ハイスクールD×D~最強男の娘の転生物語~   作:三元新

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使い魔編です♪


9話 番外編その2 ニュルニュル…やぁ……

俺とグレモリー眷属&詞シトリー眷属は今、使い魔の森へ来ていた。

 

「ここは悪魔が使役する使い魔のたくさん住みついている森なのよ。ここで今日、イッセーとアーシアには使い魔を手に入れてもらうわ」

 

リアスさんが説明をした。なるほどね、悪魔はここで使い魔を探すのか。

 

「ゲットだぜ!」

 

「キャッ!」

 

「なっなんだ!」

 

「おい!兵藤あそこ!」

 

匙(仲良くなって匙に『“さん”をつけなくていい、いや付けないで俺の名前を読んでください!お願いします!!』ってお願いされて匙になった)の指を指す方向に、帽子を深く被ってラフな格好をした男がいた。何あれ……。

 

「俺の名前はマダラタウンのザトゥージ!使い魔マスターを目指して修行中の悪魔だ!」

 

悪魔…なのかな?全然悪魔に見えない…。どっちかっていうと変質者だよね?

 

「ザトゥージさん、例の子たちを連れてきたわ」

 

すると、ザトゥージさん?がこっちを見てた。

 

「へえ。男子が二人に金髪の美少女さん。それに……人間とは珍しいぜ。しかもかなりの美少女だ!」

 

なんか、目が怖いです。

 

「この子は人間だけども、私達よりも強いわよ?それに、彼女じゃなくて彼よ?」

 

「な、なにぃぃぃ!?その見た目で男なのか!?世界はひろいんだぜ…」

 

ザトゥージさんが驚いたあと、なにか悟った顔になった。

 

「そうよね…、この見た目なのに男の子なのよね。なんで男の子に生まれたのよ?」

 

『確かに!』

 

リアスさんが聞いた時に女性陣が一斉に頷いた。泣いちゃいますよ…?

 

「そんなの知りませんよ!!」

 

「とりあえず、ザトゥージさん?この子達の使い魔を選んでくれるかしら?」

 

「OK!任せてくれ!俺にかかればどんな使い魔でも即日ゲットだぜ!」

 この人は、やけに「ゲット」のとこ強調しますね。なにかあるのでしょうか?あ…魔理沙でもここまで強調しませんよ?あくまでも普通に“DAZE!”って言ってますしね…。

 

「彼は使い魔に関してのプロフェッショナルよ。今日は彼にアドバイスをもらいながら、この森で使い魔を手に入れるのよ」

 

 イッセーの使い魔ってどんなのになるんでしょうね~♪やっぱりドラゴンかな~♪あ…でも、イッセーだから変なの選びそうだ。

 

「さて、どんな使い魔がご所望かな?強いの?速いの?それとも毒持ちとか?」

 

ザトゥージさんがイッセーとアーシアと匙に聞いた。

 

「いきなり毒持ちとか危険極まりないこと言わないでくださいよ。ところで、ザトゥージさんはどんなのがオススメなんですかね?」

 

イッセーが質問すると、ザトゥージさんはニヤリとしながらカタログを取り出してきた。すると、彼が指指すのは見開きいっぱいに迫力のある絵で描かれた一匹の獰猛そうなドラゴンがのっていた。

 

「俺のオススメはこれだ!龍王の一角――『天魔の業龍』ティアマット!伝説のドラゴンだぜ!龍王唯一のメスでもある!いまだかつてゲットされたことはないぜ?なんでも魔王並みに強いって話だからな!」

 

へぇ~、そんなのいるんだ。

 

「あら?イッセーこのドラゴンを使い魔にしてみなさい?きっと、ドラゴン同士で相性いいわよ?」

 

「そうですねサジ?あなたもこのドラゴンを使い魔にしてみなさい」

 

「無理っスよ!お、俺を殺す気ですか!部長!」

 

「そうですよ!会長!兵藤はともかくなんで俺まで!」

 

隣で匙とイッセーが主と他の眷属にからかわれながらこのドラゴンを使い魔にしてみろとか言われていた。大変ですね~、『兵士』って。

 

『へぇ~。あの子は今、こんな所にいたのね。懐かしいわ~』

 

どうしたの?ルーツぅ~?あの子って誰?もしかして、あのカタログにのっているドラゴン?

