それでは、どうぞ~♪
1話 球技大会です♪……木場、大丈夫かな?
あれからはや数日…。あのエッチな触手のせいで皆の前で物凄く恥をかいて死にたくなった俺なのですよ~…、あれのせいで、皆に俺の弱点を知られてしまって…、朱乃さんが物凄く怖かった(泣)
朱乃さんが俺が言うことをなんでもひとつだけ聞くという約束はまだ決まってないからまだ後で決めると言ってきたので、『いいですよ』と答えた。じゃないとなんか怖かったから…。
そして今は、イッセーの家でオカルト研究部の部活動をしています。なぜって?なんでも『旧校舎を月一回掃除を使い魔にさせているから使えないのよ』って言うことで、一番来やすいイッセーの家になったのです…。で…、今は何をしてるのかと言うと~…………
「で、こっちが小学生のイッセーなのよ!」
「あらあら、全裸で海に」
「ちょっ!朱乃さん!?母さんも見せないでー!」
「……イッセー先輩の赤裸々な過去」
「小猫ちゃんも見ないでぇぇぇぇぇぇ!」
今現在、イッセーのお母さんがアルバムー<と言う名の黒歴史>を持ってきたので皆で見ていた。
「あははは♪イッセーは昔からエッチな人だったんだね?こんな海水浴場の砂で女性の胸の形をした砂山を作るなんてね。……変態さ~ん」
「やめてぇぇぇ!!見ないでつばさちゃぁぁぁん!!」
イッセーが必死になって皆からアルバムを取ろうとしている。でも取り返せないイッセー…。勿論俺からも♪さすがに、あの時に俺だけあんな恥ずかしい目にあったんだから、イッセーもこれくらい我慢してください。さて、リアスさんはいったいどうしてるのでしょうか?
「……幼い頃のイッセー幼い頃のイッセー幼い頃のイッセー幼い頃のイッセー……」
おふぅ…、どうしよう。リアスさんがイッセーの子供の頃の写真を見ながら顔を真っ赤にしてなんか呟いてる…。怖いですよ?リアスさん…。
「私もなんとなく、部長さんの気持ちがわかります!」
リアスさんの手をとるアーシアはその瞳はランランと輝いていた。アーシアまで…
「ハハハ、いいじゃないか。もう少しイッセーくんのアルバムを楽しませてよ」
隣ではイッセーが木場から必死にアルバムを取ろうとしたいるが木場がそれを軽快に躱していた。すると木場が突然顔を変えて、あるページを食い込むように見ていた。
「イッセーくん…、これに見覚えは?」
「うーん、いや、ガキの頃すぎて覚えてないけどな……」
俺は気になって覗いてみると、そこにはイッセーの幼稚園時代の写真があった。写真にはイッセーだけじゃなく、同い年に見える園児とそのお父さんらしき人が写りこんでいた。そして…、そのお父さんの手には剣が握られていた。あれ?この剣ってもしかして………
「こんなことがあるんだね。思いもかけない場所で見かけるなんて……」
「これは聖剣だよ」
やっぱりか…。なんだか、めんどくさい事がおきそうですね。
――――――――――――――――――――――
昨日の出来事があったが、俺達は今は野球の練習をしている。
カキーン
「オーライオーライ」
リアスさんが打って飛んでいった野球ボールをイッセーがキャッチした。そして笑顔で親指を立てる部長。
「来週は駒王学園球技大会よ。部活対抗戦、負けるわけにはいかないわ」
もうすぐ、学校行事があってそれの部活対抗戦で野球があるので、俺たちオカ研も旧校舎の裏手で練習しています。
俺も、部員なので今回は参加してます♪
「次はノックよ! さあ皆! グローブをはめたらグラウンドにばらけなさい!」
なんだか何時も以上に元気ですね~。リアスさん。
「部長はこの手のイベントが大好きですからね」
すると、朱乃さんが話しかけてきた。
「へぇ~、そうだったんですか。なんだか、リアスさんらしいですね」
「そうですわね」
朱乃さんと話をしていると、今度は木場にボールを打とうとリアスさんが構えてた。
「次、祐斗!行くわよ!」
カーン!
