亜人の佐藤がキヴォトスを楽しむ   作:はふはふサドンデス

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サイバーヘルメット団、新しいアジト

 

「リーダーさん、次の作戦会議をやるから。デスク前集合ね」

 

「…うん、わかった。用事が終わったら行くよ」

 

「…………」

 

 

バタン

佐藤が部屋に入って、扉を閉めた

 

 

「お、佐藤さん。また次の作戦ですか」

 

副リーダーがゲームをしながら佐藤のほうをチラッと見る

 

「そうだね。次はどうしようか」

 

佐藤がソファに腰掛ける

 

「たしか、まだトリニティが残ってますよね。あそこは広いですよ。どう攻略します?」

 

「う〜ん。もう学校襲うのやめようかな」

 

「……………あら?そうですか。

じゃあ、どうします?ブラックマーケットにでも喧嘩売ってみますか?」

 

「はは、それも面白そうだ。

けどもう『最後』に行ってもいいかもしれない」

 

「へぇー。最後………ですか……。

……あ、死んじゃった…」

 

副リーダーがコントローラーを床に置く。

 

「ねえ、佐藤さん」

 

「ん?」

 

「いつまで、続けるんですか?こういうの」

 

「うーん……………死ぬまで、かな」

 

「………へぇ…」

 

副リーダーがコンテニューボタンを押してゲームを再開する。

 

 

「ごめん、佐藤先生。手間取っちゃった。」

 

リーダーが部屋に入ってくる。

 

「あ、リーダーさん。来たね

それじゃ、最後の作戦について話そうか」

 

___________________

 

 

 

 

「ふ〜ん、全員必須って感じですね。それに今の時期にしかできない。面白そうです」

 

「………………」

 

「武器を集めておこう。それと現地の地理をまとめたものも必要だね」

佐藤が2人を机の上のものを整理していく

 

「じゃ、武器は私がやっておきますよ。地図やらはリーダーが作ってください。得意でしょ」

 

リーダーが俯いて、口を開いた

 

「……佐藤先生。これじゃだめだ」

 

「……、」

 

「何言ってるんですかリーダー。盛り上がってきたって言うのに」

 

リーダーが立ち上がる

「佐藤先生の望みも、私たちの望みもこんな手段じゃ叶えられないはずだ。暴力ばっかりじゃ話し合えない」

 

「え、どうしたんですか。せっかくなんだからドンパチやりましょうよ」

 

「それがだめだって言ってるんだ」

 

「え〜…!」

 

「リーダーさんの言う通りかもしれない。慎重な手も考えようか」

 

「………ごめん先生。わがままばっかり言って」

 

「いいんだよ。私は大人なんだしね」

 

「え〜。爆弾使いたかったんですけど……」

 

「相手が応じないなら、それも使わざるおえないさ」

 

「そりゃいいですね。敵が話の通じる奴らじゃないことを祈りましょうか」

 

「………………。」

 

リーダーが部屋から出てってしまう

 

「……………」

 

「行っちゃったね」

 

「………私ちょっと見てきます」

 

副リーダーも部屋を出ていく。

残った佐藤は帽子を取り、ホコリを払っていた

 

「この仕上がり、失敗か」

 

息を吹いて最後のホコリを落とした

 

__________________

 

 

 

「リーダー、どうしたんですか。なんかおかしいですよ」

 

「おかしいのはお前たちだよ」

 

「え〜…?」

 

「忘れたのか。私たちの最初の目的を。こんなテロばっかして、叶えられっこない」

 

「目的なんて、カンケーねーでしょう。今さら」

 

「はぁ?…じゃあなんでお前はテロにやる気なんだよ」

 

「楽しかったんですよ」

 

しばらく沈黙が続く

 

「…………は?え?何言って…」

 

「この数週間、今まで感じたことないくらい、楽しかった。そう言ってるんです」

 

「楽しかった…?…どこが…?」

 

「どこがって………まぁ、色々とスリルはありましたし……。三大学園を相手取るなんてなかなか……イカすもんでしたよ」

 

「何いってんだお前…」

 

「それこそリーダー、あんただって楽しんでいたじゃないですか。アビドスに復讐してやるって。やる気に満ち溢れてましたよ」

 

「私は遊びでやってたんじゃない!真面目にやってたんだ!ふざけてなんかない!」

 

「………………」

 

「…………」

 

副リーダーが腕を組んだ

「………真面目なら何で佐藤さんなんかに付いてきたんですか?」

 

「え?なんでって……え?…どういう…」

 

「佐藤さん、あの人はふざけた人ですから。全部遊びみたいなもんでしょう。多分、私たちに示した目的とか愛情は全部ウソですよ」

 

「え…は?うそ……?何が…?え全部?」

 

「わかりませんかねぇ。最初に一目見て、この人はやばいって。私はひどい目に遭いたくないからとりあえずついてったんですけど…」

 

「…………………………」

リーダーが黙ったまま突っ立ってる

 

「もしかして、衝撃の事実だったりしました?どんなに鈍くてもミレニアムを襲撃したときに気づきますよ………」

 

リーダーが頭を手で押さえながら話す

 

「………………………えっと……あのさ」

 

「ん?」

 

「お前の言ってることがさ、正しいとしてさ、なんで、今はさ、そんなに、先生にさ、協力的、なんだよ…」

 

リーダーが言葉をつっかえながら紡ぐ

 

「なんでって。言ったじゃないですか。楽しいって」

 

「お前、さっき言ったことがホントなら私たちは佐藤先生に利用されてることになるんだぞ……!」

 

「んなことはどうでもいい。

たのしンでいきましょうよ…!」

 

「………お前……おかしいよ…」

 

「あなたこそおかしいとこがありますよ。今になって、穏便な手段を取ろうとするなんて…どういう風の吹き回しです?」

 

「……それは…!

……自分でテロやって……その後佐藤先生がやったことを直接見て………やっと気づいたんだ…間違ってるって……」

 

「……だとしたら遅いですよ。

ニュースとかの画面越しじゃ調子いいこと言ってたくせに」

 

「……わかってるよ!私はもう取り返しがつかないって!」

 

「だから話し合いでどうこうしようと?傲慢ですね!中途半端なんですよ!あんたは!」

 

二人の怒声が響き渡る

 

「……………」

 

「…………一旦終わりにしましょうか。」

 

「…ああ…。」

 

二人が反対の方向に歩きだしていく

 

 

「…………お前、変わったよな……」

 

「あなたは変わりませんよね」

 

互いに足音が小さくなっていった

 

 

 

 

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