亜人の佐藤がキヴォトスを楽しむ   作:はふはふサドンデス

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file.22 Titans fall

 

 

「BT!」

 

佐藤の掛け声に応じてIBMが動き出す

 

『信じ…て……!』

 

IBMが佐藤の首をつかみ、後ろへ投げ飛ばす

 

「待ちやがれ!」

 

追いかけてくるネル

 

ドガン!

 

それに佐藤が空中で射撃しネルを怯ませる

 

「あぁ!?」

 

そのまま佐藤が着地すると廊下の曲り角に隠れる

 

「トキ!!!投げろ!!」

 

「了解」

 

ネルが飛び上がると、後ろからアビ・エシュフの巨大な主砲が彼女を押し出した。

IBMがネルを掴もうとするが、トキがそれを砲撃で抑える。IBMはトキが開けた穴を利用して隠れた。

 

目にも留まらぬ速さで壁に着地するネル。

廊下の壁に隠れていた佐藤と目があった

 

「わぁ…」

 

「久しぶりだなぁ?…くそジジイ!!」

 

ネルが麻酔を放つ

 

パシュ…!

 

「、」

 

佐藤は麻酔をキャッチした

 

「はぁ!?」

 

「やればできるもんだね」

 

踏ん張りがきかず壁から落下してくるネル。

その着地の隙に佐藤が走り出し、ネルに直接麻酔針を突き刺す

 

「クソ…!」

 

少しよろめくネルに佐藤が銃床で腹を殴る。

 

「がァ…っ…!」

 

しかしネルが腹に叩き込まれた銃を掴んで、佐藤ごと投げ飛ばした

 

佐藤が回転しながら着地し、そのまま射撃。

ネルがそれを避けながら曲がり角に隠れる

 

「タフな子だ」

 

「簡単には倒れねぇぞ……」

 

ネルが麻酔針を引っこ抜く

 

 

________________________

 

 

「ユウカ!今どこにいる?」

先生がチヒロを抱えながら階段を下る

 

『え!?えっと3階の南階段です。セキュリティルームで怪我をしていたウタハを東の別棟に移して司令室に戻っているところですが……』

 

「わかった。そのままそこに待機してくれ。チヒロが重傷なんだ。」

 

『え!?チヒロが…?たしかにセキュリティルームにはいませんでしたが…』

 

「事情はよく知らないけど最初の戦闘機の突撃の怪我と爆弾の怪我が合わさってかなり危険だ。すぐに応急処置が受けられるようにしたい」

 

『…わかりました。ウタハと同じとこに運びます。そこでなら私が応急手当をできます。

………あ、そういえば、先程アカネとアスナも東の別棟に来ました。ふたりとも戦闘は難しいとのことで、待機しています』

 

「わかった。

…………………シロコは?」

 

『それが、まだ建物に残って佐藤を追っているそうなんです』

 

「……そうか。無線が聞こえてるといいけど……」

 

(この中央ビルに残っているのは………

私、ヒマリ、ネル、トキ、シロコ、チヒロ、それとユウカ。佐藤もまだいる。その部下はどうだ?まだ残っている必要はないだろうが、ちょっとした妨害も考えられる……南の別棟にはカリンがいるけど、明かりが戻るまで迂闊に撃たせられない…)

 

考えながら階段を下っていってると

 

「先生!その子貸して!私が運ぶほうが早い!」

 

下の方から声が聞こえる

 

「…シロコ?!無事か?どうしてここに?」

手すりから下を覗く

 

「ん、平気。無線で聞こえてた」

 

踊り場で2人が向かい合う

 

「…チヒロを頼んでいいか?」

 

「うん、先生は早く戻って」

 

「……そうだな、頼んだよ」

 

(アビ・エシュフの稼働は残り15分くらい……

念のために駆けつけられる位置にいておこう)

 

先生が考えながら、シロコにチヒロをおぶらせる

 

「ユウカに会ったらチヒロを預けて。そしたらまた登ってきてくれ」

 

「わかった」

 

シロコが階段を飛ばしながら降りていく

 

 

「…………本当に早いな………」

 

 

 

それを見届けると先生がまた階段を上っていった

 

 

 

________________________

 

 

 

 

「出てきてください、あなただって時間が経てば苦しいだけでしょう?」

 

トキが床に空いた穴からIBMを探す

 

『敵なし……だ』

 

IBMが穴から爆弾を投げてきた。トキはとっさに後ろに下がるが、その前に爆弾は爆発する。爆発で床が崩落し、アビ・エシュフが瓦礫とともに一階下に叩きつけられる。

 

「…………」

 

動かなくなったアビ・エシュフをライフルで狙うが、

 

ババババババ!!

 

トキが主砲が作動させライフルを破壊し、IBMを吹き飛ばす。IBMが立ち上がると、無傷のトキが立っているのが見えた。

 

『………五体満足……か……?』

 

「三万六千二百パーツ満足です」

 

アビ・エシュフが主砲を向け、発射

IBMがそれを避けながら飛び上がり、上階の床を掴んで登っていく。

トキが射撃しながら追うが見失い、後を追って飛び上がる。

 

曲がり角の向こうに走っていくIBMが見えた

 

(あっちにはネル先輩と佐藤が…)

 

「どわぁああ!?」

 

「先輩!?」

 

トキが飛んできたネルを受け止める。

 

「大丈夫ですか?!」

 

「悪いな……接近戦でも強いのかよあいつ」

 

ネルがリロードをしながらアビ・エシュフから降りる

 

「佐藤は?」

 

「あいつ、麻酔を当ててもあの手この手で自殺しやがる……ピンピンしてるよ」

 

「二人がかりで行くしかないようですね」

 

「そうなるとあっちも2人だけどな……」

 

 

 

 

 

『問題……なし』

 

「よし」

 

佐藤がベストを着直して、ショットガンをリロードする。

 

「チームデスマッチといこうか」

 

佐藤が遮蔽から顔を覗かせて発砲する。

トキが受け止めると、ネルがアビ・エシュフを土台にして跳んでいく。IBMが素早く前に出てネルの蹴りを受け止める。

 

ドガガガガガ!!

