ハイスクールD×D~最強男の娘の転生物語~   作:三元新

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11話 お…おっきぃ……です(泣)

イッセーとツバサが帰ってくる数分前の出来事……。それは、地球連邦軍の1人の総隊長として戦っていた光輝&レイジのチームの場所の話である。

 

 

「……ちっ! キリがねぇな。いったい何体いるんだ?こいつら」

 

両手にはサポーターからりなのか包帯の様に白いヒモを付けており、服は柔道着の様な服を着ている。

 

「ああ、全くだ。……ほんと、どれだけ造られているんだか」

 

対するは、光輝に背を預けるようにもたれ掛かり鐔の部分が雪の結晶の様な形をしている日本刀を両手に持ち敵に向かい構えるレイジ。

 

「ははは違いねぇ」

 

そう言いながらも敵に向かい拳を構える光輝。…………そう、いま現在で絶賛敵に囲まれ中なのである。

 

「さて、相手はキメラだ。所詮は造物実際の生き物ではない。それにこいつらは平和を脅かす敵だ。容赦はしないんだが……」

 

「はぁ〜。確かに被害を無視して戦えば、近くの村に俺たちの戦いの余波がいきかねないからな。手加減して戦うしかない。」

 

光輝の言葉にレイジが反応する。

 

「かと言って下手に手加減するとあの敵たち倒せないんだよなぁ〜。アンチモンスターの名はだてじゃないってか?」

 

光輝はカカカと笑いながらそう言ったのに対しレイジはつまらなそうに面倒くさそうにため息をついた。

 

「だから面倒なんだ。無駄に硬いからこそやりずらい。かと言ってこれ以上手加減しすぎると今度は倒し切れなくてこの先へ通してしまうし、だからといってこれ以上力を入れるとこの距離では村へ被害が及んでしまうんだ。……よく考えられた戦法だな。圧倒的な物量とそれを補う布陣により俺たち2人の動きを的確に封じる。

全くもって面倒な相手だよ」

 

「ふははははは!だからこそ燃えるのではないか! これだから戦いと言うのは止められないのだ。これぞ戦場。これぞ戦! これこそ戦いと言うものよ! 己の肉体だけではなく脳も振り絞り、相手の一歩先を読み相手を倒す! ああ、血が滾るぞレイジよ!お前はどうなのだ!!」

 

「……いや。俺、そこまで熱血じゃないし戦闘狂でもないから。落ち着けや筋肉ダルマ」

 

「はっはっはっはっはっ!! なんとでも言うがいい!」

 

「……はぁ」

 

2人は敵に囲まれながらも光輝は高笑いし、レイジはそんな光輝を見て嘆息する。

 

「まぁ、いいさ。筋肉ダルマはほっといてと。そろそろか?村に避難していた住人を都市に避難させるのは」

 

「む? ああ、そう言えばそうだったな」

 

「……は?そう言えばそうだたなっt「だがしかし! 俺たちの部下は優秀だ! もうすぐ終わるだろう! きっと!!」……ああ、そうっすか」

 

そんな彼らを前に1人の男が空から降った降り立つ。その男の背にはコウモリのような羽があり、ぶっちゃけ悪魔だった。

 

「はじめまして。お初にお目にかかります。結城光輝さん。結城レイジさん」

 

悪魔は手を胸に綺麗な例をしながら微笑みそう言った。そんな悪魔に対し2人が取った行動は……

 

「あ? 誰だおっさん? なに、お前の知り合いかレイジ」

 

「はぁ? こんな蝙蝠しらねぇよ。どうせアスタロトみたいな鬼畜外道の腐った蝙蝠だろうよ。表面上は愛想良くしてじつは裏で糸を引いた計算の高い蝙蝠だろうよ。そうに決まってるさ」

 

…………酷かった。

 

そんな言葉を聞いた悪魔は頬と眉をぴくぴくっと一瞬痙攣させつつも、笑は絶やさず2人に話しかける。

 

「私の名前はアレスター・フルギルス。旧魔王派の幹部の1人です……早速ですが本題に入りましょう。光輝様、レイジ様。我々の仲間になりませんか?」

 

「「なに?」」

 