ボールは木場の方へ綺麗に飛んでいった。ボールは木場の頭に落ちるくらいの取りやすいボールだった。
「……」
コン。
うつむいていた木場の頭部にボールが落ちてしまった。あれ?何時もの木場なら普通に取れたはずのボールなのに…。
「木場?大丈夫か?」
「祐斗、最近ボケっとしててあなたらしくないわよ?」
「すみません。次から気を付けます。」
イッセーとリアスさんからの言葉に素直に謝る木場。
昨日の写真を見てから木場は、なんだか心ここにあらずって感じですね…。やっぱりあの“聖剣”となにか深い関わりがあるのでしょうか…?これは少し調べるしつようがありますね。それと、最近になって感じてる“聖なる波動”の正体も調べましょうか…。はぁ~…。なんだか大きな事件が起きそうな予感がしますね~。
―つばさside out―
―――――――――――――――――――――
―イッセーside―
久しぶりだな!俺だ、イッセーだ!俺達は今、何をしてるのかと言うと…
「狙え!兵藤を狙うんだ!」
「うおおおおおっ!てめぇら、ふざけんなぁぁぁぁ!」
俺は今、叫びながら剛速球をよけている。
球技大会が開始され部活対抗戦も開始されたわけだけど、雨のせいで野球からドッチボールに変更されたんだが、俺ら『オカルト研究部』の初めの対戦相手が野球部だったんだが、開始早々俺しか狙われていない…。まあ、理由は簡単なんだけどな。
部長――駒王学園の二大お姉さまの一人。大人気の学園のアイドル。当てたら全学年に狙われる。当てられない。
朱乃さん――部長と同じく二大お姉さまの一人。学園のアイドル。部長と同じで当てると狙われる。当てられない。
アーシア――二年生ナンバー1の癒し系天然美少女。しかも金髪。当てたら可哀想…。当てられない。
小猫ちゃん――学園のマスコット的なロリロリ少女。見た目はか弱い女の子。当てたら可哀想。当てられない
木場――全男子の敵だが、女子にとってあこがれのプリンスぶっちぎりトップであるため、当てたら女子に恨まれる。当てられない。
つばさちゃん――全学年の弟(妹)的存在。そして、皆の癒し。当てたら可哀想だし、当てると全学年+先生方に狙われる。当てられない。(俺の考えられること……もしも、当てた場合、当てた奴は絶対につばさちゃんに物理的に消されるな……うん。)
そして俺ことイッセー――当てたれるのはコイツだけ。いや、むしろ当てろ!!コイツだけなんで美男美女(美少女)の部活にいるんだよ!!こんな変態はこの世から消すべきだ!!いな…消してしまえぇぇぇぇ!!!
てな感じで狙われています…。
「死ねぇぇぇ!兵藤ぅぅぅぅぅ!!」
「兵藤死ねぇぇぇ!そしてアーシアちゃんブルマ最高ぉぉぉ!」
「皆!あの野獣を倒してしまって!お姉様や木場くん、天使のアーシアちゃんにマスコットの小猫ちゃん。それに私達のつばさちゃんをあの汚れから救って!」
「キャァーー!素敵です!お姉様ぁ~!あと、つばさちゃーーん!今日もかわゆいよ~♪そして死ね!野獣!」
「同士たちよ、よく聞け!!あの野獣(イッセー)を倒してオカルト研究部を救うのだ!!そして、当てるのは下半身か頭だ!それ以外は当たり判定はないと思え!!いいな!?」
「つばさちゃぁぁぁん!!ブルマ最高だよぉぉぉぉぉ!!俺と結婚してくださぁぁぁい!!」
「ダメよ!!つばさちゃんは私達の嫁よ!!あんた達野獣の男子に渡すもんですか!!つばさちゃんが汚れるわ!!!」
「うおぉぉ!!俺達の天使アーシアさんを救うのだぁぁあ!!そして、アーシアを下さい!!」
「アーシアたん…つばさたん…ハァハァ…ジュルリ」
……って、おい!?なんか最後の奴かなり危ないぞ!?大丈夫なのかよ、この学校!!それと、アーシアは誰にも渡さん!!そんなのお兄さんが許しません!!うちのクラスのつばさちゃんも絶対渡さんぞ!!とくに男子にはな!