 

ネルがIBMの頭部に連射すると、IBMを足場にして後ろに下がる。

 

『……?』

 

「トキ!!もう一回だ!!」

 

空中にいるネルの脚をアビ・エシュフの主砲がそのまま殴る。ネルがその勢いのままに壁を走って佐藤のところにたどり着く。

 

ズダン!

 

佐藤のショットガンが命中しても止まらずに進み続けける

 

ダダダダダダ!!

 

佐藤の脚を破壊し、そのまま飛びかかる。

 

「くたばれ!!」

 

すると佐藤は後ろを向いて、自分の心臓を撃ち抜く

 

ドガ!

 

「!?」

 

鈍い音と共に血と弾丸がネルに命中し、ネルの視界を塞ぐ。

リセット

そのまま地面に落下したネルをショットガンで撃ち続けながら、踏みつける。

 

「先輩!!」

 

トキが走り出そうとしたところに、突然目の前にIBMが姿をあらわす

 

「あ」

 

IBMの拳が右の主砲と本体を繋ぐ関節を貫く。

 

ガコン

 

そのまま主砲が外れアビ・エシュフのバランスが崩れる。またその隙にトキの腹にパンチを決める。

 

「あッ…グ……」

 

トキが倒れる。

 

 

 

 

ドガン!ドガン!………

 

「さすがにもう動けないでしょ……」

 

佐藤がネルから足を外すと、辺りは血でまみれていた。佐藤はショットガンをリロードし始める。

 

「ホントに頑丈なんだから…羨ましいね…」

 

『「皮肉」を……検知……』

 

「ははは、ま、いいや。そろそろ始めようか。」

 

佐藤が袖をまくり、腕を差し出す。IBMがそれを切断。IBMが腕を拾い、カバンにしまう。

佐藤が爆弾のスイッチを見つめている

 

「う〜ん……」

 

『やらないの……?』

 

「いや、先生を待ってからでもいいかなって……

 

ていうか、喋り方戻すの?」

 

『もう飽きた…』

 

「そうかい」

 

『ていうか時間…ない』

 

「そうだね、もう始めちゃうか」

 

佐藤がボタンに手をかける

 

 

 

 

ジ……ジジ……パッ!

 

「?………電気がついて……」

 

『電力……復旧しました。三人共、今です。』

 

ガバッ!!

 

ネルが立ち上がり佐藤のショットガンを取り上げて押さえつける。

トキも立ち上がり、残っていた主砲でIBMを窓から弾き出し落下させた

 

「『?』」

 

「ゼロツー!!!」

 

ドシュ!!

 

佐藤の脚に弾丸が命中する。

 

『命中……確認。……よく見える…』

 

カリンがスコープ越しに佐藤を見ている

 

佐藤はバランスを失って壁によりかかりながら倒れ込む。

 

「よくやった、カリン」

 

「まだ…動けたの…」

 

「このくらい……なんともないな……」

 

壁によりかかりながらネルが佐藤を見下ろす

 

「先輩……さすがにその怪我はまずいと思います。あまり無理をしないでください」

 

_____________________

 

 

 

11階 機械室

 

「まったく……専門外だというのに……このミレニアム随一の技術を持つ私だからこそできたことなんですよ…先生」

 

ヒマリが工具箱を下ろし、車椅子に深く座り込む

 

『ありがとう、ヒマリ。』

 

『お前よく車椅子で階段を移動できるな』

 

「階段の上り下りくらいならわけありませんよ。超天才清楚系病弱美少女ハッカーの車椅子なんですから。」

 

『あー、はいはい。ところで先生、今どこにいるんだ?拘束具を持ってきてほしい。確か先生が持ってただろ?佐藤が失血死する前に早く来てほしい』

 

『大丈夫、もう16階についたよ』

 

______________________

 

 

 

「調理室んときみたいにIBM出したって次は上手くいかねぇぞ。おとなしくしときな…」

 

ネルが銃口を佐藤に向ける

 

「ネル、トキ。無事かい?」

 

先生が走りながら近づく

 

「おうよ。バッチリ決めてやったぜ」

 

「先生……来たんだ」

 

「佐藤…もう終わりだ…」

 

「……………先生を待ってからでもいいかなって思ってたんだ……」

 

「?」

 

先生が佐藤の片腕に注目する

 

(なんで…こいつ、片腕がないんだ…?……なんだ、まだ何か…)

 

「それじゃ!」

 

佐藤が袖に隠していたスイッチ取り出し、押した。

 

 

(このベスト……まさか…!?)

 

 

「二人とも!!離れろ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

爆発が4人を襲った。

 

 

 

 

 

 





リアルが忙しいのと、ニコニコが落ちてて鬱なんで次はもっと先になるかも

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