亜人の佐藤がキヴォトスを楽しむ   作:はふはふサドンデス

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file.6 唐突

先生たちはシャーレに寄り、補給。次の日、トリニティへとたどり着いた。

 

 

「大丈夫かな。よく考えたらこの学校だって非常事態のはず。」

シロコがアビドスの学生証を上着の中に隠す。

 

「大丈夫。堂々としていよう。私が隣にいるんだから。それに上には話を通してある。行こう。」

 

テロの件もあり校内は多少ピリついていたが、シロコが問題になることもなく、無事に図書館へとたどり着く。

 

「さてと、いるかな……」

先生が図書館の中を探し回る。

 

「先生、なんの本を探しているの?」

 

「いや本じゃなくて、生徒を……」

 

「……あれ、先生だ!」

図書館を整理していたシミコが先生に気づく

 

「あ、シミコ。おはよう」

 

「おはようございます。…あら…お隣の方は?」

 

「………!」

シロコが額に汗を垂らす

 

「ああ、ボディーガードだよ。最近は色々と物騒だろう?」

 

「ああ!この学校も標的にされてますしね」

 

シロコが安心から小さく息を漏らす。

 

「そういえば、図書館にはなにか用が?」

 

「あ、そう。ウイはいるかな?」

 

「先輩ですか……なにか聞きたいことでも?」

 

「それがね……」

 

先生が亜人に関する本を探していることを告げる

 

「う〜ん。少なくとも私が記憶している本の中に佐藤のような亜人に関して記載してる本はありませんね。」

 

シミコは図書館の本の内容をすべて記憶している。

 

「となると、やっぱりウイに頼るしか…」

 

「あ〜…。先輩なんですが…」

 

「何かあったの?」

 

「佐藤のテロで本を燃やされてたまるかって、やけになって大量の古書を保管していたらですね…。腰をやってしまいまして……。現在保健室で安静中なんです。」

 

「ええ……そんなことが……。わかった。ウイが戻ってきたら連絡をくれるかい?」

 

「わかりました!」

 

「ありがとう。それじゃ」

 

「先生も。がんばってくださいね!」

 

シロコと先生は図書館を離れる。

 

 

校舎の裏でシロコと休憩を取る。

 

先生がペットボトルの水を飲み干す

「佐藤のテロが変なところにまで影響を……。」

 

「ん。先生このあとどうするの?」

 

「ティーパーティーに会いに行く。そこで佐藤の対策について話していくよ」

 

「ティーパーティーって。あのトリニティの最高権力の……わたしは、いていいの?」

 

「もちろん。ボディーガードなんだから当たり前だよ」

 

「………」

 

「さ、行こうか」

 

 

_________________________

 

 

「お待ちしておりました。先生」

 

「やぁ、先生」

 

「先生、おはよ!」

 

「おはようみんな」

 

ミカ、セイア、ナギサが二人を迎える。

 

ナギサがシロコに目を向ける

「隣の方は、アビドスからいらしたんですよね?」

 

「え……」

ナギサの言葉にシロコが驚く。

 

「あ、別になにか責めようと言うわけではなく、私の友人が世話になったとのことで、ぜひお話したくて。それに先生が教えてくださったのですから信頼しています」

 

「シロコ、この三人はアビドスのことを伝えてある。安心して」

 

「あ、そうなんだ……。」

 

セイアが菓子を先生に差し出す

「先生、先に共有してくれた亜人の情報の他になにか得られたのかい?」

 

「いや、頼りにしていた生徒がお休みでね。情報不足は何も変わらないよ」

 

「そうか……。とりあえず耳栓と麻酔は必須だとして、トリニティの自警団にもこれを………」

 

「それにしても死なないってずるくない?」

ミカがセイヤの話を遮る

 

「…話を遮らないでくれ………まぁ、佐藤は私達と違って弾丸一発が致命傷になり得る体だからな。身体面で言えば私達とイーブンだ。

それにおそらく亜人であっても死ぬことはある」

 