にしても……、皆もこの会話で気付いた奴もいると思うが、そう…つばさちゃんが…あの、ブルマを着てるんだよ!なんでも、朱乃さんの約束ごとでブルマを着るはめになったのだとよ。くそぅ!男だとわかっているのに似合いすぎてもう…ニヤケがとまんねぇ!!
……はっ!ゴホンゴホン!!ダ…ダメだダメだ!今は目の前の敵に集中しないとな!
「おっしゃぁ!!こいやーーー!!!」
こうなったら、俺だけでも勝ってやるぜ!!
―side out―
――――――――――――――――――――――
―つばさside―
今は野球部とドッチボールで戦っています。皆はイッセーのみを狙って、それをイッセーが全力回避で避けるというのを、ループになってます。にしても…
「うぅ~…ブルマっていうのは足が太ももまで見えて、物凄く恥ずかしい物なんですね。よく女性の方はこんなのもを履けますよね…。スースーするよ~……うぅ~///」
俺はいま、朱乃さんとの約束ごとで、昨日の最後の練習を終えたあとに、朱乃さんが『なんでも言うことを聞くと言う約束が決まりましたわ。明日はブルマで活動してくださいね♪』なんて言われた。正直、どんな恐ろしい物がくるのか不安だったけれども、これくらいの約束で終わったので、正直よかった~っと思う俺がいました。さて、そろそろ戦況が変わりそうだと、勘が言っているのですが…。
「もうヤケだ!女子に恨まれてもいい!消え失せろイケメンめぇええええっ!」
すると、野球部の一人が女子に嫌われることよりイケメンを憎む気持ちが勝ったのか、木場に向かってボールを投げた。いや、いつもの木場なら簡単に回避するはずだけども―
「・・・・・・」
木場はどこかボーとしていた。はぁ…やっぱり
「何やってんだよ木場!」
すると、叫んだイッセーが木場に真っ直ぐ向かってきているボールを体を張って受け止めようよするが、その軌道が大きくズレて、フォークボールのように降下していくボールは、勢いだけは衰えず、イッセーの下腹部へ――
ドォォォォォンッ!
「――ッ!?」
イッセーから言葉にならない悲鳴が上がる。直撃したボールが転がり、イッセーの足元で止まった。いまも眼前では悶え苦しむイッセーの姿があり、そこに駆け寄る部員のみんな。
うわぁ…さすがにあれは痛いですね…南無~
「ぶ、部長……。た、玉が、俺の……玉がぁ……」
「ボールならあるわ!よくやってくれたわね、イッセー!」
リアスさんがそう叫ぶが、リアスさん…イッセーの言ってる玉は別の玉なんですよ?
「あらあら、部長。そうではなくて、違うボールが大変なことになっているようですわよ?」
朱乃さんがイッセーの現状を再確認させる。ようやく事態を理解したのか、リアスさんはアーシアへと叫んだ。
「アーシア!あなたの力が必要よ!悪いのだけれど、物影で回復してあげてちょうだい!!」
「は、はい。イッセーさん、一体どこをケガしたんですか?」
「アーシア?それを聞いたらダメだよ。とりあえず、大事な所なの。だから、物陰で治療に専念してあげね?」
俺がそれだけ言うと、アーシアは簡単に納得してくれた。よくわかってはいなかったみたいだけど。
「小猫、人の見えないところまでイッセーを連れてってあげてね」
「……了解しました」
「ぶ、部長、お、お役に立てなくて……」
「いいのよ、イッセー。あなたはよくやってくれたわ。後は私たちに任せなさい」
聞き終えたイッセーは小猫ちゃんに襟元を摑まれ護護送中よろしくずりずりと運ばれていった。
頑張って…イッセー。
「さあ、始めるわよ!イッセーの弔い合戦!」
そのあと、ものの数十秒で相手チーム全員を外野へと送り込んだのであった。
『オカルト研究部の勝利です!』
『オカルト研究部』が勝ったという放送がなった。ふぅ~…よかったよかった…。
――――――――――――――――――――――
パン!
