亜人の佐藤がキヴォトスを楽しむ   作:はふはふサドンデス

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file.21 call of duty

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数十分前、セキュリティルーム。

佐藤が戦闘機をぶつけた直後

 

戦闘機の残骸と瓦礫の間にウタハが挟まっていた。

 

「はぁ……はぁ……………………………。

チーちゃん?……ねぇ…?…チーちゃん?………チーちゃ………チヒロ!起きるんだ!」

 

チヒロは運よく瓦礫に挟まらずにいた。それでも負傷していて失神している。

 

「ん………、」

 

チヒロのヘイローが灯る。

 

「チヒロ!動けるか?」

 

「………ウタハ?…………何が、あったの?」

チヒロがキョロキョロと見回す

 

「さぁね、よくわからないままやられてしまった。しかも武器は佐藤に取られてしまってる。…………あ…メガネはそこに落ちてるよ」

 

チヒロがウタハが指さしたメガネを取る。

立ち上がり、ウタハの方を見た

 

「ウタハ、無線…使える?私のは何も聞こえない…」

 

「私のも無理だ」

 

「…そこからは抜け出せそう?」

 

「自力では……無理だね…。救助もあとでいいさ。今は佐藤を…」

 

チヒロがウタハに近づく。瓦礫が完全にウタハの腹から下を覆っている

 

「これ……。…ウタハ……」

 

「足の骨でも折れたか……痛覚が麻痺してきてわからないけど、とにかく今抜け出したって戦いには参加できない。だから早くチヒロだけでも佐藤の…」

 

「そんな怪我してるなら、なおさら早く出てこないと…!」

 

チヒロが瓦礫をどかそうとする

 

「………チヒロ…。……これを。」

ウタハがポケットから取り出したものをチヒロに渡す

 

「なに…これ」

 

「ドローンとロボットの、自爆スイッチだ。押せばドローンが一斉にスイッチに向かって群がって自爆する。」

 

「なんで、そんなものがあるの?」

 

「ロマン以外に、何がある?」

 

「………はあ。…私にこれで何をしろって?」

 

「佐藤にぶつけるんだ。これは私たちが唯一持ってる武装。少しでも先生たちの役に立つんだ」

 

「奴に効く保証はあるの?」

 

「佐藤がここを破壊したのは予備電源を破壊するため……のハズだ。………私たちは眼中にないだろう。武器も丁度奪われている。だから先生たちの足止めくらいにはなる」

 

「まぁ、そうだね…。……わかった。やるよ」

 

「………よろしく頼むよ……」

 

「うん、それじゃ……」

 

チヒロがウタハから離れようとすると

 

「…………」

 

ウタハがチヒロの袖を掴んできた

 

「なに、どうしたの?」

 

「………………多分その、…。爆発には君も巻き込まれる。やめたくなったら、やめていい。その怪我じゃ無事ではすまないかも」

 

「人にこんなもの渡しておいて…今更…」

 

「ホントだな………私は、今更…。私は、学校が壊れてしまうのを黙って見ているのは嫌で……何かしたくて……だけど……友人が傷つくのも嫌で……」

 

「……」

 

「どっちの想いがあって………その……だから、結局人任せで……情けないな」

 

チヒロがウタハの腕を握る

 

「学校を壊れるのが嫌、ね…………。今まであんたらの発明品で校舎をぶっ壊しまくっといて何言ってるの」

 

ウタハには少しニヤけたチヒロの顔が見えた

 

「…ははは………そうだな。ホント私は……」

 

「ま、わたしたちにはこれしかないんでしょ?

 

 

 

なら、派手にやるよ」

 

 

チヒロがスイッチを掲げる

 

「ああ」

 

二人が手を離し、チヒロが瓦礫の隙間から廊下へ出ていく

 

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窓からの月明かりだけが佐藤とチヒロを照らしていた

 

「あ、セキュリティルームにいた子か。君の武器は置いてきちゃったよ。」

 

佐藤の話を無視して、チヒロが血の足りない頭で考える。

(暗くてよく見えないけど。帽子に、声、それと体格……こいつは佐藤……で間違いない)

 

「それで…君は何をするのかな?武器はないだろう?」

 

佐藤がそう言い終わる前にチヒロが佐藤に向かって走り出す

 

「お?」

 

ダン!ダン!ダンダン!

 

佐藤がライフルを射撃するがチヒロは進み続ける

すると佐藤はショットガンに切り替え、

 

ドガン!