「え?蘇るんだから死ぬわけないじゃん」

 

「断頭だよ」

 

「……なにそれセイアちゃん、」

 

「亜人は死ぬと元通りになって蘇る。そこまではいい。だが頭が完全に吹き飛ばされ、それを再生したらどうなる?その複製された脳は以前の自分と同じか?それに吹き飛んだ頭に残った人格は?」

 

「再生したんだから元通りなんじゃ………」

ミカが頬杖をつきながら答える。

 

「ミカ、君にもわかりやすいように言おう。クローンはわかるかい?」

 

「わかるよ!馬鹿にしないで!」

 

「じゃあいい。例え話をしよう。

君の足が不自由になったとする。そこで君のクローンを作り出す。そのクローンは足を自由に動かせ、健康そのものだ。だがクローンを作り出すと今の君は死ぬとすると………これを受け入れられるかい?」

 

「それは……嫌かも」

 

「そういうことだ。まぁ、ただ佐藤は頭が良さそうだしな。断頭に対しても抵抗があるとも思われるが……」

 

「ですが、仮に佐藤が断頭を……」

 

ピコン!

 

 

ナギサが話そうとしたとき、全員のスマホから通知音がなる。

 

 

「「?」」

 

 

全員がスマホを取り出す。

そこにはメールが一通が届いていた。

 

『AJIN.com』

 

「あじん…どっとこむ……。」

シロコが件名を読み上げる

 

「シロコもそのメールが…?」

「私も……」

「私もです」

「私もだ。どうやらキヴォトスの全員に送られているらしい。ハッキングの類だろうか?」

 

メールには一件のサイトのURLが載っていた

 

「とりあえずサイトは私が開く。みんなはそのままにしておいて」

 

先生がサイトを開くとそこには一件の動画が公開されていた。先生がそれを再生する

 

『やぁ、キヴォトスの皆さん。テレビでお会いして以来かな?』

 

「佐藤…。」

 

動画では佐藤が話していた

 

『ヴァルキューレの襲撃、あれは単なるパフォーマンスだ。学園都市がアビドスに対する罪を悔い改めるきっかけになればと思ったのだが……』

 

「こいつ…適当なことを……!」

シロコが目を細めて怒りをあらわにする

 

『だがどうだ。どの学園も我々に対する遺憾と非難のみの表明。とても反省は見られない。よって我々は次なる目標を定めた。ゲヘナ学園だ。』

 

「犯行予告…!予想よりだいぶ早い…!」

先生が椅子から立ち上がる。

 

『襲撃は2日後の午後8時ちょうど。傲慢と怠惰を繰り返す学園に裁きを行う』

 

ここで映像が途切れる

 

先生がスマホをしまう

「まずい……IBMに対してなんの情報が得られていない状況なのに……。佐藤の襲撃がこんなに早いなんて」

 

「ああ、リン行政官を襲って、一ヶ月経ってからヴァルキューレの襲撃だったからな。今回のスパンは短すぎる…。私たちも佐藤のスピードを侮っていた…」

 

「先生どうするの…?」

 

「とりあえずゲヘナに行く。前回と違って犯行まで多少の猶予がある。まだ間に合うはず」

 

ナギサが少し考える

「………。なぜ佐藤は前回と違って犯行までに猶予を…?ヴァルキューレ襲撃の際は予告後すぐに襲撃が来ました……」

 

「おそらく次の佐藤は本気だ。相手に余裕を与えても問題ないと判断できるほど万全で来る。先生、前回とは比べ物にならないはずだ。気をつけてくれ」

 

「あぁ、わかった。みんなありがとう!シロコ、行こう!」

先生が急ぎ足で出発の準備を整える

 

「わかった」

 

 

「お気をつけて!」

 

ティーパーティーを後にし先生はゲヘナへと向かう

 

 

 

 




本当はここでトリニティの図書館で情報を拾ってもいいかなって思ってたけど、ちょっと早い気がしたからウイには腰をやってもらった
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