 

『そうよ。あの子…ティアマットのティアは、私の事を姉様なんて言って、会うたびに甘えてきたわ。私もついつい妹のように可愛がったからね~。私が孤独で神に神器に封印してもらってから、一度もあの子には会っていなかったわね。あの子に黙っていなくなってしまったから、恨んでないといいのだけども…』

 

大丈夫だよルーツ、俺の勘だけども嫌いになってないと思うよ?なんせ、あのグレードレッドとオーフィスが恨んでいなかったんだから、大丈夫だよ?だから、そんなに落ち込まないで?俺も着いているからさ。ね?

 

『ふふ…。ありがとうつばさ。あなたのお陰で気持ちが軽くなったわ。そうね、くよくよしていても仕方がないから、もし会ったら謝ればいいものね』

 

良かった~、ルーツが元気になってくれた。

 

『ありがとう、心配してくれてね。あ、そうだ!あなたに伝えなくちゃいけないことがあるのよ。』

 

伝えたいこと?なに?それ?

 

『あの子はね?ドライグ…【赤龍帝】ドライグの事が、かなり嫌いなのよ。もしかしたら、あの子兵藤一誠が危ないわね。』

 

ありゃ~そんなんだ~。でも…なんでドライグの事が嫌いなの?

 

『それはぁ…言えないわ。ご免なさいね?女の子のプライベートの事なのよ』

 

うぅ~、そうなんだ。それは仕方がないね。女の子のプライベートなら俺は聞けないね。

 

『本当にご免なさいね?つばさ。』

 

別に良いよ、それくらいね~

 

『ありがとう』

 

「さて、皆着いてこい!俺が使い魔の探すのを手伝ってやるんだぜ!」

 

ザトゥージさんが皆を連れて何処かに行こうとしたので、俺も着いて行くことにした。

 

――――――――――――――――――――――

 

「いいかい、この泉には精霊が集まるんだ」

 

現在俺たちは泉近くの物陰に姿を隠しています。なんでも、ここには水の精霊『ウンディーネ』が住み着いているらしくて、可愛い使い魔が欲しいというイッセーと匙の願いによりゲットしにきました。顔が二人ともイヤらしい顔になっていた。やっぱり匙も同類なのですか…。それにしても、ウンディーネか~。俺は何度か見たことがありますのでいいですけども、あの精霊は本当に綺麗で美しいですよね~。ここの精霊もやっぱり美しいのでしょうか?

 

「おっ、泉が輝きだした。ウンディーネが姿を現すぞ」

 

ザトゥージが指差してそう言う。泉が光だし、皆が視線を向けると、そこには―――――

 

漢がいた。もう一度言いますね?男ではないですよ?漢です。

鍛え抜かれた身体は二メートルはあろうか、岩石のような拳、分厚い胸板、鋼のような脚をしていた。まるで、数々の戦を勝ち抜いてきた歴戦の猛者のような風格だった。

 

「「な、なんじゃありゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」

 

イッセーと匙の叫びが森に響く。まぁ…期待していたふたりからしたら、かなりの衝撃でしょうね。

 

「ザ、ザトゥージさん…ウンディーネって、全部あんなんなのですか?」

 

すると、匙がザトゥージさんに聞いた。

 

「うーん、ウンディーネも縄張り争いが絶えないようだからね。腕っ節が強くないと生きていけないんだよ。」

 

「へぇ…大変ですね。精霊も…。」

 

俺は素直に感想を述べた。これが弱肉強食の世界なんですね。

 

「それと、あれは女性型だぞ?」

 

あっ…やっぱり女性なんだ。そうだよね~、ウンディーネは女性しかいないのに、男性だったらよけいに驚いてしまいますよ。

 

「やめて! これ以上俺の夢を壊さないでくれ!」

 

「くそ!せっかく美女と会えると思ったのに!!」

 

イッセーと匙が地に膝をつき、無念の涙を流していた。それを心配そうに慰めるアーシア。二人とも…なんかアホですね…

 

―――――――――――――――――――――

あれから、少したって色々と使い魔の森を見て回っていた。これといった使い魔が見つからず、今も森の一本道を歩いている。あと、シトリー眷属の匙と副会長の椿姫と主のソーナさん以外は用事が出来て帰ってしまった。

 

「全然いいのが見つかりませんね~。イッセーに匙にアーシアの使い魔が…」

 

「そうね、一人ぐらい使い魔を見つけてもいいのだけどもね。」

 

