2日後の朝
サイバーヘルメット団の二人は電車に乗っていた。電車の窓からは朝日が照らされていた
「ふふーん…」
副リーダーがゲームしながら鼻歌を歌う
「おい、なんでゲームしてるんだ。もうすぐミレニアムに着くんだぞ」
「着くまでは何でもいいでしょう。成功しようが失敗しようが、この時間にゲームができることには変わらないんですから」
「だから!その時間までに作戦の確認をするとか…!」
「悪事を働くってのに、真面目ですねぇ……わかりましたよ。ハッキングの復習でもしておきましょうか」
「ったく。今日は佐藤先生がいない。私達だけなんだ。シャーレの先生は死んだらしいが、相手は三大学園の一つ。油断はできない」
「いつになく緊張してますね……そんなに怖いですか?」
「当たり前だろ……」
「ふーん……」
副リーダーがゲーム機の電源を切る
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ミレニアムの司令室
「さて、一般の生徒はこの学校にはいません。いよいよ犯行予告の当日です。皆さん、無線と麻酔と耳栓の準備を済ませましたか?」
『こちらダブルオー、階段まわりにて待機中。武装も完了した』
『こちらゼロツー、ポイントに到着』
『ええっと……こちらチヒロ。ドローン、スプリンクラー、いつでも動かせるよ』
ヒマリの無線にそれぞれが答える
「よし、あとは佐藤を待つだけ……か…」
先生が腕を組む
「佐藤のことだ。予想通りにいくとこはほぼないと考えてくれ。私たちがとっているのはあくまで最善。完璧ではない」
『何であれ全力を尽くすことには変わらねぇ。行くぞ!』
ネルがみんなに気合いを入れていく中、シロコが一人考え込んでいた
(今までの予告は…即時に行われるか、時間まで指定されていたか。……なにかおかしい……こんなアバウトな犯行予告……佐藤らしいといえばそうだけど…やっぱり……)
「おおい!なにぼーっとしてんだ」
「!」
「どうした?腹でも痛いのか?」
「いや…別に大丈夫。ちゃんと集中するから…」
シロコが銃を構えなおす
10分
30分
一時間と時間だけが過ぎていく
「まだ佐藤は来ないのー?」
アスナが寝転がりながら聞く
「3日後って言ってたけど、今回は時間の指定まではなかったからな………ヤマ張るわけにもいかねぇし、このまま待機だ」
ネルが体勢を変えながら答える
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サイバーヘルメット団はミレニアムの駅にいた
「リーダー、合図と同時に走ってください。これを差し込んだ時点で敵にはバレるでしょうから」
副リーダーがUSBメモリをくるくると回す
「わかった、始めてくれ」
「それじゃ…行きますよ」
メモリを差し込むと同時にリーダーが走り出す。
副リーダーが座ってパソコンを開く
「ミレニアムをハッキングですか……
テンション高いですね…」
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セキュリティルーム内
「ん?」
チヒロが画面を睨む
「どうした?」
ウタハが横から覗く
「変なアクセスがあった……駅から?」
先生が反応する
『本当か?その駅の場所をカリンに伝えてくれ』
「わかった。カリン、ここだよ」
『了解。見てみる…………………!?
電車だ!電車がとんでもないスピードで走ってる!』
ミレニアムを繋ぐ線路に一本の電車がけたたましい音を上げながら走行する。中央ビルに向かって直線上になったときトップスピードになった。そしてビル前の急カーブ地点。超スピードの電車が曲がりきれず勢いそのままに脱線する。
ズドン!
「!?」
脱線した電車はビルの三階あたりに突っ込んだ。
「なんだ?何があった!?」
ネルたちのいたフロアまで震動が来る
『ビルに電車が突っ込んだ!』
『自動運転の電車を狙われましたね。第二陣も警戒しておいてください。チーちゃん、敵の攻撃を止められそうですか?』
『今やってる!けど……なに…?このプログラムは…?』
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副リーダーが二回目の突撃の準備を始める
「お、もう反撃され始めてますね。ま、いくらミレニアムと言ってももうしばらくは時間がかかるでしょう
リーダー?もう着きましたか?」
『ああ、これを登ればいいんだな』
「はい、中での行動はあなたに任せますよ。二台目の突撃と中の戦力には注意していてください」
『わかった!』
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『侵入者だ!電車を登ってる!』
カリンが狙いを定めリーダーを狙い撃つが、寸のところでビルに侵入し避けられる。
「うお!?あぶね!」
『逃した…』
「そいつは佐藤か?」
先生が聞く
『いや、ただの生徒っぽかった。佐藤はまだ見当たらないな……電車の中にそれらしい人影もない…』
(佐藤がいない…?後方支援なんてがらじゃないだろうし……一体何を……あぁそうか多分………まぁ今は目の前の侵入者を……チヒロが意外と苦戦してるようだし……)
「………カリン、駅の方の敵に攻撃してくれ。あと、アスナとアカネも駅の方に向かってくれ。ビルの侵入者はネルとシロコに頼みたい。だいたい四階にいるはずだ。ウタハもドローンでネル達の援護を」
「「了解」」
各々が走り出す
「ええっと…だいたいここと…」
リーダーがカバンから取り出した爆弾を壁に設置していく
ピピピッ
「うお!ドローンか」
『いたぞ!4階の化学室前だ!』
ウタハが二人に位置を伝える
「うっしゃ!走るぞ!」
「私はこっちから行く。ネル先輩があっちから行けば挟み撃ちになる」
「よし!」
リーダーがドローンを処理していく
「クソッ!こんなことしてる場合じゃ!」
ドガガガガガ!