悪魔の言葉に2人は怪訝な顔をする。そんな2人を見た悪魔――アレスターはお構い無しに話を続ける。

 

「おふた方はどうやら戦いが好きなようですね。違いますか?」

 

「そうだ!」

「いや、俺違うから…」

 

「そうですか! やはり戦いが好きなのですね! 私の目には狂いがなかった。お2人の目は常に戦いを求む強者の目です。常に強い者を求めて探求する者の目。やはり、私はただしかった」

 

「レイジ、こいつイイヤツだな!」

 

「え!? どこが!? あと俺違うから」

 

「私は強者を探し長年旅をしてきました。ある時は天使に、ある時は人間に、またある時は魔王の親衛隊に侵入しことある事に強者を集め自分の仲間を作る旅をしていました。そしていまは旧魔王派とかいう弱者の集まりの場でこうして影に動きながら仲間を集め自分の派閥を作っていた所なのです!」

 

熱く語る悪魔に対して興味なさげな声と顔で『へーそうなんだー』とだけ返事をする2人。

 

「そこへ、我からしたら雑魚とはいえ至高なる血を受け継いだ悪魔を倒す人間がいると聞き及びました。そのお方は気高く、賢く、常に戦場を駆け巡る血に飢えた獣の様なお方で、全てを破壊しあらるゆ者も引き寄せない絶対強者であり残虐費道で鬼畜なクソ外道野郎と聞き及びました!」

 

「いや〜、そんなに褒めるなよ。照れるじゃねぇか」

 

「いや、どう考えてもあれ褒めてないから」

 

照れた様に頭をかきながら笑う光輝に、冷静にツッコムレイジ。

 

「しかし、噂は所詮噂でした。なんたって実際にあって見ると、おふた方はとてもイケメンでかっこよく。なにより強者なのに圧倒的なカリスマもあります! 自分が思っていたよりも残虐性にすぐれ、敵を容赦なく屠る姿はまるで悪魔……いや、魔王を超えた魔神のような御方でした! なおかつ戦闘狂だなんてもう私の感にビビビっと来ましたね! この明らかに馬鹿そうな全身筋肉ダルマな人たちならいけると!」

 

「いや〜それ程でも」

 

「だから褒めてないから。むしろディスられているから!? いい加減気づけよ! お前は戦闘時になるとほんとバカだな!? あとくねくねするな気持ち悪い! 顔も赤く染めるな! 男がそんな仕草しても可愛くない!」

 

顔を赤く染ながらクネクネと体を動かす光輝にレイジはツッコム。

 

「(クックックッ。やはり私の目に狂いはなかったな。こいつらバカだ。生粋の大バカだ。どうせろくも考えずにいままで戦っていたのだろう? 戦闘狂の大体の奴らは馬鹿だし行動が一方通行だからな。ろくに考えずうごいているからこんなにも簡単に周りを囲まれているんだ。それに戦闘狂ほど仲間にしやすい奴はいない。強いヤツと戦えればそれでいいんだからな。大体は簡単に話はつくのさ。いくら平和の為だとほざきながらどうせ内心は戦いたくてウズウズしているはずさ。全く、地球連邦軍なんというお遊び集団にいる理由がわからん。これだから下等種族の人間と言うものはアホなのだ)」

 

そんなことを内心考えながらアレスターはどう仲間にするのか考える。

 

「(俺は他の幹部達とは違うぞ? あんな旧魔王様の血を引くだけで偉そうにしてきた無能とは違うのだ。アスタロトの様な小物とも違うのだ。私は強い。私は最強だ。戦闘にもすぐれなおかつ頭も賢く頭脳も最強! そう、私は悪魔の中でも最強のアレスター・フルギルス様なのだ!)」

 

「(それに考えてみろ)」

 

チラッとまだ言い合っている光輝とレイジの2人をみながらアレスターはニヤリと微笑む。

 

「(この2人を仲間に入れれば、最大戦力とも言うべき地球連邦軍も同時に手に入るんだぞ? たったそれだけで我がアレスター派閥も真の意味で最強の二つ名を持つ事ができる! それと同時に、地球連邦軍の女共も一緒に我の手に入ると言うものだ! とてつもなくいい体をしているこやつらの妹達や嫁達も私の物に出来るとなると……ふふ。くふふふふふ)」