「ですね~」

 

俺がリアスさんと話をしていたら、ザトゥージさんがいきなり止まった。

 

「おい!あれを見ろ!」

 

ザトゥージさんが指を指すとそこには青色のちっちゃいドラゴンがいた。あれは…

 

「ド、ドラゴン!!」

 

「へぇ~、蒼雷龍(スプライト・ドラゴン)の子供ですか」

 

そう…蒼雷龍(スプライト・ドラゴン)と呼ばれる、二天龍や五大龍王とまでわいかないが、上位のドラゴンの中では強い雷を操るドラゴンなのだ。

 

「私も見るのは初めてだわ」

 

「そう!アイツの名前は蒼雷龍(スプライト・ドラゴン)だ!上位のドラゴンの中では最強のドラゴンだぜ!ゲットするなら今だぜ?成熟したらゲットは無理だからな。」

 

そらね~仮にもドラゴンですもん。しかも上位の中でも上にいるね~。

 

「イッセー君は赤龍帝の力を持ってますし、相性は良いんじゃないかしら?」

 

「なるほど!!よし!!蒼雷龍(スプライト・ドラゴン)、君に決め…」

 

俺は何かの気配を感じて上を見た。すると、突然ネバネバした物体が落ちてきた。こ…コイツらは…!!

「キャアッ!?」

 

「ッ!?アーシアッ!!」

 

アーシアの方を見ると、アーシアに何やらゲル状の物が襲っていた。

よく見ると、他の女性陣も襲っていた。

 

「な…!!コイツらはスライムだ!」

 

ザトゥージさんが叫んだ。やっぱりぃぃぃ!!

 

「ッ!!…ウ、ウワッ!?…」

 

木場が剣で迎撃しようとしたが、顔にスライムの一体が張り付き、視界を潰されていた。

 

「…あらあら…はしたないですわ…」

 

「…ちょッ!?…コラッ!!…」

 

「…ふ…服がッ!?…」

 

「…ヌルヌル…キモ…」

 

「ッッッッッ!!」

 

「か…会長!」

 

女性陣の服はスライムで溶かされて肌がさらけ出されていた。

 

「コ…コイツ!!」

 

木場の目に張り付いたスライムは剥がれず仕舞いで剣を振り回していた。俺?俺は気配を感じたから、なんとかよけれたよ。気配が微弱過ぎてあと一歩回避が遅れていたら、俺もあんな女性陣の用になりかけていたよ…。てか、一度襲われてひどい目にあったことがあったから、なんとか避けられたんだけどね~。男なのにあんな目に会うなんて…。

 

「コ、コレはッ!!何て素敵な展開ッ!!…ウオッ!?…」

 

イッセーがガン見していたが、小猫ちゃんのに殴り倒された。

 

「…見ないでください…」

 

「コイツは女性の服を食べる奴等で害はないが、使い魔の森の厄介者として扱われているぞ?」

 

ザトゥージさんは鼻血を出しながら説明をしていた。はぁ~まったく…。これも変態か…。見た目通りのね…

 

「仕方ないです…。女性陣の皆さん!絶対にそこから動かないで下さい!今からコレを駆逐します!!」

 

「なっ…!つばさちゃん!?」

 

イッセーの叫び声が聞こえたけどもこの際は無視ですね!俺は魔力を全身に行き渡せ、その魔力を電属性へと変換する…。そして―――――

 

 

それを一気に解き放つ!!

 

「くらえ!!【電撃球の衝撃波(サンダー・ボルト・インパクト)】!!」

 

バリバリバリバリバリバリバリバリ!!!!!!!!!!!!

 

俺の回りの半径1kmにドーム上の半円球の雷の電撃が辺りになった。その電撃はスライムだけを燃やし尽くした。

 

「あらあら、ありがとうございましたわ。」

 

「ありがとう、つばさ。助かったわ。」

 

「あ、ありがとうございました!つばささん!」

 

「…………つばさ先輩、ありがとうございました」

 

「ありがとうございます。つばささん。」

 

「つばささん?私も、ありがとうございました。」

 

女性陣がお礼を行ってきたので俺は『いいですよ』といって返した。

すると、イッセーが何かを守るように抱き抱えていた。何を守って…

 

「あぁ!!イッセーまだ持っていたんですか!?スライム!!それを此方に渡して下さい!!滅します!!」

 

「嫌だ!!コイツは絶対に渡さない!!俺はコイツを使い魔にするんだ!!」

 

「イッセー…それを渡しなさい。それは害になるものなの。今すぐこの世から滅っさなくてはいけないわ!それと、使い魔はもっと慎重に考えなさい!」

 

「……………………」

 

イッセーは考え込んだ。

 

「考えましたッ!!やはり使い魔にしますッ!!」

 

たったの3秒で答えた。イッセーがそれを物凄く決意した表情でいった。どんだけそれを使い魔にしたいんですかあなたは!!