球技大会が終わり外はすっかり雨模様になっているなか雨音に混じって乾いた音が部室に響いた…
叩かれたのは…木場だった。
「どう?少しは目が覚めたかしら」
リアスさんはかなり怒っていた。今日の球技大会はオカルト研究部の優勝で終わったけど、木場は終始ボケーとしていた。試合中も部長さんが怒っていたが木場はどうでもよさそうにしていたほどに。
頬を叩かれた木場は無表情で、無言だった。
「もういいですか?球技大会も終わりました。球技の練習もしなくてもいいでしょうし、夜の時間まで休ませてもらってもいいですよね?少し疲れましたので普段の部活は休ませてください。昼間は申し訳ありませんでした。どうにも調子が悪かったみたいです」
「木場、おまえマジで最近変だぞ?」
「キミには関係ないよ」
イッセーが問うが、木場は冷たく返してきた。
「俺だって心配しちまうよ」
イッセーの言葉に木場は苦笑する。
「心配?誰が誰をだい?基本、利己的なのが悪魔の生き方だと思うけど?まあ、主に従わなかった僕が今回は悪かったと思っているよ」
いつもと違う木場。いつもはイッセーが無茶を言って、木場が落ち着かせる方だが、今は逆だ。
「木場、お前がなんでそうなっているのかは知らねえが俺たちは仲間だろう?助けあってこその仲間じゃないのか?」
「仲間か・・・・・君は熱いね。イッセー君、僕はね、ここのところ、基本的なことを思い出していたんだよ」
「基本的なこと?」
「ああ、そうさ。僕が何のために戦っているか、を」
木場は一旦間をおいて口を開いた…
「そう…僕は復讐のために生きている。聖剣エクスカリバー。それを破壊するのが僕の戦う意味だ」
そのあと、木場は直ぐに部室を出ていってしまったのだった。
――――――――――――――――――――――
「聖剣計画…か」
俺達はあのあと、リアスさんが少しだけ木場の話をしてくれた。
数年前キリスト教内で人工的に聖剣エクスカリバーが扱えるものを育てる計画が存在していた、木場もエクスカリバーと適応するために、人工的に養成を受けた者の一人でも、木場は聖剣に適応できなかった。それどころか木場と同じ養成された者は全員適応できなかったという理由で殺処分されたらしい。そして、木場はそのなかの最後の生き残りだったみたいだ。
「はぁ~…、やっぱり面倒事がありそうだなぁ…。」
俺は面倒事があることに深いため息をついた。でも………
「復讐…か…」
復讐…それは恨みを憎しみを、それを植え付けた張本人に倍返しで返すもの…。過去に、俺は好きだったお爺ちゃんを殺された…。そして、更にその過去、つまり前世の時に両親もあいつらのせいで失った…。でもその時は復讐をしようと思ったが、あの人が側に居てくれたから俺は復讐をしようと思わなかった。お爺ちゃんが死んだときも同じ様に復讐を誓ったけど、お兄ちゃんとお姉ちゃん達のお陰で、復讐にとりつかれないですんだ。
俺は知っている…。復讐をしても、失ったものは帰ってこないことを…。復讐をしても、ただただ…悲しいことを…。復讐をしても、何も意味がないと言うことを…。復讐をしても、なにも残らないことを………。
だから俺は復讐はしない…。たとえどんなことがあっても絶対に…。それが、今のお兄さんやお姉ちゃん達家族と前世の両親と大好きだった“あの人”との約束だから…。
「さて…、なんだか俺の勘が物凄くこの国を巻き込んでしまうような大きな事件が起こると働いてる…。だとしたら、地球連邦軍が動く時も近いかもしれませんね…。」
そう…もしかしたら、地球連邦軍が本格的に動く時がくるかも知れないですね…。
「よし!久しぶりに一旦実家に戻って、今回の起きてる事を調べましょうか」
俺は決意をして、実家に戻ろうと思うのだった。
どうでしたか…?今回で初めて地球連邦軍が活動出来るかもしれないですね♪さてさて、この物語はどうなるのやら…。さて、次回は実家に戻るのと聖剣使いとオカルト研究部の接触です♪楽しみにそれまでゆっくり待っててくれると嬉しいです!
それでは…また次回で会いましょう♪さようなら~♪