 

突然小さく笑いだし、涎を垂らしにやけているアレスターに怪訝な目を向ける光輝とレイジ。そんな2人の痛い子を見る目に気づかないアレスターはまだ思考の海から返ってこない。

 

「(このバカな2人を仲間にすればたったそれだけで、最強と可愛い女達が手に入り、同時にこの全世界も手に入るわけだ。挙句の果てには異世界も手に入るかもだし、こやつらの馬鹿げた技術力も手に入る。――つまり! この世界を我の好きなように弄り放題なんだ!! ああ、なんて簡単なのだろうか。たったこのバカ2人を仲間に引き入れるだけというとてつもなく簡単な仕事で我の地位がここまで上がるなんて……まるで夢でも見ているようだぜ! フハハハハハハ!!!!)」

 

アレスターは一通り考えが終わったのか光輝とレイジを見る。光輝とレイジは痛い子を見る目でまだ見ているのだが、何故か上機嫌なアレスターは気づかずに仲間にするための説明を始める。

 

「おふた方は私の仲間になると強い者と毎日の様に戦えますよ? ああ、だからといって私の下に付けとはいいませんよ。いまの地位のままで大丈夫です!」

 

その言葉を最初に次々言葉巧みに2人を話に取り込み、仲間にしようと説得するアレスター。そんなアレスターの言葉に興味を持つ光輝と、ほんの少しだけ興味を持ち始めているレイジは話を聞き続けていた。

 

「――と、言うわけで私の仲間になりませんか?」

 

その屈曲のない笑顔で言うアレスターの裏顔は

 

「(クックックッ! さぁ、どうだ! これだけ言えば私の仲間になる理由が出来るはずだ! むしろここまで良物件を出しておいて仲間にならないはずが無い!!)」

 

そんなアレスターの考えを知らない2人は悩んだすえ答える。

 

「いや〜、俺としてはかなり魅了的な話なんだがなぁ……そもそもアンタ敵だし。俺、守る方だし。なぁ、レイジ」

 

「ああ、確かに光輝の言う通りだな。俺たち地球連邦軍は敵から力のない市民を守るのが我々の仕事。そうやすやすと敵に寝返るかよ」

 

2人の予想もしてない拒絶の言葉に焦るアレスター。

 

「(な、なんだと!?ここまで言っておいてあんなにも興味津々に聞いておいて拒絶だと!? どうしてだ!なぜだ、何が足りないのだ! ダメだダメだダメだ! ここで諦めてしまえば私の地位が、女が、夢が、全部全部水の泡になってしまうぅ!!)」

 

……そして、アレスターは一つの考えに至った。

 

――――その考えが、この後の自分の運命を決めることになるとつゆ知らずに。

 

「(……いや、まてよ。まだ奴らは表として形的には地球連邦軍の全てを指揮している総司令官と副総司令ではあるが、実際に地球連邦軍を指揮しているのは確か―そう。地球連邦軍特殊部隊特別調査班 総隊長! 名は確かぁ……思い出した! 結城翼だ!)」

 

「(そうか。奴がいるからこの2人は悩んだんだ。なんたってそうだもんな。形としては一番上になるが、実際に全権力を握っているのは、兄弟姉妹の中でも一番下の末っ子だからな。たとえ俺の仲間になってもバレたら即終わりだ。奴の力ならやりかねない。)」

 

そこでふと思いつく。……なら、結城翼を亡き者にすればいいのだと

 

「(なら殺そう。奴を殺そう。奴を殺せば邪魔者はいなくなるし地位はそのままだ! むしろ、こいつらだって自由になるし自由に暴れられる! 部下の情報ではこあいつら2人はいつも結城翼にしばかれているそうじゃないか、なんて兄弟不幸な冷血な奴だろうか。それに普段の戦いだって自分は動かず、部下にやらせておわり。実際の戦いだって本当は弱いだろうという情報がいくつもあがっているしな。アスタロトの誘拐事件がいい例さ。実際に簡単に捕まっていたぶられていたようだし、過去にも男に拉致され強姦されたようだした。