 

「イッセー…いい加減に…ッッッ!?」

 

俺はイッセーからスライムを取ろうと手を伸ばすと、突然ニュルニュルとした触手が腕に絡まってきた。

 

「コイツ………なっ!!」

 

俺は絡まってきた触手を切ろうとしたが、もう片方の腕と両足に絡まってきて、両手両足を絡められて、大の字の形で縛られている状態になった。

 

「コイツら!いい加減に…!……ふひゃん!!」

 

俺はもう一度雷撃球の衝撃波を放とうとしたが、突然触手が増えてきて、背中をニュルンと撫でてきた。

 

「ひう…!や…やめ…いゃん!」

 

触手が身体中をなめ回すようにニュルニュルとした感触が全身を襲う。

 

「俺は…男…ひんっ!…なの…に…ひゃん!…なん…うぅん!!…で、こん…な…ふぇ!…こと…にぃ!……ふひゃん…!?」

 

もう…離れてよー!!

 

「あらあら、凄くイヤらしいですわ///」

 

「そ…そうね///男の子とわかっていても見た目が美少女だから、物凄く見ている此方も恥ずかしくなってくるわ///さすが『絶世の男の娘』って呼ばれているだけわあるわね!」

 

「はわ…はわわわわわ///!」

 

「………つばさ先輩……エッチぃです///」

 

「え、えぇ。スゴいですね…///」

 

「か…会長///」

 

「こ…これは…///」

 

「僕は紳士だ…!こんなのを見てはダメだ!でも…、ちょっとだけなら」

 

「つばさちゃん!///グッジョブ!」

 

「兵藤!!エロすぎるな!」

 

「匙…!」

 

「兵藤…!」

 

ガシッ!!

 

女性陣は顔を赤くして見ていて、ザトゥージさんは鼻血を木場は鼻血を耐えながら見るか見ないか悶えていた。そして、イッセーと匙は鼻血を出しながら抱き合っていた。そんなことよりも、早く助けて下さいよ!!

 

「こい…つ…らっ!…ぅん…いい…か…ひぃん!…げ…んに……ひひゃん!?」

 

すると、触手は俺の敏感で弱点でもある横腹に太もも首筋をくすぐるようにニュルニュルした触手が動く。ゾクゾクとする物が俺の身体中を駆け巡る。

 

「ニュルニュル………やぁ~……」

 

ニュルニュル…嫌いです……エッチぃの嫌いです!あぅ……やぁ~…!も…もう…俺ぇ…………

 

「ひゃ…あ…ぅん…!も…もう………ダメェェェ!!」

 

ズバババババババンッ!!

 

突然、俺の体についていた触手はバラバラにされた。

そして、俺は重力に逆らえずに落ちた…

 

ドサッ!

 

「ふぇ…?」

 

俺は地面に落ちると思ったが何者かによって受け止められたようだ。誰だろう…?

俺は顔を上げるとそこにいたのは………

 

「つばさ様。大丈夫ですか?」

 

鋼龍(こうりゅう)クシャルダオラのクシャルだった…。

えっ…?なんでここにいるの!?

 

「ク…クシャル?どうしてここに…?」

 

「ルーツ様から先程、あなた様が大勢のひとの前で屈辱な事を去れていると聞き、馳せ参じました。」

 

『助かったわ。クシャル。貴方がこの子の使い魔で良かったと本当に思ったわ。』

 

「あ…ありがとう。クシャル…ルーツ…。」

 

「『どういたしまして。つばさ(様)』」

 

でも…、相変わらず綺麗な人だなぁ…。髪は濃くて明るい銀髪で腰まで伸びていて、顔は妹紅さんに似ているけど、目が金色だ。スタイルも抜群で胸も大きく、リアスさんと朱乃さんよりも上だ。それに笑顔がとっても似合う人です。あと、妹紅見たいな顔だし、むっちゃカッコいいから…。凄くドキッとしてしまいます。まぁ…幸い女の人なので、このドキッとする気持ちは大丈夫ですけどね…。男だったら危ないですよ。

