ハイスクールD×D~最強男の娘の転生物語~   作:三元新

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これは、今作の主人公の過去物語…。全ての始まりにして終わりの悲しき記憶。


……と、見せかけた何か!とりあえず、これは主人公が転生するかなり前の過去話です! あんまり見てもおもしろくないから飛ばしても問題ないですよ!
本編は、プロローグからですよ〜。



※タイトル変更いたしました※


0話 始まりの終わり

家が燃えている…

皆が燃えている…

 

家族も…友達も…皆…皆…燃えている…

 

なぜ…?どうして…?なんで皆燃えているの…?

僕がなにをしたの…。

 

なんで…、なんで?

 

なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで!!!!!

 

「ふははははははははは!!!燃えろ燃えろ!

全てを燃き尽くせ! 貴様らは邪魔なんだよ…。忌々しき力を持った人間の一族どもよ!! 貴様らは…我々の邪魔なんだ。この、屑が!!いつもいつも我々【カンピオーネ】の邪魔をしよって!

さぁ!お前ら!!ここの者達を一人残らず殺せ!! 虫一匹たりとも逃すなよ!」

 

『うおぉぉぉぉぉお!!』

 

目の前で、沢山の人と一匹の大きな体で人間の様に二本足でたっている、灰色の大狼がさけびながらいた。

 

「つばさ…!!早く逃げなさい!!お母さん達は大丈夫だから…ね?………お願い……早く…早く逃げなさい!!」

 

お母様が、血だらけになりながらも懸命に叫ぶ。

 

「そうだ…つばさ!!早く逃げなさい!!ここはお母さんとお父さんで食い止めておくから…!だから…早く逃げろ!!」

 

お父様が、刀をもちながら背中越しに叫んでくる。

 

 

……お母さん?…お父、さん…?

 

ダメだよ…お母さんもお父さんも…皆と別れたくないよ…!

 

「カンナ。つばさの事を…頼みます…。」

 

すると、突然僕の体が地面から浮いた。誰かに抱き抱えられたようで、その本人を見た。

 

「優香様…。わかりました…。このカンナ、この命にかけても!!お二人様の息子様を守って見せます…ッ!!」

 

――カンナ。家に使えるメイド長で僕の家庭教師であり師匠でもある専属メイドさん。

 

そんな彼女に僕は抱っこをされていた。

 

「あぁ…。俺たちの大事な息子を…頼みます…。カンナ殿…。」

 

お父さんが、微笑みながらカンナにそう言った。その両目は涙で濡れている。

 

「嫌だよ…。お父さん…お母さん…死んじゃヤダー!」

 

僕は懸命に、両親に手を伸ばした。すると、お母様が僕の手を優しく握ってくれた。

 

「つばさ…。強く生きなさい?恨んで敵をとろうなんて思わないでね…、あなたには……強く生きてほしいの…。だから…ね?強く幸せに生きて、私達の可愛いつばさ」

 

……お母様。

 

すると、今度はお父様が僕の手を同じように握ってくれる。

 

「そうだぞ…つばさ。お前は私達のぶんまで強くいきろ!!お前は――私達の自慢の息子だからな…!!」

 

お母様とお父様が優しい声で力強く言ってきた。

 

「「だから…強く生きなさい!!!!!!」」

 

お母様とお父様の顔は何かを決意した顔だった。

 

「それでは…、優香様…勇樹様…。今まで本当にありがとうございました…。このご恩一生忘れません!!この命に変えてもつばさ様を守ってみせます!どうか、ご武運を…。」

 

そう言って、カンナは僕を抱っこしたまま走り出した。

 

「見つけたぞ!!生き残りだ!」

 

突然、屋敷の扉が破壊され、1人の軽装の鎧をつけた男が入ってくるなり遠くへさけんでいた。

 

「早く行きなさい!!」

 

「そうだ!早く行けー!!」

 

お母様とお父様が急がすように叫んでくる。

 

「それでは…さようならです…!!」

 

カンナは辛そうな顔をしながらも軽くお礼してその場を走り出した。

 

「嫌だ…!!お父さん…お母さーん!!」

 

僕の手は両親には届かなかった。

 

―side out―

 

―――――――――――――――――――――――

 

ここはとある一族が隠れ住んでいた里。本来は自然に囲まれ平和で豊かな場所なのだが、いまはあちこちから火が灯り、人々の叫び声が聞こえてき、まさに地獄と化していた。

 

「ちっ…!!一人逃したか…貴様らぁ…!!」

 

すると、軍隊を引き連れた、リーダー格と思われしき立派な装備をした男が憤怒の表情で、自身の目の前に入る男女を見ていた。

 

「ここからは…誰一人として通しません…!!」

 

「あぁ!!この命、尽きようとも!!ここから先は絶対に通さないぞ…!!」

 

そこには、先ほどのメイドと小さな男の子を逃がした両親が敵に向かいさけんでいた。

 

「ふん…貴様ら二人でこの100人ちかくいる、神殺しの力を持つものを相手に出きるとでも?ふはははははは!!じつに笑わせてくれるぞ!!」

 

すると、リーダー格と思われる男が嘲笑うかのような笑い声でさけんでいた。

 

「えぇ…。私達じゃぁ…キツイかもしれません…。でも…この魔法なら…あなた達を全員一緒に連れていくことができますからね…。」

 

すると、母親と思われし人

 

「なに…?どういうことだ!!」

 

「それは…この無限封印を使うのだよ…!貴様をまきぞえにな!!」

 

「なんだと…!?貴様ら…!その魔法を使えば貴様らの命も消えるのだぞ…!?それでも…」

 

「えぇ…!そんなの百も承知!!私達二人の命であの子の未来が守れるなら…それも本望です!!」

 

「そうだ!!あの子は私達二人の希望なんだ!!この村の一族の最後の希望なんだ!!だから、あの子を守る為ならこの命捨てるのに十分な価値なんだよ!!だから…貴様らを全員一緒に…封印してくれるわ…!!」

 

「くそぅ…やめろーー!!!!!!」

 

「さぁ…!!最後の私達の力で…」

 

「お前らを…封印する!!」

 

「「我。この世に宿りし神を守護する者なり…汝。我等の声を聞きたまえ…!汝。我等の望みを叶えたまえ…!全ての悪を…全ての闇を…封印する!!

無限の力で…無限の光で…目の前の敵を封じろ…!!我。ここにあり!!神を守護する者の名において命じる!!我々の全ての敵を封印しろ!!」」

 

「「!!!無限封印!!!」」

 

時空が歪み全てが闇えと替わっていっていた…

 

「くそっ…!くそぉ…!!貴様ら…!!!たとえ、なん百年たとうと!!この身が朽ち果てようと!!!絶対…絶対…!!この恨み晴らしてみせようぞォォォォォォォッ!!」

 

そして、ソコには何もかも闇に包まれ…次元の間に無くなったのだった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「つばさ様…あなたを……絶対に守ります…。必ず………」

 

 

 

 

そして、一人の少年とメイド服をきた女性を残してとある一族は歴史から消え滅んだのだった…。




今回は、前世の主人公の身に起きた出来事を書いてみました…。

そして、今回のこの出来事が後々本編に絡んでいきます…。どうぞ、乞うご期待!!

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