 

チヒロの脚を撃ち抜く

 

「ッ!!」

 

チヒロが転ぶと、佐藤が今度はチヒロの頭に向かってライフルで連射する

 

「ああ!!」

 

チヒロが頭を押さえ、よろめきながら進み続ける

 

「ああああ!」

 

ダン!ダンダン!ダン!ダン!

 

 

キンッ!

 

 

(弾切れ…!)

 

すぐさまチヒロがスイッチを押して佐藤に投げつける

 

コト…

 

「ん?」

 

佐藤の頭にスイッチが当たり、そのまま地面に落ちる

 

「………。こんなんじゃ殺せもしないよ。

 

 

………けど、何かあるんだろう。そんなに必死にぶつけてきたんだ。」

 

ピピピピピピ…!

 

けたたましく警告音が鳴る

 

「?」

 

「……くたばれ」

 

チヒロの後ろからドローンとロボットが全速力で飛び出してくる

 

 

 

 

「うわぁ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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じゅわじゅわじゅわ…………

 

 

 

「ドローンが爆発するなんてねぇ」

 

佐藤は爆発の影響で燃え続け、何回もリセットを繰り返していた。

ぶち破られた窓や壁からは風が吹いてくる。

火が収まってきてようやく動けるようになり、起き上がると、落とした帽子と銃、カバンを拾いだした。

 

「カバンの中身が無事でよかった」

 

 

黒焦げになり血を流して倒れているチヒロ 。

佐藤が彼女に近づき、銃口を頭に向ける

 

「いや〜、熱かったよ」

 

 

 

パシュ………!

 

「!」

 

麻酔針が佐藤の胸に刺さる。

咄嗟に銃口を自身に向けて発砲

 

ダン!

 

リセット

 

「爆発の音で場所がバレちゃったか……先生」

 

佐藤の視界の先には先生がいた

 

「久しぶりだな…佐藤」

 

ネルのマンシンガンを佐藤に向ける。

佐藤が銃を構え直す

 

「久しぶり、先生。10階のIBMの霧はすごかったよ。まるで永井くんを相手にしてるみたいだった」

 

「私が考えたわけじゃないからな」

 

「そうなの?でもまあ提案したのは君でしょ」

 

「……ああ」

 

「けどさっきの自爆……これは君が提案したものじゃない…そうだろう?」

 

「………」

 

「君らしくなかった。生徒に自爆をさせるなんて。」

 

「………」

 

互いが引き金に指をかける

 

「そのらしさが君の強みでもあって、弱点でもあるわけだけどね」

「トキ、今だ」

 

 

バコッ!!

 

 

 

床を突き破りながらアビ・エシュフがあらわれ、そのまま佐藤の右腕と左足を潰しながら天井に押し付ける。

その間に先生がチヒロを抱えて離れた

 

「ははははは!いいねぇ!巨大ロボットは!」

 

佐藤から黒い霧が溢れ、IBMがあらわれる

 

『プロトコル3…パイロットを保護……』

 

IBMがトキに掴みかかる

 

「させるかよ!!!」

 

ネルの飛び蹴りがIBMの腕を弾く。

しかし、弾かれた腕はそのまま佐藤の心臓を貫く。

リセットをかけたことによって、潰れた腕がアビ・エシュフの主砲を分解しながら再生し佐藤が解放された。

 

「主砲が……!」

 

IBMがネルに蹴りを入れて地面に叩きつける

 

「うぐッ…」

 

「ふたりともいったん下がって!」

 

先生の声のほうに2人が集まる

 

「先生、チヒロを安全なところまで連れてけ、今は

 

二人だけのほうが暴れやすい」

 

「私もそのほうが存分にこれの力を発揮できます」

 

トキがアビ・エシュフのレバーを握る

先生が重傷のチヒロの方を少し見る

 

「…………………あぁ、わかった。じゃこれ。返すよ。鎖は切れたままだけど。あと無茶はしちゃだめだよ、ふたりとも。」

 

先生がもう片方のマシンガンをネルに返す

 

「りょ〜かい!行くぜ、トキ!」

 

「ええ、暴れましょう」

 

先生が下がっていく

 

 

地面に叩きつけられた佐藤が起き上がり、ライフルとカバンをIBMに預けた

 

 

「はは、らしさを少し捨てたね。どうなることか。………さて

 

 

行くぞ、BT」

 

『了解…クーパー…』

 

 

 

 

 

 








リアルの佐藤はTITAN Fallやったことあるのかな




追記
連載時期的にps4がないかもしれない
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