そのあと、元に戻ったグレモリー眷属シトリー眷属は、イッセーが今度は触手も持っていたんで、それを引きはなそうと頑張っていた。

 

「…退きなさい、イッセー…こんな生き物は焼いてしまうに限るわ…」

 

「嫌ですッ!!コイツらはまさしく俺と出会う為、この世に生を受けたに違いありませんッ!!」

 

そう言うとイッセーは触手を守ろうとして手を離した隙にアーシアに張り付いたスライムと持ってきた触手を抱き抱えた。

 

「イ…イッセーさん!///」

 

「ああッ!!スラ太郎!!触手丸!!我が相棒よッ!!」

 

「もう名前まで…」

 

「森の厄介者をここまで欲しがる悪魔は初めてだぜぃ。全く世界ってヤツは広いぜぃ」

 

「…普段は良い子なのよ。でも、あまりにも欲望に正直過ぎる体質で…」

 

「部長!!そんな可哀想な子を見る目をしないでくださいッ!!コイツらを使って、俺は雄々しく羽ばたきます!!」

 

そりゃぁ、見ますよ…?普通は…

 

バリッ。

 

「ウアアアアアッアアアッ!!!!!!!!」

 

プスプス。

 

「…な…何が…?」

 

突然、イッセーとスライムと触手を雷撃が襲った。

 

「蒼雷龍(スプライト・ドラゴン)の雷撃ですね。」

 

クシャルがそう言った。すると、蒼雷龍(スプライト・ドラゴン)の子供はアーシアの肩に乗った。

 

「どうやらアーシアの事を気に入って、襲い掛かっているスライムと触手を焼き払ったみたいね。ちなみにイッセーの事も敵と判断したみたいね。」

 

「と言う事はつまり…」

 

「決まりだな!!美少女、使い魔ゲットだぜぃ!!」

 

「うおおおッ!!スラ太郎ー!!触手丸ー!!カムバァァァクッ!!」

 

イッセーが叫んでいた。当たり前ですね。あんなもんを使い魔にしようとした人が悪いですよ。

 

「テェメェ~!!よくも俺の相棒をぉ…!絶対に許さん!!」

 

イッセーは【赤龍帝の籠手】を出して、物凄い怒りのオーラを出しながらスプライトドラゴンの幼竜に向かっていった。だけども、スプライトドラゴンはヒラリとイッセーのパンチを避けてイッセーに雷撃を放つ。

 

「グババババババ!?」

 

プスプス

 

あ~あ…。アホですね…イッセー。

 

―――――――――――――――――――――

 

 

「ア、アーシア・アルジェントの名において命ず!!な、汝、我が使い魔として、契約に応じよ!!」

 

あれから色々とあったが、アーシアの使い魔の契約が終了した。

そして、蒼雷龍(スプライト・ドラゴン)の子供はアーシアにじゃれつきだした。

 

「くすぐったいですラッセー君」

 

「ラッセー?」

 

「はい、電撃を放つ子ですし、あの、イッセーさんのお名前も頂いちゃいました」

 

なるほど。アーシアらしい名前じゃないですか♪

 

「さっきはよくも…『バリバリッ!』ギャァァァ!!」

 

近づいてきたイッセーをまた雷を落とす。ついでに木場と匙もやられた。なんででしょうか?

 

「あ…いい忘れていたんだが、ドラゴンは雄は他の雄が嫌いだ。だから、他の雄がくると攻撃を食らうからな?まぁ…なぜか一人攻撃去れていないが…」

 

すると、皆が視線を此方に向けてきた。まぁ…ドラゴンに好かれやすい体質だし、ドラゴンマスターだから、攻撃は去れないのは当たり前なんですけどね~…。

すると、スプライトドラゴンのラッセーが此方に飛んできた。どうしたんだろう?

