俺達は魔方陣に乗ってレーティングゲームの世界に来た…が、なんかおんなじ景色ですね…?もしかすると失敗?でもなんだか違和感が…
すると、ピーンポーン、パンポーンという放送の音が聞こえてきた。
『皆さま、このたびグレモリー家、フェニックス家の「レーティングゲーム」の審判役を担うこととなりました、グレモリー家の使用人グレイフィアでございます』
あ…グレイフィアさんだ
『さっそくですが、今回のバトルフィールドはリアスさまとライザーさまのご意見を参考にし、リアスさまが通う人間界の学び舎「駒王学園」のレプリカを異空間にご用意いたしました』
なるほどね…。つまりここは現実世界とは別の空間ということね。だから、なんだか変な違和感があったのね~
『両陣営、転移された先が『本陣』でございます。リアスさま本陣が旧校舎のオカルト研究部の部室。ライザーさまの『本陣』は新校舎の生徒会室。『兵士』の方は『プロモーション』をする際、相手の『本陣』の周囲まで赴いてください』
ふむふむ…つまり、ライザーの兵士が全員女王に昇格されるとやっかいですね~
『開始のお時間となりました。なお、このゲームの制限時間は人間界の夜明けまで。それでは、ゲームスタートです』
キーンコーンカンコーン…
うし!ゲームが始まりましたね♪さて、何処から攻め落としましょうか…
「みなさんこれを片方の耳に付けてください」
朱乃さんが光る緑色の小さな玉を渡してきた。これは?
「それは、通信機ですわ。それを付けて念じると起動しますのでそのあとは喋るだけでよろしいですわ」
「ありがとうごさいます朱乃さん」
「いえいえ」
すると、木場が突然地図を机の上に広げた。この地図は学校のですね…
「まず、祐斗と小猫でこの旧校舎裏の森にトラップを張ってちょうだい。それが終わり次第、各班で行動してもらうわよ!小猫、イッセー、つばさは体育館で敵を足止めしてちょうだい!祐斗は運動場にある部室棟で待機ね。」
「はい!部長!」
「さて、私のかわいい下僕悪魔たち。準備はいいかしら?敵は不死身のフェニックス家のなかでも有望視されている才児ライザー・フェニックスよ。さあ!私達の力を見せつけて、消し飛ばしてあげましょう!」
『はい!!』
こうして俺たちは行動を開始した。先に小猫ちゃんと木場で森にトラップを仕掛けたあと、それぞれに別れて行動した。密かになつる姉さん特製“起爆札”をトラップの中に紛れ込ませた。この札は生き物の熱に反応するタイプで、しかも仕掛けると景色に溶け込み見えなくなる。この札は敵が札の近くを通ると同時に起爆する札なのですよ。さぁ…いったいどんな獲物が掛かるのやら…
ズドォォォォォォン
『ライザー・フェニックスさまの「兵士」三名、リタイア』
お?早速“起爆札”の餌食になってしまいましたね…。相変わらずの威力ですよ。まったく…。
そんな事を思いながら進んでいると、目の前に体育館が見えた。俺らは体育館の裏に回り隠れて敵をまつ…。
「……!来ました!敵の数は4名です。」
すると、小猫ちゃんの言う通り敵が4人来た。
「グレモリー眷属隠れてないで出てきなさい!そこにいるのはわかっているのよ!」
一人の少女が叫び俺達は表に出た。そこにはチャイナドレスを着こんだ女性、どこの体操着かわからないけど、それを着こんだ双子と棍を持っている女の子。……確か、チャイナドレスを着こんだ女性が『戦車』。双子と棍を持っている小柄な子は『兵士』でしたよね。さっき、レーティングゲーム前に渡されたライザーの眷属の写真つきファイルに乗っていたので覚えていますよ。いや~阿求の【一度見たものを忘れない程度の能力】は便利ですね~
さて、相手は『戦車』一、『兵士』三ですね…。まぁ…こちらは、『兵士』一、『戦車』一、その為一、ですからね~。数的には彼方の方が多いいですけど、戦力は此方が上ですね。
「イッセー先輩は棍をもった少女を、つばさ先輩は双子の女の子を、私が『戦車』のあの人を相手するので、よろしくお願いします。」
「わかったよ!小猫ちゃん!」
「O.K.ですよ。小猫ちゃん!」
そして、俺達は小猫ちゃんの指示道理に相手を選んだ。
「小猫ちゃん!つばさちゃん!後でその子達も俺に相手をさせてくれ!新しく作った技を試したいんだ頼む!」
どうしたんでしょうか?急に?新しい技?いつの間に覚えたのでしょうか。まぁ…新しい技を自分で作るのはいいことですしね。仕方ないですが譲ってあげましょう。
「わかりましたよ。新しい技が何なのかわかりませんが、譲ってあげましょう。イッセー。」
「おぉ!サンキューつばさちゃん!よ~し、そうと決まれば早速始めるか…!」
そう言ったイッセーは棍をもった女の子と戦い始めた。さて…こちらも始めるとしますか。
「さ~てと…、こっちも始めましょうか?」
俺が構えをとると突然双子の少女の手のひらに魔方陣が展開し、そこからチェーンソーが出てきた。え…?チェーンソー…?
