「先生!お待ちしていました!」
ミレニアムの前でユウカが先生たちを出迎えてくれた
「おはよう、ユウカ」
「あ、あなたが砂狼シロコさんね。よろしく。先生から話は聞いてるわ。お互いに頑張りましょうね」
「ん、よろしく」
「セミナー室で対佐藤用のメンバーが待っています。ふたりともついてきてください」
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セミナー室へと入る。
そこにいたのは
c&cのネル、カリン、アカネ、アスナ、トキ
ヴェリタスのチヒロ
エンジニア部のウタハ
特異現象捜査部のヒマリ
であった
「おお、すごい面子だ」
「対佐藤用に集まってくれた生徒たちです。戦闘部隊はもちろん、ヴェリタスやエンジニア部からも協力者を募りました」
「……あれ?ユウカも戦うの?」
「まぁ、c&cほどではありませんが一応は…
ま、これからそれらも含めて話し合いをしていきます」
「先生も来たことですし、話し合いを始めましょう!」
ヒマリが大きなスクリーンに映像を映し出す
「今までの佐藤のテロの傾向から学園の最重要施設を狙ってくるのは間違いないでしょう。よって今回はこの中央ビルの防衛に全勢力を注ぎます。」
スクリーンにはビルの見取り図が映っていた
「そしてこのビルに地上から侵入する場合、ここの一階のエントランス以外からは侵入できない仕組みになっています」
「飛行船での突撃とか、戦車での砲撃は想定してあるのかい?」
ウタハが聞く
「ええ、もちろん。防空システムをフルに動作させてミレニアムの自治区内の不審な飛行体はすべて撃ち落とせるようになっています。それに現在、警戒令を出してミレニアム内での航行をあらかじめ禁止しています。戦車も同様に侵入を確認次第、自動的に排除に向かいます」
「それはいいね」
ウタハがニヤける
「次に配置ですが、c&cとシロコさんには一階からつながる階段に待機してもらいます。エレベーターは停止してエスカレーターも撤去してもらいました。そうなれば侵入経路はc&cの待機場所を確実に通るはずです」
「おっしゃ、任せな」
ネルが拳を手のひらに打ち付ける
「あ、カリンは別のビルから狙撃で援護をお願いします」
「了解」
「ウタハとチヒロは六階のセキュリティルーム内にて、ドローン、ハッキング対策、IBM対策のスプリンクラーの動作などでc&cの援護を行ってもらいます。」
「了解だ」
「了解………だけど、敵は高度なハッキング技術を有している。私じゃ対応できない事も出てくるかもしれない」
チヒロがスマホでAJIN.comを開く
「このAJIN.comを作って隠れ続けている。私はもちろん、先生のシッテムの箱でも特定は不可能だった。よっぽどの協力者がいるのか……」
「ですがやってくれますよね?チーちゃん?」
「もちろん。ミレニアム内じゃ好きにはさせないよ」
「いいですね。それで最後に私と先生は司令室で指揮、ユウカにはそこでの防衛を頼みます。
あ、あとトキ」
「?」
「あなたも司令室内で待機です」
「え、先輩方とは別行動ですか?」
「秘密兵器があるんですよ。あなたにしか動かせません」
「……わかりました」
「さ、各員の配置を図で見直しましょうか。
c&cの皆さんとシロコさんには二階と一階の間の階段で待機。ウタハとチヒロ、6階のセキュリティルーム。我々指揮担当は18階の司令室にて待機。なにか質問のある方は?」
「あ、そうだ。宅配物の確認をしてもいいかな?」
先生が手を挙げる
「ゲヘナ襲撃の際、荷物に佐藤の肉片が入っていたらしくてそこから佐藤が再生して侵入を許してしまったんだ」
「なるほど。まあ、佐藤のテロがあってからそもそも検疫を強化していますし、何かの肉片が見つかったなどの報告も上がっていませんが………そうですね、万全を期して再度確認を済ませましょう」