 

「ん…?どうしたの?ラッセー」

 

「クー?」

 

あぁ、この子…。さっきの事を心配してくれてたんだ…。

 

「うん、もう大丈夫だよ?ありがとうね、心配してくれて」

 

俺は優しく幼竜の頭を撫でて上げた。

 

「クーー♪」

 

スプライトドラゴンの幼竜は嬉そうに俺にジャレてきた。

 

「あはは♪くすぐったいよ~♪ラッセー」

 

「スゴいんだぜ…!あんなにドラゴンに好かれた奴は初めて見たんだぜ…!」

 

そりゃぁそうでしょうに…!俺みたいな奴は普通はいませんからね~

 

「ところでつばさ?さっきから気になっていたのだけども…、隣の人はいったい誰なの?」

 

すると、リアスさんが俺の隣にいたクシャルの事を質問してきた。他の人達も聞きたそうですね。

 

「(クシャル…、あなたの事を伝えてもいいですか?)」

 

「(はい、いいですよ?あなた様のお好きなように)」

 

「(ありがとう)」

 

俺はクシャルの許可をもらい喋る事にした。

 

「この隣にいる人の名前はクシャルです♪こう見えてもドラゴンなんですよ?」

 

「ド…ドラゴン!?」

 

「はい、ドラゴンです。そして、その名は………」

 

俺は一拍おいてその名を言った。

 

「鋼龍(こうりゅう)クシャルダオラです!」

 

『なっ…なんだと!?鋼龍クシャルダオラだと!?』

 

すると、突然【赤龍帝の籠手】からドライグの叫び声が聞こえてきた。あ…やっぱり知ってたんだ。

 

「ドライグ?どうしたんだよ?それにこの人の事を知っているのか?いったいこの綺麗な人は誰なんだよ?」

 

『ん…?そ、そうか…。相棒達は知らなかったんだよな…。そいつの名前は鋼龍クシャルダオラ…。別名風翔龍(ふうしょうりゅう)と呼ばれた風を操るドラゴンなのだよ。コイツの鱗は本当に硬くてな…、我ら二天龍でさえ、傷を付けるのがやっとなぐらい硬かったからな…。コイツを含めた大昔からいるドラゴンの事を我々は古龍と呼んでいた。それに、コイツら古龍は本当に強くてな?中にはグレートレッドやオーフィスよりも強大な力を持った奴もいるらしいがな…。』

 

「「「「「「「え…えぇぇぇえぇぇぇ!?」」」」」」」

 

俺以外の人の叫び声が森に響く。そりゃぁそうなりますわな…。

 

 

「うむ…。私は鋼龍クシャルダオラだ。私はつばさ様の使い魔です。我が主は私の事をクシャルと呼んでいます。これからよろしく頼みますね?悪魔の皆様」

 

『よろしくお願いします!』

 

みんなは、クシャルの挨拶に戸惑いながらも挨拶を返してくれた。そのあとはクシャルと皆が色んな質問をしたりして、仲良くなった。よかったよかったです♪

 

すると、一陣の風が俺たちを包んだ。その風は次第に強くなっていった。すると、空の上には青と銀色に輝く龍が、俺たちを見下ろしていた。

 

『あら…?ティアマットじゃない!』

 

へぇ~…!あれがティアマットですか…。カタログで見たよりも綺麗ですね~

 

「おい木場ァァァァッ!おまえが俺にいけるとか言ってたから来ちまったじゃねえかよ!てめぇがハントしてこいよぉぉぉぉッ!!」

 

すると、イッセーが物凄く叫んでいた。イッセーの隣にいた匙も顔を真っ青にして震えている。いや…イッセーさん?仮にも五大龍王最強なんですよ?いくら木場でも無理ですよ?

 

「この森では、たまにティアマットを使い魔にしようとする奴らもいてな。あの龍王にとって、この森に入って使い魔を探してる奴らみんな、敵だと思うぜ……」

 

わぁお…それは危ないですね~…。特にイッセーが…

 

『おい…!そこのお前!!赤龍帝だな?』

 

「えっ!なんでわかったんだ!?」

 

『なぜ!ここにいるんだ!ドライグ!』

 

『い…いや!これには深いわけが…!』

 

『知らん!貴様を潰す!!』

 

すると、ティアマットはイッセーにブレスをはいて攻撃をしたが、それを俺が防いだ。

 

『ほおぅ…貴様…?何者だ?』

 

「俺ですか?俺は~…」

 

『ティア?久しぶりね。私よ?ルーツよ』

 

『なっ!?ミ…ミラ姉様!?ほ…本当にミラ姉様なのですか!?』

 

おぉ~!あのティアマットが物凄く驚いている…。

 

『ご免なさいね…?突然いなくなってしまって。』

 