ドゥル!ドゥルルルルルルルルルルルルルル!!!!!!!
うわぁい…本物だぁ~…
「解体しまーす!」
「バラバラバラ!」
ギャギャギャギャギャギャ!
すると双子の少女が楽しそうにチェーンソー振り回しながらこっちに来た。あれは、さすがに痛そうですね…
俺は双子の少女を真っ正面から相手をし、チェーンソーを紙一重で全て避けながら戦っていた。
「なんで当たらないの!」
「当たってよー!」
「嫌ですよ…!」
俺はただただ避けるだけの作業。双子の少女は徐々に疲れが顔に出てきて、等々チェーンソーを振り回せなくなった。俺はそれが好機だと思い反撃に出た。
「すみませんね。一撃で終わらせてあげます!」
「コピー能力発動!!【星熊勇儀】!」
俺は勇義さんの力を借りた。頭に一本の角が出てきた。
「くらえ!」
俺は拳を振るった。
「くぅ…!」
「バラバラバラになっちゃえ!」
すると、双子の少女はチェーンソーを持ち俺にたいして降り下ろすが、意味ありませんよ?なんせ勇義さんの能力は【怪力乱神を持つ程度の能力】なのですから。てか、その前に鬼と呼ばれる種族ですから、この程度の武器では傷1つも付けることなんてできないけどね!
俺の拳がチェーンソーに当たった瞬間…、双子の持ってたチェーンソーは呆気なく粉々になった。
「え!?そ、そんな……」
「う…うそ!」
「嘘ではありませんよ…。これが事実ですから…。」
すると、双子の少女は地べたにペタンと座り込んでしまい、突然目から涙をポロポロと出しだした。…って、えぇ!?どうして泣くんですか!?うわぁー!どうしよう!!女の子泣かしたことが姉さん達にバレたら殺されるー!!
「うぅ…、やっぱり私達が小さいからライザー様も私達を呼んでくれないのかな…。」
「私達が小さいから“犠牲(サクリファイス)”にされちゃったのかな…。」
俺はその言葉を聞いて思った。サクリファイス…犠牲の駒、確かに戦いではサクリファスを使い駒を捨てることによって戦場の現状を変える戦法もあります…。でも、これによってその駒が確実に失われることは変わりません。リアスさんはこのサクリファスだけは絶対にしないと言い切りました。俺も同じ意見でしたので、内心安心したのは秘密です。でも、やはりライザーはサクリファスを平気でしてきましたか…。どうせ、実力も数もこっちの方が上だから何個か駒が減っても痛手はない、でも、実力がある者を犠牲には出来ないから、実力がない『兵士』を捨てるか……って考えなんでしょうね。
本物に――虫酸が走るぞ!あの種蒔き焼き鳥野郎!!
……と、その前にこの子達をなんとかしないと。
「うぅ…ライザーさまぁ…」
「私達が…小さいから…魅力が無くて…弱いから…」
「はぁ~…そんなことをないですよ…?二人とも動きもよくて、弱い事はありませんでしたよ?」
「え…?」
「ほ…本当?」
「はい、本当ですよ?あなた達は弱くなんてありませんよ。普通の下級悪魔と比べたら強い方ですよ?」
「で…でも、人間のあなたにかすり傷すら負わせずに負けた…。」
「うん…。手も足もだせずに呆気なく負けたよ…?」
「そりゃ~簡単な話であなた達と俺の実力は天と地の差がありますしね…。それにあなた達が手も足も出ないのは当たり前ですよ…。なんせこう見えて俺は、世界最強の部隊、地球連邦軍 特殊部隊・特別調査班 総隊長をやっていますからねぇ~。」
「……えっ!?あなたがあの伝説の部隊の隊長さん!?」
「う…うそ!?」
「嘘じゃないですよ~。証拠を見せましょうか?ほら!」
俺は地球連邦軍の象徴のマークが付いたバッチを見せる。そこには地球があり、二本の剣が交差したマークがあった。これが地球連邦軍の象徴とも言うべきマークなのだ!
「ほ…本物だ…」
「それじゃー勝てないのは当たり前か…」
「そうですよ…。それに…」
「「それに?」」
「あなた達は魅力がないと言いましたけど、魅力はありますよ?あなた達は普通に可愛いですよ?」
「か…可愛い…///」
「ほ、本当?///」
「はい!あと、今はまだ確かに小さいですが、大人になったときはきっと綺麗で美しい女性になると思いますよ。あなた達なら必ずね。だから、諦めないで頑張ってねくださいね?」
「う…うん!ありがとう!」
「ありがとうごさいます!えぇ…と」
「俺の名前は結城つばさ、こう見えても男だぜ?」
「……えぇ!?男の子だったの!女の子だとずっと思ってた。」
「うん…///でも、本当にありがとうごさいます♪つばささん」
「あ…ありがとうごさいます!」
「うん、どういたしまして!」ニコ
「「ッ!/////」」
「ん?どうかしましたか?」
「い…いえ///なにもないでしゅよ!」
「う…うん!」
「そう…ですか?」
「「そ…そうですよ~!」」
ふぅ~なんとか笑顔を取り戻せた見たいですね…。いや~危うく俺の命が無くなる所でしたよ~…あぶないあぶない…。でも、この双子も少しは心が癒えたかな?癒えてたら嬉しいんだけどね~…♪
「つばさちゃん!準備はできたから離れて!」
すると…イッセーが突然叫んできた。離れてて?いったい何をするのでしょうか?