この結果報告から見るに口先だけの弱者なのだろう。まぁ、人間なんてそんなものか。どうせ下等種族は群でしか動くことのない口先だけの生き物さ。)」

 

そしてニヤリとあくどい笑みを浮かべながら2人を見るアレスター

 

「(だからこそ、そんな弱者に言いようにされているこいつらは結城翼にたいしての鬱憤があるはず。くく、ふ、ふふフハハハハハハ!! 我に勝機はあり! 奴を殺す計画を立てそして目の前の奴らに手伝わせれば、確実に殺すことができ、奴らは鬱憤がはれ地位ができ、私は地位と名誉と女と世界が手に入る!

ふ、ふふ、ふふふふふ。クフフフフ。くは、ふは、アハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!

笑いが、笑いが止まらんぞ!!フハハハハ!!!!)」

 

そうして結城翼抹殺計画を素早く頭の中で構築したアレスターは光輝とレイジに話し出す。

 

「ならこうしましょう。あなた方はある方に鬱憤が溜まっているはず。私達はその鬱憤を晴らすお手伝いをしましょう」

 

「(鬱憤? ああ、確かに最近新人がやらかしてばかりで始末書ばかり書いていたから鬱憤がたまっているな)ほう、面白そうじゃねぇか。話してみろ」

 

「(鬱憤かぁ…家の可愛い弟が一緒に話してくれない。話しかけようとすると逃げられる。ツバサよ、お兄さんは悲しいぞ)…………ふん。話だけは聴いてやる」

 

アレスターは2人の言葉にニヤリと確信する。これはいけると。……2人が全く別のことを考えていることも知らずに

 

「私達で殺しましょう! あなた方の鬱憤の招待である結城翼を!」

 

2人はその言葉に固まった。それも一瞬で。……そう、まるで石になるかの如くピシッと。

 

それをまるで知らないアレスターは喜々として喋り出す!

 

「あなたがたはあの結城翼に鬱憤があると見ました。あのガキは末っ子にも関わらず自分たちよりも地位はでかい。にも関わらず、雑魚で無能なアレは偉そうに自分たちを見下しこき使って我がもの顔で地球連邦軍を歩いているクソガキに鬱憤がたまっているのです! だから一緒に殺して本当の地位を貰いましょうよ! そうすれば自由ですよ?好き放題できますよ? さぁ! 反逆の狼煙をあげる時はいまです! 共に世界を征服しましょう!」

 

「(さぁどうだ! これで奴らは私の手に落ち――)」

 

アレスターは喜々とした笑顔で2人を見ると……

 

「「あ”?」」

 

その2人は物凄い鬼や般若の様な怒り顔で睨んでいた。

 

「(ええええええ!!?い、怒り狂ってるぅぅぅぅぅぅ!!!!)」

 

アレスターの全身にビシビシと凄まじい怒りという名の殺気が刺さる。

 

「貴様、名をなんと言った?」

 

「は、はい! アレスターと申し上げました!」

 

光輝が睨みながらいいアレスターは背筋を伸ばしながら答える。

 

「そうかそうか。おい、アレスター」

 

「はい!」

 

「貴様、俺たちを舐めてんのか? あ?」

 

「い、いえ、滅相もございません!」

 

「テメェ……俺たちがツバサに負けるとでも? ツバサが俺たちよりも地位が高いとでも?」

 

光輝がいい

 

「違うな。ツバサはあくまで補佐としてうごいているだけで実際はちゃんと俺たちの方が上だ。」

 

レイジがいう。

 

「それになぁ。ツバサはよう、仲間思いなんだよ、家族大好きッ子なんだよ。だから家族と思って接している地球連邦軍を我がもの顔で歩くわけないだろ。舐めてんの? アホなの? 死ぬの? いや、死ね」

 

「ひぃ!?」

 

光輝はアレスターの胸ぐらを掴みながらさらに問い詰める。

 

「それによぉ。俺が、いや俺たちがツバサに鬱憤があるだぁ? はん。笑わせてくれるわ!!」

 

「ツバサな? ツバサはよぉ……俺たち家族の大切なおt――いや、妹だ!!」

 