『ミ…ミラ姉様…。本当に…本当に…よかった…。生きてました…。もう一度…会えましたよ…、うぅ…うわぁぁぁん!!』

 

おふぅ…どうしよう…なんか物凄く泣いちゃってるよ…。

 

そのあと、ティアマットは一時間ほど泣いていて、その間はルーツが頑張って慰めていた。うん…なんか大変だった。色々と…。

 

「えぇと…、大丈夫ですか?」

 

『ぐすん…、うん…もう大丈夫だ…。ところでお前は誰なんだ?』

 

「あぁ…えぇと、俺の名前は結城つばさです。相棒のルーツの現所持者で、使い魔は隣にいる、鋼龍クシャルダオラです。よろしくお願いします。」

 

『そうか…。なぁ、つばさっていったか…?』

 

「はい?なんでしょうか?」

 

『私を…使い魔にしてくれないか?』

 

すると、突然ティアマットが使い魔にしてほしいと頼んできた。これはビックリですね。

 

「どうして、突然?」

 

『私はな、この使い魔の森で生きていたんだが、この使い魔の森にきて、私を欲しがる連中は皆私の力を求める者ばかりで、心底嫌だったんだ…。でも、今日お前を遠くから見ていたときに、懐かしい気配をして近づいていたんだ。そしたら、急に出てきたクシャルダオラとスプライトドラゴンの子供にかなり、懐かれていたのを見て、物凄く好かれているんだなと思ったんだ。だから、お前といる方が今よりも楽しめる気がしてな。だから私を使い魔にしてほしい…。いいか?』

 

なるほどね…。俺はいいんですけども…

 

「ルーツ…。いいですか?」

 

『えぇ…!私からもお願いするわ。この子を使い魔にしてあげて』

 

「わかりました。貴方を俺の使い魔にします。でも、ひとつ条件があります。」

 

『条件?それはなんだ?』

 

「はい♪条件とは、俺は使い魔としてこきは使いませんからね?貴方を俺の家族として扱います。だから、わがままも言ってくれても構いませんし、敬語も入らないです…。つまり、俺の事を信頼してください♪いいですね?」

 

すると、ティアマットは物凄く驚いた顔になったあと、少し笑って笑顔になった。

 

『くふふふ…あはははは♪何を言われるかと思ったが、使い魔としてではなく家族として迎え入れたいとは…、やっぱりお前を選んでよかったよ!わかった。これからもよろしくな!つばさ』

 

「はい、よろしくお願いしますね。ティアマットさん!」

 

『ふふふ、私の事はティアでいいよ。私もつばさと呼ぶからさ』

 

「はい!わかりました、ティア」

 

こうして、俺の新しい家族ができた。うふふふ、嬉しいですね~

 

「ふふふ、さすがつばさね。まさかあのティアマットを使い魔にするなんてね。」

 

「うふふふ、さすがつばささんですわ」

 

「す…すごいです!つばささん!」

 

「………さすが、つばさ先輩です」

 

「はは…、やっぱりすごいね君は。」

 

「これが…つばささんですか。凄い以外の言葉が出ませんね」

 

「そうですね…、会長…。」

 

「すげぇ…!!さすがは伝説の部隊の総隊長だ!」

 

皆の凄いと言った感想を聞いて、少し恥ずかしく感じる俺です…。うぅ~…この場から早く帰りたいですよ。

 

「さて…あとは、イッセーと匙だけね?」

 

「そうですね。リアス。何時になったらこの二人の使い魔は見つかるのでしょうね。」

 

そう言ったあと、俺達は2時間ぐらい探したが、結局ふたりの使い魔は見つからずに今日は終わるのだった。2時間の間に変なモンスターをイッセーと匙が使い魔にしようとしたが、俺達に跡形もなく消されていた。そのあと、エッチなモンスターを使い魔にしようとしたふたりは罰として、学校の全ての大掃除をさせられる事となった。

ドンマイですね…。イッセー…匙…。頑張って下さいね…?

 

こうして、俺達の使い魔探しは終わるのでした♪

 

 




どうでしたか?今回はティアマットとルーツの関係と、主人公の使い魔の一人でもある鋼龍クシャルダオラを出させました♪クシャルダオラは話の内容でわかると思いますが、女性ですね。

今回はクシャルだけでしたが、後々他の使い魔のドラゴン達を出したいと思っています!!

それでは…また次回で会いましょう♪さようなら~♪

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