file.11 combat Master
『ふせて』
ヒナの声が無線から聞こえた者は全員、その場にしゃがみこんだ
「え?」
佐藤一人を除いて。
ドダダダダダダ!!!
数多の弾丸が佐藤の頭を貫く。倒れる佐藤。撃ち続けるヒナ。デストロイヤーは止まらない。
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ!!!!!
カチン…
弾切れ
「アコ、やって」
「はい!」
アコが麻酔を撃つ。リセットが終わったばかりの佐藤の胸に麻酔針が刺さる。
「…………命中……………拘束の準備に移ります」
「佐藤はまだ隠し玉があるかもしれない。気を付けて」
弾倉を切り替えながら忠告するヒナ。
「やっぱりすごい、風紀委員長って……」
シロコが呆然する。
「ああ、ほんと…。なんていうか……」
先生も言葉がうまく出てこない
「……そちらの方です……ええそうです……そうやって……」
アコが風紀委員とともに拘束具を準備する。
しかしその時、佐藤に刺さっていた麻酔針が宙に浮く。
「え…」
「なーんてね」
佐藤の体からIBMが浮き出てくる。麻酔はIBMの体に刺さっていた。
「逃げろ!」
先生が警告するが
「…!」
IBMがアコの腹を思いっきりぶん殴る。天井まで吹き飛び、激突。落下してきたアコはすでに気絶していた。
「いけ!アグニ!」
IBMが倒れているアコを拾い上げて放り投げる
『ファイア…、パンチ……』
アコをそのまま空中で殴りつける。風紀委員会の生徒たちが飛んできたアコにぶつかり、散り散りになる。佐藤がその隙に生徒たちに麻酔銃を撃ち込む。その一発がヒナに命中する
「…!………。」
それでもヒナは動じず、リロードを終わらせ、素早く銃口をIBMに向ける。
「へぇー、麻酔が効いてない…」
『……IBMを抑える』
ドダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ
……
『〜〜〜〜!』
ヒナの弾幕にIBMが壁に押さえつけられる。
しかし、姿を消してそのまま弾幕から逃れる。
『IBMを見逃した……』
「ヒナ!いったんこっちに……」
「先生、君はどのくらい頑丈かな?」
「!」
銃を先生に向けて走ってくる佐藤。
とっさにシロコが佐藤の銃を蹴り上げ、方向をずらす。あらぬ方向に弾丸が飛んでいく。
「先生には…近づかせない…」
シロコが佐藤の脚を撃つ。
「やるね」
佐藤が眉間に拳銃を撃ち、そのまま遮蔽へと隠れていく。リセット
「いやぁ〜強いねぇ。さすがは武闘派ゲヘナの頂点に立つだけの事はある。それにさっき記憶が交差した子もなかなか……」
『全員集合!』
佐藤が遮蔽に隠れている隙に先生が集合をかける。
集合に応じたのはヒナ、シロコ、それと風紀委員会の二人のみ。
風紀委員会の一人が
「これだけしか残ってないんですね……みんな麻酔で動けなくなってる……」
絶望しながら言う
「私はあと何発か食らっても動けそう」
ヒナが刺さっていた麻酔針を引っこ抜く
「ヒナ委員長以外が喰らえば……」
「いや、私が食らっても平気なはずだ」
先生が手をあげる
シロコが先生を見つめる
「先生何言ってるの…?」
先生がシッテムの箱を取り出す。
「アロナ…麻酔針はどれくらい防げそう?」
「えっへん。あんな軽い麻酔針ならいくらでもいけます!弾丸を防ぐより簡単なことですよ!」
「だそうだ」
「…?よくわからないけど、先生は麻酔が効かないんですよ……ね?」
風紀委員の生徒がシッテムの箱を見つめて言う
「ああ、だから私が盾になって佐藤に向かっていく」
シロコが先生の腕を掴む
「佐藤は実銃も装備している。先生がむやみに前にでたら…」
ヒナがシロコに言う
「私も前に出て、私も盾になる。私だって何発かは耐えられるから」
「ヒナ、無茶しちゃだめだよ。あ、それとIBMに関してだけど……」
ピュン!