俺は言われた通り離れると、イッセーの顔が変態モードになった。あの人!いったい何を…!
「ぐふふふ!剥ぎ取りごめん!」
すると、イッセーは自分と戦っていた棍をもった少女と小猫ちゃんが戦っていた『戦車』の女の子と双子の少女の服にポンと軽く触ると手を高らかに上げた。
「唸れ俺の性欲!!くらえ!俺の必殺技!!【洋服崩壊(ドレス・ブレイク)】!!」
バババババッ!!!!
イッセーが指を鳴らすと、棍使いの少女に双子の少女、チャイナ服の女性の服が全て弾けとんだ。そう…下着も全てだ…。
すると…女の子達は少し固まったあと、顔を耳まで真っ赤にした。
「「「「イ、イヤァァァァァァァァァァァァァァアアッッ!!!!」」」」
体育館に響き渡る女の子の悲鳴。四人ともその場にしゃがみ込んでしまった。なっ…!あの人は~…!
「どうだっ!これが俺の新必殺技『洋服崩壊』!」
「へ、変態!」
「ケダモノ!性欲の権化!」
「最低!女の敵!」
「……っふぇぇん」
「死ね…変態…」
「ちょっ!つばさちゃん!?」
棍をもった少女と双子の少女がイッセーを罵倒するなか、『戦車』の女の子は泣いていた…。あ~あ…泣かしてしまいましたね…。
「イッセー先輩…」
「な…なに?小猫ちゃん…」
すると、小猫ちゃんがジト目でイッセーを睨んだ…。こ…怖い…!
「サイテーです…死んでください…」
「ぐは…!」ドサ!
イッセーは深刻な精神的ダメージをくらい倒れた…。自業自得ですね…。
「えぇと…すみません。うちのメンバーがとんでもない変態でして。本当にごめんなさい。とりあえずこれを着ててください。」
俺は手元から全身を隠せるくらいの大きさの毛布を四枚出し、それを四人に渡した。
「あ…ありがとう。」
「「ありがとう…つばささん。」」
「ありがとうごさいます!」
ふぅ…とりあえず、ここはなんとかなりましたね~。さぁてと、イッセーをどうしようかな…?
『皆聞こえるかしら?それと無事?』
すると、耳に付けていた通信機からリアスさんの声が聞こえた。すると、朱乃さんの準備ができたのかな?
「はい…無事です。イッセー先輩以外は…」
小猫ちゃんがリアスさんに報告した。
『イッセーがどうしたの!?大丈夫なの!?』
「あぁ…リアスさん?イッセーは大丈夫ですよ~。ただ、変態な必殺技をあみ出してそれを使ってしまったために、小猫ちゃんに精神的ダメージをくらって倒れただけですよ~。」
『そ…そうなの?とりあえず無事ならいいわ。朱乃の準備が整ったわ。例の作戦通りにお願いね!』
「はい、わかりました。リアスさん。」
よしそれなら急いでここから離れなくては…。
「ほら…イッセー起きてください…何時まで寝てるのですか!」
「はっ!俺はいったい何を!」
「朱乃さんの準備ができました。例の作戦を発動しますので、急いでここから離れますよ?」
「お…おう、わかった!」
俺達は急いで体育館を後にしようと中央の出口に走った。
「なっ!逃げる気!ここは重要拠点のはずなのに!」
「ここにいるとあぶないのでね!避難させてもらいます!」
俺達は急いで中央口から体育館を脱出すると、次の瞬間―――!
カッ!――ドオォォォォォォォォオオオオンッッ!!!
一瞬の閃光の後、轟音とともに巨大な雷の柱が体育館へ降り注いだ。その影響で体育館が跡形もなく消し飛んだ。
「撃破(テイク)」
あはは…やっぱり朱乃さんの雷光の威力は父親並みにスゴいですね…。
『ライザー・フェニックスさまの『兵士』三名、『戦車』一名、戦闘不能』
審判のグレイフィアさんのアナウンスが響いた。
と、俺は不意に殺気を感じた。すると、少し離れた所に女性がいた。小猫ちゃんのいた場所から魔力の気配がした。ま…まずい!
ドンっ!
そう思い俺は小猫ちゃんを突飛ばした。
「ッ!つばさ先輩!なにを…」
ドカァァァン!!
そして、俺は爆発に巻き込まれた…。
どうでしたか…?主人公が爆発に巻き込まれてしまいましたね~。いったい次回どの様な展開になるのでしょうか…♪どうぞ!おたのしみに~♪