「よし。あ、あと対亜の訓練要項にも亜人の再生時の特徴も記載されていたことだが、亜人は失った部位を再生する際に障害となるものを分解するらしい。ゲヘナの襲撃の際は、それの性質を利用されてヒナの腹を貫通して再生していた。どんな防御も貫通する攻撃だ。注意してほしい」
「あのヒナが重症って聞いておかしいとは思ってたけど…なるほどな」
ネルが腕を組む
「続いては武装ですが……ウタハ」
「全員、私についてきてくれ。エンジニア部の部室まで行くよ」
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エンジニア部 部室
「これを見てくれ」
「何…これ?」
アスナがじっと見つめる
「これは着脱式の麻酔銃さ。対亜の装備を参考にしてね。銃に取り付けておけば、わざわざ麻酔銃に切り替える必要はなくなる」
「へぇ〜」
「人数分用意してある。改造を希望する者は銃をしばらく貸してほしい。取り付けるときに規格を合わせる必要があるから時間を少しもらうことになるがいいかな?」
カリン、ヒマリ以外は銃を預けた
「こんなもんか……大体30分もあれば終わるかな。終わるまで適当にくつろいでおいてくれ」
各々が部室をぶらつき
「あのヒマリ、私の配置なんだが……」
「あぁ、たしかにカリンは……」
「アカネ先輩、後で部室に………」
「あぁ、私も用事があるので一緒に……」
「ユウカ。ゲーム開発部とか他のエンジニア部の生徒たちとかは?……」
「それはノアとエイミが面倒を見て……」
「ねーねー誰と電話してたの?」
「ヴェリタスのみんな…元気そうで……」
各々が雑談を始める
シロコがぼーっとして壁に寄りかかっていると、ネルが隣にやってきた
「よう、
「あなたは……えっと…み…ネルだっけ?」
「
「わかった…………。ちなみにいうと私は
「……へえ…そうなのか…覚えるよ…」
「……………」
会話が続かない
「「あ」」
出だしがかぶる
「………ん……どうぞ…」
シロコが譲る
「………アビドスの他の奴らはどうしたんだ?」
「みんなは学校に残ってる。デマのせいで学校に襲撃でも来たら大変だから」
「へぇ…逆になんでお前は佐藤を追いかけるんだ?先生に任せても問題ないだろ」
「それは……私が許せなかったから……。先生にはわがまま聞いてもらってて本当に申し訳ないけど。アビドスの誰かが佐藤を倒さないと意味がないと思った」
「ふ〜ん。悪くねぇ。気に入った」
「先輩はなんでこの部活に?」
「さぁ、なんでだっけな。自分の力を使える場所を探していたらここだった」
「いつまで続けるの?」
「今までは倒せば黙る奴らばっか相手してきたが、亜人とか言う不死身のヤツが出てきちまったら………………潮時かな」
「………………じゃあ、勝てば問題ないわけだね」
「………ははは!言うじゃねぇか!そもそも辞める気なんざさらさらねぇ。きちっと最期までやるよ
もちろん今回の作戦も成功させる。全力でな。お前の出番はねぇかもな」
「ん、私だって全力でやる」
「ふ、ちゃんとついてこいよ」
二人が話している間に時間が過ぎていく。
「ふぅ、完成したよ」
ウタハの改造が終わり銃を渡していく
「使い方は簡単だよ。普通の銃と同じように引き金を引けばいい」
「りょーかい。……戦闘のときに邪魔になんねーといいけど……大丈夫かこれ?」
「グリップ代わりになるし、特に気になる点はないと思うよ。銃に鎖をつけて両手持ちなんてことをしてなければね」
「あぁん?嫌味か?」
「嫌味じゃないさ、ただの事実だろう?」
「ああ!?殺されてぇか?!」
シロコが呆気にとられている
「ネル先輩って意外と怖いんだね」
「意外も何もそれが第一印象なことが多いですが……あなたには違ったようですね」
アカネがシロコの隣で話す
「まぁ、君みたいに二丁持ちをしてるなら、片方だけを持って麻酔を撃つことだね」
「まぁ、そーなるな」
ネルが麻酔銃の部分を触りながら言う
「皆さん!」
ヒマリが声を大きくして話す
「武装の強化も終わったでしょうし、次は現地での確認をそれぞれで行っていきましょうか」
「では、一旦解散!」