「……は?」

 

目を見開いてそう言い切った光輝に思わずキョトンと固まるアレスター。

 

「あいつは可愛い妹だ。いつまでたっても可愛い妹だ。てか天使だ。俺たちの天使だ! 地球連邦軍の癒しだ、マスコットだ。愛されキャラなんだよ!」

 

「は、はぁ」

 

未だ固まるアレスターに熱く語る光輝にレイジは止める。

 

「やめろ。おt――妹がもんのすごく可愛いのはわかるがいまはそんな時ではない」

 

「(……あ、まともそうな人が)」

 

「こいつをぶっ殺して洗n―ちょうk――OHANASIをすればいい!」

 

「(全然まともじゃなかった!?)」

 

「おお!なるほど。それはうっかりしていた。ツバサの可愛さを広めるために急ぎ過ぎたようだ。すまんなレイジ」

 

「ふっ。いいって事よ兄者よ」

 

ガシッと腕を組み微笑む男2人をアレスターは変態を見るような冷たい目で見ていた。

 

「(……こいつら。バカなのか?てか、なんだろう。あったことはないが、写真で見たあの結城翼。こんな兄がいるのに対して同情をえない。可哀想に)」

 

――その頃のツバサ。

 

「へっくち」

 

「(くしゃみ可愛い)ツバサちゃん、風邪?」

 

「む? いや、そんな筈はないです。いまは霊体なので。……誰か私の話でもしているのかな?」

 

―side out―

 

「……ま、まぁいい! どうやら交渉決裂のようだな! ならば貴様らにはここで朽ち果ててもらおうか!」

 

そう言ったアレスターの後ろには巨大なアンチモンスターが3体出現する。そう豪獣鬼(バンダースナッチ)だ。

 

 

「ふはは!これぞ我が派閥の最強戦力。豪獣鬼(バンダースナッチ)だ! フハハ! 恐れ戦いたか!」

 

「「へー(棒)」」

 

棒読みで返事をする光輝とレイジにアレスターはずっこける。

 

 

「な、なんだと? き、貴様ら怖くないのか!」

 

「全然」

 

光輝が真顔で答える。

 

「き、貴様に恐怖はないのか? こんなにも巨大で凶悪そうな魔物が目の前に3体もいるのだぞ!?」

 

「いや全く。この程度、ラオシャンロンやダレン・モーラン、ラヴィエンテ、ディスフィロアやオディバトラスとかと比べたら……ただデカイだけの木偶の坊だ!」

 

「(な、なんだ。その、覚えにくそうな名前の奴らは)」

 

「ましてやもう戦ったしな。なぁ、レイジ」

 

「ああ、確かに」

 

光輝とレイジが懐かしむ様にうんうんと頷いていると光輝の無線に連絡がはいる。

 

 

「ああ、うん。わかった。お前達はそのまま待機してくれ。ここは俺とレイジで充分だ」

 

「なんだ?終わったのか?」

 

「ああ、終わったぞ。後ろの村を含めここいら周辺の村人は全員大都市へ転移輸送した。つまり、本気で暴れても大丈夫だということだ!」

 

いい笑顔でサムズアップする光輝にレイジはため息をつく。そこでふとレイジは思った。今日は、ため息をついてばかりだと

 

すると、レイジの無線にも連絡がはいる。その報告はツバサと兵藤一誠がこっちに帰ってきたのとイッセーが早速戦闘に入った事だった。

 

「おーい光輝〜。ツバサが帰ってきたぞ?」

 

「なんだとぅ!? それは本当か!」

 

「ああ、ほんとうだ。ついでにイッセーが帰って来てそうそう豪獣鬼(バンダースナッチ)と戦闘に入ったらしい。あ、これはそれの写真ね」

 

レイジが光輝に渡した写真には目の前の豪獣鬼(バンダースナッチ)と変わらない巨体を誇る化け物と同じ大きさまで大きくなった禁手(バランス・ブレイク)をして赤龍帝の鎧を纏ったイッセーだった。

 

「……………………ウ〇トラマン?」

 

「違うから」

 