「見つけた!侵入者!」
シロコが発砲する
「もう見つかったのかよ!?」
リーダーは壁を遮蔽にして隠れる。しかしシロコがドローンからミサイルを放ちリーダーが隠れていた壁を破壊する。リーダーとシロコの目が合う
「ああもう!やるしかねぇ!」
互いに銃を構える。互いに一歩も動かない。互いに見つめ合う。
リーダーがシロコの制服を見てハッとする。
「てめぇ……!アビドスの……!」
「だったら何…?」
「お前らのせいで…わたしたちの学校が………」
「………?よくわかないけど学校の問題なら、シャーレの先生を頼ればいい。こんなことをする必要はない」
「はぁ?先生!?まだ生きてたのかよ!……けど今更、連邦生徒会を頼れって言いたいのか?」
「生きてるよ。今もここにいる。あと、私たちだって最初は連邦生徒会から相手にされていなかった。けど先生が…」
「てめぇら元締めに味方するようなやつは信用ならねぇよ」
「本当に…何を言ってるの?」
「………」
リーダーが引き金を指をかける
シロコが銃をおろして
「……事情はよくわからないけど……自分の学校を…守りたいのは…私も一緒だから…!困っているなら…私はあなたに協力したい……!」
「……!…」
引き金から指を離し、銃を下ろす
『……おい、副リーダー…。シャーレの先生が生きているらしいがどうする』
『はぁい?!死んだはずじゃ!ていうか今!狙撃されまくって、いつ体に穴が空くか……うわああ!とりあえず、電車の突撃をさせます。さっきのポイントから5m離れた場所に……ひゃああ!…突撃させますから。早く離れてくださいよ!』
「はぁ!?ちょっと待て!」
『うああ、なんかやべぇメイドがこっちに走って来てるんですけど!ちょっと切りますね!』
「あ、おい…!…まじかよ……!」
「どうしたの……?」
「電車がもう一本突っ込んでくる…!こんなとこで_____」
「オラァア!」
「!」
ネルが後ろから突進してくる。鎖をリーダーの首に巻きつけるとそのまま空中に持ち上げて、頭から床に激突させる
「ぐぇ……」
床に刺さったままリーダーが気絶する。
「あ…」
「よくやった!シロコ!お前が引き付けてくれてたから後ろががら空きだったぜ!」
「うん…まぁ……。あ、それより電車がもう一回こっちに来てるらしい」
「そうか…チヒロに期待するしかねぇな。取りあえずそいつ運んで離れるぞ!」
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駅
「あぁ!もうホントしつこいですね!」
「早く出てきな〜」
アスナが射撃しながら近づいていく
「そっちが出てってください!」
副リーダーが遮蔽から銃を撃つ
弾がアスナをすれすれで通り抜けていく
「全然当たんないよ!」
「はぁ?!なんで…!クソ!佐藤さん……!電話に出てくださいよ…!先生が…シャーレの先生がいるんですよ……!」
「無駄な抵抗はやめたほうがいいですよ…」
「!?」
副リーダーが振り向くと、アカネが銃を額に押し付けてきていた。
「降参しますか?」
「こ、降参します……」
副リーダーが情けなく両手を挙げる
「じゃあ、早く電車を止めてください」
「それは無理です。一度発進したら止められない仕組みになっているんでね…!」
少しだけ勝ち誇った顔をする
「せめてもの抵抗ですよ……!せいぜいあなた達の___」
『止まったよ』
チヒロが無線をつなげる
「止まったそうですよ」
「え、うそ…」
「それじゃ、おやすみー」
アスナが麻酔を3発撃ち込む
「あが………」
副リーダーが眠る
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『状況終了。ハッカーを捕獲しました』
『なんだ。電車は止まったのか…こっちも侵入者を捕まえたぜ』
「よくやりました。みなさん。ユウカ、懲罰室を開けておいて。そこに侵入者を拘束しておいてださい」
「わかったわ」
ユウカが部屋を出ていく
「……………」
先生が腕を組んで考え込んでいる
「どうなさったんですか?先生」
ヒマリが
「いや、本題はここからだ。佐藤がやってくるかもしれない」
「え…?」
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???
佐藤はコーヒーを飲んでいた。
ピピピ!
副リーダーからの留守電を確認する
『先生が…!シャーレの先生がいるんですよ!』
「!」
コーヒーを置く
「近くにカイザーの基地があったな」
書いてるときにネルの口調に引っ張られて、リーダーの口調がいかつくなってる