「!」
先生が話そうとしたとき、先生の横を弾丸がかすめる。
「そろそろ行くよ?」
佐藤が遮蔽から出てくる。
「……その時になったら対処法を話す。今は佐藤を止めるぞ!」
「「了解」」
「あとシロコ。これ、よろしく」
先生がシロコに麻酔銃を渡す
「ん、わかった」
先生が前に出る。佐藤が素早く麻酔銃を放つ。しかしアロナの力で麻酔針が弾かれる
「あれ?外した?」
「ヒナ!」
先生の呼びかけにヒナが麻酔を撃つ。佐藤はそれを躱し、先生をマシンガンで撃つ。
だが先生の前に出たヒナが弾を受け止め、佐藤の頭に弾丸をぶち込む。
IBMが佐藤を運んで柱の裏に隠れる。リセット。
「先生もなんかのからくりがあるのかな?そして委員長の方は単純に硬いね」
佐藤が袖を捲る
「となれば、やることは決まった
ルナ、一息で頼むぜ」
『力ぬいてくださいよ。兄さん』
IBMが佐藤の腕を切断し、先生たちのいる所よりも後ろの方に向かって投げる。
(腕?なんでだ?)
そのままIBMが柱から出て歩いていく
ダ、ダ、ダ、ダ
先生が足音に耳を済ませる
(…足音…!………IBMか…やっぱりIBMは見えていないだけで実体はある。たとえ見えていなくても……存在する)
「ヒナ!一周しながら連射してくれ!」
先生がヒナの足元でしゃがんで指示を出す
「…?…わかった」
ヒナが360度に回転しながら銃をブッパなしていく。
ダダダダダダダダダダダダダダダダダ!
先生がその弾道を瞬きもせずに見つめる。
ダダダダダダダダダダダダダダダゴダダダダダ
不自然な跳弾を先生は見逃さなかった。
IBMがそこにいる。
「みんな!あそこだ!」
先生が指さした先を全員で撃つ。
ズダダダダダダ!
IBMが弾幕に押され動けなくなる。みんなでIBMを抑えながら前進していく。
『~~~!?』
「あら止められちゃった…ん?」
佐藤のもとにシロコが走ってくる。
「いけ!」
ドローンの爆撃を食らわせてから佐藤に突っ込む。佐藤の足は動かせない状態になっていた。シロコが麻酔銃を構える。
しかしそれより早く佐藤が麻酔銃を放った。
シロコが咄嗟に避けるが、佐藤が狙っていたのは奥にいたヒナであった。
「…!?」
ヒナの首に麻酔針が刺さり、狙いがブレる。弾幕が薄くなったその隙にIBMが駆け出して、落ちていた佐藤の腕を拾った。
「じゃあね」
佐藤が自分の頭に拳銃を撃つ。リセットが始まる。
「何を…?!」
IBMは佐藤の腕を持ったまま踏ん張る。リセット中の佐藤が切断された腕に引っ張られる。
「待て!」
シロコが麻酔を撃つが外れてしまう。
佐藤の身体はヒナにぶつかった。
「なに……?」
そのままヒナの脇腹に腕の切断面を押し付けたところで、IBMがヒナの背中に向かって切断された腕を投げる。佐藤と腕の接合が始まる。そして
ヒナの脇腹を貫通し、佐藤の腕がくっついた
「グッッ…!!!!」
「ヒナ!!!」
「はははは、やっとダメージが通った」
リセットを終えた佐藤がヒナの脇腹から手を外す。ヒナが倒れる。
「………ハァ………ハァ………ハァ……」
ヒナは浅い呼吸のまま傷口を抑えている。
「お前……!」
「次は君だ」
佐藤が麻酔を撃つ。それを先生はアロナの力で弾く。
「効かねぇよ!!」
先生が佐藤に向かって突っ込んでいく
しかしその弾かれた麻酔針をIBMがキャッチし、先生に直接突き刺す。
「な…?!」
「おやすみ、先生」
先生が倒れる。
「先生……!」
「クソ!何としてでも佐藤を止めろ!」
風紀委員会の二人が佐藤に発砲するが、佐藤が麻酔を撃って黙らせる。
「あ、いまので麻酔が切れちゃったよ。IBMも時間切れが近いし…………
きみ、シロコちゃん…だっけ?もう終わりでいいかな?」
「…………いいわけがない………」
シロコが銃を構える
「えー」
崩れかかっているIBMがシロコに向かって走る。シロコに掴みかかりヘイローに頭をぶつける。
「!!!」
記憶の交差が起こり、シロコが気絶する。
ファイアパンチ読みながら書いたのでちょっと影響されてる