぁぁ!」

 

 

右腕を失った天照の悲痛の声が木霊し、そして……

 

 

「クヒャヒャヒャ!!モットダァ!モット食ワセロヨォ!!」

 

 

狂ったように笑う絶であった。

 




次回「計画者」
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