「いや、これどう見たってそうじゃねぇか。それか〇ジラやガ〇ラ」

 

「まぁ、わからなくもないけど違うから」

 

巨大なイッセーと豪獣鬼(バンダースナッチ)の絵は、誰がどう見てもスーパー戦隊もののロボット戦や特撮の怪獣映画や某光の巨人の様な絵図となっていた。

 

「……ふむ。巨大化…か」

 

光輝は顎に手を置いてふと考える。そして、何かを閃いたのか目を輝かせた。

 

「よしレイジ。お前にちっこいのをやろう。俺はあのデカブツを殺る」

 

「は? 1人でか? いやいや、いくら何でもそれは――」

 

レイジがいいかけた所で光輝は首に掛けていたペンダントを見せる。それはペンダントに付いているだけあってとても小さなひし形の水晶が付いているが、水晶の中には複雑な魔法陣のようなものが彫られていた。

 

「そ、それは!?……マジ?」

 

「ああ、大マジだ」

 

「……ああ、そう」

 

レイジはその水晶を見て一瞬驚き、その後は呆れたように嘆息する。

 

「そっか。じゃ、あとは任せた。うん。雑魚狩りは任せろ。……先に忠告しとくけど、こっちに被害だすなよ?」

 

「わかってる、わかってる!」

 

本当かなぁ……といいながら光輝から離れるレイジ。そんなレイジをみた光輝は満足そうにうなずいた。

 

「さぁ〜てと。それじゃいっちょ――本気でやりますか!」

 

ブチりとペンダントを取り

 

「―――変身!とうッ!」 \( 'ω')/

 

ペンダントを空に掲げたまま飛び上がる光輝。

 

 

パアアア――――ピカッ

 

ヒュー……ズズーン

 

 

一際輝き空に上がったそれは地面に降り立った。……そして、地に降り立った巨人は――

 

『デュワ』

 

大きくなった光輝だった。もう一度言おう。大きくなった光輝だった。そう、服装も格好も変わらずただ大きくなっただけである。唯一変わっているとしたら、顔に般若面をつけている事だ。

 

『ええええええええええええええええ!!!!?』

 

すると、目の前にいたアレスターという悪魔だけではなく、恐らく彼の派閥メンバーであろう悪魔とその他合わせて100人近くの者がいた。

 

「(100人か……少ねぇな)」

 

レイジは人数を数えながらそう思った。

 

『さぁ、こい悪党共! このスーパーヒーローKOUKING(コウキング)様が相手だ!』

 

こもった声が空に響く。

 

「(相変わらずのダサい名前だなぁ。何処ぞの跳ねるしか覚えない、赤色のコイのような名だな)」

 

『まずはいっぱーつ!』

 

――豪っ!……と音がしたと思うと、3匹いたはずの豪獣鬼(バンダースナッチ)の一匹が消し飛んでいた。もう一度言おう。飛んでいったのではない。消し飛んだのだ。

 

『かーらーのー……』

 

光輝はおもむろに左足を上げて

 

――ボッ!

 

そのままもう一体を蹴り飛ばす。すると、その一体は足を残して消し飛んだ。空には……雲に何かが突き抜けたかのような跡が残っているだけで、そのナニかはわからない。

 

『ふー…』

 

光輝は一つ息をして

 

『最後の一体』

 

般若のお面からコハァ〜〜と白い息がでており、目は赤く光っている。その姿はもはやヒーローではなく大怪獣である。

 

そして光輝はその巨体に似合わないスピードを発揮して最後の一体の後ろに周り両足を持つ。

 

「(あ、やべ)」

 

雑魚狩りをしていたレイジは光輝のその行動を見た瞬間、あわてて転移魔法を使い転移した

 

そして――

 

『必殺――ッ!!』

 

光輝は両足を持ったまま回転していく。その回転速度は一瞬で上がり、竜巻を起こした。

 

『大雪山おろしぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!』

 

グオオオオオオオ!! と回転しながら急に止まって空の彼方へと最後の一体を投げ飛ばした。

 

「……どう見ても、ただのジァーマンスイングじゃねぇか。竜巻でてるけど」

 

そう呟いたレイジの声は誰にも聞こえなかった

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